今世紀最大の破局報道だぞ
唐突に、CNNでバービーとケンが破局という報道が飛び込んで来た。みなさん、ご存知だろうか?
CNNによると、マテル社のラッセル・アロンズ副社長(マーケティング担当)よりの情報で、43年間、スティディーとして通して来たケンとバービーが、ついに破局を迎えたということだ。
ケンは、1961からバービーのお友達として登場し、当然、バービーの最も親密なステディーだった。バービーと言えばケン、リカちゃんと言えばワタルくん。基本中の基本だったのだが、なんだかなぁというカンジ。
女児の人形遊びの世界にワタルくんみたいな気になるステキな男の子ではなく、恋人としてのケンを持ち込んだ事は、日米のごっこ遊びの文化の差とか、高校生という設定のバービーと小学生という設定のリカちゃんの立場の差とか、いろいろな言われ方をする。しかし、それを超えてなお、失恋や破局は、ちょっと行き過ぎなんじゃないかなと思う。
前世紀の最後の15年間ぐらいで、スーパーマンが死んで、蘇って、ロイスレーンと結婚したことを初め、バットマンでは三代目ロビンが悪漢たちに殺されてしまったり、バイオレンスジャックの東京地獄地震並みの大地震でゴッサムシティーが崩壊したため米国政府が統治権を放棄し、随分長い間ノーマンズランド(統治機構不在地)になっていたりした。いわば、古き良きヒーローたちが、過去の基本設定を大きく脱ぎ捨てて、新しいフロンティアに向かって動き出すと言うムーブメントだ。その中で、エグゼビア教授はエックスメンを結成した。単なるスペシャル版的なスーパーヒーロー協力モノだったジャスティスリーグは、多くのスーパーヒーローを横断的に繋げる基本設定と化し、独自の世界観を持った。
しかし、これはちょっとした大人のためのお遊びに過ぎない。十二分に基本設定を楽しみ尽くした大人のための、変格ワザなのだ。
だが、バービーを受け入れる子供は、いくら現代社会に生きていて、離婚報道やスキャンダルのニュースに触れているとはいえ、バービーの破局ということをどう受け入れるのだろうか。しかも、ステディーな関係は終わったが仲のいい友達の一人としてのケンは残るのだそうな。
子供の人形遊びの中核キャラの一人に、主人公の元カレが居るっちゅうのは、どないやねん ??
マテルという会社は一体、何を考えて、こんな動きを発表するに至ったのだろう。 謎だ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント