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2004/03/12

悪しき誤解を正すぞ

 どうしてこんなに多いのであろうか……。ネット上の勘違い。

 曰く、スポンサーのクローバーはガンダム放映中に倒産。バンダイが引き継ぎ、プラモデルを発売してブームに。 →嘘!
 曰く、放映終了直後にクローバーが倒産。版権を買ったバンダイがガンプラブームを呼び起こすのはその後のことである。 →嘘!
 曰く、かつてガンダムのスポンサーだったクローバーは、ザブングルの放映中に倒産。 →嘘!

 ええ、ええ。皆さんにとってはどうでも良い事かもしれませんけどね。どうして、惜しくも玩具メーカーのクローバーが力尽き、倒産に至った時期というのは、こうも曖昧に前後するのであろうか。まあ、ダンバインの放映中に、途中からバンダイに交代と云うスポンサーの切り替わりなんてびっくりする事態があった事と、ガンダムのメインスポンサーであった事などから、いろいろな勘違いがあって、誤解に繋がったんだろうけど。
 しかし、皆さん本当に、当時のクローバーがどれだけの製品を出していたかご存じない。
 ガンダムのころのクローバーという会社は、いわゆる亜鉛ダイキャストの玩具(当時から既に、ポピー(現バンダイ)の商標である『超合金』という名の方が『ホッチキス』・『マジックインキ』や『セロテープ』のように、製品ジャンルを意味する言葉として使われているが、本来、ダイキャスト製法で作られた亜鉛合金製のずっしりと重い玩具の事をどのメーカーのものも一律に『超合金』と呼んでしまうのは正しくない。)を出していて、アニメや後のガンプラより不格好すぎたという話もよく聞くが、たしかに、主眼はダイキャスト系の玩具に置かれていたが、クローバーはそれだけを売っていた訳ではない。いわゆるソフビ玩具を始め、バンダイで言うところの『プラデラ』にあたる、ABS樹脂製の軽くて大きな玩具『ABSガンダム』をはじめとして、ブリキ製ゼンマイ仕掛けの歩行ガンダムなど、かなりの数の玩具を全方位的に出していたのだ。当時、既にバンダイの一人勝ちと云うか、ポピー神話のまっただ中に、スポンサード3年目の後発玩具メーカーとして、相当アグレッシブな商品展開を行っていた事を見落としてはいけない。
 当時、ガンダムの玩具というものは一通り集めてみたが、それで思うのは、フラッグシップである『DXガンダム』等よりも、そうした小型製品をいかに面白く作ったかということが、クローバーという会社の本質を見る上で重要だ。そもそも、浮き輪やソフビと云った樹脂系の玩具メーカーとして始まったクローバーだけに、この分野での健闘は本領発揮なのである。
 また、ガンダムのダイキャスト合金製の玩具を作っていたのが、クローバーだけだと云う勘違いも勘弁してもらいたい。一個500円と云う廉価で、非常に出来の良いダイキャストモデルを出していた株式会社セブンのことも、忘れてもらっては困るからだ。

 少なくとも、アニメの玩具展開や、スポンサーの玩具メーカー自身について、何かを語る時は、週刊玩具通信の「年代別玩具ベストセラー」のページぐらいは確認してもらいたい。

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