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2004/04/29

男性コーラスと傀儡謡

 先日。「鉄人28号」や「絢爛舞踏祭マースデイブレイク」、そして「MEZZO」のオープニング・クロージングのCDを買って来た。
 「絢爛舞踏祭」は、この春始まったアニメの中で、一番神北がアタリと考えているアニメ。テーマはG★B  SHELTERの歌う「TAKE★BACK」と「ブランニューディ」。有り勝ちなロックだが、番組に好く合っていて、耳に心地よい。
 「MEZZO」は、地上波ではもう最終回まで行っているが、神北はCSで見ているので今ちょうど佳境。今より、もちぃっとバイオレンスな風潮に冒された近未来の東京で、危険代行業というまあ、いわゆる探偵屋さんをやっている三人組を主人公にした、一話完結のアクションドラマ。三人組のやっている会社の社長の黒川を、広川太一郎が、やっている。「ダンディー2」のノリでやっている。このノリに引きつけられたファンが盛り上がり、深夜アニメであったにも関わらず、黒川の台詞を収録したページなんてものが立ち上がっていたりもする。テーマはバーナビーズの歌う「スキマミマイタイ」と「蜜」。アップテンポなパンクロックって云えばいいのかなぁ。ぼやぼやしていると、スキマをミマワれちゃいそうな、活きの良い粋な曲。
 そして、「鉄人28号」。良くも悪くも鉄人で、良くも悪くも今川アニメ。とはいえ、良いも悪いもリモコン次第なのが鉄人だから、今川泰宏監督の腕の見せ所という訳である。歌うは六本木男声合唱団。三枝成彰団長のもとに集う数十人の男達が美声を披露している。曲は勿論「鉄人28号」と「進め正太郎」。つまり、モノクロアニメと同じ曲だ。旧盤はデュークエイセスをフィーチャーした軽音楽だったが、今回は凄い数の男達が歌っている。ただ、デュークの歌が力強く明るいのに対し、声楽的に正しいのかもしれないが、六本木男声合唱団はいまいち野太さに欠けるのが、ちょっとだけ気にかかる。
 とはいえ、三木鶏郎作詞作曲の歌は、カッコイイ。聞いていると力が湧いてくる。恥ずかしい話、「進め正太郎」も三木鶏郎だと思っていたが、実はこちらは伊東アキラ作詞・越部信義作曲だった。
 小さい頃の思い出が目を曇らせるのかも知れないが、この頃のアニソンは、完結でカッコいいなぁ。下手にロックにしてみたり、女声ボーカルで来るような細工を入れず、旧作の主題歌をそのままのテイストで、モロぶつけて来た今川監督の慧眼に感謝する。
 ちなみに、この鉄人のシングル、ソノシート世代には涙チョチョ切れるようなシカケがいろいろと仕掛けられていて、見てみると泣ける。是非。手にとって見て頂きたい。

 で、このシングル3枚と共に買って来たのが、「イノセンス」のオリジナルサウンドトラック。全12曲中、民謡歌手による女声合唱と和太鼓によるアジアンなテイストの「傀儡謡」が3曲(プラス、短い一言だけの曲が1つ)入っていて、しこたまアジアンノワールな世界に引きずり込まれる。詠唱と云う歌い方は、西洋音楽のコーラスのような喉の声ではなく、口腔や鼻腔までをフルに使った、バイブレーションの強い発声なせいか、脳に染み込んで来る特異なグルーブ感がある。これは、ロックでエレキギターをぎゅわんぎゅわん云わせるのと、効能的に似ているかもしれない。

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