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2004/04/12

英雄の死を悼むぞ

 イングランド南西部のデヴォンに、デヴォン伯爵家の本城、パウダーハム城がある。この城のバラ園で、つい先日、クリミア戦争の最後の英雄が亡くなった。名はティモシー。かの、セバストポリ攻略戦では英国軍艦に乗り組み、その後も、栄光の英国海軍の一員として本国と植民地を巡り、七つの海を旅し続け、勲功賞をも送られた受勲者でもある。
 ちなみに、ティモシーは亀。160年前、イギリスはヴィクトリア女王の御代。生後すぐに、女王陛下の海軍において、軍艦のマスコットとして乗艦。その艦はセバストポリ攻略戦に参加。戦後、艦と供に、東インドや中国にも赴いた。三十数年後の1893年に引退したティモシーは、パウダーハム城に移り、その庭をついの住まいとした。爾来110年。穏やかな老後に最後のピリオドを打ったのだそうだ。
 ちなみに、よくあることだがティモシーが女性だと判明したのは、1926年というから70歳になってから。配偶者との間にいつまでも子供を作らないことを不審がられるまで、みんな女性だとは思っていなかったそうだ。(海軍軍人だしね)
 そういえば、アフリカをトコトコトコトコ歩き続けたことで知られる旅行カバ、ヒューバートも、不注意な自動車と衝突事故をおこして絶命するまで、だれも身重な女性であるとは知らなかったらしい。

 ともあれ、合掌。黙祷。

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