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2004/04/20

久しぶりに遠出したぞ

 2004年4月17日〜18日の土日は、日常からぽっかりと切り離された休日だった。正月の帰省以来久しぶりにレンタカーを借り出して、思い切りドライブを楽しんだ。例によって三菱コルト。この車は、遠出をしても街乗りをしても、大きさも馬力もちょうどいいのだ。
 目的は、友人達と、伊豆で貸別荘を借りて、ひと騒ぎというわけだ。美味しい魚を食べ、夜っぴいてわいわい大騒ぎ、こういうリフレッシュは良いなぁ。
 友人の一人が、このためにかっぱ橋の厨房用品店で舟盛り用の舟を購入した。いわゆる旅館・居酒屋用の奴だ。ここに、近場の漁港で買った金目鯛とカツオを盛り、一緒に買ったホタテは醤油で殻ごと焼き、ウニやイクラも並べる。自宅から愛用の出刃と刺身刃を持ち込んだ友人も、包丁に良い仕事をさせられてご満悦。
 他にも、持ち込んだ料理や、地場の食材、お土産等で、賑やかな宴になった。
 一升八合の米を二回炊いた炊飯器も凄いが、喰い尽くした我々も、かなり食欲旺盛である。
 ここは温泉付きが売りの別荘で、6人ほどが一度に入浴できる浴場が男女それぞれついている。夕方、食事の前にひとっ風呂。朝方にもひとっ風呂。美味い物三昧伊豆の旅は、温泉三昧の旅でもある。
 ここに行く道すがら、食材を買った沼津漁港ですでに、このご馳走の旅は始まっていた。同行者の一人が、友人が経営していると云う漁港近くのレストランに連れて行ってくれた。店内はそこそこ地元の人で混んでいる。同行5人が1500円前後の「◯◯膳」みたいなのを、思う想う頼む。と、出て来た膳がデカっ!
 正方形の箱を四つに区切った松花堂弁当に、茶碗蒸しと椀物が付く程度のコトを想像していたら、それを二つ繋げたような、横長の長方形を八つに切り分けてあるデカい箱が乗ったお膳がどど〜ん。みそ汁も、椀に入れたらそれで終わりなのだろうが、わざわざ固形燃料コンロの上に置かれた海鮮味噌鍋仕様になっていて、ワタリガニがでんっと存在をアピールしている。
 「こ、これ全部で、千何百円ですか? すげー……」
 全員感激。経営者ご本人は居られなかったが、久しぶりに訪ねた友人とその仲間にという事で「電話で社長から言いつかりました」と仲居さんが持って来てくだすったのが、差し渡し40センチ近くある皿一杯に盛りつけられた刺身の盛り合わせ。デカい!美味い!かっこいい! 押し出しの効いた料理と云うのは、こういう物を言うのであろうか。ばば〜んと盛りつけられたそれは、漁港の地の利をフルに生かし、新鮮な物をふんだんに盛ってある。こりゃ繁昌する筈だ。
 ひとつ問題点があるとすれば、舟盛り用の材料を買いに来たにもかかわらず、この昼飯を喰った時点で「もう、魚は充分。夕飯はカレーだけでも良いかも」というレベルで、この買い出し隊全員が満腹してしまった事。
 さすがに土曜日で漁が休みのため、漁港でも鮮魚を売っている店は少なかったが、それでも鮮魚を商う店はあって、先に上げたような食材を買い足す。
 昼がこれで、夜がやはり先に述べたような勢いのご馳走攻めである。
 ここは、昔から仲間内でよく使う貸別荘。ほとんど新築の頃に一緒に行った友人が、ベランダから手持ちで打上げ花火を上げようとして、底割れして逆噴射し、焼けこげを作った床を、みんなで焦げ目をナイフで削ぎ落とし、ペーパーで磨いて、車のワックスを塗って誤摩化したと云う、曰く付きの場所でもある。
 ところがびっくり、今回行って、かの記念碑的床傷を探したが、ない! なんとそこは、四角く切り取られて、真新しい床板に補修してあったのだ!
 おーいS本〜! お前の悪行のひとつが消えたぞ〜!
 考えてみれば、十数年経つのだから、そろそろ補修が入って当然か。
 麻雀を始める者あり、持って来たゲームに興じる者あり。酒を飲み比べる者あり。さらには、春のアニメ新番組をみんなで見ながら、ああでもないこうでもないと話を始める者あり。意外と『せんせいのお時間』がいいね。もちろん『鉄人28号』はサイコーさ。
 こういうアニメをみんなで集まって観ながら、ああでも無いこうでも無いという話をするには、今は本当に良い時代だ。DVDレコーダーで録ってあれば、プレステ2やノートパソコンひとつでどこでもデータ再生が可能だ。しかも、頭出しの待ち時間も少ない。その昔、一抱えもあるようなビデオデッキと山のようなビデオカセットを持ち寄ってコンベンションをしていた事を思うと、夢のようだ。
 結局、その日は、三時頃までバカ話を繰り返し、翌日の運転もあるので、ここいらへんでみんな一斉に寝た。
 翌朝目をさましたのは五時頃、ウグイスだのなんだの、野鳥がかまびすしい。我が家の近所の雀がソロだとすると、こちらは大合唱だ。さすがに早いので眠り直す。再び起きると八時半。しまった、デカレンジャーをまた見損なったが、まあ、仮面ライダーを見なくて済んだのは幸いだ。まだ起きて来ない者も若干名居るようなので、このスキに朝風呂。専用浴室なので、好きな時間に好きに入れる。おー。気持ちいい。
 朝メシは、やはり有志の調理部隊によるみそ汁など。うちの女房も、最近編み出したカロリーオフの野菜スープを披露。これで神北は正月からこっち、十数キロ体重を落としました。有り難い事に、女房のスープも売り切れた模様。よかったよかった。
 さて、この後、片付けをして、出立。
 みんなでどうしようかと話をしたところ、せっかくここまで来ているので、小田原のお城の動物園で象が見たいと云う意見が出る。OKOK。じゃ、行きましょうという事になったが、これが思ったより大変。
 伊豆のちょうどへそ辺りにある宿泊地から小田原という事になると、東岸に出て相模湾岸道を北上する事になる。この東岸に出るまでがなかなか大変だった。カーナビさまの指し示すその道は、たしかに最短経路なのだろうが、間違っても観光客用に整備された道ではなかった。最終的に海岸沿いの集落を抜ける時など、漁師町の民家の屋根を掠めるように、急な坂道になった小さな路地を駆け下りる。
 山中を右に左に畝繰りながら走り抜け、一気に駆け下りた先は、一瞬にして海岸道路。伊豆って、開発され尽くした観光地のような気がしているけど、意外と交通事情はワイルドだ。そのまま、海岸線を熱海経由で小田原へ。このあたりの海岸線は、2000年の日本SF大会ゼロコンの打ち上げ宴会で伊豆に一泊した時、遅れて到着するメンバーを拾いに、車で走った覚えがある。熱海は熱海で、ニフティコンベンションの第一回がここで行われたから、何回も何回も通ったし、何泊も何泊もした思い出の地だ。その熱海から、湯河原・小田原方面へは、ずっと海岸沿いに短い有料道路がいくつも通っている。何度も何度も料金所があるのがちょっと鬱陶しい。
 うちの女房が「あれの中に、何の関係もない私立の料金所が混じってても判んないよね。」……ウーム。私立の料金所……確かに。
 途中、一旦みんなバラバラに。神北号はコンビニでトイレ休憩の後、一気に小田原まで走る。トイレ休憩をしておいてよかった。毎週日曜日に繰り返される伊豆脱出組の帰京ラッシュが既に始まっており、海岸沿いの有料道は混み始め、既に渋滞になっていた。小田原城の線路側にある駐車場に停め、お城の天守閣へ歩きつつ、携帯を掛けて他の車の様子を聞く。まだみんな到着していないらしい。じゃあということで、下の方の門に降りて行く。と、そこには「小田原手作り甲冑の会」の幟を高く掲げた鎧武者の一団が。団の中核は、70〜80歳には達していようと言うご老人方。つまり、オヤジたちのの武者コスプレである。従軍経験のありそうな爺さん達は、甲冑を着ても姿勢が良い。
 みんなが揃い始めたので動物園まで上がる。ここのゾウは、こっちの心を見透かして来るような賢そうな目をしている。最終的にメンバーが揃うのを待って、メシを喰いに行く事に。残念ながら小田原までは知識が無いので、駅に向かいつつ適当に店を探して行く。刺身や天ぷら・カツを出している和食屋に入る。アジたたき定食とか、刺身定食とかあったが、昨日の今日でまあ、いいかということで、神北は単なるチキンカツ。昨日の昼飯と見比べると明らかに見劣りするが、こっちが普通。
 このままここで解散予定なので、ワイワイ話し込む。一息ついて店を出たら3時前。
 先ほどの海岸道路以上に、オダアツ(小田原厚木有料道路)が混むので、神北としてはそっちに行く気はない。「オイラたち夫婦は、このまま箱根で遊んで、立ち寄り湯でひとっ風呂浴びてから、東名高速が空いた頃を狙って御殿場ICから帰るよ」というと、同乗者と同行車が現れた。計七人。車三台。
 「ここから、ターンパイクを走りましょう」という同行者の提案で、一気にターンパイクへ。ターンパイクは小田原城の駐車場から出てさほど遠くないところが起点になっている。大観山の展望台へ駆け上ると、耳がキーンと痛くなって来る。流石は箱根。思いっきり登っている。同行者が「いつもはソフトクリームを食べるんだけど、展望台がリニューアルで閉店しているから喰えないや」ということで、芦ノ湖へ降りる事に。芦ノ湖でソフトクリームを食べたら、次は「箱根は黒たまごだ」とばかりに、今度は大湧谷へ。だが残念。一番上の卵を茹でている脇の店は、5時になって営業終了。慌てて掛け戻ってワキのお土産屋でなんとか黒たまごをゲット。みんなで食す。一個食べれば寿命が七年延びると云うモノの「殻は真っ黒ですが、中身は普通のゆで卵ですね」「中まで真っ黒になるほど茹でてあったら喰いたくないよぉ」「ちょっと匂いが硫黄っぽいかな。」「でも卵って普通、硫黄っぽい匂いするじゃないですか」……
 店が閉まると急に観光客も引いて行く。我々も再び湖尻方面へと下山。そのまま仙石原を抜けて、乙女峠を越えて御殿場へ。目指すは御殿場市温泉会館である。
 ちょうど、夕景にさしかかった六時少し前頃、御殿場市温泉会館に到着。ここの風呂は、浴槽の脇が大きなガラス窓になっていて、御殿場市を挿んだ向こうに雄大な富士山がそそり立っている。まるで夕景の富士を独占しているかのような、絶景である。富士観風呂を堪能した後は、温泉会館の大広間でぐったり。昨夜の睡眠不足もあって一寝入り、三〜四十分眠ったようだ。その間、マッサージ機に体中をほぐしてもらっている者も居る。みんなで思い思いに惚ける。
 二時間券で入湯しているので、風呂の後、一時間も休憩したらそろそろ出なければならない。温泉会館から高速IC方面に下ると、途中に「渋滞2時間半」の表示が、ダメだダメだ。ゆっくりメシを喰って時間をつぶす事にする。
 適当にハンバーグがウリらしい店に入り、時間をつぶせるようにサラダバーやドリンクバーを付けた食事をする。なんだかサラダが美味い、そういや、この2日間、結構動物性蛋白質ばかり食していた気がする。
 結局21時半頃に、再会を期して解散。御殿場を出ることにした。同乗者の自宅近くをマーキングして出発。その間に残り二台の姿は既にない。が、走って行くと、インターチェンジのすぐ手前の信号で、見覚えのある車体が。そのまま、二台縦に並んで東へ。と、気がつくと、横にもよく見知った車が……。結局三台並走して港北パーキングエリアまで一緒に走る。さすがに渋滞らしい渋滞は何も無く、快走快走。そこで本当に別れて、同乗者を送りつつ、帰り着いたのが、24時頃だった。
 あー、面白かった。

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