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2004/05/23

助けて仮面ライダー!……だぞ

 お願い、助けて、仮面ライダー! 頼むから、悪い怪人を倒して!!

 日曜朝、8時(関東地方)からの特撮ヒーロー番組、「仮面ライダー・ブレード」。皆さんご覧になったとこはあるだろうか?
 いつまでもウジウジとして方向性の見いだせない、人間の嫌な面ばかり強調した主人公たちが、互いに傷つけ合うだけで、ひとつもドラマの大きな流れが見えて来ない、最近流行りの仮面ライダーの一本だ。イケメン俳優を各所に配する事によって、お母さん需要が得られているという話だったが、ここまでワケわかんないと、肝心の子供が逃げてしまっているだろうに、なんでこのまま何年も続くか、大いに疑問と云わざるを得ない。
 我が家も、クウガの時は、ライダーの復活を心底楽しんだ。アギトでは、三人ライダーという事で、まあ、少しこういう展開もあるかなと思っていたら、ほぼ最後まで三人がチームを組む機会がこなかったので、呆れ返っったものの、まあ見ていた。龍騎では、ストーリーの破綻に嫌気がさしたところで、『超光戦士シャンゼリオン』の主役、アキラを演じた萩野崇が凶悪犯罪者ライダー浅倉威の役で登場、ブチ切れた演技でド肝を抜き、なんとなく浅倉見たさに最後まで付き合う羽目に。だが、次の555(ファイズ)は、いじめられっ子しかでて来ないと云う病的な設定と、人間、努力していてもいつまでも判り合えないと云う非常にネガティブなストーリー展開に嫌気がさして、その時間、チャンネルを他に回すかテレビを消してしまうようになった。
 で、今度の「ブレード」である。龍騎同様、仮面ライダー遊戯王みたいな話で、カードだの、カプセル怪人だの、いろいろなネタをぶち込んでいる。また、555に続いてベルトの取り合いに興じていて、しかもそれが非常にエゴイスティックな個人的な理由による奪い合いでしかなくって、もう十二分に嫌気がさしている。

 しかし、仮面ライダーが、誰でもベルトを手に入れればなってしまえる程度のもので、本当に良いのか?
 逆に、ベルトを失えばただの人に戻れるような安易なヒーロー像でよいのか?
 変身できることの代償が、肉体を改造されて二度と一般人として暮らして行けない事でなくて良いのか? 望んでなった訳ではない改造人間の悲しみと、絶対悪への憎しみの狭間で、弱きものを守る闘いを、姿勢に隠れながら続けて行くのが、やはり仮面ライダーではないのか?

 もちろんそれは、社会の単純化の極地であり、そんな、世界征服を標榜しつつも、征服後どうするというビジョンの無い、悪のために悪を為すような秘密結社など、リアリティーに欠けるのかもしれない。完全無欠の高潔なヒーローなど居ない事を子供ですら悟っている時代かもしれない。しかし、強い怪人ではなく、絶対悪の欠如こそが、ヒーローの存在をこうも脅かすことを知った今、ショッカーやゴルゴムの復活を祈らずには居られない。

 特に、仮面ライダーに於いては。

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