足腰だぞ
出版用に図版を描く我々の仕事は、最近ではデータ入稿が常になり、あまりプリントアウトを納品物として丁寧に扱うという事はなくなってる。主にクライアントに渡す紙は、作成途中のラフか、CD−Rに焼いたデータに添付する、確認用の見本なので、極端な話、刷り出したものを真ん中から折って、クッション代わりにCD−Rを包んで送るとか、三つ折り・四つ折りにして、小さな封筒で送るとか、プリントアウトそのものを納品原稿として丁寧に扱っていた往時とは比べ物にならないラフな使い方をしている。
だが、それでも依然、プリンターというものは、コンピュータを使って画稿を描く者にとって、足腰であり、これがなければ随分と不便を強いられることは間違いない。
我が家で使っているのは、Canonの旧いBJプリンタと、OKIデータの7300PSというA4カラーレーザープリンターである。
そのプリンタが、昨日突然止まった。紙づまりサインがでているので、明けてみると、いつもでは考えられないような不思議な位置で、トナーを定着中の用紙が停まっている。用紙を取り除いて再起動。あれ、また変なところで停まる。
もう一度、トナーブロックを除けて、トナーを載せるコンベアー様になっている辺りを確認。あれ、何か変な物がコンベアに引っかかっているぞ。さっき取り除いた紙の端が千切れていたのかな? 手で触ってみるとそれは紙ではない。ゴムっぽい。ん?
なんか、コンベアの下にあるガイドのゴムベルトが千切れて、脇にはみ出したみたいだった。それの端が、戦車の千切れたキャタピラみたいに、脇からンベっとはみ出しているのだ。これが、コンベアの下に入り変な凸凹を作って、そのため、引っかかりが生じてジャムったんだな……。え? 故障・・・???
納品以来、何の文句もなく、無茶苦茶な使用にじっと耐えて来た7300PSが、1年と少しで故障である。うっひゃあ、マイった……。
無くなってみて判るプリンタの有り難味。これはもう、足腰をやられたのも同然。なんとかせねば……。というわけで、OKIの窓口が開く前の時間に、日記を書いている神北である。
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