横山光輝さんの全作品に文部科学大臣賞だぞ
4月に自宅の火事で死去した横山光輝さんの全作品に文部科学大臣賞という話が、ネット上に乗っていた。アンパンマンのやなせたかし氏が理事を務める日本漫画家協会が、第33回日本漫画家協会賞の一環として発表したものだ。
この漫画家協会というのは、我々のような普通のアニメ・コミックが好きな人間からすると、ちと感覚がズレた観があるトコロで、今年のその対象は「ブラックジャックによろしく(佐藤秀峰)」とともに、「ほのぼの君(佃公彦)」に送られたのだそうな。ほのぼの君、あなたはご存知だろうか、東京新聞や中日新聞に掲載されている四コマ漫画だ。佃さんといえば、三重県出身の僕としては「三交パルック バスの旅〜」というCMソングの三重交通の定期観光バスのCMを思い出す。全国規模で云うと、NHKみんなの歌の「子犬のプルー」(1972年だそうだ)のアニメーションのイメージが残っているかもしれない。
「ブラックジャックによろしく」が今頃というのも、なんか、1〜2年遅い気もするし、「ほのぼの君」に至っては、何故この平成16年に……という気がしてしまう。
しかし、頑張っている漫画をちゃんと顕彰するという意味で云えば、こうした作品も含めているコトは大事な事なのかもしれない。
で、その一環として、横山光輝さんの全作品に対して文部科学大臣賞である。
晩年、中国古典に題材を取った漫画が長かった事がその大きな一因と思うが、神北としては、「鉄人28号」や「ジャイアントロボ」「バビル2世」等の良質の活劇や、すべての魔女っ子ものの原点でもある「魔法使いサリー」が、いかに後の漫画界を拓いたかという事に対する賞であって欲しいと思う。
詳細な区分とは云い難いものの、神北の中には、手塚=SFマンガ、横山=活劇マンガ というような感じの区別がある。その活劇の横山が何を理由に文部科学大臣賞を受賞したのか、ちょっと知りたい。
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