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2004/05/21

新兵器の名はXM-8だぞ

 もう、何日も前の報道なので旧聞に属する話だが……。
 とっつきとしては、いささかマニアックな話題かもしれないが、XM-8という銃器システムが発表されたのをご存知だろうか。ミリタリーギア・スポットライトの記事がわりと読み易いのだが英文、海外ボツ!Newsの2004年5月17日の記事に、その翻訳が載っているので、参考にされたし。
 まず、形がカッコイイ。樹脂を多用したボディーは、むき出しの鉄で出来ていたこれまでの銃器とは一線を画す、SF的な形状をしている。このままモビルスーツが持っていても、誰も驚かないぞ。しかし、単にカッコいいだけでは、軍隊には売れない。外見たけでなく、中身もスゴいのである。
 具体的に何かと云うと、コンポーネントを組み替える事によって、1つの銃で、通常の歩兵が必要とするあらゆる用途を満足させてしまおうと云う、兵器システムだ。1つの心臓部に、長短のバレル(銃身、弾丸が発射される筒)を付け替える事によって、いろいろと用途が変えられる。マガジンを変える事によって、軽くしたり、相談数を増やしたり出来る。スコープや固定脚によって、照準性能を向上出来る。グレネード(擲弾)を打ち出すグレネードランチャーとしても使える。
 バレル(銃身)というものは、長ければ長いほど、弾丸を安定して打ち出せるため、狙いが付け易い。たとえば、明治期の日本の名銃三八式歩兵銃は、その世代の銃としては最高の命中精度を誇った。とはいえ、その命中精度に溺れるがあまり、(あーんど、国力が無くって研究開発も重火器増産もままならなかった、兵員数のみ偏った軍事大国だったのだ。)1人の兵隊が何十何百発の弾をぶちまける「数撃ちゃ当たる」式の権化である機関銃の開発に遅れたため、35年も同じ物を作り続ける事になってしまったのだが……。それはさておき、バレルが長い方が命中精度が高いのは、判り切った事だが、逆に奥内戦などでは、短くて取り回しの良い銃器の方が、実用的でもある。そのため、XM-8では、以下の銃身パリエーションと、弾倉バリエーションが用意されている。

 ●短身歩兵銃  9インチ 
 ●常用歩兵銃  12.5インチ
 ●狙撃兵仕様  20インチ
 ●自動小銃仕様 20インチ

 ○10発
 ○30発(残弾を目視できる半透明プラらしい)
 ○100発(ドラム)
 ◇M-16のマガジンもそのまま使用可能らしい

 なんだか、子供の玩具みたいと思った貴方は鋭い。考えても見て欲しい。重たい銃弾を高速で打ち出す機関部と銃身は、いわば銃の心臓部である。心臓部である以上、ここの制度が銃の力を決めると行って過言ではない。その機関部と銃身を別々に用意し、現場で兵がチョイスするシステムは、確かに運用だけを考えれば便利そうだが、では、その精度はどうかとなると全く問題が異なって来る。
 組み上げて撃った弾がちゃんと目標に当たらなければ、銃の意味は無い。取り付けた作業者の腕によって、精度が上下するようなものならば、いかに運用が便利に見えても、最初から分割なんぞ誰も考えやしねぇという事だ。逆に、誰でも簡単に組み替えが出来る(約2分で出来る事が売りになっている)からこそ、それで精度が出せるからこそ、次世代の兵器となり得るワケだ。
 兵隊さんが担いで野山を駆け回り、時には何かにぶつけたりしながらも、2分で銃身を取り替えて精度が出せる技術。
 こりゃ、ガンダムのコアシステムと同じですな。

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