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2004/06/30

ほほほほ、お代官さまもお悪山吹色がお好きでございますなぁ……だぞ

あなたの時代劇的人格は「悪徳商人」です。

【悪徳商人(あくとくしょうにん)とは?】
商人は江戸時代の士農工商という身分制度において、最も低い身分と位置づけられていましたが、産業の発展と共に力をつけ、実質的に最も力がありました。悪徳商人は悪代官などの権力と結託して、物価を不当に釣り上げたり、商品の販売を独占したり、高利貸を営んだりして利を得ていました。時代劇では大抵ラストでバッサリ斬られます。
【あなたの性格】
・金の使い方を心得ていて、無駄遣いはしないが、使う時にはパァッと使う
・人並み以上の才覚があり、おかげで周囲が馬鹿ばかりに見える事がある
・善悪に関して、他人とははっきり違った基準があり、それにしたがって行動する
・他人が求めているものを察するのが得意
・相性が良いのは悪代官
 相性が悪いのは仕事人

 いや、ちょんまげ占いなんですけどね。しかし、特に何を見るでなく、生年月日だけで悪徳商人と決めつけられてもなぁ。
 まー、とはいえ、我が家のご先祖は、実際に高利貸しをしてたらしいっス。桑名藩とか相手に手広く。維新の時にチャラにしたまんま、桑名の殿様はいなくなっちゃったらしいっスけどね。
 しかし、どんどんできるなぁ、こういう占い。
 オイラも作ろうかなぁ、SF大会企画占いとかさぁ。「アナタの性格は、時刊新聞社に入って新聞を作るのがいいでしょう」とかさ。

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ズクだぞ

 2004年5月22日に、ズクがないぞという記事で信州の方言の「ズク」という言葉を紹介した。
 その時、ズクと云う言葉を知っているかと聞かれた真庭くんが「ジオンの新しい水陸両用モビルスーツ……?」といったという話を書いた。そんなのねーよという話がオチだった。
 しかし、しかしである。

 どっちのガンダムショーというページがある。古いガンプラ野郎にはかすかに懐かしい「太陽系戦隊ガルダン」「機動戦隊ガンガル」を扱うページだ。

もちろん、敵役はどうなってるか気になりますよね?
これが「量産型ズク」です。もちろん赤い機体もあり、名前は「強化型ズク」。このモビルフォースにはツァア・アジナブルが搭乗します。
素晴らしい。「ツァア」なんて、ものすごく発音しにくいです。

 おお、ツァア・アジナブル。やったね。ズク!、ライバル機である。「ツァア専用モビルフォース」って言い難いけど。
 さすがに、ガンプラが出た年には、もう大学生のお兄さんだったので、訳も判らず買うワケでも、親が間違って買って来るワケでもないので、実際に箱を開けてみたことはないが、プラモ屋にたしかにそんなのありました。
 しかし、主人公機ドン ライバル機バクという太陽系戦隊ガルダンのネーミングセンスは、謎というのを通り越してイリュージョン? もちろん、だからといってガンガルズクがカッコイイわけでもないけどさ。

 ちなみに、「太陽系戦隊ガルダン」も「機動戦隊ガンガル」も、どこのメーカーだったか、神北自身には正確な記憶がない。ただ、アリイに第三の「ザ・アニメージ 超銀河伝説バイソン」という、一大勢力があったことだけは確か。ちなみに、なんで「アニメージ」なのに「ザ・」? 「ジ・アニメージ」にならないの? という二十数年前から続く年代物のツッコミを、今さらしないように。この直後に、『超時空要塞マクロス』でメジャープラモ・デビューを果たすアリイというメーカーが、このバイソンで一時代築いたことは、忘れずにおきたいものだ。(何のため?>俺)
 ちなみに、ザ・アニメージに関しては、このサイトをお奨めしておく。

 ま、版権商売とぱちもん商売がさんざめく、1980年代初頭のプラモ業界の息吹きを感じてみて頂きたい。感じてどうなるものではないけど。

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2004/06/29

速くなったぞ

 ここ2回程、マシンをノートン・ユーティリティーでメンテしつつ、隣の旧マシンで書き込んでいたが、やっとこせメインマシンが復活。
 ノートンアンチウィルス・ノートンディスクドクター・ノートンスピードディスクと、3つのソフトを連続して掛けるのだが、その昔の、ハードディスクの容量が80メガとか、こっちきても1ギガ程度までの容量の頃ならともかく、最近は少なくても80ギガ程度はハードディスクの容量がある訳で、こいつを全部ナメるため、ノートンユーティリティーは膨大な時間のかかるソフトになって来ている。
 頭から順に追うのではなく、並行して一定サイズ毎に同時多数検査をすべきなのだろうが、見落とし問題や整合性を考えると、なかなか上手い事には行かない。まあ、最初に使ったハードディスクが20メガバイト。今が、2台で80ギガバイト×2だから、8千倍になっているわけだ。その頃のMacが8メガヘルツだった所を今や1ギガヘルツのCPUだから、単純比較すると、容量増大・速度増加レシオは125倍。大昔に20分で終わったハードディスクの検査が最大2500分=41.6時間かかっても仕方が無いのが、現在のハードディスクの容量の増加だ。
 デュアルCPUだとしても、20時間。もちろん、バス速度の問題の方が大きいので、CPUの速度ひとつをとって処理時間の目安にする事は出来ないが、このディスク容量の増加に因る利便性を存分に享受している以上、文句を言う筋合いのモノではない。
 今回は、実質1日弱だった。まあ、ずっと前に座っていて、次々と合間を開けることなくソフトを走らせ続ければ、もっと短くも出来るのだろうが、まあ、何もせずにコンピュータの前に座っているのも辛い。1時間か2時間置きに戻って来ては、「あ、終わっている」と次のソフトを走らせる。だいたい、こんなものであろう。

 で、ノートンが時間を掛けてハードディスクをいじった結果、どうなったかと言うと、体感速度2割増なのである。もちろん、徐々に遅くなっていたのが元の速度に戻っただけだが、気持ちの上では、1ギガヘルツのCPU速度が、一日一夜にして1.2ギガヘルツに増速したようなモノで、この時期、只でCPUを新しくしたのだから、万々歳である。ボーナスが天から降って来たようなものだ。

 もう一回掛けたら、また速くならねーかな? ならねーよ・・・

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先生の往診だぞ

 相棒が体の不調を訴えた。昨日から、ホームドクターに往診をお願いして、徹夜で看病して頂いている。相棒のホームドクターは、ピーター・ノートンという外人さんで、つきあい始めの頃は日本語がほとんど駄目だった。最近は日本語でなにか話すが、専門用語と独特の言い回しが多くて、なんだか何をいっているのやら正確にわからないことの方が多いが、まあ、見立ては正確みたいで、いつも、何かある度に往診をお願いしている。
 ノートン先生は、健康管理にもウルサくて、いつもあーしろこーしろこれは良くないということを常々いっているが、相棒と神北は、まずいいつけを全部守ったりはしない。全部聞かなくても生きていけるし、そんな、健康のためなら死んでも良いような生き方は面倒臭いと思っているからだ。イザというときには、先生の往診をお願いすれば、そうそう日々の健康管理を怠っていたって、損失が大きくなることはない。
 今さっきの検査で、相棒の数値異常はなんとか綺麗に収まったみたいで、今は体中のコリをほぐす整体を施して貰っている。
 しかし、時間掛かるんだよね。最近のノートンって。

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2004/06/28

もう俺、一生酒呑まねぇ……ぞ

 日曜日は、ちょいと用事があって、女房と二人で浦和の街まで出掛けた。浦和は、最寄り4駅の中で一番遠いが一番発展していて、何か必要があるとちょくちょく出掛ける街だ。
 用事が終わって、飯を食って帰ろうかということになった。で、どうせならと言うことで、浦和で時々行く、刀削麺の店に行った。小さな丸枕ほどの練り込んだ生地の塊を左手に持って、右手には、L字形の刃を持ち、スッスッスッスと削り飛ばすように麺を削り取りながら煮え湯の中に放り込んでゆく。昔何かのCMでこの妙技を見て以来、一度は食してみたかったのだが、こんなに自宅の近くにあれば、通うしかないじゃないですか。
 しかも、刀削麺の技だけで店が持てるわけがない。ましてや、神北が通うわけがない。この店、四川風の辛みがまさに絶品である。
 で、ここでちょっとおだって、おササを頂いてしまった。いや、パンダではないので、笹を頂いたわけではない。桂花珍酒のソーダ割りを、ほんの一杯だけ頂いたのである。
 神北は基本的に下戸なので、酒は呑まないのだが、どうしても呑まざるを得ない雰囲気の時などは、ビールを貰ってグラスに残すか、この桂花珍酒のソーダ割りと決めている。さすがに、呑まずには済まされなかった、20代〜30代前半は、これが定番だった。だが、昨日はこいつが間違いだった。
 酒って、呑まないと余計弱くなるのね。
 飯を食っている間は、全然何ともなかったのでゴザイマすが、実は、グラス一杯分のカクテルで、私、完璧にノックアウトされていたのでゴザイマした。
 いくら下戸だといっても、このぐらいの量では、飲んだといっても、さすがに、意識が飛んだり陽気になったりするワケではない。では、どういう症状が出るかというと、猛然と頭が痛くなるのだ。
 そう、ただ単に激しい頭痛がして、立ち上がると気持ち悪くなるので、座り込んでしまうのだ。
 おかげで、1時間ほど浦和の喫茶店で時間を掛けた上で、タクシーに乗って帰りました。
 しかし、それは長い苦痛の始まりだった。結局、一晩中、頭痛が収まらないのだ。どんな感じかというと、眠ろうにもがんがんして眠れない。じゃ起きて仕事しようにも、ガンガンして集中できない。結局、唸りながら水分を補給しつつ、朝まで唸り続けていた。
 結局、唸り続けて、やっと頭痛が引いてきたのは、朝7時を回ってからだった。うー。一晩何をしていたのやら。
 うー、もー酒嫌だ〜。

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なぁ、あんた聞いたァ? だぞ

 伊勢のな言葉と云う言葉がある。
 「あんなぁこんなとこで云うのもナンやけどなぁ、明日の体育なぁ、プールとちごてなぁ、鉄棒らしいでぇ」テな感じで、標準語風に云えば、「あのこんな所で云うのも何なんだけどネ、明日の体育ネ、プールと違ってネ、鉄棒らしいのヨ」ということになろうか。
 関西弁のバリエーションの中でも、伊勢言葉の特徴がこの「なぁ」がたくさん入る所にあるとして、「伊勢のな言葉」と呼ばれているらしいが、本当に、神北の生まれ育った三重県北部から、仕事で付き合いの多かった津や伊勢辺りの三重県中部まで、つまり、伊勢の国一帯は、少なくとも「な言葉」だったし、まあ、のほほーんとした三重県の気候風土に、こののーんびりした口調は合っている。まあ、お国柄やなぁ……というトコロであろうか。
 ここでいう「なぁ」は、イーコールではないが、「なぁキミ」とか呼びかけるときの「なぁ」・念押しするときの「なぁ!」でもある。
 さて、X51.orgSCIENCE : 世界で最も翻訳が難しい単語はコンゴの「ilunga」という記事によると、この「なぁ」(日本の関西弁における「Naa」で、これは、誰かに同調するか、あるいは発言を強調する際に用いられる言葉である(としている)。)は、他言語に翻訳の難しい言葉の世界第三位だそうだ。
 そんななぁ、コト言われてもなぁ。、みーんな困るやん? なぁ……?

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2004/06/27

あいつの云うことは信じないぞ

 長年、行こう行こうと思いつつ、なかなか行けないままお預けになっていたア・バオア・クーまで、チョコっと行って来た。
 2004年6月24日、『ガンダム・ヒストリカ』の最終回で宇宙要塞ア・バオア・クーを扱うという話をしていたら、女房が「じゃ、ア・バオア・クー行かなきゃ駄目よ」という。やはり、そうだよなぁという話になって、じゃ、あ・バオア・クーまで行って来ようという事になった。
 いや、月の裏側ではない。(いや、月の裏側だけど……)
 富士急ハイランドのアトラクション、ガンダム・ザ・ライドである。併設するショップガンダムマニアは、フロア面積では今や大阪のガンダムズに抜かれたらしいが、ある意味、松戸のバンダイミュージアムのミュージアムショップよりも、濃いらしい。
 よーし、明日夕方、打ち合わせで中野まで出ているから、そこで車借りて走るぞと決定。
 6月25日金曜日、昼からニッポンレンタカーに電話。車を確保する。夕方、作家さん・変プロさんと打ち合わせのため中野入り。打ち合わせ終了後、女房を合流させてメシを喰う。こういうとき、中野は何でも揃うので有り難い。
 かくして、飯を食い終えた金曜日の22時過ぎ、ニッポンレンタカーで車を借り出す。今回は希望が通ってコルト。やったぁ。有り難いことに、カーナビはパイオニアのかなり新しげなカロッツェリア。いつもの操作性が悪くて困るゴリラではない。同じニッポンレンタでも、東京方面は良い機材が揃っているのだろうか。このカーナビ、キーを入れると勝手にスクリーンが横向きにニョキっと生え出して来て、伸び切ったところでウィィンと折れて立ち上がる。キーを抜くと逆の動作で勝手に引っ込む。サンダーバードのテーマが似合いそうなギミックが可愛い。
 レンタ屋の登録が手間取って、時間が遅くなったので、10時借り出し予定を10時45分出庫に書き直させて、中野から11時チョイ前に適当に発進。やたらと関所が多い(細かくカネをとられる)高速に乗って、首都高から中央道へ。途中、休憩を挿みつつ深夜0時30分か1時頃、河口湖到着。取り敢えず、どこか宿を探す。面倒臭いので、ハイランド遊園地併設のホテルにでも行ってみようかとか話をしながら走っていると、いかにも、古そうなモーテル(決して、ラブホテルなどというような新しげな名前で呼ぶモノではない。ましてや、ファッションホテルでは絶対にあり得ない)の看板を発見。行ってみると、「全室離れ」と書いてあったが早い話がガレージ付きバンガローが並んでいるような作り。車で適当に空いているところに行くと、管理室から寝ず番のおじさんがやって来て、お金を払ってそれで善し。なんとものんびりしたものだ。しかし、金曜日の夜だからか、ほぼ満室に近かった。
 中に入ってみると、昭和40年代に建てられて60年代に一度修繕を掛けた民家のような、なんとも古風な作り。「和洋室」って、コタツとテレビのある四畳半とベッドルームのコトですか?……ちゅうか、この時期コタツですか?
 「あー。なんか馴染む〜」
 ふと目線を上に上げると、『自動車旅館協会』だかの文字が。ふむふむ。やはり、モーテル流行りの昭和40年代のモノであったか……。
 早速風呂入って寝る。この風呂が凄くて、湯と水を調整してちょうど良い湯がカランに出るようにして、シャワーに切り替えると、温度が全然違ってしまう。どうも、水の方だけが上手く切り替わらずに、カランから流れ落ちてしまい、ほぼ熱湯に近いシャワーが出るのだ。苦労して調整しつつ、なんとか身体を洗うのだ。
 朝、8時阪頃に起き出してみると、もう誰もいない。冷蔵庫にビールが入っていたから、清算があるかなと思ったが、おじさんもいない。ハテゆうべの車・車・車は何であったのだろう……。と思うような空き方だ。よく『ゲゲゲの鬼太郎』なんかにある「朝、起きてみると、御殿だった筈のそこは打ち捨てられた掘建て小屋だった。通りがかった村の者に聞くと、もう二十年以上誰も住んでいないと言う。ハハハお前は狸に化かされたのだよ,この辺りの狸は人を化かすのが好きじゃからなと、村人は笑うのだった」というシチュエーションみたいだった。違うのは、夜中に見たときから、既に充分みすぼらしい掘建て小屋だったことと、別に良い目は見ていないという事だ。(駄目じゃん)
 宿から富士急ハイランドの入り口までは、5分とかからない。が、そこから駐車場が広いので、随分と走ることになる。道を跨ぐ樽に高架橋になっているところで振り返ると、頭に雲を被った富士山が奇麗に見えている。まだ開演前で、ほとんど車が通らないのを良いことに、高架の頂上で車を停めてしばし眺める。 
 車は、第一駐車場の入場口側から5〜6台目という、一番奥に近いところに停める。入場口に行くと、50〜60人並んでいる。いや、50〜60人しか並んでないのか。
 9時になってオープンすると、すぐに入場。富士急のメルマガ会員になっていると割引がある。それでフリーパス券を2枚。
 真っ先にガンダム・ザ・ライドに行くが、アトラクションのスタートが10時から。しかたなく、フジヤマにでも乗ってやるかとフジヤマの列に並ぶ。40分ぐらい待って次の次ぐらいまで進んでから、ピクリとも動かなくなる。最大級のジェットコースターなので、70数メートルの高さまで行くので、上空の風速によっては危険回避のため止まるのだ。
 とはいえ、5分か10分風遣りをして、なんとかスタート。我々もやっと前へ進む。この富士急ハイランドの遊具は、世界初とか世界最大とか最高速とか、なんかやたらそういうのが多いから、ベルトのチェックをして、安全バーをチェックしてと、2段階の安全装置をチェックしてから、更に風を見て発進なので、時間がかかる。
 我々の回は、割とすっと発進。「落ちそうな小物はロッカーに」という注意アナウンスに従って、財布から何から全部置いておいてよかった。
 フジヤマから急いでガンダム・ザ・ライドに。
Gundamtheride
ガンダム・ザ・ライド入り口

 宇宙世紀0079年12月31日。環境が激変して地球に住むことを諦めた我々は宇宙移民となって、コロニー公社・宇宙引っ越し公社の手配により、サイド6へと移民しようとしていた。途中、連邦軍とジオン軍の戦闘を避けるため、1週間前に連邦が占拠したばかりの宇宙要塞ソロモンへと避難。そこから連邦艦スルガ(サラミス改フジ級。艦長ヘンケン・ベッケナー)に移乗して、月軌道の外側を通って、サイド6まで運んでもらえることになった。
 しかし、我々民間人は知らされていなかった、その日連邦軍が、月軌道の外側を回る宇宙要塞ア・バオア・クーに対する攻略戦を敢行することを。案の定、戦場の外縁をのんびりと航行する我々は、ジオンの遠距離偵察隊に発見され、黄色くて両手に釜の付いたモビルアーマーに攻撃の対象とされる。艦長は脱出艇による民間人の退去を指示。しかし、我々の輸送艇はトラブルで発進不能。2機のGMに曳航されて何とか脱出を果たす。ハロウィン小隊のジャック・ベアード少尉とアダム・スティングレイ曹長のGMが我々の脱出艇を携えて脱出した直後、スルガは撃沈されてしまった。我々は、戦場のど真ん中を彷徨っていたのだ。
 直後、味方艦隊を見つけたGMパイロットは、その艦隊内に逃げ込むことで安全を確保しようとする。
 このときであった、神北がこのジャック・ベアート少尉の見識に重大な疑念を抱いたのは!
 ベアード少尉が紛れ込もうとしたのは、あきらかに第13独立戦隊。サラミス数艦を従えたペガサス級強襲揚陸艦ホワイトベースだ。そんなものに寄って行ったら、エラい目に遭うのは目に見えているじゃあないか!げんに、同行していたサラミスは全艦沈も、ホワイトベースもジャブロー突入後(おっと、しののめ女史から、ツッコミが入ったぜ、ジャブローの訳無いよね。「ア・バオア・クー突入後」です。すんまそん)、ドック内で擱座しんだんだぞ。
 かくて、アムロ・カイ・セイラ等に「こんな激戦のただ中で、何やってんだお前ら」と怒られつつ、ベアード機・スティングレイ機は、我々民間人を従えたまま戦場の深奥へと……。俺は生き伸びることが出来るのか?!
 なんとか味方艦に救われ、やっと生き延びた我々は、脱出艇を降りると、そのまま併設ショップガンダムマニアへ。「あー。命があって良かったなぁ」と思った直後なので、気が大きくなってついついいろいろ買ってしまう。
 遊園地と云う立地や要因もあって、ちゃんと限定オリジナルグッズをいくつも作っているのだ。しかも、既存製品にシールをあしらった程度のモノではなく、結構手の込んだオリジナルグッズが、シーズン毎に入れ替わる(売り切れゴメンで新商品を開発するという事なのだろう)らしい。
 結構このライドは振り回す振幅が大きくて、ちょっとしんどいぐらい。30〜40分ガンダムマニアでふらついたあと、すぐに第二戦という気になれず、目前にある『ゲゲゲの幽霊屋敷』に。通路全長170メートルのお化け屋敷。とはいえ、出て来るのはみーんな水木妖怪。「おー、こんなとこに居ったんか〜、久しぶりだなぁ、元気か?」と声をかけたくなるぐらい良く知った顔ばかり。いいなぁこういうの。
 再びガンダム・ザ・ライドに戻ってもう一回り。ライド本番に持ち込むまでの通路をよく眺め直すと、ザクマシンガンの貫通穴を塞いであったり、占拠したばかりのソロモンのあちこちに、ジオン時代の名残りが残っていたりするのをゆっくりと眺める。ライド映像も、振り回されつつがんばって見る。
 入場料と、1000円級のアトラクションを3つと500円級を1つ回ったので、そろそろパスポートのモトは取ったので人が混んで来る前に帰るか……という話で、帰り支度。入口に向って戻る途中に例のドドンパという超高速コースターがある。あれ、ずいぶん空いているみたい。ついつい、並んでしまいました。1時間弱並ぶだけなので、このアトラクションとしては早い方らしい。しかしその間、ずっと「ど・どん・ぱ・」「ど・どん・ぱ・」という音が流れ続けている。1.8秒で時速178キロに加速する発進は、ついつい「行きま〜す」と叫びたくなる。
 13時過ぎに富士急を出る。そこから沼津へ向って走る。河口湖から沼津まで60キロ。何を好き好んでと言われるとアレだず、ちょっとマグロが喰いたかったのだ。目指すは沼津港の千本一。
 しかし、残念ながら、千本一は昼の営業時間と夕方の時間の合間で、16時までお休み。さすがにお腹空いたので、我慢出来ずに千本一ビル1階のかもめ丸へ。とうぜんここも美味しいのである。
 さて、飯も喰ったから帰るベカやと、沼津インターを目指す。御殿場まで戻って、よく寄る御殿場温泉会館で、富士山でも眺めて風呂に入るかとか考えていたら、最近、静岡神奈川の東海道線沿いにチェーンを拡げてる万葉の湯が、インターの直前にある。湯河原から湯を運んで来るので、そこで湧いているばかりの天然温泉ではないとは聞いていたが、たまにはいいかと入ってみる。
 なかなか、いいお風呂だ。清潔そうで広くて、土曜日の4時過ぎという事もあるが、割合と空いている。サウナ・ミストサウナ等、バラエティーも豊かで、近所にあったら毎週通っちゃいそうだ。
 さらに、ちょっと凄い経験をした。
 知っての通り、神北は、特に胴回りの面で、非常に体格が良い。だから、たいていの旅館の浴衣と云うのは、なんだか小さくて大変なのだ。帯も、二巻き出来ずに一巻きにすることすらある。旅館でもそうだから、立ち寄り湯ではちょっとなーと思って取り敢えず受け取ったのだが……。
 風呂から出て、来てみると、充分に大きな浴衣だった。帯も、二回しして更に十二分に余裕がある。休憩室に出て見回してみると、皆さん、それぞれの体格に合わせた浴衣を身に着けていらっしゃる。
 特に何も言わずに、「いま、浴衣をご用意致します」と云っただけの受付カウンターのお嬢さんが、ちゃんと体形を見た上で、その人用の浴衣や帯を選んでいるのだ。それも、別に「大きいサイズをご用意しますね」という訳でもなく、ごく自然にスっとそれを差し出す。家族旅行のメッカ湯河原温泉の、ホスピタリティーの神髄を見た気がした。
 浴衣で館内をぶらぶらと歩き回る。マッサージやゲームセンター、仮眠室、そして、おお、インターネットコーナーがあるではないか。繋いで、この日記のコメントをチェック。藤澤(兄)君からのコメントを貰っているので、レスを返す。
 その後、女房と合流して仮眠室で1時間少々仮眠。なかなかすっきり。
 気持ちよく万葉の湯を後にして、一路東京へ。土曜の夜の上りという事で東名も空いている。途中、海老名で休憩を挿んだだけで、そのまま中野まで走り切る。
 中野で車を返し、電車で家まで帰ったら、11時半頃だった。自宅近くのレンタカー屋から出られればベストなのだが、自宅近傍のニッポンレンタカーは、24時間営業じゃないのだ。
 丸1日。走行距離約300キロ。なんだか、突然決断したお出かけの割には、気合の入った走り方になったが、得るモノが大きかった。

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2004/06/25

買って買ってあれ買ってだぞ

海外ボツ!Newsに、米空軍の圧倒的優位は崩れつつある!?という記事が出ていた。
 インド空軍との合同演習で、インドが購入したソ連製戦闘機と模擬戦をやった合衆国空軍のF-15が、なんらかの予期せぬ結果を得て慌てている。ぶっちゃけていえば、「アメリカのぉぉぉ、空軍はぁぁぁ、世界一ぃぃぃぃ!」じゃないかも……と、アメリカ空軍がキモを冷やすような目にあった……つまり、ソ連製の戦闘機に落とされた……ということらしい。
 まあ、F-15なんていう、70年代から飛んでいる戦闘機をずーっと改良しながら使っているんだから、負けることもありそうだ。
 でも、ちょっと嫌な感じがする。もうF-15の時代じゃないから、F-22がどうしても必要という考察が付いているらしいのだ。

 つまり、ナニかい? 「タローくんもハナちゃんも、みんなぼくのよりいいパソコン持ってるんだよ。ぼくだけこんな旧式だと、勉強で負けちゃうよー」といいながら、新型パソコンをせびるお子チャマと同じですかい? 米軍は。

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涼しいぞ

服に小型ファン セフト研究所が空調服を商品化という記事が、フジサンケイ ビジネスiに載っている。
 背中部左右一個ずつ、ヘソぐらいの高さに、パソコン用のファンみたいな送風機が付いていて、シャツの中に風を送り込む。シャツ自身は、ワイシャツと作業服があるらしい。
 開発はセフト研究所(埼玉県戸田市)
 販売・問合せはピーシーツービーTel. 048-447-3346
 涼しく過ごせるのなら、SF大会のスタッフの制服にしたいなぁ。毎年、汗まみれになって走り回ってへとへとになっちゃうもんなぁ。

 でも、ちょっと考えると大変かも。

 小型ファンは、背中の左右両側に2つある。作動させると、衣服内の熱気を外に逃し、冷たい外気を取り込む。毎秒約5リットルの空気が衣服内を下から上に流れ、襟から出る。汗が蒸発して体温上昇を抑える。

 つまり、汗臭い空気を毎分5リットルずつ部屋の中に撒く、歩く加湿器になれと云うコトか?
 ひょっとすると、人類が触れてはいけない禁断の技術なのでは?

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2004/06/24

カミオといえば武器商人ガッハ・カラカラだぞ

いや、嘘です。カミオじゃなくて、実はカミノです。
 CaminoというWebブラウザを導入した。これまでの神北は基本的にネスケを使い、よほど困らない限り他は使わないと言う方針だ。理由は、InternetExprolerが嫌い……というよりは、表示として、ネスケが好きと云うところにある。IEのような、どんな居汚いコードでも、無理矢理補って読んじまうダボハゼのようなブラウザは、それなりに便利なのだろうが、あんまりあんなモノを毎日使っていると人間が駄目になる気がするのだ。
 たとえば、HTMLの書き方として、それはどうかと思うようなモノがある。例えば、ダブルクォート『"』で括るべきトコロをシングルクォート『'』で括ると言うトコロまでは解る。というか、頑張って理解してあげようかとも思う。しかし、『括らない』という流儀のコードを書く人(書き出すソフト?)がある。これはいくらなんでも行き過ぎだと思うが、いま、主流の表示エンジンは、そこいら辺ぐらいまでは面倒見てくれている。かなりのゲテモノコードでも、なんとか読みこなしているのだ。
 これに加えて、IEは、もっとスゴいコードも無理矢理理解してしまう。たとえば、HTMLタグのほとんどは開始タグがあって、対になる終了タグまでが、そのタグの影響を受ける部分だ。太字にしたり、斜体にしたり、下線を引いたり……ということもそうだし、テーブルを組むのもタグでやっている。このタグは、基本的に、階層構造になっている。<Tag1>なんちゃらかんちゃら<Tag2>あれあれこれこれ</Tag2>どーしたこーした</Tag1>というような形だ。スラッシュ『/』が頭についているのが終了タグである。もちろん、あとで使ったタグに対応する終了タグの方が先に来る。
 しかし、IEでは、そこまでは読めないだろう?……というレベルで、ゴッソリと終了タグが抜けていても、無理矢理補って表示してしまうのだ。
 これはこれで、感動的な努力を感じなくはないのだが……こんなコードまで読めるソフトをメインに使っていたら、人間が馬鹿になる……と思わせるダボハゼぶりだ。自分でサイトを作ったりするだけに、普段から作ってみては確かめるブラウザが、こんななんでもOKなダボハゼくんだと、ちゃんとしたHTMLを書く努力をしなくなりそうで、嫌〜んである。
 てなわけで、適当に高機能、適当に簡便、でも適当に品行方正なブラウザということで、ネスケを愛用している。
 Caminoは、このネットスケープと同じく、Geckoエンジンという中核技術を使っている。だから、表示に関しては、ネスケに非常に似ている。
 しかし、同じくMozillaプロジェクト系のプラウザであるMozillaやFireBird等とひとつ違う点がある。『オイラはMozillaだよ』と思っていないのだ。いや、もちっと解りやすく云うと、例えば、ネスケとモジラは一度に両方は走らない「もう既にMozillaが走ってるよ」と言って「じゃねー」と終わって行っちゃう。しかし、同じGeckoを使いながらも、Caminoは自分をMozillaと思っていないので、ネスケと並行して動ける。
 Webブラウザみたいなモノ、並行して走らせる用はないじゃないかと思う方も多かろうが、たとえば、Webサイトを作っているとき等、多数のブラウザでの傍証をとる必要がある。同じGeckoを使う以上、Caminoとネスケの表示はほとんど同じだから、ネスケ・IE・Safari(アップル製MacOSX標準装備ブラウザ)を3つ揃えて立ち上げておくより、Camino・IE・Safariにすれば、有り難いことに、メモリを節約出来る。ギガ単位のメモリを積む時代にアプリの占有メモリ容量の心配なんぞ必要ないと云う方も居られるかもしれれないが、こういう仕事のときは一緒に、大鑑巨砲の権化Photoshopが走っていることが多いから、余計なメモリは1バイトでも削りたいモノなのだ。(モノの喩えです。さすがに1バイト単位なんてメモリ取りは、出来ません。)

 てなことで、割合と便利で軽いCamino。まだ英語版なので、メニューとかが読み辛いが、日本語ページの表示で困ることはないようだ。ネスケ者の同士諸君、いっぺん使ってみそ!

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ATM嬢だぞ

 若い頃、銀行のシステム課にいた。といっても、銀行員だった訳ではなく、CSKという会社(今や、セガの親会社だと言った方が通りが良くなった)の社員で、派遣されてプログラムを組んでいた。
 そういう仕事をしていると、ついつい気になるのがCD(キャッシュ・ディスペンサー)やATM(オートマチック・テラー・マシン)の画面。もちろん、いろんな会社のATMに、既に基本的な機能が組み込まれていて、どう組み合わせて使うかだけのお付き合いなんだが……。
 その中で、もし俺がメーカーの開発担当だったら、もうちょっと金を使うだけでとっても受けを良くするのにと思ったのが、ATMの中でお辞儀をする女の子たち。
 あんまり可愛くないんだよね。特に80年代なんて、まだモノクロ表示とか、8色表示(RGBプラス明暗の4ビット表示)とか、色数少なくて表現力弱かったから。
 しかも、80年代、折角銀行がスヌービーやらキティちゃんやら、ミッフィーをキャラとして使っているのに、別にATMに反映されることは無く、画面の中は、その銀行の行員服とは違う色や形の制服を来た最大公約数的な受付嬢。もちろんそれは、銀行とATMを作る会社が、別だと云うところに最大の原因があるのだ。しかし、銀行も含めて、一定規模以上の多くの企業がコーポレート・アイデンティティーの確立に奔走していた1980年代〜90年代に、画面の中は治外法権と言うか、別次元で動いていることに、こりゃつまらんなぁと思った。

 べつに、セイラさんが連邦軍の制服で受け付けてくれても良いんじゃねーかと思うぞ。
 もう声優の井上 瑤さんが亡くなったので実際には無理だが、セイラさんは、個人金融の無人端末にいたら似合うだろうなと云う気がする。井上 瑤さんの声で「ご利用は計画的にね。あなたなら出来るわ」と云われたら……。
 あと、絶対、みんなが金を返しそうな端末は、喪黒福造だ。大平透さんの声で「
ご利用あり難う御座います」とか「ど〜〜ん」とか云われたら、急いで返さないとエラいコトになりそうではないか。スパイ大作戦風に「なお、この資金は、自動的に複利適用される。諸君等の健闘を祈る」とか云われても急いで返さなきゃと云う気になるかも。

 で……、である。ニフティにデイリーポータルという、どーでもいいコーナーがあるのだが、ATM嬢大集合という記事があったので、紹介しておく。
 神北がしょ〜もな〜と思っている。最大公約数的なATM嬢を、意味もなく特集しているぞ。

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2004/06/22

大きくなるらしいぞ

 その見出しの面白さのせいか、中央日報‘胸が大きくなる薬’は効能なしという記事が、あるニュース・ヘッドライン・サイトからリンクされていた。

胸が大きくなるという錠剤やクリームは科学的には全く効能がないと、香港消費者委員会が16日明らかにした。
消費者委員会は市販中の11製品の成分を分析した結果、「エストロゲン成分のため胸が固くなるだけで、むしろ長期間使用すれば中風にかかる可能性が高まる」と警告した。
2004.06.17 16:39

 中風と云うのは、脳卒中の事だから、つまり、血管の柔らかさに影響をもたらす薬なのかな。まあ、そんな対症療法的に、錠剤呑んだりクリーム塗るだけで、短期間にスタイルが変わっちゃあ堪らないと云う気もする。
 まあここまでは、(障害を被ったり、胸の大きさで悩んでいる当人を別にすれば)笑い話だったり、「そんな上手いハナシねーよな」というオチで括られる程度の雑談むけの話題であろう。

 しかし、全く逆の話もある。女の子の胸が大きくなって大きくなって大変と言う話だ。町山智浩アメリカ日記2004-06-20 乳の話の続きによると、乳牛に投与されている増乳薬が成長期の少女に影響を与えているのではないかと言う、ちょっと笑い事ではない話が載っている。

 カナダやヨーロッパでは禁止されているにもかかわらず、アメリカでは政府が乳牛へのホルモン投与を認めている。アメリカのFDA食品医薬局は「rBSTは人間に影響はない」と表明している。
 しかし、アメリカの少女が急激に豊胸でもないのに異常に乳房が大きくなっているのは事実である。乳だけでなく異常に性的な成長が早まっているのだ。

 1万7千人の少女を調査したところ、二次性徴の現れる(胸が膨らみ、初潮が始まり、恥毛が生える)の平均年齢が、従来の12歳頃から、9〜10歳の間に早まっているそうだ。また、早い方では、黒人の半分、白人の15パーセントの少女はなんと8歳で第二次性徴が現れるのだと言う。
 まあ、一貫しておたく道を歩んで来たモテない君だった神北には、自分の周りで女の子がどうだったかと云う記憶は全くないが、小学校3〜4年、早い子では小学校2年生ぐらいと言われると、ええ!? という気がする。

 この記事の前日にも、2004-06-19 アメリカの女子高生に巨乳が多いのは病気か?という、関連記事が載っている。それによると、多国籍企業モンサントによって「ポジラック」という商品名で発売されているrBSTを含め、告発番組が作られたらしい。

 1997年、アメリカのFOXチャンネルのニュース取材班は、 モンサントのポジラックや、遺伝子組み換え野菜の危険性を告発する番組を制作した。
 ホルモンのせいで奇形的なまでに巨大化した乳房をズルズル引きずりながら歩く牛や、遺伝子組み換え野菜を食べた途端にコロリと即死する昆虫などの映像を集めた取材班は、スクープに興奮しながら放映を待った。
 ところが、放送直前にストップがかかった。
 FOXが属するメディア・コングロマリットのニューズ・コープ全体がモンサントとその関連会社から莫大な広告収入を得ているからだ。

 なんか、凄く都市伝説っぽいが、町山智浩さんの記事から、後に骨抜き改変されて放映されたその番組の元の台本や事件のあらましのページがリンクされているので、読んでみるのも良いかも知れない。

メイン州ポートランドの小さな牛乳会社オークハースト・デイリーは牛乳のパッケージに「ホルモンを使っていません」と書いた。 ところが、これをモンサントが訴えた。 モンサントの「ポジラック」が悪いものであるような印象を与えるから営業妨害だというのだ。
 なんてことまで起こっているらしい。なんか、したい放題と云う気がする。

 ちなみに、ぐぐって斜め読みしてみたところ、「日本ではまだ薬品として申請もされていない」という話と「禁止もされていない」という話が両方出て来た。通り一片の斜め読みではよく判らないが、まあ、市井の有意の人は声を上げているが、政府は何もしていないという事なのかな。
 ただ、この市井の有意の人ってぇ人たちの中には往々にして、聞いた事を確認もせずにさも自分の意見のように書き広めているようなトンチキさんが混じっていたりするものだ。ネット上の記事を鵜呑みにするのではなく、いろいろな情報を自分で集めてから、自分で判断するようにして欲しい。

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2004/06/21

蒸すぞ

 有り難い事に関東圏は外れたが、大きな台風が日本列島の西側に大きな被害を与えている。和歌山では、わざわざこんな日に海岸に遊びに行った若者が、高波にさらわれて行方不明になってしまったようだ。当人にとっては始めての事なのだろうが、毎度毎度、仕事でも自殺でもなく遊びに行って高波にさらわれる若者と云うのは、どうにかならん物だろうか。
 で、台風の影響か、関東圏が梅雨期のねっとりした空気に変わった。昨日からずいぶんと湿度は上がっていたが、特に今日は、目が覚めたら熱帯雨林という気分だった。
 梅雨入り宣言後、3日ほど雨が降った後、前週が嘘のようにさっぱりした暮らし良い爽快な気候だったので、この一発のパンチが効いた。慌てて前非を悔い、フィルタを掃除して、早速クーラー生活に入った。
 まだクーラーは早かろうと言うご意見もあろうが、常にパソコンが3台〜4台と、カラーレーザープリンタその他の周辺機器が、うなりをあげて熱を吐き出している神北の仕事場は、自宅内にあるものの、実質、オフィスみたいなものだから、オフィスにクーラーが入る時期には、クーラー無しでは暮らせない。その上、家の向きが悪いのか、間取りが悪いのか、風通しがどうしても悪い。勢い、扇風機やクーラーに頼らざるを得ない。
 このクーラーの掃除をしていて、上に気が行っていて、足下で大変な物を踏んづけてしまった。女房が10年ほど前にマシンを自作した時に、CPUと放熱フィンを繋ぐのに使った耐熱シリコングリスである。
 そんなに大量に使う訳ではないが、ある程度の量で買うしかないので、小さなオロナイン軟膏ののチューブぐらいのモノが、10年近くマシンルームにおいてあったのだが、ソイツが何の因果か床に落ちて、足下に転がって来たらしい。
 全然気付かずに、家中歩き回って、ハッと気付いたら踵真っ白。床にもテンテンと白い物が……。
 うわー。石鹸で流れ落ちるモノでなし、拭き取るしかない。
 この蒸し暑い日に、クーラー入れる暇もなく、汗まみれで足と床拭いてる男。非常にキビシー!
 
 てなわけで、シャワー浴びて、やっと今クーラーの効いた部屋に落ち着いたトコロである。週初めから何してんだか……。

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大会スタッフさんは大変だぞ

 6月20日(日曜日)の午後、東京方面在住のG-conスタッフの何人かと顔を会わせて来た。最近では、日本SF大会のスタッフは、開催地の地元だけでなく全国に散っているのが当たり前で、まあ、開催地のある東海地方比べれば少ないのだろうが、関東圏にも全部で両手分ぐらいのスタッフが居られる模様。昨日はそのうち、4人程が、企画関係で集まると云うので、誘われたのを良い事に、ヒョイヒョイと顔を出させてもらった。
 企画の煮詰めがどんどん進んでおり、ゲストのアテンドや、プログラムブック誌上に載せる企画紹介原稿の収集など、後工程で時間のかかる作業が、次々とまとまって来ている。決して時期的に早目という訳ではないがクリティカルに遅い訳でもない。質実剛健、非常に頼もしい印象。出先の関東チームがここまで進めているのだから、本体はもっと作業量多くて大変だとは思うが、このままキッチリ締めて行って貰いたい。期待してますぞ。
 今年の大会では、神北はスタッフ参加はしない。これは前々から決めていた事で、実行委員長の木原くんに引っ張られた2000年ゼロコン、武田さんの2001年のSF2001を、連続してスタッフとして過ごした後、2003年のT-con 2003 では発起人の1人として、趣意書に名を連ねた。その宣伝活動に専念するために、2002年のゆうこんは、形としては一般参加だったが、普通の日本大会でスタッフをしているより大変な、宣伝活動をしていた。
 かくして、ここ4年程全力で突っ走る年が続いたので、今年は、完全に実行委員会の外に出て、参加者としての目を養うつもり。というのも、スタッフばかりしている奴では、スタッフ側からしか物が見えなくなるのだ。いつの間にか、参加者として何が欲しいのかが疎かになり、スタッフとして、どうすれば楽か、すんなり行くかを念頭に運営するようになってしまうと、面白いSF大会を目指す事は、どうしても出来ない。
 理由は簡単で、日本SF大会は、行為として『◯◯をするもの』という定義が出来ないからだ。例えば、同人誌即売会は、どこまでいっても、同人誌を即売するという場が中核にあって、それに、常連さん同士の交流や、コスプレをする楽しみなど、いろんなものがぶら下がっている形になるが、少なくとも、それ等は同人誌の即売に付随する物であって。主従が入れ替わる事はない。しかし、日本SF大会には、スタンダードがない。逆に、概略のパーツはあるものの、毎回の実行委員会が何かをスタンダードにするという決まった形式はない。無論『SFファンが交流を深めるもの』とか抽象的な御託を言ってしまえば『◯◯をするもの』と言えなくもないが、そうではなく、具体的に何をするのかという事は、言えない物だ。
 そのため、日本SF大会の実行委員会は、その時々、その年、その地方の、ファンの嗜好やムーブメントを足場に、何をどう組み立てれば面白がってもらえるか、いかにして参加者をノせるかと云うことを考え続け、常に新しいモノを考え出している。
 しかし、毎年毎年SF大会のスタッフを続けていると、こういう逆を打つ考え方や、譲れない定番が見えなくなって来る。みんな同じように重要に見えて来てしまうし、今何が不足しているのか感じる参加者としての皮膚感覚が鈍ってしまうのだ。これでは、SF大会ゾンビでしかない。それが変幻自在な物であるだけに、特に大会には、ちゃんと、オンとオフの立場を交えながら接するべきだと思う。
 てなわけで、しばらくはは、日本SF大会のスタッフはしない事にしている。そのかわり、去年の大会で大好評だったシール企画を持ち込んだり、やはり、好評を博した『アニメを報ずる』の第3回を企画したりと、企画面での協力を惜しむつもりはない。やはり、金曜会を中心とした東海地方のファンダムは、自分の出身地でもあり、1989年の日本SF大会を戦い抜けたのも、この名古屋を中心とした東海地方のファンダムが機能していたからこそである。十数年離れていて、金曜会にも、ここ数年で一回しか参加していない有様だが、それでも、それなりの帰属心がなくなった訳ではないのだ。

 で、この打ち合わせの後、軽く呑みに行った。といっても、神北は呑まないので、主に喰っていたのたが。お店はくわい屋西新宿店。居酒屋天狗の系列らしいが、わりと美味しい。机のど真ん中に七輪を収める丸い穴が用意してあって、炙り物の肴が幾種類もあると言う、面白い店だった。
 形式だけ見ると炭火焼肉屋みたいだが、肉よりは、魚貝類や串焼きなどが多く、和な居酒屋に仕上がっている。日曜の夕方と云うのがオンなのかオフなのかはよく判らないが、呼べばすぐ来る反応の良さも、気持ちいい。
 飲み物を持って来た風邪気味のウェイトレスが、ゲホンゲホンとグラスに向って咳き込んでいた事を除けば、とてもいい店だった。

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2004/06/20

ポジティブだぞ

 乳がんと重い心臓病で互いに余命幾ばくもないと宣告された夫婦が、「やりたいことをやっておこう」とそれぞれの希望を50個づつ紙に書き出し、4万ポンド(約800万円)の貯金を崩して、ホントに片っ端からやりたかったことを実現していったという話が載っていた。
 海外ボツ!Newsポジティヴ・シンキングの力という記事だ。

 豪華客船「クイーン・エリザベス2世」号に乗って、もう1度結婚の誓いを新たにし、リオデジャネイロでドンちゃん騒ぎのパーティを行い、南アのサファリに野生動物を見に行った。フォークランド、セネガル、ウルグアイなどを旅行して回った。

 というから、聞くだに相当ハデにしたいことをしたのだろう。その結果……なんと2人の病気はほぼ治ってしまったのだそうだ。
 乳癌は消え、心臓のバイパス手術は成功……というから、凄い。
 まあ、気持ちの持ち用で治る病気と治らん病気があるから、何でも気のせいにすると云う気はないが、病が気から来るなら、健康が気から来るコトもあるんだなぁと云うハナシ。

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2004/06/19

それはサムライではないぞ

 世界は驚異に満ち満ちている。我々が知らないことが毎日のように起こっている。が、これは……。

ドイツの森でサムライが出没、人を襲う

 ベルリンの西の森に、迷彩服を着て日本刀を持った男が出没、少なくとも7人のハイカーを襲った。ひとしきり日本刀で型を見せつけた後、森から立ち去るよう警告したという。
 パプアニューギニアとベトナムで武道とサバイバルの技術を習得したという46歳の地元民が容疑者。迷彩服に身を包み見つけにくいため、地元警察ではヘリに赤外線カメラをつけて男を捜索している。
 この男は2人の年配のハイカーを自転車からつきおとし、日本刀をひらめかせて「うぬら、この森から立ち去るのじゃ!(ドイツ語)」と叫んだという。その後若いカップルを森から追い出しているが、いずれも被害者に大きな怪我はなかった。地元警察では彼の暴力が次第にエスカレートしていることを心配している。(Reuters.com)【吉】

東京 福BLOGより

 うひゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
 ち、……ちょっと待ってくれ!

 まず、パプアニューギニアとベトナムで武道の訓練を積んだだけで、どうしてサムライなんだ?
 次に、なんで、ドイツ人が日本刀なんだ? ……というか、本当に日本刀なのか?
 更に、「うぬら、この森から立ち去るのじゃ!(ドイツ語)」って、セリフは、何故?

 こういうのをサムライと云われてもネェ。「日本刀担いだ現代ドイツ版ロビンフッド」ではあっても、別にサムライではなかろうてと思うのだが……。てゆーか、日本刀以外、サムライに結びつくモノなしである。
 単に「公園で変態おじさんがイチモツを見せつける」行為と同じ図式で、「郊外の森で変態おじさんが抜き身を見せつける」んだから、一言でいえば、変態が、刃物をちらつかせて無辜のハイカーにオドシを掛けたたけだろう?

 こういうのを日本刀持っているからといって侍扱いされちゃあ、チョイ迷惑……と思う。

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2004/06/18

15年前だぞ

 先日の、ココログが遅いと、なにやら心中燃えるモノ在り……という話に、およよさんのおよよ家の食卓の記事最近のココログで、同意を頂いた。そう、同じように、パソ通から生き延びて来た古手のニフティユーザにのみ共有される、なんとも懐かしい感覚があったようだ。
 既に、16日の緊急メンテを終え、状況は随分と改善されており、この調子で、人口を見据えて増設計画を常に見誤らなければ、今後はこんなことはもう起こらないのではないかと思う。
 ココログスタッフルームの皆さん。お疲れさまです。

 パソコン通信サービスニフティサーブ極初期の、深夜01時から朝07時までサービスを停止し、毎日サーバのバックアップをとっていた頃は、メールもまだ24時間自由に使える物ではなく、パソコン通信と云うまだなんだか訳の判らないナニカは趣味の範疇を出ることは出来なかった。
 SFファンには、こんなナニカに面白がって手を染める新し物好きが多かったようで、我がSFファンタジー・フォーラムは、私の前任者の多摩豊シスオペの時代の、最初期から、かなり多くの人が集まっていた。
 やがて、まず終了時間が深夜03時まで延長され、最終的にはついに24時間稼働となりバックアップとそれに伴うサービス休止は月に一度で済むようになった。そうしてリソースが全て整った頃、パソコン通信ホストとしてのニフティサーブは、爆発的に参加者を増やし始めた。とはいえまだ、ビジネスで使うことは難しく、偶然相手がメールアドレスを持っていると、それだけで仲間意識が芽生えた頃だ。
 毎日サービス終了まで繋いで、チャットをしていた仲間で頻繁にオフライン・ミーティングを催すようになる。最初は、忘年会だSF大会だと云った、折々だった物が、「◯◯くんが旅行でやって来るから、迎撃OFFだ」なぁんてのが増え始め、24時間サービスになった頃には「じゃ、今月のオフ会は」なんてノリで、定例化していたりする。同時期にカラオケ屋が爆発的に増えて来たこともあり、プライベートタイムの殆どはオンラインでパソ通仲間と遊んでいるか、オフラインでパソ通仲間と遊んでいるか……結局、生活の随分と多くをニフティに関わって過ごす連中が大量に発生したのだ。

 残念なことに、往時の、そうまでしてみんなが集まったフォーラムという濃い場をリブレイスする物が、今のネットにはない。システム的には、チャットや掲示板と、さほど変わりはないのだが、長くても10行か15行しか書かないものになっている、軽い会話のための掲示板文化と、コミュニケートするために必死で200行300行の長文を書いていた人が大量に居たフォーラムの会議室文化は、機能はともかく、文化的に全く似て非なる物だ。チャットにしても、その会議室とセットになったフォーラム専用のチャットルームという環境に替われる物はない。
 ついつい、長文による意見表明は個人サイトやブログとなり、そうなると、ホスト(オーナー)とゲストという風に立場が異なるため、どうしても元発言をするオーナーとコメントするゲストの一対一対話のあつまりと云う趣があり、多士済々みんなでワイワイという風にはならない。
 比較的近い感じの話が出来るメーリングリストという手もあるが、ログの閲覧性と云う面で大きく劣るように思う。もちろん、過去ログを常に掲示し続ける世話役が居れば良いのだろうが、それはそれで大変だ。

 ここまでネットが広がった時代にのに、逆に、当時のニフティのフォーラムのような、発信者が多く集まり、がんがんと発言を交わすような求心力のある場をインターネット上に求めるのは、何故か難しい。これが、年寄りにはチョイと寂しいなぁ。

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メイドさんが来るぞ

 平成日本16年目。世をあげて、メイドさんブームである。で、メイドさんがいっぱい出て来るゲームなども数多くあり、ウェイトレスの制服がメイド服というレストランが流行り、なんでまたメイドさんなのか誰も解らぬままに、燃え文化の中心近くで、メイドさんが流行っている。
 メイド服等を売っているキャンディフルーツという会社があるそうな。無論、老舗レストラン等で古くから使われている作業用制服としての女給服ではなく、萌え系のちょっとデフォルメされたメイド服である。
 で、この会社が、次なるビジネス展開を開始した。

 キャンディフルーツ・ハウスメイドサービス

 こりゃスゴいっす。

 おかたづけコース 30,000円  メイド2人+執事1人
 そうじ前の部屋の片付け 2時間

 おそうじコース  30,000円  メイド2人+執事2人
 部屋掃除 2時間

 大そうじコース  50,000円  メイド2人+執事2人
 本格的な掃除 3時間

 うーむ。どうも、ちゃんとハウスメイドとしての仕事をやってくれるらしい……。こういうビジネスもたしかにアリかぁ。

 お客様の声

本当にかわいい!メイドさんにまずびっくりしました。
でも仕事は思っていたよりもきっちりしてくれて、会話もとても楽しかったです。
2時間はアッという間でまるでメイドさんが魔法で綺麗にしてくれたみたいにピカピカになり、散らかった部屋もきっちり収納されていました。
ホント、スゴイ!

 会話もとても楽しかったです。って何? ……と思うが、じつは、サイト上には、
私たちキャンディフルーツメイドは、お客様のご自宅やオフィスを「綺麗にしたい!」という思いで心は満たされています。しかし同時に、既存のハウスクリーニングサービスのように、伺ったらすぐに掃除をスタートするコミュニケーションの一切ないハウスクリーニングサービスは味気ないですね、とも感じています。
お客様との会話を楽しみながら、お客様の望んでいる部分を重点的に綺麗にしていくサービスが、この「おそうじコース」の特徴です。

 なぁんてコトも書かれている。そうかぁ、会話による癒しもサービスの内かあ……。

 しかし、まるでメイドさんが魔法で綺麗にしてくれたみたいにってあたりに、なんだか、メイドさんというモノに対する会社とユーザの一致した見解が潜んでいるような、いないような……。

 そこそこ職も安定していて、自由に使えるアソビ金が数万円は有り、でも、女っけ無くって、しかも家事嫌いで部屋が片付かなくて困っているキミ! そう、そこのキミ! こういうサービスを使ってみてはどうかな?
 で、メイドさんが来たら、どんなんだったか教えてチョ!

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2004/06/17

誕生日だったぞ

 今日、43歳になった。
 いや、別に、43歳になったからどうと云う訳ではないのだが、おめでとうとメールをくれるのが、ニフティとマクドナルドだけだったというのは、ちょっと寂しい。
 女房にしてからが、今日、新宿の中村屋で夕飯をしていて……、
「あ、そういえばオトーさん誕生日だっけ……?」
……と言い出す始末。だからわざわざ新宿でメシ喰っとったんちゃうんかい?
 「……あれー、忘れてた」
……うーむ。
 まあ、数え年では後厄も既に終え、満年齢でも厄年を抜け出してホッと一息ってぇ程度にはめでたいんだが、だからといってどうという事はないからなぁ。ただ、最近めっきり、若い頃の食欲が出なくなったかなぁって程度。昔なら喰えた筈のお変わりに手が出ない。昔なら取っていた筈のデザートを欲しいと思わない。昔なら一も二もなく食べに行っていた安い食い放題に飛びつこうとしない。
 ま、こんなもんかなぁ。40を越えると初老だそうだし……

by万年青年

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ウルトラQでもダークでもファンタジーでもないぞ

 尋常ではない。ウルトラQ Dark Fantasy が、尋常でなくつまらない。
 ちょっといい加減にしてもらいたい。
 先週の『送り火』(脚本:太田愛、監督:原田昌樹)がちょっとだけ面白かったので安心していたのだが、今週の『トーテムの眼』(脚本:清水信宜・右田昌万、監督:北浦嗣巳)が、いくら何でも勘弁して欲しい酷い出来だった。

 先週の『送り火』は、病に倒れて死を待つ人々を幸せなまま死へと導く一族、一種の死神たちの話だが、まあそれはそれとして、いつもは主人公に対し、傍観者となる二人組の片割れ、フリーの若手女性カメラマン楠木 涼(くすのき りょう・25)と、知り合った若者ヒタキの淡い恋愛として、ドラマが描かれていて、お話しとして良い出来だった。
 物語最後の別れ際に「お前が死ぬ時には、俺が送ってやる」というセリフが、ヒタキの精一杯の愛情の発露であり、すがるように頷く涼が切ない。この二人は、涼が人生を無事に乗り切り、死を待つ床に付くまで、再び出会うことが無い。再び遭える時は、永遠に別れるその時なのだ。主人公コンビの中で女性の方を主人公としただけの価値のある、とてもリリカルな出来だった。

 しかし、今週の『トーテムの眼』は酷かった。基本的に『猿の手』である。3つの眼が付いた全高40〜50センチ程度のトーテムポールのような物がある。それを「どんな願いも叶ってしまう最強のおまじないグッズ」と教えられ、手に入れてしまった女子高生麻衣が、幸福を得る代わりに等価交換で別の幸福を捨てる(不幸を得る)という話。3つの眼は、願いが叶う毎にひとつずつ開いて行く。
 ひとつ目、彼女が先輩との恋愛成就を願うと、翌日、身を挺して先輩を交通事故から救うことになり、足を悪くしてしまうが、病院のベッドの上で先輩から告白される。
 しかし、麻衣の足は、一生歩けないかもしれないという事で、母は、海外の医者に診せようと家を売ることを考える。しかし、死んだ父との思い出が詰まった家と別れたくない麻衣は、自分の両足ぐらいならあげるから家を手放さなくて良いようにしてくれと、トーテムに祈る。すると、母が交通事故で死んでしまい、麻衣の元には何千万と云う母の保険金が入る。
 打ちひしがれた麻衣は、既に二つの眼が開いているトーテムに、「ママを生き返らせて」と願う……。
 ここまでは面白いのだ。願った本人から大きな物を奪う代わりに願いを叶える超自然的な力。欲望に憑かれたようにそれに振り回される人間。その構図は、ぴったりと嵌っている。
 しかし、この結果何が起こるかと云うと、母親が生きていて、麻衣自身が死んでしまうという風に筋書きの変わった世界になってしまうという、何だか訳の判らないオチになってしまっている。いくら超常的な力がはたらくにしても、パラレルワールドにスイッチというのでは、今までの等価交換と次元が違うではないか。
 もっと、怖いオチは考えられなかったのか。もっと、整合性のあるオチは考えられなかったのか。あまりにも脚本が無力すぎるではないか。
 たとえば……、警察の霊安室で、母親は息を吹き返す。だが、優しかった母とはどこか違う。冷たい感じがつきまとう。しかし、何を失ったと云うようなことは起こらない。トーテムも消えている。何か違和感を感じつつも何日か過ごす麻衣。実は、麻衣が払ったのは、母の愛と云う非常に大きな代償だったのだ。寒々とした愛のなくなった家庭で、麻衣は一人孤立し、心を壊しててゆくのだった。
 ……というような、いまここで5分でデッチあげたような話でも、パラレルワールド移行ものよりはずっと良いんじゃないだろうか。

 しかし、だいたいにおいて、この「猿の手」モノは、既にいくつでもあるのだから、単に主人公の破滅を描いても今更目新しさなどないという気がする。ウルトラQであるならば、いつもの二人組、坂本剛一・楠木涼の入れ知恵で3つ目の願いをうまく回して、ちゃんと麻衣が危機を回避するような話にして欲しかった。牙を剥くアンバランスゾーンと知恵と勇気で渡り合い、平穏な日常へと辿り着くことこそ、ウルトラQの本質なのだから。

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2004/06/16

重さに燃えるぞ

 このところ、ココログが重い。ここ何日か特に夜10時以降朝までの間、ピクリとも動かない時間帯がある。その問題解決のためのメンテで昼間にまで極端なレスポンス低下を招いた日もあった。
 無論、ニフティ側も無策な訳ではなく、いろいろとやっているからこそこうなっているのだ。一時的な機能停止、ハードウェアの増設といった措置が次々に発表されている。ただ、予測とそれに因るハードウェアの増設計画が、ブログ人口の爆発的増加に間に合っていないのだ。
 ココログで運営している多くのブログで、不満を漏らす人が増えている。まあ、ここまで使い勝手が低下しては、文句のひとつも出ようと云う物だ。
 で、神北はどうしているのかと云うと、もちろん、あまりの遅さに呆れてもいるが、それ以上に燃えているのである。ワクワクしているのである。
 この、ハード拡張が追い付かないほどのニフティの人口膨張。コノしちゅえーしょんハ、記憶ニアル。……そう。我々、1980年代末からのニフティサーブでパソコン通信を経験している人間にとっては、「ニフティの会員が全国で3万人にもなりました、おめでとう」から、「10万人」「50万人」「100万人」……。うなぎ上りに、ニフティー人口が増えて行ったあの頃、これと全く同じ状況の中で汲々としながらも、パソ通と云う新しいナニカに入れ込んでいたのである。パソコン通信としてのニフティーサーブが青春の伊吹を謳歌したあの頃。実は、ニフティ会員は、慢性的なマシンパワー不足に悩まされ続けていた。ニフティサーブ自身も東奔西走していたものの、対症療法が限界で根治治療には至れなかった。夜な夜なバカ話を繰り返している、チャットルーム(リアルタイム会議室っていうんだよ)の使用率のバカ高いフォーラムがいくつも、ひとつのサーバ機にあつまると、一時期に同じ機能ばかり使われることによってリソース不足で動きが鈍る。そこで、あまりチャットをしていない他のフォーラムと組み合わせてひとつのサーバ機に収めることによって、軽快なレスポンスを得られるよう、調整を続けつつ、機器の増設も長足に進められた。
 神北のシスオペを勤めていたSFファンタジーフォーラムなどは、チャットの参加人数、発言速度ともに、ニフティサーブの限界を極めたようなトコロがあって、安定措置をとって貰っても何ヶ月と待たずにすぐにまたレスポンス低下を呼び、また安住の地を求めて、メンテ日にサーバの組み合わせを変更……というサーバ群内の流浪のフォーラムでもあった。
 だから、レスポンス低下とハード増設のアナウンスと云うのは、「このサービス、キテます」という合図であり、こりゃ燃えるのである。

 当時のニフティと云えば、パソコン通信唯一の勝ち組であり、実使用人数が伸び続けていた。ID発行数では競っていたものの、実際にはPC-VANは多くの人が逃げ出した後で、少なくなった実使用人口と機械の数が釣り合ってレスポンスを維持していたに過ぎず、実態は大きく引き離していた。
 しかし、当時の状況と今で、大いに違う点がある、独自性と会員の多さが加速度的な人口増加をもたらしたパソコン通信時代と異なり、ブログサービスは、どうしても他社と似たり寄ったりに過ぎないという事だ。
 同じMovable Type系のブログで、お互いにトラックバックの送り合いが可能で、データのバックアップとリロードを使った移転も容易という事になると、重いココログに拘泥する必要はどこにもない。ココログと同じような他のType Pad系ブログサービスに遷っても善し、独自にMovable Typeの動くサイトを立ち上げても善し(最近では、サイトを立ち上げる時に組み込んでくれるようなサーバ・サービスもある)と、今の時代、URLが代わることさえ覚悟すれば、簡単に引っ越すことが出来るのだ。
 まあ、神北は元来、保守的な人間なので、今のトコロ動く気はない。暫く待っていれば、機械の前倒し増設で軽くなるか、大量のユーザがあきれ果ててココログを見捨てるかして、どちらにせよ釣り合いが取れて、今より随分と軽くなることは間違いないからだ。
 かくしてココログは、現在大きな岐路に立たされている。1990年代初頭のニフティサーブの持っていた熱気を再び持ちえるか、せっかく芽吹かせたココログ文化を簡単に散らせてしまうか。それはココログ・スタッフルームの真価が問われる瞬間でもある。
 がんばれよ。

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2004/06/15

オタクの神髄を伝えるぞ

 「あずまんが大王」をご存知だろうか?
 別に、夕方と深夜・土日の朝方に録画機器がフル稼働するようなオタクでなくても、まあ普通に本屋に漫画を買いに行くとか、アニメ雑誌をチョボチョボ眺めるとか、その程度の情報量でも、内容までは知らなくてもタイトルぐらいは認識しているような、有名どころのマンガだ。
 おおいしげんさんのはてなダイアリー 博物士 で、日本文化の国外における受容と変容に関する一考察に、スペイン語版の翻訳に関するレポートが載っている。バレンシアに留学中の、労働法&スペイン学が専攻の大学院生だそうで、日常会話に不自由しないスペイン語力をお持ちらしいので、全てが日常会話から成り立っていると云っても過言ではない「あずまんが大王」のセリフをチェックするには、最適の人材だ。
 記事にもあるが、言葉遊びや慣習などに関しては、日本での面白がり方を解説するのではなく、同等に面白いシチュエーションをスペイン人の日常やスペイン語の語感の中で探して、大胆に意訳している。
 意訳しているが面白さの質が出来るだけ変わらないようにしてある。

 こうした気を使った翻訳と云うのは、日本人が30〜40年ほど前に積極的にやっていた、ハンナ・バーベラ等のアメリカのテレビアニメを買って来て、浅草の芸人さんや若手俳優を中心としたひとたちを声優にして、大胆な意訳をして作っていた日本語版に、きわめてイメージが近い。
 たとえば、キャラクターのShabbyは、いつも薄汚い格好をしているパッとしない青年で、shabby(みすぼらしい)という見たまんまのキャラ名だが、これが日本に来るとボロピンになる。もちろんそれは大胆な意訳だが、宇宙戦艦ヤマトのキャラクター達がロバートとかの特に意味もないバタ臭い名前に変えられたのとはワケが違う。日本人の子供がボロピンという名から思い描くキャラクターの印象は、アメリカ人の子供がshabbyと聞いて思うものに極めて近しいのだ。
 それが、30〜40年経って、今になりカートゥーンネットワークで、ボロピンがじつは本国ではシャビーなんだぁと知っても、違和感はない。もちろん、そこには、『ノーパンしゃぶしゃぶ疑獄』の時に破廉恥役人が接待側に要求した「(どうせメシを喰うなら……)シャビーでないところがいい」という言葉で(日本で)市民権を得たShabbyという言葉だったということもあるが……。

 スペインに、日本のマンガやアニメが、これまでどれほど定着しているのか、いまどのぐらいの物が「売り込み中」なのか、今後何が来るのか等、細かいことはよく判ってないが、今後、どんどん普及していただきたいものだ。
 というのは、例えば、ワールドコン(世界SF大会)などで、アメリカ人と話していて、共通の話題を探って行くと、『宇宙大作戦』(=『スタートレック』)等は当然だが、「俺は、スピードレーサーを観て育った」なんてやつがとても多い。つまり、輸出された『マッハ Go! Go! Go!』(1967〜1968年 タツノコプロ)である。実は、タツノコは、この始めてのアニメ輸出の時、放映権を無制限に譲り渡してしまったので、日本には最初にまとまったお金が入っただけだが、全米各地のローカルテレビ局で、毎日毎日、かなりのハードローテーションで放映され続けた。このため、「吾が心のテレビアニメ」として『スピードレーサー』を上げる同世代のSFファンは、日米に境なく広がっている。
 まあ、『マッハ Go! Go! Go!』と『あずまんが大王』では、対象とする層も幾分違うし、時代的にもメディア的にも異なっているが、とにかく、こうやって文化交流を進めることが、何よりも互いの理解に繋がることは間違いない。
 今後も、新旧取り混ぜ、こういう翻訳がどんどん続いて欲しい物だ。

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ネットは社会そのものだぞ

 今日、ネットを回っていて読んだ、fowlesさんの徒然なるままに適当に、あるいは読書日記というBLOGの書籍の影響についてという記事に、 こんな記述があった。

長崎佐世保のカッター少女事件ではある小説の影響が取り沙汰されたけど、それって言い換えれば「読むと人を殺したくなる呪いの本」がある、と言ってるのと同じことだよねえ。オカルトの域ですよ。

 うむ。確かに。
 こうした事件の起こるたびに、「何が彼(彼女)をそうさせたか?」という、「遠因探し」に奔走するのが、マスコミの恒例となっている。しかし、本当に、人生のミスリードを誘うようなワナが、アニメや小説、マンガなんかの中に入っている、ネットの深奥に潜んでいると真剣に考えている人がいるかというと、そうは思えない。

 これに関しては、石黒直樹さんの歯車党日記本質を捉えられないマスコミ、それに踊らされるネットの厨房が、奇麗にまとめている。

 ネットというものは、人と人を繋いでいるのであって、結局そこにあるのは社会そのものである。ネットの中に何かを書くという事=社会に何かを発表する事であり、そこには当然、発表者としての責任が発生する。そして発表された物の影響は波紋となって広がり、発表者の企図したものであれ思惑を離れたものであれ、何らかの反応と云う形で発表者に返って来る。
 しかも、ネットは別にリアルな通常社会と隔絶されている訳ではなく、それは一体になって繋がっているものだ。なぜなら、双方の構成要員は同じだからだ。リアル社会はネットに影響を与え、ネット社会はリアルに影響を与える。たしかに、ネット社会に存在していない人はいても、リアル社会に存在していない人はいない(筈だ)から、正確にネット=リアルとはいえないが、ここまで多くの人、多くのマスコミがネットとリアルを繋いでいる以上、その人自身が双方に繋がっていなくても、影響を受けずに棲む訳ではない。また、ネットを制限しようという事も、実は無意味だ。だってそうであろう? 禁じられるモノこそ面白いのだ。

 それを考えたら、本来すべきはネットの制限ではない事は、誰にでも判るだろう。ネット=社会であるならば、そしてそれが一体のものであるならば、影響を途絶するためには、ネット社会と共にリアル社会とも縁を切らなければならない。そうしなければどこかで還流が返って来るからだ。
 しかし、リアルな社会と縁を切って生きる事は出来ない。そんな人間は存在しない。
 であれば、ネットを使う以上守るべき、ネットリテラシーや、マナーといったものを、ちゃんと解説する事はもちろんのこと、ダークな面も含めてネット社会と云うもの(=社会そのもの)との付き合い方を、遠喩や安易なカテゴライズで言葉を濁さず、正面切って教える教育を用意すること、それこそが重要ではないか。

 まず、人間は酷いものだ。残酷なことを言うし、訳も無いカテゴライズをしておいて、自分をその中で優位なカテゴリーに入れて優越感に浸ることが好きだ。……ということを理解する。その上で、優越カテゴリーに入っていると安心した時、既にその人は馬脚を現していること。言葉を発する方は、受け手が感じるほどのインパクトを企図していないので、酷いことを言われたとしても真面目に聞いてやる必要はなく、聞き流しておけばよいこと。……という処世術を身に付ける。それだけで、ネット社会だろうがリアル社会だろうが、かなりの場でへこまされずに渡って行くことが出来る。
 世間を丸く纏めようと云う道徳教育、もっと有り体な言葉で云うとネットマナーの習得などというものは、この世間との間合いの取り方を憶えた上で、始めて役に立つことだ。

 そういう基本が判ってない人たちが、子供にネットを使わせようとすると、べからず集のようなマニュアルを作りたがる。もちろんそれはそれで、実現出来れば良いネット社会が作れるかもしれない。しかし、それに従わない無法者メンバーが居た時に、非常避難としてどうすれば良いか、自分が被害を受けずに済むかという、本当に重要な事は書かれていない。
 キッズgooに、インターネットを安全(あんぜん)に利用(りよう)するための、ぼくのわたしの「7つのルール」がある。これはかなり良く出来た指針ではあるものの、上で上げたような、無法者に対する防御までは踏み込めてない。あらゆることに「最終的には親か先生に相談」という形で、大人に判断を仰げとはしてあるものの。これでは一次ショックを受けることから子供をカバーできていない。
 柔道を始めて真っ先に教わることは、礼儀としての礼であり、安全策としての受け身だ。それは、試合の場に於いて相手と自分は互いに敬意を抱き合う対等な立場であること、自分の身を最低限自分で守ること、の二つを真っ先に教えられるという事でもある。
 べからず集に陥ったマニュアルの編者は、この観点が不足しているのではないだろうか。

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2004/06/14

ヤツ等の借金の話だぞ

 意外な物の意外な値段というサイトがあって、ここの両津勘吉(こち亀)の借金というページが凄い。
 一巻から全部読み返して、総計し、時々返した分を差し引いて計算した所、現在、527億7028万6735円だそうな。ご苦労様。
 うーむ。溜めに溜めたり。でも、これって、利息の複利計算とかはしてないんだよね。

 ちなみに、ルパン三世 バイバイリバティ・危機一髪によると、ルパンの借金は、3億ドル(約324億円)だそうで、やはり、町場の警官より世界を股にかける大盗賊の方が、少しばかり世渡りが上手いらしい(?)。

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2004/06/13

安くて美味いぞ

 月に1回、仲間内の宴会を開いている。2000年の日本SF大会ゼロコンが終わった後、まだ去り難い仲間が自然と集まり、既にほぼ4年近く、毎月1回のペースで続いている宴会で、集まる店の名を取って、その名を駒八会と云う。発会当初、ゼロコンスタッフの中核にいて「ヨッしゃ会議終わった事やし、とりあえず酒呑もうぜ〜!」とみんなを引っ張って行く係(?)だった、最近架空戦記で売り出し中の作家,陰山琢磨くんの命名だ。
 もっとも彼の場合たんに命名だけではなく、最初にブラブラと歩いていて、唐突に看板の前で「くんくん、おいしいお酒の匂いがする。このお店に入ってみたいぞ」と言って、最初にこの店を見つけたと云う、発見者の栄誉も担っているのだが……。
 で、その宴会はどんな宴会かと云うと、まあ、だからといって何をするでなく、集まっては、近況報告やら読んだ本の話題やら観たアニメの話やら、SFファンダムやファン活動の話やら仲間の消息情報やらエトセトラ、好き放題、話したい放題ワイワイやって、わーっと話して、ぎゃはぎゃは笑って、呑む奴ァしこたま呑んで、喰う奴ァたらふく喰って、なんとか電車が無くなる前に帰って来る。
 何が有り難いかといってこの宴会、会場が非常にフレンドリー。なんせ、主たる客層がサラリーマンなので比較的空いている土曜日だと云っても、開店する夕方5時に一度入ったら最後、ほぼ間違いなくラストオーダーの10時半過ぎまで呑み喰いを続ける我々を、嫌な顔ひとつせず(いや、ワシらがニブいだけで実はしてるのか?)に、4年近くも集まらせてくれているのだ。まあ、5時間以上、何の遠慮もなくのべつまくなし切れ目無く、食い物を頼み続け飲み物もガンガンとオーダーし続けるのだから、お店に損はさせていないんじゃね〜かなとも思うが、それにしてもとても有り難い。
 ちょっと計算してみた。だいたい、開店の5時から、閉店の11時まで、ずっと粘っている。ラストオーダーの10時半までは確実に居るから、ここを終了時刻と考えても、最低5時間半、最大6時間。で、昨日の場合、フルに参加した人はひとり頭6,500円出しているから、1時間あたりに直すと飲み会・タイム・レシオは1,100円〜1,200円。?んぎゃ!! や、安い……。
 ありがて〜、有り難いよ〜、駒八!!
 しかも、食い物美味いし、酒のそろいも良いよ駒八!!
 しかも、しかぁもぉぉ。先月なんか、駒八の日でお店が安いメニューを用意してくれる日だったので、一人頭4,000円そこそこしか行ってない。ええと、飲み会・タイム・レシオが800円弱? うっひょーー。

 人類に残された最後の開拓地……という気がする。
 

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2004/06/12

忌み名だぞ

芭、庵、撫、蹴、鷲、桔、梗、牙、駕、芯、榎、湊、舵、柑、雫、檎、煌、遥、苺、琥、珀、萠、惺、禮、榮、驍、潰、疹、呆、癌、呪、淫、姦、怨、怯、溺、糞、厭、妾、蔑、垢、罵、屍、痔、骸

 上記は、今、人名に使える感じの枠を増すための候補に挙がっている字だ。

 しかし、いまでも、とか人名漢字に入っているそうだけど、なんて、どう使うのよ。打ち消す言葉と組み合わせで清廉なイメージになる言葉、たとえばなんかは、無垢って言葉になれば、奇麗な印象だけど、ですよ。うーむ。どう使ったら人名になるのかよく判らない……。も、どう使えば良いのか判らない。
 に隠れて、あまり取り上げられていないけど、この変な字の方も、もっと注目すべきだな。お役人さまは一体何をやっているのやら……。

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大アニキが褒められたぞ

アラン・ケイ氏に京都賞
ITMediaニュースは、2004/06/12 10:06 更新の速報で、稲盛財団が、6月11日、Hewlett-Packard(HP)のシニアフェロー、アラン=ケイ氏に第20回京都賞を授与すると発表したことを報じた。。
 稲盛財団とは、稲盛和夫氏(現京セラ株式会社名誉会長)によって、昭和59年(1984年) 4月12日に設立され、昭和60年(1985年)より事業を開始している財団法人。「人のため、世のために役立つことをなすことが、人間として最高の行為である」そして、「人類の未来は、科学の発展と人類の精神的深化のバランスがとれて、初めて安定したものになる」という、鉄腕アトム世代の我々にとって、一片の疑義を挿む余地もない慶明な理念に基づき、科学の発展、文明の発展、また精神的な深化・高揚のための創造的な活動に対する顕彰、助成および社会啓発活動などを通じて、国際相互理解の増進に努め、人類の平和と繁栄に積極的に貢献するものとされている。
 当然、京都賞も、世界の科学、文明の発展に貢献した人物に贈られる賞であるという。受賞者にはメダルと賞金5000万円が授与されるそうだ。
 アーラン=ケイ兄貴といえば、ダイナブックという名とともに、パーソナルコンピュータの概念を生み出した人物で、Xeroxのパルアルト研究所(PARC)時代、マウスやアイコンを使った視覚的対話型システム(グラフィック・ユーザ・インターフェイス:GUIという言葉で知られる)を備えた「Alto」を開発したことで知られている。
 速い話が、誰もがコンピュータと云えば、大学や研究機関・企業の計算センターに鎮座ましましている巨大な機械だと思っている時代に、一人一人が自分用のコンピュータを持ち歩き、生活のあらゆる場面で利用するという、今日的な電子機器の普及を夢想し、そんな時代に使われるべきユーザ・インターフェイスとして、マウスやアイコンというものを使うことを提唱した人でもある。
 この人がいなければ、まずLISAが誕生せず、Macintoshは生まれず、MS-DOSがGUIを備えたWindowsに進化する事もなかった。コンピュータは、未だにキーボードだけを主入力装置とし、こんなに爆発的に普及する切っ掛けは掴めなかった。
 そういう意味で、アーラン・ケイという人は我々、日々パーソナル・コンピュータを使う全ての者にとって、尊敬すべき兄貴分であり、大恩人である。まさに、アーランさん、アニキと呼ばせて下さい!である。
 それほど大きな事を、この人はやっている。やり遂げている。しかし、それは、二十数年前の話である。
 ちょっと遅かったんじゃないですか、イナモリさん。という気がする。
 ま、遅くなっても生きている内なら良しという気もするが……。

 とにかく、アニキ、御目出度うございます。 末弟は嬉しゅうございます。

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2004/06/11

もうかなり駄目なレベルだぞ

アニメ汚染度チェック Ver.1.00によると、

あなたは 150.4%
アニメに汚染されています。

もうかなり駄目なレベルに来ています。
アニメ依存症と言っても過言ではないでしょう。
立ち直ることはまず無理です。
アニメが無くなったら、そわそわして何も出来なくなるでしょう。
また旅行などに行っても、アニメが見たいと思う状態になり耐えられませんね
一般的なアニメ用語は問題ありません。
でも、もっと精進すれば、歩くアニメ辞典と
いわれることになるので、がんばりましょう。
あなたはどちらかというとガイナックスふぁんですね。
それともエヴァからはまってしまったってところでしょうか?
これからもふぁんとして頑張りましょう。
OVA(オリジナルビデオアニメーション)作品も好きみたいですね。
これからもより良い作品が出てきそうなので期待ですね。
レンタルではなくちゃんとソフトを買い貢献しましょう。
お金の使いすぎにご注意を。

 うーむ。若い人用のテストなんだろうな。鉄腕アトムをリアルタイムと云う世代だよ、こちとら。エヴァからってあなた、ガイナの作品なら、BGMにまだアリモノ音楽を入れていた時点の『王立宇宙軍』のパイロット版トレーラーから見ているし、連中の作品としては、ダイコン3のオープニングアニメをリアルタイムで見てますがな。
 ちなみに、このページの作者は、今やOVAなんてものは、端からCSで放映されているという事を、勘定に入れていないらしい。ちょっとなぁ……。でも笑えるのでお薦め。アナタも是非やってみよう。

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ナンバーは秘密らしいぞ

 今日、18時20分ごろ、株式会社ユニオン大沢と名乗る女性から電話があった。投資か何かのお話らしかった。まず、相手に、「株式会社ユニオンさんですね、お電話番号頂けますか?」と聞いたら、口よどむ。電話で飛び込みの営業をしているのに、自分の電話番号を教えられない?
 「ちょっとお待ち下さい」と云ったその女性に代わって、電話口に出た上司と云うが、特に肩書きを名乗らない石井という男性が出て来て、まず云うには、「なにか失礼な事を申しましたでしょうか?」
 「このところ、セールス関係で不躾な電話を貰う事が多いので、困っているんですよ。まずは最初に電話番号を伺いたいと思いまして」と云ったところ……。
 「あ、じゃ、名簿から名前を消しておきますので」ガシャン、ツー、ツー、ツー……。

 シャイな会社だなぁ、株式会社ユニオン。営業の電話を掛けて来ておいて、話に入る前に速攻撤退。これで、契約まで行く事があるんですか? しかし、どうして電話番号が教えられないのかなぁ。変な名簿に番号が載って、変なセールス電話が山と来ると嫌なのかな・・?
 それにしても、逃げるように電話を切ったのは、何故?

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司法の判断だぞ

 インターネット事件簿 第13回 「ぼったくり」「氏ね」はどこまでが表現の自由?という記事がある。掲示板にせよメーリングリストにせよ、署名にせよ匿名にせよ、ポジティブな記事にせよネガティブ・キャンペーンにせよ、ネット上で何かを書く人には、一応、読んでおいてもらいたい話だ。
 ある予備校が、自校に対しネガティブな発言が上がっている掲示板の主宰者に、警察署を通じて、削除依頼をしたところ、アカラサマに酷い罵倒系の内容の発言は削除されたが、主宰者側からは、表現の自由の範疇と考えられるものの削除を断られた。
 予備校側は納得せず、しかたなく裁判ということになったが、裁判所の出した判断は、しかし予備校として生徒を集めている以上、批判や意見は当然あり得るもので、公表されたからといって非難することはできない。またこうした内容や言葉づかいは、通常の批判や意見の域を出ているとは考えられず、表現の自由の範囲内として許容すべきである。というコトで、予備校側の主張を退けるものとなった。

 罵詈雑言や悪口はイカンが、世間のネガティブ風評を全くシャットダウンするやり方もイカンぞと云う事で、裁判所が、極めて現実的な判断をしたということのようだ。
 匿名掲示板における批判や問題提起に対して、きちんと「表現の自由がある」と認めたという点で、エポックメーキングな判決といえるかもしれない。と、記者の佐々木俊尚さんが語っているが、確かにその通り。

 神北自身、パソコン通信時代のニフティのフォーラムから出発しているため、匿名掲示板と云うものは、どうも納得出来ないものがある。
 もちろん、匿名性が保証されないと発言出来ないような重大なリークや告発・批判が社会を動かすキッカケになる事も判るし、署名の意味のないような他愛のない会話もある事だって判る。必要ないとは思わないし、利点の多くも理解している。
 が、単なる悪口や、根拠のない想像を元にした断定、面白がって笑い飛ばすためだけに入る茶々。さらに悪意を持って行われる誘導、無意味な罵倒など、嫌な面を持ってる事も、同時に理解している。
 双方を理解した上で、ちょっと、マズいんでないのと思う点の多さが、自分の中で、正直納得出来ていない。
 ただ、納得出来ないからと云っても、これに変わるような場がない以上、必要悪でも必要なんだと云うのが、現在の認識だ。

 今回の、裁判所の判決は、この神北の匿名掲示板に対する認識にとっても、非常に理解し易い、非常に納得し易い、整合性の高い判断だったと思う。

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誘拐にもほどがあるぞ

妊婦のおなか切り胎児誘拐、母子とも無事 コロンビア


 南米コロンビアで、妊娠8カ月の女性が連れ去られ、おなかの中の胎児だけが「誘拐」される事件が起きた。翌日、子供は発見され、母子ともに生命に別条はないという。同国では左翼ゲリラによる身代金目的の誘拐事件は多発しているが、胎児の誘拐は珍しい。
……後略……
(06/09 17:33)

これも、Asahi.comの記事

 突然声をかけて来た女が、自分の不要になったベビー服を譲りたいと言い出し、付いて行くと、睡眠薬入りジュースを飲まされ、眠っている間に帝王切開で赤ん坊を「出産」させられる。胎児だけそのまま誘拐。手術の手際が良すぎるので専門医が関わっているだろうと云う話。っていうか、8ヶ月の胎児って、相当の未熟児だろう? 無理矢理早産させるって、かなり生命を危険に曝しているんじゃないの?
 臓器密売とかに関わっているとしたら、ちょっと、ブラックだ〜。

 ちなみに、この誘拐団、犯行の手際がいいのか悪いのか、声をかけて来た女は翌日、誘拐した子供と一緒にいたところを見つかり、逮捕された。子供は保護されたそうだが、まあ、母子ともに無事という事だけが救いか。
 突然2ヵ月も予定を繰り上げて早く誕生させられてしまったこの子、アクシデントを乗り越えて、無事、元気に育って欲しいものだ。

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御大が怒ったぞ

朝日新聞のAsahi.comにこんな記事があった。

「華氏451度」のブラッドベリ氏がムーア監督非難


 米WNBCテレビ(電子版)によると、米のSF作家レイ・ブラッドベリ氏は、スウェーデン紙「ダーゲンス・ニュヘテル」とのインタビューで、映画監督マイケル・ムーア氏の新作「華氏911」を、「自著『華氏451度』の題名を断りなくまねた」と非難したという。
 インタビューは先週、同紙に掲載された。ブラッドベリ氏は、「タイトルを盗んで数字だけを変えた」「恐ろしい人間だ」などとムーア氏に憤慨し、「華氏911」の内容は自分の政治的な見解とはまったく相いれない、と語った。法的手段を取るかどうかには触れていないという。
 今年83歳のブラッドベリ氏はSF小説の世界的な第一人者。

   ……中略……    (06/10 17:40)

 うーむ。ブラッドベリ御大、ご健在。
 しかし、ちょっとロコツなタイトルだとは思っていたが、「盗んだ」という云い方をするところを見ると、レイ=ブラッドベリ御大は、マイケル=ムーアの主張それ自身、あまり好きではない、もしくは共感出来なかったという事かな。
 「華氏451度」というのは、言わずと知れた、紙に火のつく温度。焚書を扱ったデストピアものの白眉とされ、日本でも古くから翻訳が読まれている。この焚書と、ブッシュ政権の戦争へと至る情報操作(都合のいい情報のクローズアップと、その否定情報のもみ消し)をだぶらせた、「華氏911」というタイトルのミーニングは、ロコツなパクリではあるものの、なかなか気が利いていると思っていたのだが、ブラッドベリ氏は、違う主張をお持ちのようだ。
 こと、主義・主張に踏み込むと、ひとそれぞれで、論評しても意味がない事だが、もちっと、政治とかには距離をとる人かと思っていたんだが、意外とストレートな主張にびっくりさせられた。
 マイケル=ムーアのコメントが聞きたいなァ……。

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やっぱヤツラはシンプルだぞ

どれくらい楽しめる? 日本の「美少女ゲーム」という記事が、WIRED NEWSに、載っていた。

 こうしたシミュレーション・ゲーム——美少女ゲームとも呼ばれる——は大いに楽しめるかどうかというと、残念ながら、実はかなり退屈だ。

 という書き出しで判るように、この記事は、アニオタ素養のない(or 薄い)ゲームナード(ゲームオタク)の記者が書いているらしい。

 こうしたタイトルをゲームと分類するのは、どうかとも思われる。ゲームは至って単純だ。グラフィックスは静止画像で構成され、キャラクター(だいたいは、性的な要求に応じる女性のみ)は2Dフォーマットで描かれている。そして単調で安っぽい打ち込みポップスをバックに、青臭い物語がのろのろと展開される。

 なんだかなぁ……である。ま,ここで云う「美少女ゲーム」は、いわゆるギャルゲーでなく、イクとこまで行っちゃうエロゲーなのだが、なんだか一緒くたという感じが、ハナっから怪しげ。
 基本的に、ゲームユーザと云うのは、3Dポリゴンでぐりぐり動く、アクションゲーム野郎のことだと思っているんだろうなぁ、この記事の発信者のDanit Lidorさんは……。
 そういえば、紹介されるアメリカのゲームって、たしかに日本のラインナップより薄暗い画面の中を銃や剣を構えた3Dの主人公が走り回るようなものの比率が高い気がする。あんな、動く以外特に見どころの無いような粗い絵に感情移入ばかりしていると、きゃぴきゃぴのアニメ絵にはイマイチ入り難いんだろう。
 ま、自国の吹き替え声優が下手だった事に気付かず、「ゴジラをはじめとする日本の怪獣映画は、画像と台詞が合ってない出来損ない」と云って憚らなかったアメリカ人のことだ、ちゃんとした評価が出せているとは思えない。
 声優が喋る日本語は理解出来ず、英語の字幕でゲームをやったようなので、その英語がどこまでちゃんと出来ているかと云う謎も含め、彼がこのテのエロゲーの面白がり方を含めたテイストを掴み損ねたであろう事は、まず間違いない。その上、もしアメリカ版で日本の美少女ゲームの吹き込み直しをしても、ヤツラの声の感覚は、日本人から見るとどこか変なので、キャピ顔のキャラが野太い声で、Oh! Yaah !! とか喘いでいそうで、ちょっと、なんだかなぁ……である。

 やっぱアメリカ人って、シンブル。

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2004/06/10

熱さに水をさすぞ

 アップルが新型のパソコンを発売した。といっても、使う側から見ると、速さが少々上がった以外、そう何が変わったと云うほどでもない。一世代前と今回とで最上位機種同士で比べて、ほぼ同一価格でクロック数25パーセント増し。1年前の人世代前の改変では、50〜100パーセント増しだったから、今回は比較してそう大きく変わったとは云えない。さらに形もほぼ同じだ。
 しかし、一番大きく異なるのはこの最新型、2.5GHzのCPU2個に水冷装置が付いた点だ。アップル製マシンのCPUにそこまでの冷却措置が施された事が、新しい。
 水冷装置は、空冷と比べて熱を移動する効率が高い。高いから、小さな表面積から多くの熱を取り出す事に向いている。現在、CPUが小さくなり高速になるに従って、狭い面積で高温を発するようになり、水冷装置の普及に加速が掛かっているのだ。ただし実際には、熱伝導性が高くて長期間封入したままでも劣化しない特殊な冷却液を使うので、水冷というより液冷であって、「水冷」と訊いてイメージする自動車のラジエーターに水道水を補充するような安易なものではない。(最近は自動車でも、ただの水道水を入れない人も多い。)
 しかし、折角水冷まで導入したにも拘らず、CPUがさほど速くなっていない。はたしてアップルにとって、今回の水冷装置とは、どういう意味を持つのだろうか?
 前回加速度的に速度アップしたCPUが熱で問題を起こす事が多かったから、至急講じた苦肉の策なのか。今後の加速度的なCPUの増速を前に、足下を整えておこうとする実験なのか。
 今後、ますます加速するCPUの性能を考えると、充分先までの余力を見た整地作業であって欲しいと思う。

 しかし、36万はちょっち大きいなぁ。使い物になる程度までメモリをプラスしたら、40万超だもんなぁ。 ……あー。見送りかな……。

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2004/06/09

徳川のマイ雑巾だぞ

 「徳川のマイ雑巾」いや、「徳川の埋蔵金」の変換ミスだ。変換ミスを集めたゆかいな誤変換。---僕の見た秩序。に展示されている誤変換の1つ。このページ、面白いので是非覗いて頂きたい。
 パソコンと云うものが普及して、原稿を書いている時に字が判らずにひらがなにヒラいてしまうという事は、割合なくなったが、代わりに急速に増えたのが、この誤変換だ。
 2chなんかでは、ワザとか、偶然の変換ミスから始まったのかは判らないが、中坊(社会の仕組みもまだまともに理解していないくそ生意気な中学生の小僧)を厨房と書いたりするのが普通になっているが、こういう特殊な場を除けば、基本的に誤変換は誤字と同じであり、恥ずかしい事である。しかし、出てしまうのが誤変換。特に急いでいる時に打つ重要なメールにかぎって、誤変換が出る気がする。
 え? 俺だけ??

 ま、それはそれとして、ここに並べられた誤変換。面白いので一度読んでみて欲しい。

「トントン病死」

 そりゃ、意味、逆っぽい!

「松井さん死んだーー!」
 まあ、三振は、1死(ワンナウト)だけどさァ……。

「夜討ち園児」
 さては、お前、嵐を呼ぶ園児だな。

 ちなみに、神北が最近、仕事上で一番多く起こす誤変換のナンバーワンが、「ジオン広告」。まあ、これは出ますわねぇ〜。普通「公国」な〜んて言葉、カリオストロ公国とジオン公国でしか使いませんから。

 出羽、看做さん、世露四苦〜。(おっと、こりゃ誤変換じゃなくってゾク文字だよ)

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電話を切らせたぞ

 家で仕事をしている関係で、いろんな電話がかかって来る。
 仕事の電話かもしれないので、全部に出るのだが、半分ぐらいは、どうでもいいセールスだ。
 「家買いませんか?」
「そんな金ないよ」
「皆さんそうおっしゃいますが、今、35年ローンですと月々7万円弱で」
「それって、ボーナス併用だろ。オイラボーナイスないし、月収も安定しない商売だからね」
「え、でも、今のお家賃を考えると先々お得ですよ」
「先々までこの土地に住むつもりはない」
「え、じゃあ、八王子や横浜郊外,千葉郊外にも弊社の物件がありますよ」
「全部関東圏じゃない」
「でも、お得ですよ」
「4LDK駅まで3分以内が、費用全部ひっくるめて5万円までなら、確かにお得だと思うけどな。それなら即決で買ってやるよ。ゼロ削るだけだろ、景気よく二桁三桁削ってみせろよ!」

 「お墓買いませんか?」
「実家の墓があるよ」

 「奥様に、大変お得な化粧品頒布のお知らせです」
「女房今外出しているんで……」
「ではかけ直します」
 (勤めている女房は、平日昼間はずっといない)

 「身体に好い温泉水です」
「そういわれて買った水で、家が狭くて困ってるんだ。あんた、これ買ってくれんか? また、誰か騙くらかして、ついでに売れば良いだろ?」
「いや、あの……」

 「資産運用に金地金」
「明日の込めにも困るような貧乏図版描きに、余裕なんざございません」
「いや、皆さんそうおっしゃいますが、余裕と云うほどでなくて良いんですよ。ほんの少しの資金から始められますから。絶対儲かる今だけのお話しですよ」
「ほう、絶対儲かるのか、そりゃすごいな。元利保証で、イザとなったら補填してくれるワケ?」
「いえ、それは法律に触れますので」
「じゃ、やんねぇ」

 「小豆の先物取り引き」
「ダイエット中なんで、何トンも小豆食いません」

 「バナジウムいかがですか?」
「重たいから嫌です」

 まあ、20〜30分お話を聞いていると、これは行けるのかと思って熱心にセールストークして来る方が多くて面白い。お前、そんなに気を持たせて、セールスさんが可哀想じゃないかと思う人が居るかもしれないが、ちっとも可哀想ではない。こちらは一言目には「ない袖は振れない」と云ってあるのだ。いつも1人で仕事していて寂しいフリーランス労働者に、面白い会話の機会を与えようと云うボランティアの皆さんが、自分の電話代でいつまで喋っていても、まあ、忙しくない限り出来るだけ付き合うようにしている。
 しかし、時々、とても失礼な電話を貰うことがある。
 「この街にずっと住む訳ではないから家を買うつもりはない」
「それは変です。間違ってます」
「なんであんたに変呼ばわりせにゃならんのだ?」
「自分の家は、いいですよ」
「……あのさ、その、根拠がちっとも明らかでない不躾な自信はどこから出て来るわけ?」
「ブシツケ……て、なんでしょう?」
「辞書でも引けよ。ホラまっててやるからさ」
 ……5分ぐらい保留音……
プ……(保留が解けた音)
「あ、判ったかい、不躾って言葉?!」
 ……5分ぐらい保留音……
プ……(保留が解けた音)
「殺すぞゴルァァ」
プツン ぷー、ぷー、ぷー……。
 楽しかるべき日曜日の夜八時に、突然「殺すぞ」といって電話を切られた……。まいるなぁ。

 そういえば先日、やはり、なにか資産運用の話の電話がかかって来た。こちらは要らんと云っているのに、資料を送ると云う。で、送られて来た資料には、ハンフと共に、手書きA4びっしりのの送り状が。うーむ。粘着質。でも、まあ、こっちにとってはただのダイレクトメールでしかないんだけとね。
 その到着した翌日に、送り主からまた電話が……。
 「先日、お電話した◯◯です」
「はい」
「資料を送らせて頂いたんですが、送ったものは見て頂けましたか?」
「いいえ、捨てました。要りませんから」
プツン ぷー、ぷー、ぷー……。

 やっと、こちらの要らないと云う意思を理解してくれたらしい。もうちょっと頭の良い、理解力のある人を雇わないと潰れちゃうよ。◯◯社さん。

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2004/06/04

BGMだぞ

 みなさん、仕事やパソコン作業のとき、何かBGMを流したりしてますか? ……って、会社勤めで、しかもフツーの会社だと、なかなかそういうことって難しい。デザイン会社なんかだと、BGM用にそこそこのミニコンポが置いてあって、社員が持ち寄ったCDを当番が次々に架け替えて行くなぁんてトコロもあるし、各員がマイラジカセとヘッドホン持参で、アッチの世界は入り込むようにして作業という事務所もある。
 神北は、基本的に1人で仕事をしているので、そこそこの音は好きな選曲・好きなボリュームで流していいのだが、玄関のチャイムが聞こえなくなる用ではイカンし、電話も撮らなくてはならない。しかも、集合住宅なので、上下左右(ま、3階と云えど最上階なので上は無いんだけど)のお宅にも音が漏れるので、あまり大きなボリュームというわけにはいかないが……。
 一時は、電話やチャイム用の明滅装置(聾唖の人や声が聞こえ難いような工場なんかで気付かせるために、視覚で電話着信やチャイムを知らせる装置)の導入も真剣に考えたが、なかなか良い装置が無い。USBに繋がっていて、チャイム・電話・Faxなど、外部からのアクセスに応じて画面に表示を出す装置とか、チャイムや電話の着信時に勝手に音楽入力を抑えて、ヘッドホン内に着信音を流してくれる装置とかあったら、すぐにでも使いたいものだが、なかなか無い。
 ミニコンポやパソコンの開発元は、そういうトコロにも気を配って欲しいものだ。

 さて、で、仕事やパソコンを使う時に、どんなBGMを聞いおられるだろうか?
 まあ、神北はアニソン一辺倒で、しばらく前までは5枚まで入るミニコンポにCDを何枚か突っ込んでずーっと聞いていた。今は適当に買って来たアニソンをiTuneに入れて、パソコンで聞くのが主流だ。MP3にしておいて、バソコンで扱っていると、プレイリストを作って、お気に入りハードローテーションの、いわゆる「マイテープ」が、一瞬にして作れるのが良い。
 で、何を聞いているかという話だ。
 ふた月ちょっと前のことだったと思う、ガンダムヒストリカの仕事が切羽詰まったとき、やる気を出すためにヒストリカのCMソングをエンドレスで回してはどうかと思いついた。眠かろうが苦しかろうが、体力的にしんどくなりかかっている時でも、それを聞けば「ああ、がんばんなきゃ」と思って、もうひと頑張りできるかなぁと思ったのだ。で、聞いたのが、これである。正確には、これの作曲者の方の仮歌バージョンなのだが……。
 30分で、死にました。ああ、身体から、みるみる力が抜けて行く……。切羽詰まり捲った時に、癒し系(?)は、絶対いかんッス。すー〜っとタマシイ抜かれかけたっす。オイラが悪かったっス。(ちなみに、仮歌の方が、CM正式版よりさらに脱力係数が高い。)
 で、そういう時はやはり、水木一郎アニキやJAMプロジェクトあたりの、がんがんシャウト系のアニソンがいい。MIQ(MIO改名)とか、TAKADA BANDなんかもいい。意外とハイテンション・ハイビートの曲が、ハードローテーションで流れていることが多い。
 それとは別に、最近多いのが、「イノセンス」のBGM集から、「傀儡謡」だけ抜き出したプレイリスト。なんか、ロボットの歌とお経のような民謡のような不思議な曲が交互に流れてるから、変な家だと思われているかも……。でも、この傀儡謡、いいのである。ちゃんとしたビートと、日本中の民謡歌手を集められるだけ集めた贅沢で重厚な詠唱が気持ちいいのだ。ついつい、歌詞を全部打ち込んで、メモソフトに仕込み、いつでも見れるようにしている。
 最近では、なんだか半分ぐらい歌えるようになっている自分が、ちょっと嫌……。
 (無論、先日買って来た「ケロッ!とマーチ」もハードローテーションでありますっ!)

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2004/06/03

IGLOOはスゴいことになっているぞ

 松戸のバンダイミュージアムで、2004年7月19日より公開される一年戦争を描いた新作アニメ『機動戦士ガンダム MS igLoo(エムエス イグルー) 1年戦争秘録』の制作発表会に行って来た。ジオン軍において新開発兵器の実戦運用試験を任された試験支援艦ヨーツンヘイムとそのクルーの活躍を、フル3DCGで描く、この夏の話題作だ。
 試写会ではなく、まだ制作発表会なので、見れても止め絵ばかりかと思いきや、意外にも、動いている絵も観ることが出来た。2分少々だったが、これがずっと動くと凄いことになるゾ……と思わせる、圧倒的な気合と気迫。
 第一話はルウム戦役という話なので、例のあの、ガンダムのオープニングやサブタイトル前のアタマの方で、ムサイ艦がずらずらーっと並び、モビルスーツが飛び回っているアレである。アレが描かれているのだ。
 また、アニメとしての模式的なダメージ表現や爆発と一線を画す、写実的な3DCGならではの動きや表現というものがあることが、たった2分ちょっとの映像の中に、ちゃんと主張され、非常にうまく詰めこまれ、絵として奇麗にまとまっていた。
 一枚の絵に動きを込められるセルアニメと違って3DCGアニメなので、雑誌等に載っている止め絵で見ると、まだまだフィキュアを突っ立てたような絵に見えていたのだが、それが動いて、エフェクト等を経て顔に表情なんぞ出た時の迫力は、素晴らしいものがある。メカはもうそこそこ、どこの会社でも実績を積んで来ていたが、ちゃんと書き分けられて区別の付くキャラクターとしての人が3Dアニメでここまで動くのは、凄かった。今西監督とそのチームは、またひとつ新境地を開いたとのだ思う。
 7月19日が楽しみだ。
 

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2004/06/02

のびてちぢんで40年だぞ

    伸びて縮んでまた伸びる
    縮んで伸びてまた縮む
    サロンパスU サロンパスU

 ご存知であろうか? 知らない人は、40歳以上のオトナに聞いてみて欲しい。35年〜40年ほど前にテレビでよく流れていた、伸縮性のある筋肉痛の貼り薬(湿布薬、まあ、つまりサロンパスよネ)のCMソングである。なんと云うことは無いが、今日、シャワーを浴びていたら、フと思い出した。(確か、サロンパスUだったと思ったんだが、ひょっとすると、一番最後のローマ字は違ったかも……)
 で、伸びて縮んでまたのびるのかァ……。とぼーっと考えていて、伸びて縮むものをいろいろ考えていた。空港の乗り込みゲートのジャバラとか、先生用の携帯指し棒とか。で、フと思いついた。毛虫とか尺取り虫とかも、伸びて縮むよなぁ……。
 はっと思い至った。1969年〜70年の人気テレビアニメ『もーれつア太郎』に登場する毛虫のケムンパス。あれって、移動する時伸びて縮んでまた伸びるからケムンパスなのかっ!

 ハイ、私は35年間、判ってなかったです。 _| ̄|○ づーん……

 人生、いつ何が頭の中で繋がるか判らんもんだなぁ……・・・・。
 ま、全盛期だったあの当時の赤塚さんのセンスなら、流行りモノのCMソングからそんな名前を思いついても不思議無いよなぁ。きっとオイラが気付かなかったのは、漫画連載じゃなく、アニメ版(モノクロの奴だよ)で出会ったから、チョイと時期がずれてた所為だなぁ。俺の感性が図抜けてニブい訳じゃねーよなぁ……。と、いろいろ考えちゃいました。

 ハァ、マイッたマイッた。

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お前ら、ビッグブラザーが見てるぞ

 アメリカ人、とくに、あまりお金持ちでないアメリカ人の言葉のようだが、頼りになる「アニキ」という、極めて親しみを込めた呼び方として、神様のことを「ビッグブラザー」と呼ぶ。ハリウッド映画なんかで、都市部のスラムに住む黒人なんかが、よくこの言葉を使っている。
 ちなみに、神北の子供の頃には、「日本が1つの家族なら、総理大臣はみんなのお父さんです」とか「天皇陛下はみんなのお父さんです」みたいな言葉がまだ残っていた。でも、ここで云う「ビッグブラザー」は、それとはちょっと意味が違う。日本で「お父さん」と云った時に意味する「家族の長」は、家族を守り、家庭を運営する責務を持つんだけど、「アニキ」にはそれがない。
 つまり、「アニキ」といっても、「家族内の目上」ではないのだ。チンピラが痛めつけられて困った時に、最後に助けを求める「アニキ」、兄貴分ってわけだ。「アニキ」は困った時に頼って行けば助けてくれるけど、そのためにはしっかりとそれまで「アニキ」を立てておかなきゃならない。つまり、家族的な繋がりというよりは、社会性が介在している。
 「だーから、云ったろう、イザって時に助けて欲しかったら、常日頃からアニキんとこ(教会)にちゃんと顔出して、云いつけ(教義)をきちんと守っとけってさ。お前の行動、ビッグブラザーが見てるゼ!
 そう使う訳だ。
 すンごく穿った見方をすると、こういうアナロジーが通用し易い環境で出来た言葉という事が云えるのかもしれない。

 で……、だ。エッチねた嫌いな方ゴメン……。

マリア様がみている ¥3.990(税込) 08月20日発売  姫咲しゅり・平井まりあ主演で送るお嬢様学園レズストーリー。由緒ある女子校で、清く正しく美しい学園生活を送る乙女たち。下級生の憧れの的であるお姉さまに姫咲しゅり、そして突然の運命に戸惑う下級生に平井まりあを配し、乙女の園で繰り広げられる淫靡な物語を丁寧に描写。甘い香りが漂うような美少女の世界をお楽しみください。
 (ここに上がっている。どんどん変わってゆくと思うので、リンク切れや、内容変更の節はご容赦あれ。)

 うーむ。こういう業界にまで……。
 おまえらなあ、パクリもいいかげんにせんと、ビッグブラザーが見てるぞ!

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2004/06/01

ヤツラは来ているぞ

 二足歩行する小型二足歩行生物を写真に収めたという記事が、ネットを賑わせている。最近流行りの「小さな宇宙人」だ。元情報はここ日本語に訳してくれているのは、X51の記事チリで小型のヒト型生物が撮影される
 こういうモノは、不思議なことに流行りモノで、グレイが話題になると世界中でグレイの、美男美女型が目撃されると世界中で美男美女型の、変なヘルメットを被った宇宙飛行士型が流行ると世界中で宇宙飛行士型の、それぞれの宇宙人が短い間に目撃される。そうして、現在の流行りモノは、人形サイズ程度の小型二足歩行生物というわけだ。
 最初は、2002年チリ、極小ヒト型生物の謎で、なんだかこれは、ミクロマン(身長10センチ)ぐらいの小ささ。次は(というか、発生時期的にはこっちの方が数年前にあたるのだが、1996年露、アレシェンカ - 老婆に育てられた異星人の謎とその続報1996年露、老婆に育てられた異星人アレシェンカの正体とはという記事、そして、今回がこの小さなナニカが移っている写真だ。
 以前の2件は、既に死体になったものであり、云ってみれば、「このブームの元祖は、日本製の河童や人魚のミイラ?」という系統のお話しと云えなくもない。没映画のクリーチャーモデルを使って作った偽記事の可能性も捨てられない。適当に「これこれこういう機関に検査してもらった」と書いちゃえば、話題にはなる。
 もちろん、今回も「たまたま落ちていた枯れ枝か、木の根っこかもしれない」のだが、何が違うと云って、「写真撮る時には気付かなかった」ことと、「それが勝手に歩いていたのだろうと云われていること」だ。
 この原語版の記事に写っているカメラマン二人が、仕掛けた可能性は大いに高いが、面白いなー。これ、たまたま目撃された、未発見生物だったら、なお良いなぁ。
 あ、ま、これが偶然写真に写った妖異であっても面白いんだけどさ。
 それにしても、太平洋を挿んでお隣の国、チリって、不思議……。

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ラジカセをデジタル再生だぞ

 ネット上に、改造コンピューターというものはかなりある。が、改造ラジカセというものはあまり聞かない。ましてや、1970年代に大流行したようなタイプの大型のステレオラジカセと、タブレット型コンピューターを合体させる改造例なんて云えば、ちょっと考えられないぐらいレアケースかもしれない。
 取り敢えず、見て貰いたい。ここだ。一枚目の写真を見ただけでは、ただのラジカセにしか見えないが、実は、カセット等の部分を全部取り払って、代わりにタブレットPCをはめ込んであるのだ。
 これは、イケる。なかなかナイスだ。今や、タッチパネル式のタブレットPCでも、かなりのことが出来る。PCカードやCFカード型のラジオユニットでエアチェックを、ハードディスクとMP3プレーヤーの組み合わせで、録音・再生を担当すれば、ラジカセの機能も、バーチャルに受け継ぐことが出来る。(物理的にカセットテープへの録音・再生は、ハードを取り除いているから出来ないけどね。)

 しかし、何に驚くと云って、ソニーあたりが先頭を切って、小型高音質スピーカーを搭載したモノを出し始める直前期に流行したラジカセって、スピーカーでけぇってコト。当時の中高生は、こういうモノに憧れたんだよなぁ。もちろん、見ての通り、カセットテープ2つあってできれいな音でダビングが出来るダブルカセットですらない。唯一の力点は、デカいステレオスピーカーに限定される。しかしこの形式が、昭和50年代の、共通一次世代の受験生を応援したり、応援するフリをして深夜ラジオの怪しい魅力に引きずり込んだり、イロイロしたものだ。
 あのころのラジオの面白さが、今の受験生にとってネットの面白さなんだろう。ペンネームで投稿ハガキ職人になるのは、匿名掲示板に発信するのと同じ感覚なのだろう。ラジオでエアチェックしたマイテープ作ったのは、ネット上から映像作品ブッコ抜いて来るのと同じなんだろう。ただ、問題なのは、当初を最低限取捨選択するディレクターが居ないことと、落とした作品が著作権料を放送局が払っている放送電波に乗ったものか著作権者の権利を阻害している不正コピーかというだけの違いだけだ。
 まあ、その差が、天と地ほど広いんだが……。

 まあ、それはともかく、この巨大スピーカーのタブレットパソコン、面白いぞ。ホンキでこういうの作りませんかね? 家電各社さん。

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