ラジカセをデジタル再生だぞ
ネット上に、改造コンピューターというものはかなりある。が、改造ラジカセというものはあまり聞かない。ましてや、1970年代に大流行したようなタイプの大型のステレオラジカセと、タブレット型コンピューターを合体させる改造例なんて云えば、ちょっと考えられないぐらいレアケースかもしれない。
取り敢えず、見て貰いたい。ここだ。一枚目の写真を見ただけでは、ただのラジカセにしか見えないが、実は、カセット等の部分を全部取り払って、代わりにタブレットPCをはめ込んであるのだ。
これは、イケる。なかなかナイスだ。今や、タッチパネル式のタブレットPCでも、かなりのことが出来る。PCカードやCFカード型のラジオユニットでエアチェックを、ハードディスクとMP3プレーヤーの組み合わせで、録音・再生を担当すれば、ラジカセの機能も、バーチャルに受け継ぐことが出来る。(物理的にカセットテープへの録音・再生は、ハードを取り除いているから出来ないけどね。)
しかし、何に驚くと云って、ソニーあたりが先頭を切って、小型高音質スピーカーを搭載したモノを出し始める直前期に流行したラジカセって、スピーカーでけぇってコト。当時の中高生は、こういうモノに憧れたんだよなぁ。もちろん、見ての通り、カセットテープ2つあってできれいな音でダビングが出来るダブルカセットですらない。唯一の力点は、デカいステレオスピーカーに限定される。しかしこの形式が、昭和50年代の、共通一次世代の受験生を応援したり、応援するフリをして深夜ラジオの怪しい魅力に引きずり込んだり、イロイロしたものだ。
あのころのラジオの面白さが、今の受験生にとってネットの面白さなんだろう。ペンネームで投稿ハガキ職人になるのは、匿名掲示板に発信するのと同じ感覚なのだろう。ラジオでエアチェックしたマイテープ作ったのは、ネット上から映像作品ブッコ抜いて来るのと同じなんだろう。ただ、問題なのは、当初を最低限取捨選択するディレクターが居ないことと、落とした作品が著作権料を放送局が払っている放送電波に乗ったものか著作権者の権利を阻害している不正コピーかというだけの違いだけだ。
まあ、その差が、天と地ほど広いんだが……。
まあ、それはともかく、この巨大スピーカーのタブレットパソコン、面白いぞ。ホンキでこういうの作りませんかね? 家電各社さん。
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