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2004/06/12

大アニキが褒められたぞ

アラン・ケイ氏に京都賞
ITMediaニュースは、2004/06/12 10:06 更新の速報で、稲盛財団が、6月11日、Hewlett-Packard(HP)のシニアフェロー、アラン=ケイ氏に第20回京都賞を授与すると発表したことを報じた。。
 稲盛財団とは、稲盛和夫氏(現京セラ株式会社名誉会長)によって、昭和59年(1984年) 4月12日に設立され、昭和60年(1985年)より事業を開始している財団法人。「人のため、世のために役立つことをなすことが、人間として最高の行為である」そして、「人類の未来は、科学の発展と人類の精神的深化のバランスがとれて、初めて安定したものになる」という、鉄腕アトム世代の我々にとって、一片の疑義を挿む余地もない慶明な理念に基づき、科学の発展、文明の発展、また精神的な深化・高揚のための創造的な活動に対する顕彰、助成および社会啓発活動などを通じて、国際相互理解の増進に努め、人類の平和と繁栄に積極的に貢献するものとされている。
 当然、京都賞も、世界の科学、文明の発展に貢献した人物に贈られる賞であるという。受賞者にはメダルと賞金5000万円が授与されるそうだ。
 アーラン=ケイ兄貴といえば、ダイナブックという名とともに、パーソナルコンピュータの概念を生み出した人物で、Xeroxのパルアルト研究所(PARC)時代、マウスやアイコンを使った視覚的対話型システム(グラフィック・ユーザ・インターフェイス:GUIという言葉で知られる)を備えた「Alto」を開発したことで知られている。
 速い話が、誰もがコンピュータと云えば、大学や研究機関・企業の計算センターに鎮座ましましている巨大な機械だと思っている時代に、一人一人が自分用のコンピュータを持ち歩き、生活のあらゆる場面で利用するという、今日的な電子機器の普及を夢想し、そんな時代に使われるべきユーザ・インターフェイスとして、マウスやアイコンというものを使うことを提唱した人でもある。
 この人がいなければ、まずLISAが誕生せず、Macintoshは生まれず、MS-DOSがGUIを備えたWindowsに進化する事もなかった。コンピュータは、未だにキーボードだけを主入力装置とし、こんなに爆発的に普及する切っ掛けは掴めなかった。
 そういう意味で、アーラン・ケイという人は我々、日々パーソナル・コンピュータを使う全ての者にとって、尊敬すべき兄貴分であり、大恩人である。まさに、アーランさん、アニキと呼ばせて下さい!である。
 それほど大きな事を、この人はやっている。やり遂げている。しかし、それは、二十数年前の話である。
 ちょっと遅かったんじゃないですか、イナモリさん。という気がする。
 ま、遅くなっても生きている内なら良しという気もするが……。

 とにかく、アニキ、御目出度うございます。 末弟は嬉しゅうございます。

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