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2004/06/22

大きくなるらしいぞ

 その見出しの面白さのせいか、中央日報‘胸が大きくなる薬’は効能なしという記事が、あるニュース・ヘッドライン・サイトからリンクされていた。

胸が大きくなるという錠剤やクリームは科学的には全く効能がないと、香港消費者委員会が16日明らかにした。
消費者委員会は市販中の11製品の成分を分析した結果、「エストロゲン成分のため胸が固くなるだけで、むしろ長期間使用すれば中風にかかる可能性が高まる」と警告した。
2004.06.17 16:39

 中風と云うのは、脳卒中の事だから、つまり、血管の柔らかさに影響をもたらす薬なのかな。まあ、そんな対症療法的に、錠剤呑んだりクリーム塗るだけで、短期間にスタイルが変わっちゃあ堪らないと云う気もする。
 まあここまでは、(障害を被ったり、胸の大きさで悩んでいる当人を別にすれば)笑い話だったり、「そんな上手いハナシねーよな」というオチで括られる程度の雑談むけの話題であろう。

 しかし、全く逆の話もある。女の子の胸が大きくなって大きくなって大変と言う話だ。町山智浩アメリカ日記2004-06-20 乳の話の続きによると、乳牛に投与されている増乳薬が成長期の少女に影響を与えているのではないかと言う、ちょっと笑い事ではない話が載っている。

 カナダやヨーロッパでは禁止されているにもかかわらず、アメリカでは政府が乳牛へのホルモン投与を認めている。アメリカのFDA食品医薬局は「rBSTは人間に影響はない」と表明している。
 しかし、アメリカの少女が急激に豊胸でもないのに異常に乳房が大きくなっているのは事実である。乳だけでなく異常に性的な成長が早まっているのだ。

 1万7千人の少女を調査したところ、二次性徴の現れる(胸が膨らみ、初潮が始まり、恥毛が生える)の平均年齢が、従来の12歳頃から、9〜10歳の間に早まっているそうだ。また、早い方では、黒人の半分、白人の15パーセントの少女はなんと8歳で第二次性徴が現れるのだと言う。
 まあ、一貫しておたく道を歩んで来たモテない君だった神北には、自分の周りで女の子がどうだったかと云う記憶は全くないが、小学校3〜4年、早い子では小学校2年生ぐらいと言われると、ええ!? という気がする。

 この記事の前日にも、2004-06-19 アメリカの女子高生に巨乳が多いのは病気か?という、関連記事が載っている。それによると、多国籍企業モンサントによって「ポジラック」という商品名で発売されているrBSTを含め、告発番組が作られたらしい。

 1997年、アメリカのFOXチャンネルのニュース取材班は、 モンサントのポジラックや、遺伝子組み換え野菜の危険性を告発する番組を制作した。
 ホルモンのせいで奇形的なまでに巨大化した乳房をズルズル引きずりながら歩く牛や、遺伝子組み換え野菜を食べた途端にコロリと即死する昆虫などの映像を集めた取材班は、スクープに興奮しながら放映を待った。
 ところが、放送直前にストップがかかった。
 FOXが属するメディア・コングロマリットのニューズ・コープ全体がモンサントとその関連会社から莫大な広告収入を得ているからだ。

 なんか、凄く都市伝説っぽいが、町山智浩さんの記事から、後に骨抜き改変されて放映されたその番組の元の台本や事件のあらましのページがリンクされているので、読んでみるのも良いかも知れない。

メイン州ポートランドの小さな牛乳会社オークハースト・デイリーは牛乳のパッケージに「ホルモンを使っていません」と書いた。 ところが、これをモンサントが訴えた。 モンサントの「ポジラック」が悪いものであるような印象を与えるから営業妨害だというのだ。
 なんてことまで起こっているらしい。なんか、したい放題と云う気がする。

 ちなみに、ぐぐって斜め読みしてみたところ、「日本ではまだ薬品として申請もされていない」という話と「禁止もされていない」という話が両方出て来た。通り一片の斜め読みではよく判らないが、まあ、市井の有意の人は声を上げているが、政府は何もしていないという事なのかな。
 ただ、この市井の有意の人ってぇ人たちの中には往々にして、聞いた事を確認もせずにさも自分の意見のように書き広めているようなトンチキさんが混じっていたりするものだ。ネット上の記事を鵜呑みにするのではなく、いろいろな情報を自分で集めてから、自分で判断するようにして欲しい。

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