ATM嬢だぞ
若い頃、銀行のシステム課にいた。といっても、銀行員だった訳ではなく、CSKという会社(今や、セガの親会社だと言った方が通りが良くなった)の社員で、派遣されてプログラムを組んでいた。
そういう仕事をしていると、ついつい気になるのがCD(キャッシュ・ディスペンサー)やATM(オートマチック・テラー・マシン)の画面。もちろん、いろんな会社のATMに、既に基本的な機能が組み込まれていて、どう組み合わせて使うかだけのお付き合いなんだが……。
その中で、もし俺がメーカーの開発担当だったら、もうちょっと金を使うだけでとっても受けを良くするのにと思ったのが、ATMの中でお辞儀をする女の子たち。
あんまり可愛くないんだよね。特に80年代なんて、まだモノクロ表示とか、8色表示(RGBプラス明暗の4ビット表示)とか、色数少なくて表現力弱かったから。
しかも、80年代、折角銀行がスヌービーやらキティちゃんやら、ミッフィーをキャラとして使っているのに、別にATMに反映されることは無く、画面の中は、その銀行の行員服とは違う色や形の制服を来た最大公約数的な受付嬢。もちろんそれは、銀行とATMを作る会社が、別だと云うところに最大の原因があるのだ。しかし、銀行も含めて、一定規模以上の多くの企業がコーポレート・アイデンティティーの確立に奔走していた1980年代〜90年代に、画面の中は治外法権と言うか、別次元で動いていることに、こりゃつまらんなぁと思った。
べつに、セイラさんが連邦軍の制服で受け付けてくれても良いんじゃねーかと思うぞ。
もう声優の井上 瑤さんが亡くなったので実際には無理だが、セイラさんは、個人金融の無人端末にいたら似合うだろうなと云う気がする。井上 瑤さんの声で「ご利用は計画的にね。あなたなら出来るわ」と云われたら……。
あと、絶対、みんなが金を返しそうな端末は、喪黒福造だ。大平透さんの声で「
ご利用あり難う御座います」とか「ど〜〜ん」とか云われたら、急いで返さないとエラいコトになりそうではないか。スパイ大作戦風に「なお、この資金は、自動的に複利適用される。諸君等の健闘を祈る」とか云われても急いで返さなきゃと云う気になるかも。
で……、である。ニフティにデイリーポータルという、どーでもいいコーナーがあるのだが、ATM嬢大集合という記事があったので、紹介しておく。
神北がしょ〜もな〜と思っている。最大公約数的なATM嬢を、意味もなく特集しているぞ。
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