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2004/07/19

頑張れ仮面ライダーだぞ

 しばらく前に、最近の仮面ライダーはスカだと書いた。その途端に、それを読んで心を入れ替えたかのように、急激に『仮面ライダー剣(ブレード)』が面白くなって来た。
 理由は、基本的に1つだ。数人居るライダーが、他のライダーでなく、怪人の方を向くようになった。これまで、ベルトを奪い合ったり、殺し合っていちばん強い奴を決めたりするのが目的だったライダーが続いたので、ライダー同士がお互いに牽制し合いながら変身し、そのままバトルに突入して殺し合うと云うシーンがやたらと多かった。いや、怪人も居るのだがそれは雑魚のようなもので、怪人より他のライダーの方がよほど性悪の敵と云う感じだった。
 それが今回は、最初の三月ほどは前作と大差なかったが、ここひと月程,ちゃんと怪人の方を見ながら、協調して変身する。1号2号V3のころの、カッコいい仮面ライダーが帰って来たのだ。仲間で組むからには意思を疎通させて協力し合って敵を倒す。別に動いている奴も、協調しないまでもその邪魔はしない。群像劇でありながらも、各ライダーの思惑が割と同じ方向を向いていて、結構大人だ。ガキが仲間内での潰し合いに興じていた去年までのものとは大きく異なる。
 「子供番組は教育番組」(by藤岡弘)であるならば、ライダーは、こうでなければならない。自分の思惑でなく大義と人類愛で戦う大人でなくてはならない。主人公が見識と意志を持った大人だから、芯が通って面白くなる。ここ数年の仮面ライダーの凋落と、このひと月程の面白くなり方が、それの証左と言えよう。ベルトが適合しさえすれば誰でもライダーかという事はさておいて、とにかく面白くなって来た仮面ライダー。やはり、期待したい。

 とはいえ、がんばれ虎太郎!!

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