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2004/07/30

『勝手に改蔵』が本当に終わっちまったぞ

 実は、今週の週刊少年サンデーを読むまでは、僅かに微かに密やかに、ほんの少しだけ期待していたのである。先週の最終回が無かったかのような顔をしていつものように、『改蔵2』とか『勝手にΖ改蔵』とか『改蔵リローデッド』とかの新連載がシレっとした顔で開幕するのではないかと云う、一縷の望み(^_^;)を抱いていたのだ。
 まあ、勝手に改蔵が面白かったのは確かであり、長い間充分に楽しませ貰ったので、これで良いと云えば良いのだ。久米田さん有り難うと思う。全方位を一切区別も差別もするコト無く、遠慮会釈無く笑い飛ばすと言うこういう自由なマンガが、少年サンデーと言うどちらかというと王道雑誌に載っていると云うのも凄かった。
 しかし、本当のことを言うと、『南国……』のオゲレツ。『……ポカポカ』のマヌケ。『……改蔵』の無差別哄笑。綺麗事ではない人間の本性を描き続けて来た久米田康治の作風は、そろそろちょっと行き詰まって来ているのではないかと云う気がする。人を笑い飛ばす以上、自分をさらけ出すことを避けては通れないから、久米田康治の連載は、血を吐きながら走り続けるマラソンという面を否めない。一種、破滅型芸人のようなマンガの描き方に見える。
 だが、同じような血を吐きながら走り続けるマラソンを続けている、三流劇画雑誌(エロ漫画雑誌と直接云いたくない時に使う言葉だ)に、チョチョっと載っている体験漫画系のどちらかというと絵の美味くない人たちと違い、久米田康治には、とてもリリカルな絵を描けるし、バランス感覚もとても良い。
 大河アクションドラマとは云わないが、毎回基本的に起承転結でドラマがリセットされるようなシチュエーションコメディーではない、少し続くストーリー漫画にも、チャレンジして貰いたい。
 あと強力な原作者を立てて、その思惑に如何に久米田康治が反発するかと云うのも観てみたいかな。

 なんにせよ、久米田康治の無いサンデーは、ちょっと寂しい。

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