スタイルに気を使うぞ
Adobe Illustrator CSには、「文字スタイル」と「段落スタイル」という物の考え方が導入された。簡単に言うと、文字の設定(フォント・サイズ・文字間・行間……etc)をまとめて設定しておき、文字単位に適用するものと、段落単位に適用するものだ。作った文字スタイル・段落スタイルは、夫々に名前を付けておく。
段落スタイルを使うと『本文用-明朝体段落』『中見出し用-中ゴシック体段落』『大見出し用-極太ゴシック体段落』などを、一発で指定出来るし、文字スタイルに『本文来強調用ゴシック体』などの指定ておけば、文章の一部を書体変更するときも楽だ。
『図版内フキダシ説明用ゴシック』や『図版用キャプション』などの、用途に応じた設定自体を、自分の好みに合わせて一度作っておけば楽に運用出来るので、統一感のある版面構成が楽に導き出せる。
そういう機能のなかったIllustratpor 10では、それに近い事をするツールとして、文字スポイトツールというものがあった。他の既存文字データから文字設定を複写して来るもので、これはこれでかなり便利だ。しかし、見えている作業範囲内にお手本にしたい文字列があればともかく、遠くにあると、いちいち移動しなければならない。その点、パレット化された「文字スタイル」・「段落スタイル」は、運用が楽である。
ちなみに、この機能は、パレットごと全く同様の形式で、InDesign CSにもある。
しかし、InDesign CS から Illustrator CS へのスタイル設定のインポートを試してみたら、出来なかった。
うーむ。
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