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2004/10/31

いろいろだぞ

 こうやって駄文を日々書き連ねていると、何でも云いたい事を好き放題云っているように見えるだろうが、実は、一本看板立てて書く程にはならないのでまだ書けずに置いてある書きたい事のカケラというものがかなりある。

[1]祝 白鳳坊復活

 アンクル・ダゴンこと朝松健さんが、10月21日に日記で発表した話。13年ぶりに逆宇宙の新作。外伝で、戦国時代の話。しかも白凰坊が登場すると言う。これは楽しみ。なんといっても白鳳坊である。スニーカー坊主のご先祖様とか、いろいろ絡むと嬉しいなぁ。
 期待大!

[2]地震と崩落現場とシリウス

 新潟の崩落現場で活躍した電波式生体探知機シリウス。残念な事に、お母さんは搬送先の病院で、3歳のお姉ちゃんは最初の崩落時に命を落としていたようだが、2歳の坊やが無事に救出出来たということを何よりも喜びたい。ハイパーレスキューの皆さん、ご苦労様です。
 しかし、不思議な事がある。初め、シリウスによって3人分の心臓の鼓動を確認したという発表だったのだ。しかし、お姉ちゃんは最初の地震に夜崩落時に既に圧死していたと言う。
 不安定な現場でそれ以上掘り進めなかった事もあり、救助不能であったかも知れないが、もしや、車の後にもう一台別の車があって、そこに更に1人要救助者がいたなんてこと、無いよねぇ?

[3]イラクの人質青年とバッシング

 残念ながらイラクで惨殺死体となって発見された香田青年。別にビデオではそうは見えないのに、「後頭部の特徴」というマスコミ報道が、現地の外務副大臣によって「ハゲ」と直截に云われてしまった事も含め、可愛そうだった。ご冥福をお祈りします。
 だが、マスコミの報道を信じるならば、これは、周囲の忠告に耳を貸さず、街着・サンダル履きのまま、チョモランマに登ろうとしたような、行き当たりばったりの冒険心に由来するらしい。報道が本当なら、これこそ、自業自得というものであろう。
 この件で、どうして前にあったボランティア3人組人質事件の時のようなバッシングが起こらなかったのだろうといぶかしむ声がある。確かに経験は浅かったが充分に注意をしていた筈の三人が非難され、何の警戒心も無く飛び込んで行ったもっと酷い状態の香田青年が余り何も言われないのは、おかしい。
 神北は、これには2つの原因があると想う。

 ひとつには、前の時、自己責任論が噴出したのは、家族の態度に起因していたせいだと思う。誰のどう言う家族でなんと云う名前の男だったか憶えていないが、「明日東京に行く、外務省の役人は俺たちに会い、人質解放に努力して当然だ」というような語気で息巻いて居た輩がいた。しかし、国内で暮らしていて、防衛や防犯を司る国家権力の網の目を潜った不逞の輩に拉致された人たちと、自ら望んで国が渡航自粛を勧告している国に渡った人では、全く立場が違う。それを弁えないこの家族の態度に、日本中がカチンと来たのが、自己責任バッシングの発端だったと思う。

 もうひとつは、そういった家族と違い、人質となった3人が意外と、ちゃんと現状を把握した上で動いている人たちだった事が、解放後にやっと判ったこと。そのため自己責任論によるバッシングが、当の3人に対しては全くの的外れかつ失礼なものであった事実が徐々に浸透したため、バッシングは急速に鎮火して行ったのだと思う。この時に日本人は「ちょっとやり過ぎた」感を持ってしまった。

 この2つの事が、前回あれだけ大きな問題となった自己責任論が、今回は全く燃え上がらないと言う珍事の根底にあるのだろう。無論、香田青年の家族の人たちも、沈着冷静に振る舞っていた。
 とはいえ、直方在住の友人から聴いたのだが、香田家では事件発覚以来24時間嫌がらせ電話が鳴り止まないそうだ。

[4]遅いVertual PC

 Macintosh用の最新版MS Officeには、Vertual PCが付属している。が、これがびっくりする程の欠陥品。今使用している1GHzデュアル搭載の PowerMacG4 上の Windows XP が、昔々使っていたOS9の時の450MHzのG4マシン上の Windows Meと比べて、倍近く重たいのである。
 (もちろん、デュアルCPUといっても、2つのCPUを効率よく動かさないと、返って1つだけのものより遅くなる事もある。だが、少なくとも、クロック数だけでも倍以上早くなっているのだから、そのアドバンスドを使い潰して更に遅くなるとなれば、堪ったものではない。
 これは、神北の感覚値というだけではなく、誰に聞いても「耐えられない重さ」「実用範囲外」という話。今月の MacPower 誌上でレポートが載っているが、確かにベンチマークの数字の上からも、この Vertual PC 上の Windows は、旧版より極端に遅い。
 昔の Vertual PC は良かったが、MSに買い取られて初めてちゃんとMS内で開発された版に変わった途端に、この体たらく。ちょっと勘弁して下さい。マイクロソフトさん。

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松戸に行くぞ

 ついにMS Iglooの第三話が公開される11月3日(祝)に合わせて、松戸のバンダイミュージアムへ行く。
 Web上で上映予定を確認すると、土日祝は以下のような予定になっているらしい。

10:00〜 1・2話
11:30〜 3話
12:30〜 1・2話
14:00〜 3話
15:00〜 1・2話
16:30〜 3話

 入場料は、1・2話は1000円、3話は500円 1・2話と3話とガンダムミュージアム入場券200円との三点セットで1600円と言う100円割引き券があるらしい。
 ちなみに、ホビージャパンなどに割引率のいい割引券が付いているらしいので、もし購読しているならチェックする事をお奨めする。

 我が家は、12時30分からの第1・2話を見て盛り上がった上で、14時からの第3話になだれ込もうという予定で出かける予定だ。(いや、ヒョットかすると、早めに行って11時30分の回の第三話を自分達だけ先に1回分見ているかも知れないが……)
 もし、現地で会える人がいたら宜しく!

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科学技術がSFにまた近付いたぞ

●飛行機ネズミ

 HOT WIRWD JAPAN「ネズミの脳」が飛行機を操縦という記事が載った。

 フロリダ州のどこかで、ラットの体から切り離された2万5000個のニューロン(神経細胞)が、米軍の最新鋭ジェット戦闘機『F-22』の操縦について考えている。

 という書き出しのこの記事は、培養したネズミの脳細胞を使い、フライトシミュレータのF-22を操縦させるという実験の話。は、当初、操縦法が全く判らないから、簡単に墜落するが、次第に自分の身体であるシミュレータ内の飛行機を上手く飛ばせるようになって来たと言う。もちろん、操縦桿だけを使った簡単な安定飛行を行なうだけであり、目標に攻撃を仕掛け、戦闘で勝ち抜くというような複雑な事が出来るわけではない。だが、生物由来のこのが、学習をするということが何より重要だと思う。
 自ら学習し、より動作を洗練するコントローラ。これは機械制御の未来を開きそうだ。

●生命探査機

 ITmediaニュースに2004/10/27に地中の親子を見つけた「電磁波人命探査装置」とはという記事が載った。
 例の、新潟県中越地震で土中に埋まった車の中から、生存している親子を見つけ出した生命探知機シリウス。もちろんそれは、その場まで運んで行って色の中をスキャンするものだが、ある程度規則的な心臓の鼓動(によって発せられる電波)を取り出し、他の背景電波と選り分ける事で、心音を電波で聴く装置だ。
 これ、今はまだ、その場まで運んで行って使っているが、「船長、惑星上に生命反応です」といういわゆる生命反応探査機である。流石に軌道上の宇宙船から使えるものではないが、それに向う第一歩と言う気がする。

 いま、こういう、SFの中にいたものが、フィクションとノンフィクションの境を潜り抜けて、徐々に現実界に出て来ようとしている。もちろん言うまでもなく、二十世紀末からロボットが二足歩行を始めた事も、その内の一つだ。
 21世紀、ちょっと面白くなって来たのかも知れない。

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お祝いしたぞ

 SF小説・SFマンガの読者、SF映画の観客、その他SF作品を好む人を、SFファンと言う。SFの感想を伝え合ったり、ワイワイ話すようなSFファンの集まりの事をファングループと言う。そして、ファングループを含むもっと広い、連絡を取り合うSFファン全体の事をSFファンダムという。そのファンダムで、コンベンションをやると言うような活動を、通称ファンダム活動という。
 こういうファンダム活動を通じて、知り合い、仲良くなって、やがて結婚する。まあ、我が家もそうだし、友達の中にもそうしたカップルは多い。そして、昨年の第四十二回日本SF大会 T-con 2003 とちぎSFファン合宿のスタッフ仲間で、今年も一緒にシール企画をやったミツルんが、この秋、やはり同じ T-con 2003 のスタッフ仲間のまつりさんと結婚した。
 こりゃ目出度い。こんな目出度いコトがあったら、新婚夫婦をダシに宴会をせんと、宴会の神様とSFの神様にダブルで罰を当てられるということで、安達くんの音頭取りで、仲間内の祝宴を開いた。
 当日、恵比寿のビアステーションに集まったのは総勢二十数名。 T-con 2003 の実行委員長だった熊倉くんも、夏に生まれたばかりの娘さんを連れて夫婦で顔を出してくれた。これが巷でニュースネタになっている山のドングリが少なくなって街に彷徨い出て来る熊というやつか。さっそく女性陣の抱かせて抱かせて攻撃に逢う小熊。まだ生まれて半年にも満たないのに、オヤジと同じくっきりした眉。武田康廣さんのトコの娘さんもオヤジそっくりだが、熊倉のトコも負けてねぇ! 暫く経つと、こういう娘達がSF大会を支える時代が来るのであろうか!!

 さて、宴会である。ドイツ風ビアホールを標榜するビアステーションだが、いわゆるドイツ居酒屋とは違うので、ドイツ系のアイスバイン等もいろいろ出るが、ピザが出たり、鮭のちゃんちゃん焼きが出たりと、適度に無国籍。もちろんビールを筆頭とするアルコール・の名アルコール取り混ぜたドリンク類は、飲み放題の宴会コース。割と楽しい宴会に出来た。
 こういう宴会でやる事と言えば、一番の定番企画が新郎新婦のなれそめを聞き出すインタビュータイムだが、この夫婦に関していえば「最初にどこで出会ったか」なんてぇのは、スタッフ仲間はみ〜んな知っているわけだから省略。さっそく乾杯してワイワイ。
 この祝宴に向けて、柳澤さんが一口いくらでお祝いをまとめようということになったが、ミツルんの方から「モノを貰うより商品券とかが有り難いです」という話があったため大変な事に。柳澤さんが思い描いていたのは、お金を集めてまとめてどこかのデパート券か何かを買うつもりだったのだが、みんなが「○○の商品券で良いですか?」と、どんどんと、雑多な現物が集まり始め、気が付いたら『各種商品券詰め合わせ』状態。

 こうして、簡単なゲームなんかを挿みつつ、二時間はあっというまに流れて行く。ミツルん・まつりさん、お幸せに!

 と云いつつ、なんとなく去り難い8人ほどで、恵比寿駅の上の方にある喫茶店で茶話会。
 塩坂「第一回秋の新作アニメ何が面白かったか会議を開催します」
 真庭「なんですかそれは」
 神北「そこは流せ……」
 あーだ、こーだという話をする。
 新作アニメの話、映画の話、HDレコーダと保存形式・地上波デジタル放送とコピープロテクトの話、新しいパソコンを買う話、SF大会の話、シール企画の話。1時間半ほどの間に、いろんな雑談をする。
 かくして、乗り継ぎ線の終電をそろそろ気にしつつ、駅の改札内で解散。

 さて、次にこんな風に祝福されるのは誰かな?
 やはり、花嫁のトスしたブーケをゲットした古市くんか……!? (-o-:)

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2004/10/29

RSSリーダーを入れたぞ

 RSSリーダを導入した。早い話が、BLOGの更新情報を掴んでくれるソフトだ。NewsFire.という、結構新興らしいが、フリーウェアで頑張っているソフトだ。
 こちとらネスケ以来の年季の入ったMozilla使い。今も、メインブラウザはFirefox
 このFireFoxには、RSSリーダが付いており、これを使えばブラウザとシームレスに使えるから便利なのだが、残念なことに、このFirefoxのRSSリーダは、記事リストを挙げてくれるのだが、それ止まりで、未読既読の区別がつかない(らしい。使い込んでないので、実は表示法は変えられるのかも知れないが…)。
 だから、手に馴染むRSSリーダを探そうと思っていた矢先に、フリーウェアのRSSリーダということで、飛びついてみた。

 来年夏発売のTiger(Mac OSX 10.4.0)に移れば、標準WebブラウザのSafariにそのあたりの情報が全部集約出来るようになるらしいが、Mozilla使いにとっては、あまりメリットが無い。

 スタートすると、左右振り分け2ベインのウィンドウが現れる。ここに、ブログのトップURL(うちならhttp://kamikita.cocolog-nifty.com/kia/)を登録して行く。登録は、コマンドキー+D(コマンドキーとは、Macキーボードにあるクローバーマークやリンゴマークのあるキー。WindowsにおけるControlキーなみによく使われる)で、ダイアログボックスが出る。そこにプラウザからコピー等して来たトップURLを入力して、Discoverボタンを押す。そうすると、RSSやATOMなど、そのページが発行している情報形式を一覧にしてくれるので、その中から1つ選んで、これでOK。
 BLOGのリストは、左のベインに並ぶ。その中で1つを選択すると、そのブログの新着記事リストが1〜15項目ほど右のベインに現れる。未読のものはミドリ色のマークが付いていて、既読のものは文字色が灰色にトーンダウンされているので、容易にどこから未読なのかを確認出来る。項目をクリックするとNewsFire内で記事を簡易に読め、もう一度クリックでブラウザに開いてくれる。もちろん、開くブラウザは指定した標準ブラウザだ。
 (Mac OSXの標準ブラウザ指定は、Safariの環境設定内で行なう。わざわざSafariを起動して、Safariを使わないよと言う設定をする、なんか変なの!)
 後は、未読を全部既読にするボタンとかあるのだが、ちょりっと触ってみれば、わりと感覚的に使い心地は判ると思う。
 デフォルトで、新着情報ゲット時にメーラーの「You Got a Mail!」みたいな形で音声が鳴るようになっているが、仕事中に鳴られても鬱陶しいので、このソフトの環境設定で Play Sound チェックボックスを外して、音を切っている。
 アップル純正メーラーMailと同じように、未読数をDock内で表示してくれるので、2つ並べて置くと、ネットからの情報をまとめて確認出来てとっても便利。

 取り敢えず、使用3日目のひよこユーザーだが、お奨めしておく。

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これは凄いぞ

 ネットを流していて、とんでもない写真をを見つけた。

これは凄い。
十三輪車

 十三輪車である。中央上から二段目の車輪にペダルが付いていて、両側の車輪を介した摩擦ドライブで一段ずつ下の段へと動力を伝えてゆく構造らしい。笑えると言うか、愉快なのは、、このペダルの上側にも、意味は無いのだが一段分、飾りの車輪が付いており、全部で13個の車輪が回るシステムになっていることだ。
 当然、とってもペダルが重いそうだ。しかも(まあ、設置輪は一つなので当たり前なのだが)十三輪もありながら、とってもバランスが取り難いらしい。

 この写真があるのは、林雅彦さんのサイト一輪車にある、林さんの自作一輪車のページ一輪車博物館のコーナー。林さんは、一輪車の製造者でもあるそうで、いろいろな変わったものがあるので、一度、覗いて見て貰いたい。

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めでてえな!だぞ

 中越地震の罹災者の皆様が苦渋の生活を送っているさなかに、「めでてぇ」話というのも、いささか失礼だが、お許し願いたい。

 グッドデザイン賞というモノがある。日本で暮らしていれば誰でもどこかで見ていると思うが、日本の産業界の製品の中で、デザインセンスの良いものを顕彰する精度だ。高度成長期の初頭1957年に、通産省の肝いりで始まり、今に続く、産業界の最高栄誉の一つと云える。どう言うものかは、このページあたりに詳しい。
 その中に、Good Design Finderというコーナーがある。これは、これまでのグッドデザイン賞に入賞した受賞対象約28,000点を公開している。日本の工業科以外かにセンスアップを図って来たかということの証左として、眺めてみられることをお奨めしたい。
 その対象は、本当に幅広い。1961年発売の割には、受賞が1993年と、いささか遅きに逸している感もあるが、こんなものも顕彰されている。
 デザインというものは、美しさを感じる上に、機能的でなければならない。機能美という奴だ。もし、動いている姿を見て美しさを感じないモノがあるとすれば、それはまだ発展途上で機能美に達していないとも云える。産業界のグッドデザイン賞は、当然ながら、この機能美を主眼に、日々の労働や生活を豊かにする道具を顕彰して来た。
 そのグッドデザイン賞の最高峰であるグッドデザイン大賞に、今年、異変があった。
 経緯は、ITmedia ライフスタイル今年の「グッドデザイン大賞」は“形のないもの”という記事に詳しいが、今年はなんと、僅差の決選投票の末、NHKの教育番組、「ドレミノテレビ」「にほんごであそぼ」が大賞に輝いた。テレビ番組が年間最高のグッドデザインとして認められたのだ。
 「ドレミノテレビ」は見たことが無いので良く知らないが、朝、たまにザッピングしていると、コニシキと一緒に出ている小さな子供達が、しゃっきりした滑舌で、古い日本語の綺麗な言い回しの名文を喋っている、ちょっと不思議な雰囲気の番組。それが「にほんごであそぼ」だ。しかし、この不思議さは知らないわけではない。神北と同世代前後の皆さんには、カリキュラマシーンのニオイと言えば判ってもらえるだろうか。「 ハ行ウ段の」である。
 小さな子供が、「花に嵐の喩えもあるぞ、さよならだけが人生だ」なんていう古風でカッコいい日本語の言い回しを、知らず知らず耳から憶える。それを飽きずに見せるための映像的演出が絶妙だ。前からセンスのいい番組だとは思っていたが、それが、グッドデザイン賞という、産業界の製品、基本的にモノ(基本的というのは、ソフトウェアも含まれるから)に対して与えられてきた賞が、一種対象枠を拡大するような英断を経て、大賞に据えるまでに至るとは、思っていなかった。
 とにかく、出演者・スタッフの皆さんに、おめでとうと云いたい。
 これで今年、トップの馬鹿発言と居座り(居直り?)に始まって費用着服社員の不祥事がこんなに連続発覚し続けなければ、本当に喜べるのだが。まあ、流石に腐っているばかりがNHKではないということだろう。

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2004/10/27

サイトが無いぞ

一つ前の「改造するぞ」という項目で書いた、文具用のグリップカバー。正確にはナカトシ産業株式会社さんの「Soft Grip」という製品。新宿マイシティーの岩下書斎堂にて2個入り税込み105円だった。
 もっと詳しくイチオシしておきたいと思い、ネット上を探してみた所、つくしの真琴さんが、愛用の絵道具紹介のコーナーつくしのno"つ!"はツールボックスのツ!で、大々的に活用されているのが目を引くものの、基本的にユーザからのイチオシ程度しか見つからない。本家製造元メーカーのサイトが見つからないのだ。
 いろいろ調べて東京文具工業連盟のページまで辿り着いたものの、その会員企業一覧には、名前が在るものの、リンクは貼られていない。
 どうも、ナカトシ産業さんは、サイトを持っていないらしい。
 まだ、意外とあるんですね。全国レベルでどこの文房具屋にも置いてあるようなヒット商品を製造しているのに、サイトを持たない会社。

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2004/10/26

改造するぞ

 ワコムの新型ペンタブレットintuos3を買ったものの、ペンが太すぎてどうも使い辛かったので、ちょっと改造を施してみた。
 一旦側面ボタンを引き剥ぎ、先端キャップを回して外し、柔軟樹脂質のグリップカバーを外す。しかし、このままのヌードペンでは、滑り易くどうも使い心地がよくない。特に、つるつる滑り易い素材故段々指が前へ押し出され、先端キャップのところまで滑って行って、キャップの台尻が指に当たって指先が痛くなるのが嫌な感じだ。キャップのラインはそのままグリップカバーに繋がるようになっているので、元々は気にする必要がないのだが、このグリップカバーを剥ぎ取ると、ちょっと鋭角的な部分が指の頭に当たって来るのだ。そこで、文具屋に行ってグリップカバーを買って来て、嵌めてみることにした。2個100円ちょっとのボールペン用グリップカバーを買って来る。昔はゴム質のものだったが、今のものはスポンジのようなのちょっとフカっとしたタイプ。もちろん素材はゴムなので、スポンジのようだとはと言っても、なかなかしっかりしていて頑丈そう。
 このグリップカバーをかぶせてやる作業が一苦労。というのも、このグリップカバーの径が、ペンの径より僅かに細いらしく、おいそれと目的の位置まで上がって行ってくれない。グリップの入っていたビニール袋をはさみで切って、滑り板としてペンとグリッブの間に挿入し、ジリっジリっと滑り板を引き、グリックカバー自身を押し、なんとか、ペンの太いところにグリップカバーを押し上げる。一番の難関は元々のグリップカバーの終わる位置でペンの径が一回り太くなっているところ。ここをグイグイと押し上げないと、この段差が指の腹に当たってまた持ち難い。
 なんとか段差の上に半分を引き上げて、そこからがまた大変。滑り板にしたビニール片を引き抜かなければならない。ところが、今グリップカバーは一番径の太い部分の真上に乗っているわけで、挟み込まれたビニール片はキツく締め付けられてなかなか引き抜けない。それどころか、下手をすると途中からブチンと千切れてしまう。しかたなく、ビニール片の片側を持ってぐるぐると回して紙縒り状に縒ってやることで強度を確保し、一気に引き抜く。
 これにて、一応完成だ。

pen01

 ↑こんな感じに仕上がる。ちなみに、半分に切った先端のグリッブの残りはこう使った↓。

pen02

 ↑消しゴム側に嵌めたのだ。
 付けてみた瞬間は冗談だったのだが、この消しゴム側のグリッブはかなり気持ちいい。intuos3を使う全てのユーザに是非お奨めしたい。

pen03

 これは、元々付いて来たペン置きの台座に置いてみたところ。一枚目とこの写真とで、中央部のグリッブの中程に、僅かばかりペンの径が変わっているところが見て取れることと思う。
 この改造で、大きく変わったのは、ペンを持ったときの重さのバランスだ。尻は変わらないのに頭を軽くしたから、確かに少しグラ付き易くなった感はある。しかし、筆尻に振り回されるというほどでもなく、また、指に馴染む太さに抑えられたことで、ペンのコントロール性が高まったので、あまり気にはならない。
 現在このペンを使っているが、割と気に入っていることを報告しておこう。

pen04

 ↑ちなみに、大先祖ArtPad IIのペンと並べてみた。矢鱈とintuos3のペンが太いということが判るだろう。しかも、長くて重い。
 重厚感もよいのだが、鉛筆をパっと持ったときの軽さが無いのはちょっと困る。今回この改造で、少しだけそういうテイストに近づけてみたが、本当は、このArtPad IIのペンぐらいのものを発売してくれるのが一番ではないかと思う。
 このArtPad IIのペンが使えれば、それが一番手っ取り早いのだが、流石に、こんな古い製品のペンは、最新のタブレットに反応してくれない。
 ということで、ワコムさんが軽いペンを検討してくれるまでは、この改造ペンで対応しようと思う。

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2004/10/25

エキスポだぞ

 2004年10月23日(土曜日)、ワールドPCエキスポ2004に出かけた。有り難いことに、東京ビッグサイトへのアクセスは、直通提携を始めた埼京線&りんかい線で、最寄り駅から国際展示場駅まで電車一本。とっても便利。
 土曜日は最終日ということで、一般の人も多かろうと、ちょっち早めに出る。甲斐あって10時の開場ちょっと前に、入口の一つの待ち行列に並ぶことが出来た。なんと、自分より前には50人ぐらいしかいない。昔ほどの出展者がいないので、割と参加者数はオトナシ目かなと思ったが、それにしてもアラアラという数しか人がいない。こりゃナンだろうナと思っていたが、最後まであまり人が増えなかった。
 人が減ると、その分比率が上がるのが、カメラ小僧。神北がしばらくこういう催しに顔を出さなかったここ何年かで、すっかり製品を見に来るユーザとコンパニオンを撮影に来るカメラ小僧の棲み別けが出来、いつの間にか、そういう場になっちゃってるみたい。コンパニオンに関しては、ここ参照。特に4ページ目のワックドットコムのコンパニオンは必見。笑える。
 ただ、「社命で覗きに来たけど、コンピュータなんて俺ァ何にも判らんものなぁ」というお父さん達が減ったので、会場の雰囲気は良くなった。殺気立って歩いているが目標が無く、説明を聞いた数が成績とばかりにステージショウに群がるものの、景品は手にしても肝心の製品パンフは会場脇のゴミ箱にがんがん捨てて行く、ヤツラがいると、欲しい人に製品パンフが回らないとか、道が狭くなるとか、ロクなことが無い。こういう人種が極端に減ったので、昔のエキスポなら満杯のゴミ箱とその周囲に山のように捨ててあった紙類が、極端に少なかったという印象がある。もちろん土曜日ということもあっただろうが、さすがに、ワードとエクセルぐらいは誰でも使えるようになったおかげで、「コンピュータ使えんとクビになる」という強迫観念に取り付かれて脂汗流しながら専門用語を流暢に話すコンパニオンを睨みつけるネクタイ族は激減したらしい。ひょっとして、既にクビになったからかな?

●DNPの参考出品「Digital InfoNOTE」

 入ってすぐに面白いなと思ったのが、大日本印刷の新プロジェクトDigital InfoNOTEだった。座標の入ったメモ用紙を使い、専用ペンで紙に字を書くと、その動きをペンが憶えてくれると言うもの。ペンはその情報をノート約40ページ分憶えておけ、パソコンに繋ぐと、手書きのものを再現出来る。
 つまり、紙と、そのハードコピーとしてのスキャニング画像が、自動的に確保出来る。
 技術的にはとてもおもしろいと思う。
 この画像を元に、手書きOCRを使い、データをテキスト化するというワークフローが、現在の開発状況だそうだ。が、折角運筆を憶えているのだから、文字の形だけでなく書き順までが判るわけで、シャープ等のペン入力手書き認識ソフトを更に改良して利用すれば、単なるOCRに数倍する認識率を得られるかも知れない。しかも、運筆データを原本として記憶しているわけだから、解析ソフトはアドインで必要なものを自由に繋げるわけだ。仕様を公開すれば、日本語のみならず、いろいろなソフトメーカがいろんな言語用の運筆OCR解析ソフトを開発し、一台ムーブメントになるかも知れない。
 専用ペンはまだ2万円ぐらいするようだが、ノート自身は単なる紙に印刷を施したものだから、一冊を300円ぐらいで出せそうということだった(印刷屋だもんね。)。紙の方は高いものではないので、普通に手書きで打ち合わせして、半自動で楽々電子化というのは、今の日本のビジネススタイルに向いているのではないだろうか。
 なお、ノートの端には、プリントアウト用のチェックボックスがある。ここをチェックして指定数を書き込むと、その部数だけ自動的にプリントアウトが行なわれる。議事録を終了後に即打ち出して配布することに向く。また、その隣には10個の送付先を指定するコーナーなどがある。その送付先は、パソコンの方に登録しておくのだが、登録済みの送付チェックボックスにチェックが入ると、パソコンで読み込んだ時に、自動的に、メールなりFAXなりでこのノートのページを送付してくれる。
 せっかくパソコンと手書きを繋ぐ以上、バソコン流の便利さを確保しようと言う思惑だ。
 ただ、神北が思うに、まだ問題は3点ほどある。
 ひとつには、上に述べた運筆認識によるテキスト化がまだ不可能な点。静的手書きOCRも進んでは来ているが、まだまだイマイチな面も多いので、より認識率の高い方に期待を寄せたい。
 次に、ペンが高価でごっついこと。常にUSBで繋いでおかなくても、ペンだけで持ち歩けるというのは確かに便利なのだが、太い万年筆ほどもあるゴツさがちょっと気に掛かる。最初のうちはそれだけでも話の接ぎ穂に出来るような目立つものも悪くはないが、もっと小さなデバイスに進化する必要があるだろう。
 最後に、紙だ。今は、座標ドットを書くのに、普通にインクを浸かっているのだが、この紙が薄汚れた質の悪い再生紙に見えてしまう。透明インクにしてはどうだと言ってみたら、それは可能だと言う。その方が印象がいいという話をして来た。

 たとえば、SF大会の参加申込みのようなものにこれは利用出来ないだろうか。現在、こういう申込みは、紙の申込書からWEB上の申込みに主流が移りつつあるが、どうしても紙の方がいいという人も、これなら気楽に書いて貰えるのではないか。今は、届いた紙の申込みを誰かがデータベースに手で書き込んでいるわけだから、それを考えればかなり便利かと思う。
 まあ、ペンの価格とその普及が全てのネックなんだけど。

 ちなみに、能率協会とのコラボで、能率手帳版の用紙なども検討されている模様。なお、まだ製品告知のページは無いようだ。

●ビボネットの「プレゼンマーカー」

 これはWindows用のソフト。プレゼンソフトを使用しながら、その画面の上に、マーカーで時や絵が書けるツール。プラウザ・PowerPoint・Excel・Wordなど、元にするソフトはなんでもOK。その場でプレゼンしながら書き込める。最近流行りのタブレットパソコンや液晶タブレットと外部出力のプロジェクター出力を組み合わせれれば、OHPを投影しつつ、シート上にマーカーで矢印やマル囲み、下線などを書き込むのと同じことが出来る。
 ちなみに、下に敷いた原稿と、その場の書き込みを、セットで保存することも出来るらしい。
 もちろん、液晶タブレットとプロジェクターと言う、今は高価なハードが必要だが、これって、SF大会などの企画で、すごく便利ではないかな?

 ちなみに、株式会社ビボネットの製品紹介ページはここ

●台湾の変なノリは凄い

 台湾は、安価なパソコンの産地として、そりゃもう先鋭的な役割を果たしている地域の一つだ。今回のエキスポでも、コリア系の会社のかたまったエリアと並び、台湾の会社のかたまったエリアがあった。この2つの隣国は、面白いことにまるで受け持ち分野が違う。基本的にコリア系は、解析ソフトやらネット関連のソフトやら、そういったモノが多い。逆に台湾は、ソフトは殆ど無く、基本的にハード中心なのだ。メンボード、電源、ケース。キーボードやマウス。様々な趣向を凝らしたものから、キッチュなものまで、様々なものが並んでいる。中でも目を引いたのが、SUNBEAMTECH社ここは、ケースをギンギンでビカビカな方向に持って行くのが大好きらしく、ミドルタワーケースSAMURAIや、同じくミドルタワーケースTRANSFORMERなんて、なんと云って良いやら、うーむ……という出来。こういうことに遠慮がない台湾PC産業の力強さに感心するやら呆れるやら。

 他にも、いろいろなコーナーを気合いを入れて見て回る。
 富士通のブースでは、富士通のパソコンとNECのパソコンで、それぞれ録画したTV番組を、LANを介して見ることが出来るという展示をしていた。スグレモノなのは、録画リストが、FMVの分・NEC機の分とディレクトリが別れるのでなく、擬似的に一体となったリストになっているところ。ネットワーク内のどこに置いてある録画データでも、区別するコト無く見れるというわけだ。この他、HDレコーダーなどでも同形式で保存している機械全てに同じようにアクセスが出来る筈なのだが、「ソフトが間に合いませんで、形式は合致しているんですが、そこのパナソニックのDIGAとはまだ繋がりません。」との話。持って来て繋がらなかったんだろうなぁ。こりゃ残念。
 エーワンのコーナーでは、水濡れに強い強粘着用紙が開発されていた。染料系インクジェット用の保護フィルムのあるもの。顔料系インクジェット用のもの、カラーコピー用のものの、3種類が出ている。従来のシール用紙やフィルムでは半日が良いところを、野外で3ヶ月から半年は保つ、もちろん水を浴びても平気というのは心強い。ただ…、
 「車に貼るステッカーとか造れますかね?」
…と聞いてみたところ、説明してくれた方が真っ青な顔で、…
 「車には止めて下さい。粘着力が強過ぎて塗装を剥がします」
…との話。印刷面の方も半年が命ということになると、ずっと貼っておくというわけにも行かないから、車向けとは言えないようだ。ちょっと残念。

 かくして、久しぶりのエキスポは、妙に熱の冷めたイベントだったが、割とすぐに使える新技術が増えている感じがした。

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2004/10/20

意味深だぞ

 先週から始まった、この秋の新作アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。当然、『機動戦士ガンダムSEED』の続編なわけで、深読みすればする程面白いガンダムSEEDに輪をかけた期待が掛かる。
 パッと第二話までを見ただけでも、なかなか濃い情報がナニゲに散見していて、はたしてこの情報は話の軸になるのか、それともプラフみたいなものか、監督の心中や如何に? というのをこれから一年間楽しんで行けるのだから、楽しい。
 とりあえず、現在のオープニングの、全シーンを確認してみた。

デスティニー オープニング

01.真っ暗な格納庫、光が入ってコアスプレンダー。
02.エレベーターを昇るコアスプレンダー。
03.計器盤。
04.ディスプレイ。

 MOBILE SUIT NEO OPERATION SYSTEM
  eneration
  nsubdued
  uclear
  rive
  ssault
  odule
 Ver 2.8.3  Rev.07
  Z・A・F・T

eneration が、GENERATIONに変わる。

5.計器を視るシン=アスカ。
6.操縦桿なめディスフレイ周り。
7.コアスプレンダーのエンジン部。
8.左手でスロットを押し上げる。
9.カタパルトシグナルボード。

 CENTRAL CATAPULT LINEAR SYSSTEM
 ZGMF-56S IMPULSE
 YFX-M56 CORE SPLENDER
 THROTTLE BRAKES CATAPULT
      CORSE CREAR
 ABORT   CARRYING
        CAPACITY
 NRXT STAND BY
 CHEST FLYER

→THROTTLE BRAKES が、それぞれ次第にCLEARに変わる。

10.月近傍のミネルバから発信して来るコアスプレンダー。
11.フレーム画角切り替わって翼下の増槽かミサイルを捨てて変形するコアスプレンダーに上下からチェストフライヤーとレッグフライヤーが同時合体、こちらに寄って来てシールドがアップ、回り込むとインパルスガンダムの額には…、
 X56S
 SEI
…と書かれている。
12.回り込んで、背面、シルエットフライヤーが合体
13.フレーム方向切り替わって、斜め前から、月を背にビームライフルを構えるインパルスガンダム。
 SEEDのレタリング文字、後方の発光でSだけ残して消え、他の文字が出てロゴになる。
 機動戦士
 ガンダムSDESTINY
 MOBILE SUIT GUNDAM SEED
 そのままガンダムシルエットになって、タイトル完成。
14.トリイを肩に右前を向いたキラ=ヤマト、中景手前に左後ろを向いたアスラン=ザラ。中景奥、キラとアスランの間にシン。背景の廃墟は戦闘後のオーブの港湾施設らしい。
15.互いに見合う、手前にネオ=ロアノーク、向こうにレイ=ザ=バレル。背景は別絵で大写しのプラント最高評議会議長ギルバート=デュランダル。
16.ジンっぽい破壊されたモビルスーツを背景に、カメラを抱えたミリアリア=ハウ。
17.M1アストレイとストライク・ルージュを背景にオーブ代表首長カガリ=ユラ=アスハ。
18.廃墟でハロと踊るラスク=クライン、手前にオーバーラップで掌を見つめる表情の暗いラクス、歌う。
19.ミネルバのブリッジ。中央にタリア=グラディス艦長。後にカガリとアスラン。
20.バックパックを換装する赤いザクウォーリア。
21.バックパックを換装する白いブレイズザクファントム。
22.画面上下分割で上にレイ=ザ=バレル。下にルナマリア=ホーク。
23.ブレイズザクファントムのカタパルト発進。
24.コアスプレンダーに飛び乗るシン=アスカ。サムズアップ。敬礼。
25.宇宙のカオスガンダムを背景にスティング=オークレー。
26.荒野のガイアガンダムを背景にステラ=ルーシェ。
27.海から飛び出すアビスガンダムを背景にアウル=ニーダ。
28.ビームホークを持つ赤のザクウォーリアを背景にルナマリア=ホーク。
29.ビームを撃つ白いブレイズザクファントムを背景にレイ=ザ=バレル。
30.青いザクファントムを背景にイザーク=ジュール。
31.緑のザクウォーリアを背景にディアッカ=エルスマン
32.セイバーガンダムを背景にアスラン=ザラ。アップになった時のセイバーガンダムの額には
 X23S
 TRI
…と書かれている。(難判読。TAIかTRLである可能性も)
133.タリア=グラディス艦長。
34.赤いザクウォーリアを整備するヨウラン=ケントとヴィーノ=デュプレ。
35.左手で耳のレシーバを押さえて通信するCICのメイリン=ホーク。
36.発進するコアスプレンダー。
37.両手で対装甲ナイフを構えるインパルスガンダム。
38.インパルスガンダムを背景に裸で宙を飛び見つめ合う、シン=アスカとステラ=ルーシェ。
39.ブラストインパルスガンダム。背部ミサイルポッドを撃つ。回り込んでビーム砲とレールガンを同時発射。
40.ジャスティスガンダムを背景に、後向いたアスラン=ザラ。後に湧き出して来たラクス=クラインと二人で回り込みつつ、こちらを見る。同時に左側に湧き出して来たルナマリア=ホークがこちらに拳銃を構える。最後に近景に湧き出して来たカガリ=ユラ=アスハ、完全に横向き右から左方向を見つめて拳銃を構える。
41.アークエンジェルを背景に、背中を向けたアンドリュー=バルトフェルドと、背を向け合う位置にマリュー=ラミアス。二人の間にバラの細工のされたロケットが漂う。
42.ソードインパルスガンダム。エクスカリバー対艦刀を振り回す。
43.フリーダムガンダム
 やがて重なるように,シルエットと近景の裸のキラ=ヤマトとラクス=クライン。
44.手前からフリーダムガンダム。奥からフォースインパルスガンダム。切り結ぶ。オーバーラップで向かい合うキラ=ヤマトとシン=アスカ。
45.ザフトのコロニー群を飛ぶミネルバ。飛び去る方向に並行するセイバーガンダム。ブレイズザクファントム。ザクウォーリア、フォースインパルスガンダム。
46.左から、ザクウォーリア、ブレイズザクファントム、フォースインパルスガンダム、セイバーガンダムを背景に、左からルナマリア=ホーク、アスラン=ザラ、シン=アスカ、レイ=ザ=バレル。

ちなみに、オープニング後に入るスポンサーロールは、シン=アスカ、アスラン=ザラと、中景にギルバート=デュランダル。背景にフォースインパルスガンダム。

 うーむ。1分程の間に46シーン。目まぐるしい。ちなみに、カタパルトのシグナルボードでZGMF-56S IMPULSEと書かれているが、これは ZGMF-56S → ZGMF-X56S が正しい。単なる間違いだと思うが、どんなものか。
 キャラクターボイスが発表されていなかったレイ=ザ=バレルとネオ=ロアノークは、予想通り、関俊彦と子安武人。二話目でこの二人の戦闘中にラウ=ル=クルーゼとムウ=ラ=フラガの間に起こったようなお互いを感じる表現があったから、きっとこの二人はそれぞれのクローンなんだろう。というわけで、この二人が背中合わせで登場するのは当然だろうが、そのシーンで、バックに黒幕然と構えているギルバート=デュランダル議長。いったいコイツは何を知っている(&企んでいる)? という疑問が滲み出る。キャラクターボイスが池田秀一(シャア=アズナブルなのは言うまでもない)だけに、どんな役割が振られるか楽しみだ。
 また、特に事前情報では書かれてなかったが、セイバーガンダムにはアスラン=ザラが乗るらしいということも判る。(まあ、真っ赤なガンダムに他のヤツが乗るとは思えないが……)
 その他、シン=アスカとステラ=ルーシュの関係とか、キラ=ヤマトとの新旧主役の拮抗とかも、なかなかに気にかかるではないか。

 もちろん、「銀河に向って飛べよ」と歌っておいて月の向こうのL-2までしか行かなかったファーストガンダム以来、ガンダムのオープニングなんぞを信用してはいけないのは決まり事なんだけどね。

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2004/10/19

機動戦士高逹特種計劃だぞ

 前から仲良くしてもらっている、しののめ女史のむいむい星人の寝言の2004年10月18日の記事に、劇場版Ζ・星を継ぐ者 見てきましたというのが載った。Ζガンダムの劇場版第一作(来初夏公開予定)の東京国際ファンタスティック映画祭2004における先行上映のレポートだ。
 詳細なレポートで、観てなくても半分以上観た気になるぐらい、熱が入っている入魂作なので、来年の映画を心待ちにしていて、少々のネタバレにはビクともしない人は、是非お読み戴きたい。

 さて、一連のガンダムである。来年、GW・夏・冬(正月映画第一段)の3作連続公開と言う三部作の『機動戦士Zガンダム-星を継ぐ者-』は、富野さんの作品として当然進行中。
 その他に、今、テレビで動いているものだけでも、安定した面白さで大当たりの『SDガンダムフォース』と、昨年の番組終了から一年を経て登場した『SEED』の2年後を描く続編『ガンダムSEED DESTINY』の2本が走っている。
 もう一つ、何度もここで取り上げている『機動戦士ガンダム MS Igloo 一年戦争秘録』も、遂に第三話が2004年11月3日より松戸のバンダイミュージアムにて公開ということで、いよいよ三部作が出そろう。

 そこうした、日本に置ける新作だけではない。他の日本発信のキャラクター達と同じように、ガンダムという巨大なコンテンツ群は今、海外展開という大きな流れの中に居る。もちろんそれは、映像作品本体だけではない。

 昨夏、講談社の『機動戦士ガンダムSEED オフィシャルファイル』というムックに、地図とメカの解説図を寄稿した。詳しく言うと、メカ篇Vol.3にオペレーションスピットブレイク(アラスカ攻略戦とそれに引き続くパナマ攻略戦)の地図を、Vol.4に、戦略級ガンマ線レーザー砲ジェネシスのメカ解説を描いたのだ。
 日本より、約1年遅れで、このムックが香港中文版として発行された。もちろん、海賊版などではない。香港の正文社出版有限公司が正式に講談社と契約して発行した正式版である。日本版2冊を1冊の厚めのムックにする形式なので、この日本語版メカ篇Vol.3・4は、中文版では機械篇Vol.2になる。

 今回、中文版の見本を講談社経由で送って貰ったのだが、これがなかなか面白い。
 付録に、『機械篇封面貼紙4種』(メカ篇シール4種ということらしい)なんて感じ。
 『[機械設計]大河原邦男』なんて書いてある。メカ設定大河原邦男と書いてあるらしい。繁体字中国語なので、日本人にもなんとなく読めるのが面白い。
 しかし、突撃高逹(ストライクガンダム)・自由高逹(フリーダムガンダム)・神盾高逹(イージスガンダム)・正義高逹(ジャスティスガンダム)・閃電高逹(ブリッツガンダム)・決鬥高逹(デュエルガンダム)・暴風高逹(バスターガンダム)・疫神高逹(カラミティーガンダム)・禁断高逹(フォピドンガンダム)・獵殺高逹(レイダーガンダム)・天意高逹(プロヴィデンスガンダム)・突撃逹加(ストライクダガー)・M1迷惘(M1アストレイ)ってな感じ。

 この調子で、報復阿拉斯加惨劇、導致巴拿馬的悲劇!(アラスカの惨劇への報復がパナマの悲劇を招いた……みたいな意味かな)なんていう漢字が踊ると、自分の書いた地図も別物に見えて来る。『創世』なんて書かれると、「ジェネシス」と普通に呼ぶより神々しい感じがする。なかなか面白いぞ。

 ちなみに、前に紹介したGUNDAM壞腦研究室は、放映期前に更新に飽きたのか、ガンダム以外に興味が移ったのか、はたまたSEEDが嫌いなのかは、よくは判らないが、SEEDのメカに関する追加は今の所ないようだった。この点がちょっと残念。

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2004/10/18

現代異類婚譚だぞ

 日本には、狐を嫁にする話だの天狗の嫁になる話だの、異類婚の物語が多い。もちろん、海外にもそういう話は多いのだが。
 多くは、遠い遠い昔話として語られる。しかし、最近でも、そういう話が無い訳ではない。当然、最近になると、なかなか天狗に攫われる話は無くなって来て、多くは宇宙人に攫われることに置き換わっている。これは、ウェルズの『宇宙戦争』を期に、それまで欧州で大量に発生していた天使さまを見たという話が急速に減り、かわりに宇宙人を見た話がどんどん増加して行った経緯などと合わせて検証してみると、いろいろと面白そうだ。
 同じように、空想的な妖怪・妖獣の名は、時々の流行りのUMA(未確認動物)に置き換わって行くのだが、
 で、そんななかで、ずっと、一定の比率を持って(というか、いつまでも消え去らずに)語り継がれる類の話がある。「森に済む大猿に娘を攫われる話」である。

 それの最新版が、先日、報道されたらしい。前向きで面白いニュースを積極的に翻訳しているえいぞうさんのAZOZ.blogに、ビッグフットと一年間結婚生活を送った少女の告白という記事が載った。PRAVDA英語版に載った記事だそうだ。

 話の筋はこう。
 バイオレンス男の彼氏に森の奥に置き捨てられた少女が、ビッグフットに捕獲され、妻として毎夜性交を強要される。逃げようにも、洞窟の奥に押し込められ、ビッグフットは、出入りするの度に入口を岩で塞ぐため、少女の力では逃げることは出来ず、脱出の機会はなかった。だが、寒がると次の日には誰かから奪った服を持って来るなどのビッグフットの行動から、意外とその洞窟が人里に近いのではないかと推理はしていた。一年程立ったある日、出かけたビッグフットの「戸締まり」が悪く、少女の力でも岩を押しのけることが出来たので、少女は逃亡、無事保護された。
 もちろん、周囲は、ビッグフットの話など信用せず、少女は精神錯乱と判断されて精神科に入院。だが、ある夜、何者かが建物を壊して彼女を連れ出し、その消息は杳として知れない。

 うーむ。ビッグフット版の寒戸の婆である。ある行方不明者が突然帰って来て、異類と結婚した経緯を話し、その後にまた異類の元に帰って行く。もしくは、異界に行ったと報告したものが後に忽然と姿を消し、人々は再び異界に行ったのだろうと囁き合う。話しが生まれた瞬間から、典型的な民話の体形を既に備えた、一種完璧に出来上がった姿と言えよう。さすがに、広い深い森なんてぇものがもはや殆ど身近に少ない日本ではなかなか生まれないが、アメリカならさもありなんと思わせる、妙な安定感のあるお話。
 探してみると、北米の森林地帯には、類似の既出話がいくつか在りそうだ。だが、それよりも、面白いことに気付いた。情報ソースがプラウダ英語版ということで、ロシア製の同じような話を思い出したのだ。ロシア国土の何割かを占める広大なシベリア地方には、アルマスと呼ばれる生物の話がある。ビッグフット等と同じ、いわゆる大猿系のUMAの一つで、ヒマラヤのイエティ・北米のビッグフット(サスカッチ)・ロシアのアルマスと、名前の有名さではビッグスリーに入る。(中国のイエレン(野人)は、これ等トップスリーよりは、一歩引く、まだまだ駆け出しのローカル・スターだ。)
 このアルマスの話に、同じような村娘との間に子供をもうけた話が幾つかあったと思う。(逆に、村で捕まえたアルマスの女を飼い、子守り等の雑事をさせた。やがて、誰の子かよくは判らんがアルマスの女は混血児を生み、子供は村人として迎えられた。子供達は人と変わらなかったが少々毛深かったというような話まであった筈だ。)これは、そのアルマスの伝承のアメリカ移転版なのではなかろうか。
 開発の手が広く入り報道網が発達して来た自国ではなかなか信憑性のある話に出来ないので、連絡のとり辛い遠い外国の話に置き換えてみた記者の冗談、という気がして来る。

●ちなみに、UMA系のページを幾つか。

 謎の類人猿
 未確認生命体
 Tuji@homeのミステリーコーナー

●基本的なハナシはここで確認もGood! 項目充実度の高さはさすが商業誌

 ムー編集部篇 ミステリー用語の基礎知識 UMA

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あとの二分目のおなかのキモチだぞ

 愛読書がある。
 座右の書と言っても良い、
 哲学書である。

 『リラックマ生活 〜だらだらまいにちのススメ〜』 コンドウ アキ(主婦と生活社 800円)

 あなたは、リラックマ、ご存知だろうか。たれぱんだ等で有名なSan-X(サンエックス)のここ一年ぐらいで大きくノシてきたキャラクターだ。ただいま鋭意展開中なので、多分、玩具屋でもコンビニの食玩コーナーでも、会うことが出来ると思う。
 ある日、OLのカオルさんが日常に疲れ果てて家に帰ると、勝手に上がり込んでおせんべいを食っていたクマのぬいぐるみ(背中にチャックがあるので、ひょっとして着ぐるみ?)、それがリラックマ。毎日ダラダラゴロゴロしている、一種のいそうろう。ホットケーキとだんごとオムライスとプリンが好物で、音楽を聴くことと、テレビを見ること、温泉に入ることが好き。
 このクマが、折々にいろいろ言う言葉が、シミる・・・。なんともシミる。

 今日のおほしさまは 今日しかみられませんよ

 むつかしいことはヌキにしてみましょう

 ほしい今が買いどきなんですよ

 がんばらなくても ごほうびがほしいですよね

 からっぽの方がいいんですよ たくさんはいるから

 それが正解ですよ 自分で考えたんですから

 どれもこれも、名言である。シミるのである。だが、もちろん、リラックマは、人生を悟り切った上で名言を書き並べた相田みつをではない。単にだらだらしているだけのクマなのである。だから、こんな言葉も吐く。

 腹八分目って あとの二分目のおなかのキモチは どうなるんです

 しぼうじゃありません えいようですよ

 おなかを鳴かしちゃかわいそうです

 大きいつづらも 小さいつづらも 全部ほしいです

 まだいけるって おなかがいっているんです

 う〜〜む、深い。日々だらだらしていなければ出て来ない、人生の深さだ。至言である。特に神北は、腹八分目って あとの二分目のおなかのキモチは どうなるんですが好きだ。悟り切ってもなければ枯れてもいない所が、これまた良い言葉である。

 というわけで、あとの二分目のキモチを大切に、日々生きて行く次第である。
 そして、あなたも是非、この世界に、ハマってみて貰いたい。

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2004/10/16

パニクったぞ

 思い知らされた。我が家のHDレコーダーNECのAX300Lが、一台のネットワークマシンであるということを。
 なんか、録画時間になっても作動せんと思ったら、前の終了動作の途中でコケていた。パソコンならば、コケるオチるというのはしょっちゅうのことで、驚きもしないが、ビデオ録画機というのは、家電品の範疇にはいるものであって、いかにネットワーク機器とはいえ、オチる(というより、全くなんでもない所で通常動作の途中に停まってしまう、いわゆるコケる)とは、思わなかった。
 当然ながら、コケたマシンはリセットして立ち上げ直す。これを施したら、通常通り作動し始めたのも、まさにマシン、なんだか、テレビの周りに置いてあるビデオ録画機という感じではない。

 まいったなぁ。パソコンにはコントロールの細かさで及ばず、家電品には取り扱いの頑健さで及ばない。まあ、そこそこ便利なので良いんだけど……。

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2004/10/14

真実は未だに謎だぞ

 日本のマスコミは、ときどき、極めて無能な伝言ゲーム集団と化する。
 ここ2日間程、そういうニュースがネットを賑わせている。

 フセイン元大統領 ヘルニアで手術

 付加情報としては次のような物が上がっている。
  ・バグダッドで行なわれた。
  ・手術は成功、術後の経過は順調。
  ・その他、高血圧と前立腺障害などの兆候がある。

 まあ、フセインが戦争裁判を前に死んでしまうようにコトが無いと判っただけでニュースの価値があると言ってしまえば、なんとなく、報道意図は判らなくはないんだが、イマイチ、肝心なことが伝わらないニュースだ。ロイターCNN朝日新聞河北新報CRI(中国国際放送)等を読み比べてみても、判って来るのは、上のようなコトのみ。だが、一番肝心な基礎情報が一つが書かれてない。

 フセイン大統領の病名は何?

 こんなことは、高校生程度で知っていても不思議無い程度の、単なる一般常識だが、『ヘルニア』というのは、何かが押し出される状態を表す言葉で、医学ではいろんな部位の全く異質な症状に関して使われる。つまり『ヘルニア』だけでは病名ではない。
 『椎間板ヘルニア』なら、脊椎の骨と骨との間に入るクッション材「椎間板」が強い負荷・長い負荷などではみ出して、神経が直接骨と骨に挿まれて激痛が走る症状。『腸ヘルニア』なら、いわゆる脱腸と呼ばれる症状である。
 つまり、上の報道を日本語に翻訳すると。

 フセイン元大統領 何かがはみ出す症状で手術

 コレって、ニュースですか? 基本的に、その何かが判らないと、あまりにも間抜けな報道じゃないですか?

 5W1Hって、知ってます? > 記者諸氏

 日中米の有名な報道機関の記者が揃いも揃って『何ヘルニアか?』という、基本的なことを報道していない。いや、気になって調査した人が1人ぐらいは居たのかも知れないが、すくなくとも、日本語でネット報道はされなかった。

 神北自身、原語原文に当たってないので、ひょっとすると原文でも単に「ヘルニア」とだけ言っている場合も考えられるが、それにしても、杜撰な報道という気がする。

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訃報が続くぞ

 矢野さんが亡くなった。

 訃報というのは、何かかたまって来るケがある気がする。
 クリストファー・リーブに続いて、翻訳家にして、日本SF界の先達の1人、矢野徹さんが亡くなったと云うニュースが飛び込んで来た。紀伊国屋書店のリストで、矢野さんの本を眺めてみると、翻訳・著作・共著ひっくるめて202冊(10月13日現在。入手不可のものを含む)。間違いなく、戦後日本のSFを支えた屋台骨のお一人であったことが、思い起こされる。
 神北自身、ファン活動の中で個人的に面識といえる程の面識を得て、親しく話させていただくような機会には、ついぞ恵まれなかった。ただ、1989年には第二十八回日本SF大会 ダイナ★コンEXを開催した時に、ゲストとしてお越しいただき、実行委員長としてご挨拶申し上げたのが、唯一、直接に言葉を交わさせていただいた機会だった。
 81歳。
 大往生とは言わない。矢野さんのことだから、まだまだ、野心も希望も、きっとたくさんお持ちであったろうから。
 ただただ、ご冥福をお祈りします。

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2004/10/12

睡眠計だぞ

 読売オンラインサイエンスの記事眠りの深さ手軽に測定、東芝が携帯型「睡眠計」開発という記事が掲載された。
 パソコンに無線接続されたセンサーを指先にはめて眠ると、心拍数から、眠りの深浅を3段階に分けて判断してくれるそうだ。また、光センサーを使い、血中ヘモグロビンを計測することに寄って、睡眠時無呼吸症候群も検知出来ると言う。
 簡単な仕組みにも関わらず、本格的ないっぱい電極を付ける脳波測定と75%近いデータの一致を見たと言うから、「家庭用」と断って販売する分には、簡易血圧計や体脂肪率体重計なみにヒットするかも。
 これでまた、「眠りが浅いと疲れが取れない」みたいなチョウチン健康番組が林立し、「睡眠管理は健康管理」みたいなコトをキャッチフレーズに、バンバンCMが入るようになるんだろうなぁ。
 もちろん、自分がちゃんと寝れてているのかなんていう基準の不確かな物に、何らかの基準を作るのは悪いことではない。しかし、気付いたらなんだか、毎日如何に深く眠るかばかりに目が行って、眠りのためなら死んでも良いという類の馬鹿を量産することは間違いなさそうだ。
 深く眠るためには、睡眠前何時間かを摂食・運動・マッサージなどのタイミングを組み合わせて、心と身体から緊張を抜いてやればよい訳だ。ということは……。

 ・よく調理された、消化のいい食事をとるための調理器具。
 ・軽い運動を室内で行なえる健康器具。
 ・筋肉を弛緩させ緊張を解きほぐすマッサージ機器。
 ・リラックスタイムを演出するAV機器
 ・眠りを深くするという売り込みの寝具・寝間着類
 ・寝室を過ごし易い状態に保つ空調機器。
 ・好みの明るさを演出する照明機器。

……なぁんてものが、この眠りのためなら死んでも良いという種族にばんばん売れるようになる。そういうCMに流され易い人は、「計測器と組み合わせるには新しいパソコンが」とかいって、殆ど使いもしない、用途のないパソコンまで買い込むことになりかねない。2万円弱〜行っても5万円台の睡眠計の周辺機器として、気が付いたら20万円前後のダイナブック一台お買い上げ!……東芝さんは大喜びのウハウハである。

 もちろん、世の中には、本当にこういう機器を必要とする人も居る。そんな人たちにとってこの機械は間違いなく福音だ。睡眠不足気味で疲れが取れないが、仕事を休んで大病院に入院検査紙に行くほどではないので悩んでいると言う人たちは、家庭で気軽に測定出来る便利な機械を待ち焦がれていたのだ。これを開発した東芝の技術陣には、惜しみなく拍手を送りたい。
 逆に、シャレと割り切って面白がって買ってみる人も居るだろう。
 しかし、どう考えても、そういう機器を競って買い求める人の中心層は、今それほど悩んでいる訳ではなく、だから一番大切な定点観測を毎日繰り返すことにあまり熱心でなく、数日計測を続けた程度で、「睡眠環境改善のため」と称して、上に羅列したような機械を端から買い始め、それで安心してしまう人たちなのではないかと思う。
 どこまで行っても、細かい所を気にして悩んでいては、健康から遠ざかる一方なのにね。

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2004/10/11

さらば、我がスーパーマンだぞ

 俳優クリストファー=リーブ氏の死を悼みます。


 白黒時代のテレビ版を見なかった世代のため、彼の映画に於ける勇姿が、私にとっての、スーパーマンの原型でした。
 落馬に因る脊椎損傷と全身麻痺のため、彼の人生は、絶頂期から突然どん底へと突き落とされた、苦しみ多い物であったかもしれません。しかし、勇気を失わず、努力を続け、結果として実りは少なくなかったと聞きます。
 超人的な精神力で、前を向いて行く姿は、スクリーンの中のヒーロー時代と、何ら変わることの無い、力強さと勇気の象徴であり続けたと思います。

 ありがとう、スーパーマン。 ありがとう、クリストファー=リーブ。

 再び力強く天駆けて下さい。

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スットコ商売報告 その5

 スットコドッコイ、オトトイ来やぁがれ!と云いたくなるような間抜けな架空請求詐欺。このスットコ商売を紹介して来たが、新手が顕われた。
 これまでの記事は、以下に上がっているので、宜しければご覧戴きたい。
エッチサイトの課金を踏み倒したらしいぞ
スットコドッコイ、オトトイ来やがれだぞ
またまたスットコ商売(架空請求)だぞ
三たび、スットコ商売(架空請求)だぞ


作品ナンバー8 「(有)T.N.G」
————————————————————————————————————————
*未承諾勧告

貴殿の携帯端末よりご利用されました会員制有料情報サイトの未納料金につきまして、電
子契約法違反容疑の為、被害届、及び調査(警察の協力、立ち会いの下)依頼を出してい
ます。(10/8現在)
至急下記管理窓口まで照会、ご相談下さい。
 (有)T.N.G
03-3833-****
担当 矢田
ご連絡なき場合は、不本意ながら会員様の御自宅、勤務先への通知の上、法的措置をとら
せて頂きますので、早急に和解される事をお勧めします。
尚、この度ドメイン指定されている為auURLから送信させて頂きました。
————————————————————————————————————————

 固定電話というのは、ナカナカやるなぁ。
 ちなみに、電子契約法(正式には「電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律」)というのは、こんな法律で、早い話が、注文数を1個とするつもりが手を滑らせて11個頼んだ場合など、ちゃんと解約出来るようにする。契約成立を、業者からの確認メールを消費者が受け取った時とする。(確認メールが不逹となって消費者が知らないうちに契約が進むことを防止する。)等、基本的に、消費者を業者から護るための法律だそうだ。違反するとしたら、消費者の方ではなくて業者の方。是非、被害届および調査依頼を出して徹底追及していただきたいモノである。
 しかしなぁ、なんで固定電話まで持ってauURLなのやら……。

 詐欺師の貧弱な環境が滲み出る作品でした。

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2004/10/10

新番組ラッシュ後半戦だぞ

 10月も10日に至り、幾つかの途中発車のモノを除き、改変対象の殆どの新番組がスタートした。1週間ほど前に概略を神北流にレビューしたが、その後の新番組でも、狙い目を幾つか上げておこう。

ゾイド・フューザーズ

 待ってました、新シリーズ。当然、舞台は再び惑星Zi。父の残したライガー・ゼロを駆るRDは、ブルーシティーのゾイドなんでも屋、マッハストームの一員。マッハストームは、ゾイドバトルへのエントリーもし、害獣となった野生ゾイドの駆除も、荷物の輸送も、何でも請け負う。  だが、彼には夢があった。父から聞かされた「伝説のゾイド」を探し出すことだ。  ちなみに、サイトは、テレビ東京のページより、トイザらスのページの方が情報量が多い

ファンタジックチルドレン

 中世からこちら、ずっと生き続けている数人の子供が居る。長い長い人生に疲れ果て、消え去って行く仲間を1人二人と減らしつつ、子供達は行き続ける。その間に、地球は、中世から近世、近代、現代へと歴史を刻み続ける。そして、20012年。少年トーマは、ティナという少女と出会う。少女はチカオという評判の悪い資産家の施設を抜け出したらしい。  まさか、このティナが余所の惑星から北お姫様が転生した姿で、お姫様を居って来た科学者達が7人の子供、お姫様の持つ最終兵器の情報を悪用しようとする悪人と主人公が丁々発止なんてお話しになるとは、一回分見ただけでは、サイトの『ストーリー』を読むまで理解出来なかったですが、とにかく凄い。  まず、圧倒的な美術。中世ヨーロッパの街並から、南方の多島海のジャングルに埋もれた仏教遺跡の異質さ、生活感のある村の風景と、いろいろな場所が、極めて精緻で丁寧な仕事で、背景に描かれている。それに、命を与えているのが、まさにアニメのためにキャラクターを立てられたと言う趣の、主人公達。最近、漫画的なアニメキャラが増えている中で、動く芝居をすると映える動画的なキャラ設定というのは、逆に珍しくなりつつある。しかし、これは正にそういうキャラクター。動くために設定され、動いた時に一番無魅力的に見える、正にアニメキャラ。  こんな、正統なアニメが、子供の触れ得ない深夜枠に回されている。なんとも勿体ない。今後、なんとか人気が出て、地上は夕方の再放送枠であれ、子供の見れる時間帯に是非、再放送していただきたい、今期最大の期待作である。

サムライガン

 今年3本目のサムライアニメ。サムライチャンプルーサムライ7と来て、侍銃である。早い話が必殺シリーズで、新式の連発銃を持った殺し屋二人組が、組織からの指令で権力を悪用し民草を踏みにじる悪を撃って撃って撃ち殺す話。元を読んでないので、原作漫画の雰囲気がいいのか、アニメ独自の味付けなのかはよく判らないが、人物関係、風俗描写、押さえたセリフの、どれもが、なかなかによい感じ。  しかし、私は必殺モノって、現代物のハングマンだろうが、時代劇だろうが、アニメ版のヴァイスなどだろうが、同じ話を続けて二度見るのは、エグ味が強くてちょっと苦痛なのだ。そういう程度の消費物感がこの話にも着いて回る。ここだけは、真似しないでもらいたかったかなぁ。一度1人で見て、もう一度女房と見返したら、ちょっとクドかった

Tactics

 明治前期、文明開化の始まったばかりの日本で、貧乏民俗学者兼妖怪退治屋一ノ宮勘太郎。彼の周りには子供の頃から多くの妖怪が居た。その妖怪達から聞いた鬼より遥かに強い鬼喰い天狗。その封印を自ら解き、名を付けて友達となり、無粉妖怪達を守ろうと決意した幼少の頃から、勘太郎は、鬼喰い天狗を封印した場所を探し続けていた。  というノリではじまった明治妖怪譚。勘太郎の家で家事手伝いをしているヨーコちゃんが妖狐だなんていう、妖怪と一緒に暮らしていることが割と普通というキャラたちの立ち方は、橋本純の明治妖怪もの小説をもっとライトにした感じ。結構期待作かも。

巌窟王

 アレクサンドル=デュマ原作、中学生の頃読んだ『巌窟王』が、なにを思ったか、スタイリッシュなSFアニメに。中田譲治(ギロロ曹長であります!)のモンテクリスト伯爵が繰り広げる復讐の行方はどこへ向うのか、目の話せないお話。

遙かなる時空の中で〜八葉抄〜

 四神天地書の出て来ない不思議遊戯? まあ、わりと普通の女の子ひとりの周りに美少年八人が侍るタイプのアニメらしい。絵も綺麗だし、ストーリーもまあ好みの方。ただ、何か引きつける物が今イチ足らない。区別のつき難い多量のキャラが、出番も無いままワンサと顔だけだ出しているせいかなぁ。  あ、悪人は。紅い垂幕の牛車に乗ったシャアな人です。

BREACH ブリーチ

 云うまでもなく、ブリーチ。今、ジャンプで一番元気のいい作品の一つ。アニメ化は、ちょっと遅過ぎるぐらい。しかも、深夜枠とは、ナメとんのんかお前? 尸魂界に送るぞ! ってな感じ。  黒崎一護は、幽霊が見え、会話をする力を持つ少年。ある日、彼の家の近くで交通事故死し、悔いを残してそこに自縛例として留まる顔見知りの少女の霊に、見たことも無い怪物が襲いかかるのを目撃する。と、一護と少女の霊と、怪物の間に、ひとりの娘が立ちはだかる。黒装束に身を包み、日本刀を手にした少女だ。この少女が手にした刀を一閃すると、巨大な怪物が真っ二つに裂け、シュウシュウと音を立てて消えてしまった。しかし、周りの一般人には、怪物も、それを切り倒した娘も見えていないらしい。全ては霊的な物か?……と、順調にブリーチの始まり方をしている。  当然、黒装束の娘は朽木ルキア。二人はこの後、切手も切り離せぬ仲になって行くのだが、まだ初っ端なので、二人とも出会い頭の衝突のようなモノ。  原作の方は、ちょっと尸魂界の話が長いので、速いトコ決着付けて現世に帰って来て、いつもの死霊退治に戻って欲しい物だが、どうなるのであろうか。

 後は、BECKがワリといい味を出しているかなぁと言う感じ。彷徨う青少年が音楽に出会うっちゅう話らしい。SFではないからあまり本気で見ていないが、キャラが魅力的なので、もう数回様子を見てみようかなぁと思っている。月詠MOON PHASEは、主題歌だけでもう勘弁してっちゅう感じ。萌え萌え〜でお兄様でシモベな話らしい。
 

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嵐の宴会だぞ

 水曜日の朝から熱っぽくって、ほぼ丸2日ふらふら。金曜日の朝になっても一向に調子よくならず、もう今週末は動きが取れないかと思っていたら、金曜昼ぐらいに熱が引き始め、夕方には37度台をやっと割り込み微熱〜平熱の境界辺り、結局土曜の朝には何とか平熱に戻り、発熱中ずっとおかしかった腹具合も一息付いた2004年10月9日の土曜日。世間は、台風だった。
 本年度最大の勢力を誇る台風22号である。秋雨前線に呼応し金曜日からずっと風雨をもたらしていたこの台風は、土曜日、太平洋岸一体を直撃、首都圏でも3人死亡5人行方不明、さらに交通は各所で寸断されてマヒ状態と言う、厄介な一日だった。
 だが、それでアレが無くなる訳ではない。毎月第二土曜日は、アレの日なのである。そう、定例宴会駒八会
 神北は、駒八会の幹事なので、もし人が来るようならば、万難を排して向わねばならない。また、そんなに高い土地という訳ではない秋葉原付近で、しかも地下店舗の駒八が、もし閉店するようならば、かわりの店舗を策定する必要もある。
 まあ、こんな台風の日に誰が来るかと思わなくは無かったのだが、どうも、大阪から池田くんが上京するようだし、2006年の日本大会実行委員会の連中は、至近のちよだパークサイドプラザで、昼から月例スタッフ会を開催するらしい。そうだとすると、少なくとも1人、ひょっとかすると5人や10人は、まず来るだろう。ちゅうことは責任重大。病み上がりと云って寝ていて、家でガンダムSEEDデスティニーを見て居る訳にはいかない。
 かくして、10月9日(土)15時30分、いや増す風雨をついて、秋葉原へ。取り敢えず、下着からなにから、靴以外は一揃え着替えをリュックに入れ、ずぶ濡れになろうが、交通壊滅で帰宅出来なくなろうが、何とか出来るだけの重装備をして。
 なんとか風雨の大人しい間に、ジーンズの膝下を濡らした程度で最寄り駅まで到着。駅で、電話を一本。
「もしもし、古市くん」
「はい、何でしょう?」
「今日、駒八会どうする?」
「いや、この台風だしどうしようかなぁと……今、雨酷いですし」
「あそ。俺は行くよ。幹事だし」
「はぁ」
「でも、1人だけかも知れん」
「はい」
「他にも犠牲者が欲しい」
「う……へい、判りました、行きます。あ、いま、横にもう1人の犠牲者が居ます。真庭くんも、連れて行きます」
「宜しく」
 最低3名様御あんな〜い……。
 ホームで待つ事十分少々。電車も何とか動いており、特に通常と比べて遅れることもなく、秋葉原まで到着。
 駅からも、少し降りは強いが、水が漬くということもなく、なんとか駒八に到着。看板代わりの提灯も出ているし、営業札も掛かっている。とりあえず安心して中へ入ったのは、五時少し前。だが、入るとまだ店は全部電気が着いていない状態。
 「こんちゃ〜。今日こんなですけど、営業されます?」
と取り敢えず訊いてみる。
「大丈夫っスよ。どーぞ!」
との声を戴いて、いつもの座敷へ。
 5分か10分待つと、2006年日本SF大会ずんこんの会議明けの連中が、6〜7人、やって来る。ほぼ貸し切り状態。
 あれ? ずんこんのスタッフ会帰りの面子の中に竹内くんが。
「スタッフ入ったの?」
「いえ、見学ですよ。ちょっと覗いてみただけ」
 本年最大の台風上陸の日にちょっと覗いてみただけとはよう云うた!(^_^;)
 暫くして、別口で、古市くんと真庭くんがやってきた。なんでも、駅から出た所に既に20センチ近い深い大きな水たまりが出来ていたので、靴と靴下を諦めてザバザバ歩き渡って来たとか。状況は刻一刻と悪くなっているのか?
 その後、鬼頭くんがやって来た。プラットホームで買い物をして、駒八に来るまで(手元の地図ソフトで計測した所、総延長約730メートル)の間に、頭の天辺からつま先まで全身びしょ濡れになってしまったと言う。さらに刻一刻と、状況は悪くなっているのか?
 やがて、「塩坂って方から外線電話です」と、お店の人に呼び出される。
「そっちゃどうですか?」
「10人ぐらい」
「了解です。じゃ、今から車で出ます」
「おいおい、この雨だ。1人で車で来るのは止めとき」
「でも、電車は寸断されてますぜ多分」
「電車で来れば、キミの身一つ濡れる程度で済んでも、車で来てこの辺りが水につかったら、自動車一台ほぼ廃車だぞ」
「う〜〜」
 この時点でまだ6時半ぐらい。
 ここから、何の話をしたのやら。いろいろ話して、結局いつものように、10時半をチョイと回った頃に、お店を引き上げると、既に台風は遠く去り、台風一過の秋の夜風が、爽やかに流れ、まだ少々雲はあるものの、気持ちのいい夜になっていた。
 ただ、電車はまだ大きく混乱しているようで、総武線がいつもより更に数が少ない感じ。新宿方面行きの連中はみんな山の手線の池袋方面行きで回ることに。
 オイラは1人、京浜東北線で帰って来ました。
 電車を降りて浦和駅で、遂に顕われなかった塩坂くんに電話。
「おい、どうした?俺が電車にしろって云ったから、返ってどこかで電車がストップしてるとかか?」
「あ、いや、違うっス。頼むから行かないでくれ危険だからと家族に止められました。だってニュースで、バンバン『秋葉原では、消防車などが出動して、地下は危険だから立ち入らないようにとスピーカーで連呼してます』ってなニュースやってるんですもん」
「うーむ。そりゃ、来れんなぁ」
 その来れん場所で宴会していた我々って、なに?

 かくして、嵐の日は、他に一組居ただけで、ほぼ貸し切り状態のままの宴会の後、穏やかで爽やかな夜風で終わった。これからの雨後増水などでの被害が、あまり増えないことを切に祈りたい。


※ご父兄の皆様へ

 ここに書いてあるのは、大人げない大人の話です。お子様が決して真似されることの無いよう、キツくご指導ご鞭撻下さいますよう、衷心より、切にお願い申し上げます。

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2004/10/09

ぐるぐる回るぞ

 いま、ある映像作品が頭の中をぐるぐる回っている。フラッシュ作品コアラッコだ。脱力系の歌詞、みんなの歌風の明るいメロディ、しっかり作ってある映像。
 未見の方は試しに、見てみていただきたい。

 あなたも、もうコアラッコのトリコになること間違いなし。

 ちなみに、このフラッシュは、エンドレスループになっているので、ブラウザのウィンドウを一枚開いて、裏で回しておくと、エンドレスでコアラッコに浸れる。
 お勧めである。

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2004/10/07

史上最速だぞ

 かつて、『週刊少年サンデー』誌上に、史上最速の執事マンガが在った。

 逃げた親の残した借金のカタに内蔵を売り捌かれそうになって逃げ出した少年は、なんとか金を作るため、公園で出会った、自動販売機のジュースの買い方も知らない世間知らずのお嬢様風少女を誘拐し、身代金を取ろうとする。が、目の前でその少女が別の男達に誘拐され、命がけでその少女を助けてしまう。彼は、借金取りから逃れる半生の間に、異様に脚の速い健脚少年に育っていたのであった。じつはこの娘こそ世界に冠たる大財閥のご令嬢で、職を探していると言う彼の言葉を聞き、自分の執事として雇うのであった……。

 てなお話だった。史上最速の執事誕生である。同時掲載の二話目では、屋敷に入って大騒動という展開。主人公は上司のメイドのお姉様にぞっこんで、お嬢様は主人公のことが気にかかる……という具合の微妙な三角関係が構成された所で、次週からどうなりますか……と思っていたら、想像を超えたトンでもないことになってしまった。
 お嬢様を誘拐した犯人達が云ったセリフ「俺達ゃ、○○メモファンドで首が回らないんだよ」だかなんだかが物議を醸し、とき○○ファンドに対し、サンデーが謝罪文を掲載という形になった。
 かくして、当然のごとく、ほとんど説明もないままマンガの掲載は打ち切り。巨弾連載開始1号かぎりで消滅、まさに史上最速の執事漫画である。

 時は流れて今週。
 『週刊少年サンデー』新連載『ハヤテのごとく』(畑健二郎)。そろそろほとぼりが冷めたということか、やっとヤツが帰って来た。かつて掲載された第一話とほぼ同じ話だが、状況の書き込みが格段に進んで話が分かり易くなったことと、誘拐犯が『と○○モ』と云わなくなったことが、大きな変更点。でも、借金取りがチワワを抱えている所なんか、コイツ変わってネェっちゅう感じ。どうする○○フル? また消滅か? そりゃ勘弁してくれよという訳で、次週に期待大だ!

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知恵熱が出たぞ

 一昨日の2004年10月5日(火)の昼過ぎ、土砂降りの中、レンタカーを借りて走り出した。幼稚園の送迎パスが大量に走り回り、街道沿いが何かと渋滞する中を走り、まずは調布の友人宅へ。中古のMacを譲っていただいた。
 機械自身はたぶん2000年製だが、当時最高峰のビデオカードに換装。MOドライブ装備。SCSIカード装着済み。クロック数こそ766だが、現在に於いても、そこそこ実用に堪え得る堅牢重装備の一台。
 丁寧に使っていたこの主力機を譲り受け、横浜市青葉区の別の友人宅へ。
 ここは、10年ほど前に7600/120というPowerPC 603機を購入、爾来、執筆用マシンとして愛用して来たと言う家。しかし、流石に10年もメンテ無しに使えば、廉価版Macは吹き飛び、「Windpwsに移ろうかとしたが、どうも使い心地が悪い」というので、浮いて来るというMacをそのまま押し付けに行ったのだ。
 とはいうものの、10年経てば、MacOSもOS8からOSXに変わる。Windowsよりは近い物の、OSXに馴れることは、ちょっと手間がかかるかも知れない。
 折角、マシンを入れ替えるのだからと用意したADSLの設定をしたり、10年前に入会したまま使っていなかったニフティーのメールを使えるようにしたりと、いろいろ調整まで面倒見る。
 ニフティーサーブの頃のIDを持つ人は、パソコン通信内のメールボックスにメールが届くから、そのままではメーラー等でPOPサーバを使ってメールを読みに行くことは出来ない。このため、会員資格を旧ニフティーサーブ会員から、アットニフティ会員に切り替えなければならない。また、このアットニフティ会員への切り替えを行なう為には、前もって料金コースを、当時のままの従量制課金から、今式の課金体形のどれかに切り替えなければならない。しかも、そんな説明は見易い所には書いてない。手だれの友人何人かに電話して、状況を説明し、サゼスションを貰い、なんとか対応したが、こりゃ参るよ・・・。
 もっと参ったのは、KDDIのスチャラカADSL。IP電話の設定の仕方の書いてある機械の説明書と、発行した個人向け情報(IP電話の接続先とか、個別番号とか何とか……)の項目名が、微妙に言い回しが異なっている。少々のことは、メールの設定とかで慣れているからびびりはしないが、IP電話は初めて触るのでよく判らない。
 神北が来るから頼もうなんて置いておかないで、もって来たKDDIの担当者に設定させておいてもらいたかったが、後の祭り。こりゃ参ったね。
 結局、なんだか、IP電話は上手く行かないまま、諦めて、後でKDDIの無料サポートにやらせることに。全ての設定を終えて帰途についたのは、朝の4時だった。
 翌10月6日は、雨中ドライブの疲労がが祟ったのか、ニフティやKDDIの判り難い設定作業が祟った知恵熱か、なんだか熱を出して寝込んでしまった。

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2004/10/05

帰還したぞ

●帰還その1 ブラウザ
 いろいろあって、メインブラウザをFirefoxに戻した。CaminoやMozillaと比べ、安定しているところが気に入っていたのだが、このココログのカテゴリ選択で、「複数カテゴリを選択」時の小ウィンドウが開かないので、しばらく使うのを諦めていたのだが、新しいバージョンでなんとかその不具合もクリアし、使えるようになった。
 Caminoも良いのだが、ツールバーにブックマークのジャンルフォルダをいくつか登録しておくと、ひょんな時に隣のフォルダ内に潜り込んだりしてしまい、戻すのが面倒臭くなった。また、タブブラウジングのタブ消去ボタンが、各タブにそれぞれ付いていて、たしかに間違え難くて良いのかも知れないが、多量の関連ページをいっぱいタブを並べてチラリと読んでは消し飛ばして行くような時には、タブ毎の消去ボタンは場所塞ぎで少々鬱陶しい。MozillaやNetscapeと同じく、タブ消去ボタンは右端一つという方が楽で良い。
 てなことで、8月下旬からこっち、Netscapeから、Camino→Mozilla1.8→Firefox→Camino→Mozilla1.8→……と彷徨を続けた揚げ句、やっと、完全にFirefoxに移行を果たしたのである。

●帰還その2 QuickTime
 いろいろあって、映像系の環境が一変した。先日ここに書いたが、ハードディスクレコーダーを導入。
 ただし、残念なことに、我がシモベAX300Lは、まるで世の中にはWindows以外のシステムで動くパソコンが無いと思っているが如きサポート体制で、ネットワークに繋がることが大きな売りにも関わらず、Win専用ソフトしか付いていない。直接にMacから覗くと、素のままのデータ群が見える。これの中に、10分程度の生のMPEGファイルやら、番組名の情報やら、いろんなデータが全部入っている訳だが、それをまとめてパッと見せてくれる訳でないので、実用には向かない。
 結局、Winマシンを使ってMPEG2形式に変換し、AX300Lと一緒に買って来たLAN-DISKに蓄えるようにした。BUFFALOLink Station HD-HGLANというヤツだ。
 これで、自宅用ビデオライブラリを構築しようと云う作戦。DivXとかで、1/3サイズに圧縮出来るよという話だが、取り敢えず今はここまで。量的に圧迫され始めたら考えるとしよう。
 で、いろいろと映像表示関係を調べてみたのだが、結局、MPEG2なら、QuickTimeQuickTime 6 MPEG-2再生コンポーネントを載っけることにした。たった2400円の追加ソフトだが、この機能を足してやるだけで、QuickTimePlayerで、LAN-DISK上のMPEG2形式のムービーを観ることが出来る。これは便利。

 てなわけで、なんとか、ビデオ環境の整備が終わった。マシンルームに居て、居間のビデオからデータが取り出せるというのは、なんとも楽で良い環境だ。アニメ関係の仕事で使うにしても便利。
 しかし、ここまで来るのが生半可ではなかった。マニュアル通りに設定したのに、マイネットワークにLAN-DISKが見えて来ない。ノートンとSP2の2つのファイアウォールが何かをしているのではないかと、切ったり入れたり切ったり入れたり。ここいらへんは、ここ何日かの朝松健さんの新・日記代わりの随想とミョーにリンクしている。

ちなみに、朝松さんの日記の2004年10月3日の項に、チラっと、前にここで記事を取り上げたことを書いていただいた。あまつさえ、何かの仕事でご一緒しましょうと声を掛けていただいた。朝松さんはマスターダゴンを名乗って居られるから、こりゃ「クトゥルフ…」ならぬ、「ダゴンの呼び声」である。ありがたや、ありがたや。

 ノートンにせよ、SP2にせよ、「他と競合するとアレなので、どっちか片方を切れ」という現実的なサゼスションは一言も書いてない。逆に、「オイラの機能を切ると大変な目に遭うぞ」と書いてあり、ダイアログで「本当に切る気か?」と聞いて来る。なんだか、ミョーに脅されている気分になる。
 あまりよく無い金融商品のセールス(「バナジウム鉱石買いませんか?」とか「今度お得な外国債が…」とか)の「今買わないと損しますよ」と同じ程度の定型句の脅し文句だというのがよく判る。

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2004/10/04

新番組ラッシュだぞ

 10月改変期で、新番組ラッシュだ。この金曜から2日ほど、法事で実家に帰っていたのだが、我が忠実なる僕、ホームAVサーバAX300は、そんな主人を的確にサポート。早朝だろうが深夜だろうが、設定しておいた番組をしっかり押さえていてくれる。特に土日は、実に、半分近くの時間帯で新番組に切り替わったワケで、どれも競い合っていてなかなかに面白い。

陰陽大戦記

 サンライズ制作の、いわゆるデジモン型カードバトルもの。式神を操神機(ドライブ)によって呼び出してバトルする。ちょっち、対象年齢層低めで、ライバルはロックマンとかかな。サンライズならではの丁寧な絵造りが、随所に生きている。

舞・HiME

 「まいひめ」と読む。謎の振りまき方とか、キャラクターとか、どれもが一筋縄では行かない。なんだか、闘う運命を持たされた女の子達がある学校に集まって来る話らしいが、萌え萌え〜な学園モノと思っていると、初っ端からフェリーが真っ二つに切り裂かれて沈没!……んじゃこりゃ〜〜と思っているうちにあれよあれよと引きづり込まれてしまうことウケアイ。絶対観ておくべし。

ロックマンエグゼ・ストリーム

 先週終了した番組をそのまま引き継いでの再発進。といっても、バンダイ系のように玩具のために突然装備が一転ということは無く、キャラ関係も新登場キャラはそこそこ出るのだろうが、ほとんどそのままなので、なんだか、主題歌が替わっただけのような気がする。それだけ、ロックマンエグゼという番組がずっと安定していると云うこととともに、タカラという、長く長く一つのキャラを売り続けることに長けたスポンサーの底力を見る気がする。初期デジモンの頃のようにお話が面白いので、子供向けと嘗めずに観るべし。

ビューティフル・ジョー

 信じられないぐらいクドい絵が、動く、動く、動く。実験アニメがと思うような絵柄でアクションをこなし、ヒロインも悪の女幹部も可愛い。でも、クドい。クドい。とことんクドい。
 お話は、ある日、彼女と大好きなキャプテンブルーの映画を見に行ったジョーが、二人して映画の中に引きずり込まれ、彼女を悪人達に奪われてしまう。突然現れたキャプテンブルーに、新ヒーローになれと力を与えられたジョーは、アイテムを使い変身、彼女を助け出すため悪魔軍団に立ち向かう……なーんていうと、普通っぽくって、このクドさを上手く表現出来ない。というか、ちょっとクドさにアテられることを我慢すれば、そこそこ面白いのか?

ウルトラマン・ネクサス

 ついに、ウルトラマンをCBCが作る時が来た!ということが大事な訳ではないが、とにかく、ウルトラQ以来、ずーっとCBCでウルトラシリーズを観ながら、クレジットに入る昔のTBSのロゴを観て、これは何だろうかなぁとずっと思って居た身からすると、ビックリ。隔世の感と言うか、感無量である。
 物語は、うちの女房が云った「ブルースワットみたい。ウルトラマンはもっとカラっと明るく無いと……」ってなマイナーっぽさが漂うものの、秘密軍事組織としての防衛隊や、第一話から主人公の周りに二人の女性と言う人物配置、主人公がウルトラの力(変身能力)を授かる話が第一話に無いことなど、近年のウルトラマンの中に在っても、一際異質なのではないだろうか。
 ほぼCGで造られたナメクジ怪獣(そんなに大きく無い、マイクロバス一台分ぐらいの大きさかな)の動きの綺麗さに圧倒されつつ、いい感じに振り回されたまま30分を終えたが、よく考えてみると何も判らないまま導入部で一話分引っ張られてしまった感がある。初回1時間スペシャルを予定してじっくりとした話を作っていたものを、無理矢理30分づつに別けたのではあるまいか? もう少しお話が進んでもらいたい気がする。ということで、次週に期待大だ。

幻星神ジャスティライザー

 バンダイ-東映の戦隊路線に対抗する、コナミ-東宝の戦隊もの第二段。先週終わった超星神グランセイザーの跡を継いた新番組は、12人から3人にメンバー数を押さえたが、ワリとノリの良いテンポで、集結前の主人公達を描いている。
 前作がほぼ全員社会人で仕事を持っているお兄さんお姉さんだったのに対し、今回は主人公が高校生と、主人公の年齢層も若く設定されている。
 しかし、このシリーズは、どうして怪獣のような尻尾のあるロボットがあんなにも好きなのだろうか。前の主人公ロボは、最終合体形態がゴジラだった。今回は、ガイガンである。一つ目、ハラに回転ノコギリ。ガイガンの良さを上手く残しつつテイストをフィックスさせたデザインセンスは、この冬の出撃を待つ、ファイナルゴジラの新ガイガンを遥かに凌駕する。
 どうせなら後もう一点、たれか一人二人、グランセイザーから世界観を繋ぐブリッジとなるキャラが欲しいところだが、歴史設定が別だから、それは難しいのか。ちっと残念。
 でも、ロギア出ねーかな〜。博士でねーかな〜。

 取り敢えず、気になって押さえてみたお話はこんな所。
 土曜の朝、本家円谷のウルトラマンと、東宝川北組のジャスティライザーが観れる。なんてお得な一年だろう…。

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