あとの二分目のおなかのキモチだぞ
愛読書がある。
座右の書と言っても良い、
哲学書である。
『リラックマ生活 〜だらだらまいにちのススメ〜』 コンドウ アキ(主婦と生活社 800円)
あなたは、リラックマ、ご存知だろうか。たれぱんだ等で有名なSan-X(サンエックス)のここ一年ぐらいで大きくノシてきたキャラクターだ。ただいま鋭意展開中なので、多分、玩具屋でもコンビニの食玩コーナーでも、会うことが出来ると思う。
ある日、OLのカオルさんが日常に疲れ果てて家に帰ると、勝手に上がり込んでおせんべいを食っていたクマのぬいぐるみ(背中にチャックがあるので、ひょっとして着ぐるみ?)、それがリラックマ。毎日ダラダラゴロゴロしている、一種のいそうろう。ホットケーキとだんごとオムライスとプリンが好物で、音楽を聴くことと、テレビを見ること、温泉に入ることが好き。
このクマが、折々にいろいろ言う言葉が、シミる・・・。なんともシミる。
今日のおほしさまは 今日しかみられませんよ
むつかしいことはヌキにしてみましょう
ほしい今が買いどきなんですよ
がんばらなくても ごほうびがほしいですよね
からっぽの方がいいんですよ たくさんはいるから
それが正解ですよ 自分で考えたんですから
どれもこれも、名言である。シミるのである。だが、もちろん、リラックマは、人生を悟り切った上で名言を書き並べた相田みつをではない。単にだらだらしているだけのクマなのである。だから、こんな言葉も吐く。
腹八分目って あとの二分目のおなかのキモチは どうなるんです
しぼうじゃありません えいようですよ
おなかを鳴かしちゃかわいそうです
大きいつづらも 小さいつづらも 全部ほしいです
まだいけるって おなかがいっているんです
う〜〜む、深い。日々だらだらしていなければ出て来ない、人生の深さだ。至言である。特に神北は、腹八分目って あとの二分目のおなかのキモチは どうなるんですが好きだ。悟り切ってもなければ枯れてもいない所が、これまた良い言葉である。
というわけで、あとの二分目のキモチを大切に、日々生きて行く次第である。
そして、あなたも是非、この世界に、ハマってみて貰いたい。
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