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2004/10/18

あとの二分目のおなかのキモチだぞ

 愛読書がある。
 座右の書と言っても良い、
 哲学書である。

 『リラックマ生活 〜だらだらまいにちのススメ〜』 コンドウ アキ(主婦と生活社 800円)

 あなたは、リラックマ、ご存知だろうか。たれぱんだ等で有名なSan-X(サンエックス)のここ一年ぐらいで大きくノシてきたキャラクターだ。ただいま鋭意展開中なので、多分、玩具屋でもコンビニの食玩コーナーでも、会うことが出来ると思う。
 ある日、OLのカオルさんが日常に疲れ果てて家に帰ると、勝手に上がり込んでおせんべいを食っていたクマのぬいぐるみ(背中にチャックがあるので、ひょっとして着ぐるみ?)、それがリラックマ。毎日ダラダラゴロゴロしている、一種のいそうろう。ホットケーキとだんごとオムライスとプリンが好物で、音楽を聴くことと、テレビを見ること、温泉に入ることが好き。
 このクマが、折々にいろいろ言う言葉が、シミる・・・。なんともシミる。

 今日のおほしさまは 今日しかみられませんよ

 むつかしいことはヌキにしてみましょう

 ほしい今が買いどきなんですよ

 がんばらなくても ごほうびがほしいですよね

 からっぽの方がいいんですよ たくさんはいるから

 それが正解ですよ 自分で考えたんですから

 どれもこれも、名言である。シミるのである。だが、もちろん、リラックマは、人生を悟り切った上で名言を書き並べた相田みつをではない。単にだらだらしているだけのクマなのである。だから、こんな言葉も吐く。

 腹八分目って あとの二分目のおなかのキモチは どうなるんです

 しぼうじゃありません えいようですよ

 おなかを鳴かしちゃかわいそうです

 大きいつづらも 小さいつづらも 全部ほしいです

 まだいけるって おなかがいっているんです

 う〜〜む、深い。日々だらだらしていなければ出て来ない、人生の深さだ。至言である。特に神北は、腹八分目って あとの二分目のおなかのキモチは どうなるんですが好きだ。悟り切ってもなければ枯れてもいない所が、これまた良い言葉である。

 というわけで、あとの二分目のキモチを大切に、日々生きて行く次第である。
 そして、あなたも是非、この世界に、ハマってみて貰いたい。

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