改造するぞ
ワコムの新型ペンタブレットintuos3を買ったものの、ペンが太すぎてどうも使い辛かったので、ちょっと改造を施してみた。
一旦側面ボタンを引き剥ぎ、先端キャップを回して外し、柔軟樹脂質のグリップカバーを外す。しかし、このままのヌードペンでは、滑り易くどうも使い心地がよくない。特に、つるつる滑り易い素材故段々指が前へ押し出され、先端キャップのところまで滑って行って、キャップの台尻が指に当たって指先が痛くなるのが嫌な感じだ。キャップのラインはそのままグリップカバーに繋がるようになっているので、元々は気にする必要がないのだが、このグリップカバーを剥ぎ取ると、ちょっと鋭角的な部分が指の頭に当たって来るのだ。そこで、文具屋に行ってグリップカバーを買って来て、嵌めてみることにした。2個100円ちょっとのボールペン用グリップカバーを買って来る。昔はゴム質のものだったが、今のものはスポンジのようなのちょっとフカっとしたタイプ。もちろん素材はゴムなので、スポンジのようだとはと言っても、なかなかしっかりしていて頑丈そう。
このグリップカバーをかぶせてやる作業が一苦労。というのも、このグリップカバーの径が、ペンの径より僅かに細いらしく、おいそれと目的の位置まで上がって行ってくれない。グリップの入っていたビニール袋をはさみで切って、滑り板としてペンとグリッブの間に挿入し、ジリっジリっと滑り板を引き、グリックカバー自身を押し、なんとか、ペンの太いところにグリップカバーを押し上げる。一番の難関は元々のグリップカバーの終わる位置でペンの径が一回り太くなっているところ。ここをグイグイと押し上げないと、この段差が指の腹に当たってまた持ち難い。
なんとか段差の上に半分を引き上げて、そこからがまた大変。滑り板にしたビニール片を引き抜かなければならない。ところが、今グリップカバーは一番径の太い部分の真上に乗っているわけで、挟み込まれたビニール片はキツく締め付けられてなかなか引き抜けない。それどころか、下手をすると途中からブチンと千切れてしまう。しかたなく、ビニール片の片側を持ってぐるぐると回して紙縒り状に縒ってやることで強度を確保し、一気に引き抜く。
これにて、一応完成だ。
↑こんな感じに仕上がる。ちなみに、半分に切った先端のグリッブの残りはこう使った↓。
↑消しゴム側に嵌めたのだ。
付けてみた瞬間は冗談だったのだが、この消しゴム側のグリッブはかなり気持ちいい。intuos3を使う全てのユーザに是非お奨めしたい。
これは、元々付いて来たペン置きの台座に置いてみたところ。一枚目とこの写真とで、中央部のグリッブの中程に、僅かばかりペンの径が変わっているところが見て取れることと思う。
この改造で、大きく変わったのは、ペンを持ったときの重さのバランスだ。尻は変わらないのに頭を軽くしたから、確かに少しグラ付き易くなった感はある。しかし、筆尻に振り回されるというほどでもなく、また、指に馴染む太さに抑えられたことで、ペンのコントロール性が高まったので、あまり気にはならない。
現在このペンを使っているが、割と気に入っていることを報告しておこう。
↑ちなみに、大先祖ArtPad IIのペンと並べてみた。矢鱈とintuos3のペンが太いということが判るだろう。しかも、長くて重い。
重厚感もよいのだが、鉛筆をパっと持ったときの軽さが無いのはちょっと困る。今回この改造で、少しだけそういうテイストに近づけてみたが、本当は、このArtPad IIのペンぐらいのものを発売してくれるのが一番ではないかと思う。
このArtPad IIのペンが使えれば、それが一番手っ取り早いのだが、流石に、こんな古い製品のペンは、最新のタブレットに反応してくれない。
ということで、ワコムさんが軽いペンを検討してくれるまでは、この改造ペンで対応しようと思う。
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