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2004/10/29

めでてえな!だぞ

 中越地震の罹災者の皆様が苦渋の生活を送っているさなかに、「めでてぇ」話というのも、いささか失礼だが、お許し願いたい。

 グッドデザイン賞というモノがある。日本で暮らしていれば誰でもどこかで見ていると思うが、日本の産業界の製品の中で、デザインセンスの良いものを顕彰する精度だ。高度成長期の初頭1957年に、通産省の肝いりで始まり、今に続く、産業界の最高栄誉の一つと云える。どう言うものかは、このページあたりに詳しい。
 その中に、Good Design Finderというコーナーがある。これは、これまでのグッドデザイン賞に入賞した受賞対象約28,000点を公開している。日本の工業科以外かにセンスアップを図って来たかということの証左として、眺めてみられることをお奨めしたい。
 その対象は、本当に幅広い。1961年発売の割には、受賞が1993年と、いささか遅きに逸している感もあるが、こんなものも顕彰されている。
 デザインというものは、美しさを感じる上に、機能的でなければならない。機能美という奴だ。もし、動いている姿を見て美しさを感じないモノがあるとすれば、それはまだ発展途上で機能美に達していないとも云える。産業界のグッドデザイン賞は、当然ながら、この機能美を主眼に、日々の労働や生活を豊かにする道具を顕彰して来た。
 そのグッドデザイン賞の最高峰であるグッドデザイン大賞に、今年、異変があった。
 経緯は、ITmedia ライフスタイル今年の「グッドデザイン大賞」は“形のないもの”という記事に詳しいが、今年はなんと、僅差の決選投票の末、NHKの教育番組、「ドレミノテレビ」「にほんごであそぼ」が大賞に輝いた。テレビ番組が年間最高のグッドデザインとして認められたのだ。
 「ドレミノテレビ」は見たことが無いので良く知らないが、朝、たまにザッピングしていると、コニシキと一緒に出ている小さな子供達が、しゃっきりした滑舌で、古い日本語の綺麗な言い回しの名文を喋っている、ちょっと不思議な雰囲気の番組。それが「にほんごであそぼ」だ。しかし、この不思議さは知らないわけではない。神北と同世代前後の皆さんには、カリキュラマシーンのニオイと言えば判ってもらえるだろうか。「 ハ行ウ段の」である。
 小さな子供が、「花に嵐の喩えもあるぞ、さよならだけが人生だ」なんていう古風でカッコいい日本語の言い回しを、知らず知らず耳から憶える。それを飽きずに見せるための映像的演出が絶妙だ。前からセンスのいい番組だとは思っていたが、それが、グッドデザイン賞という、産業界の製品、基本的にモノ(基本的というのは、ソフトウェアも含まれるから)に対して与えられてきた賞が、一種対象枠を拡大するような英断を経て、大賞に据えるまでに至るとは、思っていなかった。
 とにかく、出演者・スタッフの皆さんに、おめでとうと云いたい。
 これで今年、トップの馬鹿発言と居座り(居直り?)に始まって費用着服社員の不祥事がこんなに連続発覚し続けなければ、本当に喜べるのだが。まあ、流石に腐っているばかりがNHKではないということだろう。

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