嵐の宴会だぞ
水曜日の朝から熱っぽくって、ほぼ丸2日ふらふら。金曜日の朝になっても一向に調子よくならず、もう今週末は動きが取れないかと思っていたら、金曜昼ぐらいに熱が引き始め、夕方には37度台をやっと割り込み微熱〜平熱の境界辺り、結局土曜の朝には何とか平熱に戻り、発熱中ずっとおかしかった腹具合も一息付いた2004年10月9日の土曜日。世間は、台風だった。
本年度最大の勢力を誇る台風22号である。秋雨前線に呼応し金曜日からずっと風雨をもたらしていたこの台風は、土曜日、太平洋岸一体を直撃、首都圏でも3人死亡5人行方不明、さらに交通は各所で寸断されてマヒ状態と言う、厄介な一日だった。
だが、それでアレが無くなる訳ではない。毎月第二土曜日は、アレの日なのである。そう、定例宴会駒八会。
神北は、駒八会の幹事なので、もし人が来るようならば、万難を排して向わねばならない。また、そんなに高い土地という訳ではない秋葉原付近で、しかも地下店舗の駒八が、もし閉店するようならば、かわりの店舗を策定する必要もある。
まあ、こんな台風の日に誰が来るかと思わなくは無かったのだが、どうも、大阪から池田くんが上京するようだし、2006年の日本大会実行委員会の連中は、至近のちよだパークサイドプラザで、昼から月例スタッフ会を開催するらしい。そうだとすると、少なくとも1人、ひょっとかすると5人や10人は、まず来るだろう。ちゅうことは責任重大。病み上がりと云って寝ていて、家でガンダムSEEDデスティニーを見て居る訳にはいかない。
かくして、10月9日(土)15時30分、いや増す風雨をついて、秋葉原へ。取り敢えず、下着からなにから、靴以外は一揃え着替えをリュックに入れ、ずぶ濡れになろうが、交通壊滅で帰宅出来なくなろうが、何とか出来るだけの重装備をして。
なんとか風雨の大人しい間に、ジーンズの膝下を濡らした程度で最寄り駅まで到着。駅で、電話を一本。
「もしもし、古市くん」
「はい、何でしょう?」
「今日、駒八会どうする?」
「いや、この台風だしどうしようかなぁと……今、雨酷いですし」
「あそ。俺は行くよ。幹事だし」
「はぁ」
「でも、1人だけかも知れん」
「はい」
「他にも犠牲者が欲しい」
「う……へい、判りました、行きます。あ、いま、横にもう1人の犠牲者が居ます。真庭くんも、連れて行きます」
「宜しく」
最低3名様御あんな〜い……。
ホームで待つ事十分少々。電車も何とか動いており、特に通常と比べて遅れることもなく、秋葉原まで到着。
駅からも、少し降りは強いが、水が漬くということもなく、なんとか駒八に到着。看板代わりの提灯も出ているし、営業札も掛かっている。とりあえず安心して中へ入ったのは、五時少し前。だが、入るとまだ店は全部電気が着いていない状態。
「こんちゃ〜。今日こんなですけど、営業されます?」
と取り敢えず訊いてみる。
「大丈夫っスよ。どーぞ!」
との声を戴いて、いつもの座敷へ。
5分か10分待つと、2006年日本SF大会ずんこんの会議明けの連中が、6〜7人、やって来る。ほぼ貸し切り状態。
あれ? ずんこんのスタッフ会帰りの面子の中に竹内くんが。
「スタッフ入ったの?」
「いえ、見学ですよ。ちょっと覗いてみただけ」
本年最大の台風上陸の日にちょっと覗いてみただけとはよう云うた!(^_^;)
暫くして、別口で、古市くんと真庭くんがやってきた。なんでも、駅から出た所に既に20センチ近い深い大きな水たまりが出来ていたので、靴と靴下を諦めてザバザバ歩き渡って来たとか。状況は刻一刻と悪くなっているのか?
その後、鬼頭くんがやって来た。プラットホームで買い物をして、駒八に来るまで(手元の地図ソフトで計測した所、総延長約730メートル)の間に、頭の天辺からつま先まで全身びしょ濡れになってしまったと言う。さらに刻一刻と、状況は悪くなっているのか?
やがて、「塩坂って方から外線電話です」と、お店の人に呼び出される。
「そっちゃどうですか?」
「10人ぐらい」
「了解です。じゃ、今から車で出ます」
「おいおい、この雨だ。1人で車で来るのは止めとき」
「でも、電車は寸断されてますぜ多分」
「電車で来れば、キミの身一つ濡れる程度で済んでも、車で来てこの辺りが水につかったら、自動車一台ほぼ廃車だぞ」
「う〜〜」
この時点でまだ6時半ぐらい。
ここから、何の話をしたのやら。いろいろ話して、結局いつものように、10時半をチョイと回った頃に、お店を引き上げると、既に台風は遠く去り、台風一過の秋の夜風が、爽やかに流れ、まだ少々雲はあるものの、気持ちのいい夜になっていた。
ただ、電車はまだ大きく混乱しているようで、総武線がいつもより更に数が少ない感じ。新宿方面行きの連中はみんな山の手線の池袋方面行きで回ることに。
オイラは1人、京浜東北線で帰って来ました。
電車を降りて浦和駅で、遂に顕われなかった塩坂くんに電話。
「おい、どうした?俺が電車にしろって云ったから、返ってどこかで電車がストップしてるとかか?」
「あ、いや、違うっス。頼むから行かないでくれ危険だからと家族に止められました。だってニュースで、バンバン『秋葉原では、消防車などが出動して、地下は危険だから立ち入らないようにとスピーカーで連呼してます』ってなニュースやってるんですもん」
「うーむ。そりゃ、来れんなぁ」
その来れん場所で宴会していた我々って、なに?
かくして、嵐の日は、他に一組居ただけで、ほぼ貸し切り状態のままの宴会の後、穏やかで爽やかな夜風で終わった。これからの雨後増水などでの被害が、あまり増えないことを切に祈りたい。
※ご父兄の皆様へここに書いてあるのは、大人げない大人の話です。お子様が決して真似されることの無いよう、キツくご指導ご鞭撻下さいますよう、衷心より、切にお願い申し上げます。
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コメント
これを読んで、毒牙に掛かる純情な中学生とか居るんだろうな(^_^;)
その昔の1の日会か?
投稿: 酔うぞ | 2004/10/10 11:23
毒牙って何スか? 毒牙って!
歯石はあっても毒は無い、いや、それ以前にあっしゃ、牙も爪も無い、しがないSFファンですぜ、ダンナ
投稿: 神北恵太 | 2004/10/10 14:59
その昔の「一の日会」にも「金曜会」にもひっかかった私の立場はどうなるのでしょうネ。(>酔うぞ さま)
投稿: 八潮 | 2004/10/11 15:09
>その昔の「一の日会」にも「金曜会」にもひっかかった私
昨日ですな、ツナガリ展 http://tdb2004.cocolog-nifty.com/exhibition/ を見に行ってきました。
その帰りに地下鉄に乗ったら、広告に「青年海外協力隊・・」とあって・・・・
投稿: 酔うぞ | 2004/10/12 14:07
>広告に「青年海外協力隊・・」とあって・・・・
これが、「青年人外協力隊・・」と読めてしまうようになると、人生終わってると言うか、新たな局面が開けたっちゅうか……。
投稿: 神北恵太 | 2004/10/12 16:50