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2004/10/10

新番組ラッシュ後半戦だぞ

 10月も10日に至り、幾つかの途中発車のモノを除き、改変対象の殆どの新番組がスタートした。1週間ほど前に概略を神北流にレビューしたが、その後の新番組でも、狙い目を幾つか上げておこう。

ゾイド・フューザーズ

 待ってました、新シリーズ。当然、舞台は再び惑星Zi。父の残したライガー・ゼロを駆るRDは、ブルーシティーのゾイドなんでも屋、マッハストームの一員。マッハストームは、ゾイドバトルへのエントリーもし、害獣となった野生ゾイドの駆除も、荷物の輸送も、何でも請け負う。  だが、彼には夢があった。父から聞かされた「伝説のゾイド」を探し出すことだ。  ちなみに、サイトは、テレビ東京のページより、トイザらスのページの方が情報量が多い

ファンタジックチルドレン

 中世からこちら、ずっと生き続けている数人の子供が居る。長い長い人生に疲れ果て、消え去って行く仲間を1人二人と減らしつつ、子供達は行き続ける。その間に、地球は、中世から近世、近代、現代へと歴史を刻み続ける。そして、20012年。少年トーマは、ティナという少女と出会う。少女はチカオという評判の悪い資産家の施設を抜け出したらしい。  まさか、このティナが余所の惑星から北お姫様が転生した姿で、お姫様を居って来た科学者達が7人の子供、お姫様の持つ最終兵器の情報を悪用しようとする悪人と主人公が丁々発止なんてお話しになるとは、一回分見ただけでは、サイトの『ストーリー』を読むまで理解出来なかったですが、とにかく凄い。  まず、圧倒的な美術。中世ヨーロッパの街並から、南方の多島海のジャングルに埋もれた仏教遺跡の異質さ、生活感のある村の風景と、いろいろな場所が、極めて精緻で丁寧な仕事で、背景に描かれている。それに、命を与えているのが、まさにアニメのためにキャラクターを立てられたと言う趣の、主人公達。最近、漫画的なアニメキャラが増えている中で、動く芝居をすると映える動画的なキャラ設定というのは、逆に珍しくなりつつある。しかし、これは正にそういうキャラクター。動くために設定され、動いた時に一番無魅力的に見える、正にアニメキャラ。  こんな、正統なアニメが、子供の触れ得ない深夜枠に回されている。なんとも勿体ない。今後、なんとか人気が出て、地上は夕方の再放送枠であれ、子供の見れる時間帯に是非、再放送していただきたい、今期最大の期待作である。

サムライガン

 今年3本目のサムライアニメ。サムライチャンプルーサムライ7と来て、侍銃である。早い話が必殺シリーズで、新式の連発銃を持った殺し屋二人組が、組織からの指令で権力を悪用し民草を踏みにじる悪を撃って撃って撃ち殺す話。元を読んでないので、原作漫画の雰囲気がいいのか、アニメ独自の味付けなのかはよく判らないが、人物関係、風俗描写、押さえたセリフの、どれもが、なかなかによい感じ。  しかし、私は必殺モノって、現代物のハングマンだろうが、時代劇だろうが、アニメ版のヴァイスなどだろうが、同じ話を続けて二度見るのは、エグ味が強くてちょっと苦痛なのだ。そういう程度の消費物感がこの話にも着いて回る。ここだけは、真似しないでもらいたかったかなぁ。一度1人で見て、もう一度女房と見返したら、ちょっとクドかった

Tactics

 明治前期、文明開化の始まったばかりの日本で、貧乏民俗学者兼妖怪退治屋一ノ宮勘太郎。彼の周りには子供の頃から多くの妖怪が居た。その妖怪達から聞いた鬼より遥かに強い鬼喰い天狗。その封印を自ら解き、名を付けて友達となり、無粉妖怪達を守ろうと決意した幼少の頃から、勘太郎は、鬼喰い天狗を封印した場所を探し続けていた。  というノリではじまった明治妖怪譚。勘太郎の家で家事手伝いをしているヨーコちゃんが妖狐だなんていう、妖怪と一緒に暮らしていることが割と普通というキャラたちの立ち方は、橋本純の明治妖怪もの小説をもっとライトにした感じ。結構期待作かも。

巌窟王

 アレクサンドル=デュマ原作、中学生の頃読んだ『巌窟王』が、なにを思ったか、スタイリッシュなSFアニメに。中田譲治(ギロロ曹長であります!)のモンテクリスト伯爵が繰り広げる復讐の行方はどこへ向うのか、目の話せないお話。

遙かなる時空の中で〜八葉抄〜

 四神天地書の出て来ない不思議遊戯? まあ、わりと普通の女の子ひとりの周りに美少年八人が侍るタイプのアニメらしい。絵も綺麗だし、ストーリーもまあ好みの方。ただ、何か引きつける物が今イチ足らない。区別のつき難い多量のキャラが、出番も無いままワンサと顔だけだ出しているせいかなぁ。  あ、悪人は。紅い垂幕の牛車に乗ったシャアな人です。

BREACH ブリーチ

 云うまでもなく、ブリーチ。今、ジャンプで一番元気のいい作品の一つ。アニメ化は、ちょっと遅過ぎるぐらい。しかも、深夜枠とは、ナメとんのんかお前? 尸魂界に送るぞ! ってな感じ。  黒崎一護は、幽霊が見え、会話をする力を持つ少年。ある日、彼の家の近くで交通事故死し、悔いを残してそこに自縛例として留まる顔見知りの少女の霊に、見たことも無い怪物が襲いかかるのを目撃する。と、一護と少女の霊と、怪物の間に、ひとりの娘が立ちはだかる。黒装束に身を包み、日本刀を手にした少女だ。この少女が手にした刀を一閃すると、巨大な怪物が真っ二つに裂け、シュウシュウと音を立てて消えてしまった。しかし、周りの一般人には、怪物も、それを切り倒した娘も見えていないらしい。全ては霊的な物か?……と、順調にブリーチの始まり方をしている。  当然、黒装束の娘は朽木ルキア。二人はこの後、切手も切り離せぬ仲になって行くのだが、まだ初っ端なので、二人とも出会い頭の衝突のようなモノ。  原作の方は、ちょっと尸魂界の話が長いので、速いトコ決着付けて現世に帰って来て、いつもの死霊退治に戻って欲しい物だが、どうなるのであろうか。

 後は、BECKがワリといい味を出しているかなぁと言う感じ。彷徨う青少年が音楽に出会うっちゅう話らしい。SFではないからあまり本気で見ていないが、キャラが魅力的なので、もう数回様子を見てみようかなぁと思っている。月詠MOON PHASEは、主題歌だけでもう勘弁してっちゅう感じ。萌え萌え〜でお兄様でシモベな話らしい。
 

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コメント

サムライガンの原作は話がすすむと異世界の幕末物つーか、
スチームパンクつーか、えすえふな話になります。
>人物関係、風俗描写、押さえたセリフの、どれもが、なかなかによい感じ。
原作からそんな感じです。
結構、オススメです。アニメ化されたことは全然知りませんでしたけど:p

私は「月詠」のOPの「ネコミミモードだよ」にかなりクラクラしてます。
萌えるよりも衝撃が強くてなんですけど。

投稿: ふじさわ | 2004/10/11 02:29

どこかネット上で読んだんですが、「ネコミミモードだよ」、なんだか、フランス人のアニメオタクなミュージッシャンが絡んだとか。ホントかどうか確認してませんが、チョイとクラクラです。

 サムライガン、第一話の終わりで、蒸気計算機の前で、勝海舟が「対サムライガン特捜」の設立の話を聞かされてましたから、「こりゃ来るな……」と思っては居たんですが、やはりそうか。

投稿: 神北恵太 | 2004/10/11 02:57

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