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2004/11/18

三くだり半だぞ。

 最近、ある男の書いた離縁状、つまり三くだり半が、ネットに掲載された。Itmedia Eenterprise掲載記事。親愛なるIEへ——お別れの手紙 (2004/11/15 18:15 更新)である。

 まあ、速い話が、もうお前はいいよ、ボロボロとバグが出てメンテが大変な上に、Windows以外のOSとはどうも上手いこと連携する気がないから……。という内容のコラムだ。


親愛なるInternet Explorer様

 もう終わりだ。僕たちの関係は、これまでもうまくいっているとは言えなかったけれど、最後のときが来た。僕は別のブラウザに乗り換えることにするよ。

 今が君にとってつらい時期であることは分かっている——君は、新しいウイルスでダメージを受けている。すぐに回復するよう、心から祈っている。でも、僕にも人生があるんだ。実際、僕と付き合っている間中、君はいつもウイルスや、たまに発生するワームの問題を抱えていた。本当に、医者にかかるべきだよ。

 だから、これ以上君とは付き合えない。君はきっと欠点を直すと言うだろう。今度はうまくいく、とも——でも、君は前にもそう言った。そのたびに、僕は君の言葉を信じてきた。

 でも、もうおしまいだ。


……という書き出しで始まる、もう、IEのために時間を使うのは、うんざりだという事を丁寧に書き連ねた、FireFoxに移るための理由の羅列。それが、男女の別れに見立てて書かれている。
 原文はRobert Vamosiさんという人の書いたZDNet米国版掲載記事である。
 アメリカ人の感性では、IEとの決別とは、そういうモノなのかも知れない。

 だが、神北は日本人なので、IEというものを、別のものに準えたい。
 Windowsにタダで付いて来る、Microsoft社製のWebブラウザーで、ユーザの預かり知らないところでメモリやCPUパワーを削ぐように浪費し、WindowsやWord等Microsoft社製の姉妹ソフトと勝手に連携するし、秘密の機能も多い。これは、日本の民話にちゃんと類型が在るではないか。
 「私はモノ喰わぬ女房です。どうかお家に置いて下さい」と云いながら、こっそり隠れて大量のメシを喰う。
 そう、IEとは、妖怪二口女だったのである。

 ま、FireFoxが、正体を知られて去って行く信太の狐なのかもしれないけど。(オープンソースで正体もナニも無いけどサ)

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