« 帰り道だぞ | トップページ | 緊急事態だぞ »

2005/02/01

「もっと読む」ぞ

 西暦2005年2月1日(火曜日)。今日は、「もっと読む」の日である。
 いろいろと読んでみたい。
 といっても、読書日記を書くのだなんて思ってはいけない。神北の「読み」なんてロクでもないモノなのである。

●アップルの戦略を読む
 この週末に発売になった、アップルの新作ソフト、iWorkを手にする。AppleWorksのワープロだけを取り出したようなワープロPageと、プレゼンテーションソフトKeynote2の2本のソフトが入ったパッケージだ。
 これを見て、既に何人かの人がBLOGで、今後、表計算ソフト等が順に増えて行くのではないかと云うような感想を書いている。この狙いは、たぶん当たると思う。
 神北も、これは、紙ベースとディスプレイベースの「出口をまず整えた」だけなのだ。これに、いろんなコンテンツを作れる様々なソフトを付加する事で、本当のiWorkが完成すると云うわけだろう。

 とはいえ、先は長い。
 たとえば、次の4つのプログラムを追加したとしても、やっとAppleWorksに追い付くだけであり、まだ、そこから先へ向かうものではないのだ。

Sheet

表計算プログラム
 AppleWorksのような表計算プログラムに、もっとグラフィックオブジェクト等の持ち込みを強化したもの。

Draw

図形描画プログラム
 かつて、アップル純正ソフトとして生まれたMacDrawの末裔。SuperPaintやCanvasのようなドローとペイントの機能をある程度持ちつつ、ドローよりのもの。

Paint

お絵描きプログラム
 かつて、アップル純正ソフトとして生まれたMacPaintの末裔。フォトレタッチ程度しか出来ないiPhotoと異なり、いろいろな画材やエフェクトを備えて、一から絵が描ける。

File

データベース
 ファイルメーカーの簡易版。SheetやPageの差し込み印刷データとして利用出来る。

 まあ、これだけでも随分と便利である事は、AppleWorksが証明している。だが、そのレベルでとどまってもらっては困る。アップルとして、そこから先に行く為には、まだまだ必要な物がある。

Project

プロジェクト管理
 仕事の分析・管理を行ない、効率よくチームを運営する為のツール。各作業単位の最低・最長達成時間と、その作業に入る為にどの仕事が終わっていればよいのかと云うトリガーを分析する事で、プロジェクト内の仕事総量や期間ごとの必要チーム人数、ネックとなる作業等を分析算出する。

chart

関係図作成プログラム
 自由に描画するドローとは、似ているが違う。フローチャートや組織図等、ハコやそれを繋ぐ線を組み合わせて、要素どうしの関係性を図示するプログラム。たとえば、組織図で、課の人数や売上額は、配下の係の人数や売上額を足したもの、部は配下の課を足したものになるような、簡易な計算機能を持ち、それぞれの要素はデータベース的に管理される。

 仕事用のソフトと云うのならば、せめて、このぐらいのジャンルは押さえておいて欲しい。

●ニフティの将来を読む

 1月31日、ニフティサーブは、パソコン通信サービスを終了した。とはいえしばらく何日かは、素手に書き込まれているものを覗く事は出来るらしい。ただ、書き込みは出来ないとか言う話だ。
 かつての仲間も、今まで残っていた人々は、みんなこぞってニフティサーブから逃げ出している。一つの時代の終焉だ。
 神北は、初代多摩豊、三代目折原しのぶの二人に挿まれた、FSF二代目シスオペであったが、今まではまだFSFがあったからよかったものの、これからは「かつてパソコン通信と云うものがあって……、その中に今の@Niftyの前身のNIFTY-Serveというホストが……、そこにSFファンタジー・フォーラム、通称FSFというものがあって……」と本論に辿り着くまでにいろんな事を語らないといけなくなってしまった。
 まいったなぁ・・・。

 で、今、ニフティは、廉価競争が進んだせいで接続プロバイダとして横並びとならざるを得ない中で、まず、しっかりしたBLOGサービスのシステムをコーディネートした事と、そこに有名人を読んでBLOGを書かせる事で、ココログ(わりと)一人勝ちの状態を作り上げた。
 かつて、パソコン通信を始めた頃にも、有名人シスオペと云うのが何人かいたが、本当に有名人で本当に自分がフォーラムを引っ張るシスオペをしていたのは、すがやみつるさん等のごく一部だった。今の有名人ブログも、どこまでが本人が自分でやっているのかは判らないが、まあ、更新頻度の低さとか、ミョーな真実味があってそれはそれで宜し。
 ニフティの会員ならば、容量等の制限がキツい廉価版の方のココログが無料で使える(後で、豪華版の方へ切り替えも出来る)という「お試しの気楽さ」も、ココログをここまでヒットさせた強い要因である。

 では、だ。2005年2月1日以降,ニフティは、どんな戦略を持って、需要を開くのであろうか?

 一番考えられるのは、ソーシャルネットワークサービスを始める事だろう。
 とはいえ、もちろん、「友達の友達を繋いで輪を拡げる」わけではない。
 MixiなどのSNSの良さは、「友達を招待する」というひろげ方で会員を増やす為、必ず誰かは誰かの友達なのだ。そのため、バカをやれば友達にも迷惑が掛かるから、あまり失礼なことは起こらない。友達のメンツと言う人質を取っているようなものだ。もちろん、それはよい事である。
 ところで、旧ニフティサーブの会員には判ると思うが、ニフティサーブのパソコン通信は、ニフティという親元が首根っこを捕まえているおかげで、悪意ある匿名攻撃と云うものを、随分と削っていた。ニフティは、問題の多い会員を退会させる権限まで持っていたので、このニフティの世界においては絶対者だった。
 無論、どんどん新しいIDを取って、何度も何度もバカな書き込みをするというタワケた攻撃者も居たようだ。さすがにこういうちょっとアレな執拗さを持つ人は何処でどう守ってようと迷惑を掛けて来るが、それに関しては、どんなサービスでも同じだ。
 そう考えると、SNSと同じような効果を持つ閉鎖空間として、ニフティが自分のプロバイダ会員に対してアクセス権を与える閉鎖空間サービスを開始するという可能性は、充分にある。そして、それはかなり成功する可能性を秘めている。
 もちろん、「今さらそんなことするぐらいなら、フォーラムを返せ!」という古手のネットワーカーも多いだろうが、残念な事に、そう言う声より、「初めて参加したけど良いねここ」という新しいネットワーカーの声の方が多くなるのは致し方ない。また、世界に開かずに狭い世界だけで意見をいい合うのはどうだと云う話もあるだろう。しかし、それは、外に開かれたサービスと使い分ければよい。
 匿名な書き込みによる攻撃にうんざりしていると云うユーザは、多いのである。

|

« 帰り道だぞ | トップページ | 緊急事態だぞ »

コメント

あ、どーも、3代目です。ごぶさたしてます。
花粉症?が目に来てショボショボです。

接続プロバイダに舵を切った数年前の時点で、パソ通利用者には割と確かな予感としてあった終わりの日ですが。とうとう手が届くところに来てしまいましたね。
ええと、フォーラムの今後は一律じゃないです。告知探しにくいのでアレですが、コチラに。
http://forum.nifty.com/help/tty.htm
パティオは5月いっぱいまで保存、という案内が来てました。メールサービスは未定ですが、フォーラムよりは続くもようです。

投稿: しのぶ | 2005/02/01 16:50

 しのぶさん。
 そうか、サンライズ・ステーションが終わるからと云って、全部のフォーラムが1月末と云うわけではなかったんですね。済みません。
 多摩豊が立ち上げて、神北が拡げるだけ拡げた風呂敷を、畳むトコロを一手にお願いしちまってます。こちらも済みません。
 実は、「ニフティサーブがなくなる日」というテーマは、FSFのシスオペ職を離れた後でも、個人的にかなり重要なテーマでして、いろいろと模索してみています。
 個人的には、Xoopsというシステムが、シスオペによる管理等を手法化していて、データライブラリ等も作れるということで、ニフティからそっくりそのままフォーラムと云うコミュニティーを居抜きで持ち出すには、向いているかもしれないと考えています。自分のドメインで一応閉鎖的なXoopsサイトも立ち上げてみたのですが、テスト的に入ってもらった人の人数が少なかったせいもあってパッとはせず、いまはちょっと放置してありますが、将来的にはもっと洗練されて便利になって来る仕組みだと思います。
 もう一つの方法は、MLです。メーラーを使ってコミュニケーションを取るメーリングリストは、フォーラム会議室を巡回ソフトで使っているのとほぼ同じコミュニケーションが取れるツールです。ただ、新たに入ろうとする人に対しての過去ログの見せ方の面で、少し苦手なものがあるかもしれません。これを割と上手く解決しているなぁと思うのが、ヤフーグループというMLで、会員は、メールで受け取ったものも、自分が参画する前のものも、みんな、サイトから閲覧する事が出来ます。また、参加者に関しても、管理者に承認権限があるので、最低限のコントロールが可能です。
 一つの場所にかたまった形でのフォーラムにそっくり代替出来るシステムは、さすがに無いですが、こういった、インターネット上のあちこちに散らばったいろいろな機能を上手く組み合わせると、擬似的に、ニフティのコミュニティー感を再現する事が可能なのかなぁと、何年も考えて来ました。それは、たぶん、いろいろと使いにくい面が多かったものの、あのTTYのフォーラムという機能(と、それを補完する巡回ツール等の充実)が、ネット上で同じ興味を持つ人のコミュニティーを作る上で必要となるリソースを、ほぼ揃えていたということの証なのでしょう。
 Mixiの居心地も悪く無いのですが、現在30万人のあのシステムが、300万人になった時に居心地の良さを維持出来るのか等、まだまだ先を見据えて安心出来るシステムとはいい難い、先行き不透明感を抱えているように思います。
 MixiなどSNSが広がり過ぎて、ワケけが判らなくなった時が来ると来れば、その時に求められるものは、かつてのニフティサーブのような会員管理のシステムなのではないかという気がしています。

投稿: 神北恵太 | 2005/02/02 00:39

@niftyのSNSサービスであるからにはやはりCHAT機能がほしいですね(というのは与太ですが)

>MixiなどSNSが広がり過ぎて、ワケけが判らなくなった時が来ると来れば、その時に求められるものは、かつてのニフティサーブのような会員管理のシステムなのではないかという気がしています。

これは同感です。mixiもプレミアムサービス始めましたが、これは入るのにクレジットカード番号要求するので、プレミアム入ってる人の場合、トラブルを起こすと首根っこおさえられることになります。

この辺の課金システムのノウハウは@niftyとか得意だと思いますから、この辺は勝機かもしれません。

・・・しかし、今でもnifty会員ですが、niftyに残ってるのはメールアドレスとFFXIの課金を払うだけのようです・・・(苦笑)

投稿: Okaten. | 2005/02/04 00:10

 私も、接続はニフティでなくなっています。
 ただ、私の認識としては、ニフティは今、ソネット等他社に比べて元気を失っているかに見えますが、今度は逆に他社が惰性に陥ってニフティが追い上げると云うタイミングも、何かのおりに生まれかねないとも思っています。たとえば、ブログ関係で一番攻めたのはニフティですよね。ああいう、「老舗の凄み」はニフティのものです。
 というのは、ニフティという会社の中で最もしぶとい(褒め言葉)人たちを見て来た私としては、まだ何度かチャンスが訪れ、彼等がそれを逃さず掴むであろうことは間違いないと思えるからです。
 もし、問題が起こるとしたら、そういう元気のいい波に乗ろうとする時、足腰を支える筈の部門が別の方向を向いていることですが、まあ、コレは、何処の会社でもあることでしょうから、頑張って乗り越えてもらいましょう。

投稿: 神北恵太 | 2005/02/04 01:49

どうも おひさしぶりです
ネットの接続を 東京電力+ニフ でしてますので
まだ当分の間は貢ぐ事になりそうです
って優香 先月先々月とオフに出てるフォーラムもあるので これから深みにはまるのかもしれません

窓95が出たころにパソ通を運営してなかったプロバイダーのえらいさんが
「ニフは商売がヘタ 各フォーラムの会議室のログは 各テーマのノウハウが とんでもない量 詰まってるデーターベースなのに それを売りにしてない
プロバイダー専業だと これからユーザーさんにホームページ作ってもらってからデーター構築しなくてはいけないので この差はでかいはずだ
ニフはアクセスポイントの数とか接続スピードをアピールしてるかぎりは そんなに怖い相手ではない」なんて言ってたのを覚えてますけど
なんかいまだにユーザーの囲い込みヘタ
たまにベルポートへ石投げにいったろか!と思う事あります なんでフレッツとテプコでサービスの差があるんねん?って テプコで あかんのやったら そりゃニフのサービスじゃなくてNTTのサービスと ちゃうん? 教えてエロイ人 オイオイ

投稿: マサマサ | 2005/02/06 23:05

> 「ニフは商売がヘタ …中略… そんなに怖い相手ではない」

 まあ、シスオペはみんなそう思っていたし、シスオペと直接当たる部署の皆さんも思っていたと思いますよ。
 ときどき出版社とかに紛れ込む、銀行からお目付役にやって来た効率最優先のバカ役員みたいな人が、ごく少数「フォーラムなんぞをやって、人を使ったり育てたりするのは非効率的。アクセスポイント数と回線スピードさえ確保しておけば、コンテンツなんぞは勝手にユーザーが造ってくれる」とかいうカンチガイをしたまま、どこかの時点で混じったんだろうと思います。
 アクセスポイントなんてものは、ネット人口の広がる一定の時期には重要だが、それが行き渡ったらすぐに、コンテンツ力の問題になって来る。ここでいうコンテンツとは、有名人が顔を出したとか、人気映画の話題が載った程度の一過性のものでなく、いつでも情報源として利用できる、大勢の人によって練り上げられた知識のデータベースに他ならない。……ていうことです。こんな、考えてみれば当然なことが、「自分の任期中に効率を上げれば手柄になる」としか考えられない馬鹿者どもには見えてこない
 ネットワークとは結局、機械と機械を繋ぐ事ではなくって、それを通して人と人を繋ぐ事だったのに、その人と人の連携を平気で断ち切ったのは、結局、人を見ずに機械(もしくは数字)しか見ていなかったというわけだと思います。
 まあ、残念な事です。

投稿: 神北恵太 | 2005/02/07 00:36

すでにWebフォーラムになってるところまで
あたらしいWebフォーラムへ変わるそうで
今使ってる巡回ソフトでは 回れないらしい
あれまぁ~w フォーラムなくしたいのかなぁ?

投稿: マサマサ | 2005/02/11 13:20

> 今使ってる巡回ソフトでは 回れないらしい

 現場オンチというか、殿様商売と云うか、まあ、貧すりゃ鈍すると云うか。今のニフって、得てしてそんなモンじゃないっスかね。(いつの時代もそうだぞと云う声が大向こうから聞こえて来るかも知れない。)所帯が大きいと動きがトロくなるのはしょ〜がないとして、頭の動きまでトロくなるのは止めて欲しいなぁ……。と、人ごとのように……。

投稿: 神北恵太 | 2005/02/11 17:53

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29746/2766102

この記事へのトラックバック一覧です: 「もっと読む」ぞ:

« 帰り道だぞ | トップページ | 緊急事態だぞ »