人の意思が世界を変える……かもしれないぞ
人間の意思と云う物が、世界を変える。というと、エコな話かと思われるだろうが、もちっとオカルトな話。
X51の未来を検知するブラック・ボックス - 時間は逆行するかという記事によると、9.11やインドネシア津波の直前に、ランダムに0か1を吐き出し続けているコンピュータ(当然だが、一定時間内に0と1は、ほぼ半々ずつ出る筈)の、出力結果がずれたと云う。
この箱が初めて話題に上ったのは、あの忘れ難い9.11事件の時である。箱はちょうど二機の飛行機がWTCに突入する4時間前、それまでにない大きな反応を示したのだ。
しかしその時、まだこの箱が示した結果を誰も信じることはなかった。単なる偶然に過ぎないとして、やがて忘れ去られた。それは彼ら科学者にとって当然の態度である。しかし更に驚くべきことが起こったのは昨年、12月のことである。それは人類史上に残る未曾有の大惨事となったインドネシアの津波の直前である。この黒い箱は、その時も再び、かつてない程の、大きな反応を示したのである。
さらに、この機械を使った別の実験では、人間の意思が機械の作る乱数に影響を与えていると云う結果を得ているらしい。
それは単にコンピューターの単純計算によって1と0をランダムな数列として吐き出すというもので、その一連の数値を結んだパターンからグラフを作り、プリントアウトされる。そしてこの場合、通常の確率ならば、0と1はそれぞれほぼ同率で出現するため、グラフは直線に近いものとなる。しかしそこに何らかの偏差が生じた場合、グラフは緩やかな曲線を描くという仕組みになっている。
そして1970年後半、ジャーン博士はこの装置を用いて、人間の意思が装置の結果に影響を及ぼすかどうかという実験を行った。博士は道行く人をつかまえ、機械に念を集中するよう頼んだのだ(具体的には博士はグラフの先頭を持ち上げ、末尾を下ろす事をイメージするよう、被験者に頼んだ)。
そして結果、装置は見事に反応を示したのである。
おもしれ〜〜。
なんとも、ニューサイエンスな人の好みそうな話ではあるが、SFファンとしては、コードウェイナー=スミスの「黄金の船が…おお!おお!おお!」に描かれた『運のよさと云う確率を変動させるエスパー』が思い出される。
9.11の4時間前にこの機械が反応したのが、時間を遡って来た情報なのか、「これからやるぞ」というテロリストの意思の反映なのか、なんとなくそれを察した人々に因る怯えなのか、それは判らない。津波の前に反応したのが、時間をさかのぼった恐怖や驚愕・悲嘆のせいなのか、地殻に溜まったエネルギーによる地磁気の揺れなのか、それも判らない。
もちろん、この実験に使っている機械と云う物に関しても、1970年代の電子工作技術を考えると、今の物より極端に不安定で、偏った値なんて簡単に出たのかもしれない。もっと極端に言えば、測定・判定方法が間違っているとか、この先生方がすべからく詐欺師でやっていることは全部眉唾物のインチキという可能性もある。(というより、そうでない可能性の方がホントに僅かなんだが(^_^;))
でも、人間の意思を数値としてコンピュータにインプットできる可能性があるなら、それはそれで面白い。その入力出来るのが個人でなく集団無意識だとすると、アンケートなんて一瞬で済んじゃうよね。
もっと飛躍して、その人間の意思が時間を遡るのであれば、もっと面白い。機械の精度を上げれば、予知機械ノストラ君の完成である。
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