娑婆の日差しはまぶしいぞ
うう、娑婆の日差しはまぶしいぜ。
最近、ちょっと、飛蚊症の黒点が、多くなったようだった。飛蚊症というのは、「ひぶんしょう」と読む。蚊、つまり、どこぞの方言で云うところの「ひゃ~ぶんぶ」が飛んでいるという意味。眼球内だか眼球表面だかの老廃物が視角内に蚊が飛んでいるように見える症状で、眼球細胞が老化する以上、発生が防げないらしい。
とはいえ、眼球面から剥離した老廃細胞によって、眼底、網膜が傷つくこともない訳ではないので、ネットで飛蚊症の情報を漁ると、ちゃんと眼科の診断を仰いでおけと書かれていた。
そういう訳で、今日は朝から、最寄り駅の知覚にある総合病院へと出掛けた。
さすがにこういう病院なので待たされこそするが、担当して下さった美人女医さんは、こちらの気にしているところをちゃんと漏らさず説明してくれた。結果、ドライアイではあるものの、眼球自身は綺麗で、問題なし。ではということで、眼底検査をすることに。
眼底検査というのは、薬を使って瞳孔を開きっぱなしにして、ペンライトで照らしながら医師が覗き込んで肉眼で確認するというもので、そのための目薬をさすと、しばらく瞳孔が開きっぱなしになると云う。とりあえず、点眼され、薬が効いてくるまで好きにしていていいよと云われたので、文庫本を読んでいたのだが、どんどん読み辛くなってくる。光量とかレンズの調整ができないから、文字がボヤけまくる。しばらく抗って読んでいたが、いいかげんあきらめて目を瞑って待つ。
で、検査の結果は問題なし、無罪放免とあいなったのだが、外に出て見ると、日差しがやたら眩しい。光量調節機能が働かないのだから、当然である。しかし、これは参るなあ。地下にあり、あまり明るいとは言えない食堂の、ちょっと照明の薄暗いところに落ち着いてこれを書いている訳だが、最初はそれでもキートップすらまともに見えず、画面もぼやけたまま打ち始めた。打っているうちに薬の効き目が落ちてきたのか少しずつ視認性が上がって来たが、もちろんまだ十全ではない。
薬の効き目は6時間ぐらいだそうで、今日一日日のある間中、「俺には娑婆は眩し過ぎるぜ」という状態である。
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コメント
目の検査で時々「散瞳」(瞳孔を開かせるという医療的専門用語)します。
瞳孔が開いている時に鏡を見た?黒目がぱっちり開いてて可愛いのに、他のところはいつもの自分の顔なんで気持ち悪いぞ。
投稿: ささもと | 2005/03/02 13:22
ああ、自分の顔は見なかった~(>_<;)
世間は、やけに光り輝いたリリカルな光景だったのだが・・・。
投稿: 神北恵太 | 2005/03/02 17:08
作家の司馬遼太郎氏が飛蚊症だったそうです。何かのエッセイの中で、旧陸軍時代、訓練中に飛蚊症を標的だと見間違えて、銃だか戦車砲だかを発射してしまったと言う話を書かれていました。
投稿: y-mat | 2005/03/04 02:34
ああ、一瞬ドキっとしますからねぇ。特に臨戦態勢で構えていると売っちゃうのも判るかも。しかし、オイラはこの飛蚊症が気になる程になって来たのは、40を越えてからで、司馬さんだと、若い頃から本の虫で、眼に無理をかけ続けていたのかなぁって思いますね。(もちろん本来,この症状の原因は体質的なものや老化の方が多いようですが。)
投稿: 神北恵太 | 2005/03/04 03:30
私も、飛蚊症にやられました。週明けにはお医者さんへ行こうと思います。
やっぱり総合病院ですよね。・・・。
やれやれやれ・・・。
式貴士さん・・・大好きな作家さんだったなあ・・・の、”連想トンネル”のようなこと起きたらわくわくなんだけど・・・。
そういった意味でも、散瞳薬ちょっと楽しみだったりして・・・。
投稿: FATN | 2010/10/11 08:58
FAT'N さま
上でささもと氏が奨めてくれている「散瞳された自分を鏡で見る」に、是非挑戦してみて下さい。
(^_^;)☆\(-_-;)イイカゲンニ、シナサイッ!
投稿: 神北恵太 | 2010/10/11 11:31