東京アニメフェア2005だぞ
東京アニメフェア2005に行って来た。
会期4日間のうち、2日目と4日目、前半ビジネスデーの2日目と後半一般デー2日目の2日、参加してみた。初参加だったのだが、割と面白かった。1990年代初頭のパソコン関係の展示会の持っていた、これからアンナ事もコンナ事も、なんとでもしてやろうと云うケレン味というか、熱気と云うか、いろんな面白いアイデア、いろんな新作が出ている。この熱気が面白かった。
本来,何も無かったところに石原都知事の指示で始めた頃には、かなり多くの反発があったと聞いている。
曰く,春の改変期で忙しい時期にアニメ現場を横断的にかき乱すのは如何なものか。 曰く、本来、少々いかがわしいぐらいのクリエイターのバイタリティーが日本のアニメ界の隆盛を支えて来たのに、公的扶助は牙を削ぐのではないか? 曰く、東京都はこのアニメ界支援を恒久的に続ける気があるのか? 石原都知事が退いたら次の年には無くなる程度の中途半端な支援なんじゃないのか?
たしかに、お役所がいつまでこんな事を続けられるか判らない。しかし、今回参加してみてよく判った事が一つある。お役所がやっているからこそ、得られている公平性・公共性があるということだ。商業的な主催者・商業的な出展者だけの展示会であったら、きっと切られている、「別に直接商売には繋がらないが大事な事」が、少しづつではあるが、一般参加者の目にちゃんと触れるように、大事に扱われている。これが、公共機関が主催する意味であるとすれば、東京都は確かに非常に良い事をしていると云えるだろう。是非、続けて行って頂きたい。
以下、神北のフォトレポートである。
バンダイと松竹のΖガンダム展示
なんと言っても、今年はΖガンダム劇場三部作の年なので、これが前に出て来る。ビジネスデーで立ち止まる人がまばらだったおかげで何とか撮影できたが、一般デーは黒山の人だかりになっていて、動きが取れない状態だった。
トムスの受付 ビジネスデー
テレビ東京の受付 一般デー
ビジネスデーの二日目。トムスエンタテインメントの受付には、パパンダとコパンダがふたり座っていた。同じくテレビ東京の受付には、ケロロとギロロが。でも、一般デーの2日目(最終日)には唐突にタママが増えている。着々と集結しつつある地球侵略部隊。そういえば、一般デーの2日目、ケロロ軍曹が歩いていました。
プロダクションI.G.のブースは、日本テレビでの放映が始まる『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』にあわせて、の上部フレームに潜むタチコマ。このブース、一般デーには、銃を構えたゴツいバトーもいた。このバトー、特殊メイクなのだが、素体の人の輪郭が丸いのか、ちょっと顔が横に広がった感じなのが残念。でも、上背があって迫力満点だった。
タチコマとバトー。
全長2メートルほどの城ともっと巨大なトトロ
独立を発表したジブリ。もちろん、いまイチオシは、公開中の『ハウルの動く城』。しかしジブリ人気を確定させた『となりのトトロ』も意気軒昂。ブース上空から会場を睥睨していた。
ちなみに、今年の会場は、前年より1バンク狭くしてあるらしい。昨年「広過ぎて回り切れない」という声があったためらしい。しかし、別の声として「通路が狭くて混み合った」というものがあったようで、小間どうしの間の通路は、かなり広めにとられている。このため、出典を望みながらも入れなかったブースというものも、かなりあった模様。
子供を連れて来る人も多いから、通路を広く、場所も広く。そして、もっとゾーンを判り易くというのが、今後の課題かもしれない。
ビジネスデーの通路。一般デーにはこの広さでも人で埋まった
タツノコプロ40周年ということで、タツノコプロも元気だ。40周年記念作『鴉-KARAS』など、新作も順調だが、今回の展示は、なぜかアクビちゃん一色。『ハクション大魔王』から30年経って飛び出した新作アニメ『よばれてとびでてアクビちゃん』で、親子に渡るファン層を獲得したアクビちゃんは、看板の中央にで〜んと居るし、一般デーにはキャラも歩いていた。
タツノコブースとアクビちゃん
夏公開の映画を見込んで『鋼の錬金術師』の展示も人気を集めていた。
人関係では、他には『カレーの国のコバール』のコバール王子や、こえだちゃん、エマ、ミルクちゃん、ドクロちゃん、そして、プリキュアな皆さん等が居た。
『ハガレン』の展示
コバール王子。モシャモジャ頭にいるのは、愛犬ガリケン。
タカラブースのこえだちゃん。といってももう大枝。
『エマ』ブースのエマさん。受け答えの言葉遣いも丁寧で、理想のメイドさん?
成長したミルクちゃん 寿司でも喰い行っか?
撲殺天使ドクロちゃん。得物が凶悪そう。
東映動画ブースのプリキュアのキャラクターショー
また、人間以外にもいろいろ居た。『カッパの飼い方』のかぁたんから、『ハムスター倶楽部』のしげっち、『まんがはじめて物語』のモグタン、わくわく犬福園の犬福まで。
愛らしい子カッパのかぁたん。
「ハムスター倶楽部のしげっち」でよかったよね?
モグタン
巨大犬福と、その耳に貼ってあった部位表
もちろん、アニメのキャラは人や動物ばかりではない。やはり、これが無くては始まらないロボットアニメも、新作2本が控えている。『交響詩篇エウレカセブン』と『創聖のアクエリオン』である。どちらも、主役ロボの人間大のモデルを持ち込んでの宣伝合戦,気合いが入っていて、これは楽しみ。
『交響詩篇エウレカセブン』のニルヴァーシュtypeZERO
『創聖のアクエリオン』のソーラーアクエリオン
しかし、それだけでは済みはしない。アニメのお祭りには、アニメのお祭りなりの、神様がちゃんと居られるのである。
神様は、にこやかに微笑んでおられた。
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