アンバランスゾーンだぞ
みなさん、最新作の『ウルトラQ』はご覧になっただろうか?
いや、昨年の『ウルトラQ dark fantasy』のことではない。つい、10日前に完成披露されたものの話だ。
荻窪東宝さんという、60年代東宝映画をこよなく愛しておられる方のページに、『ウルトラQを作る』 というコーナーがあって、ここで、自主映画として、『ウルトラQ』の新しいお話しを、一話作ってしまったのだ。タイトルは、「盗まれた時間」。
現在、QuickTime版を4月4日の記事で公開しておられるので、是非、飛んで行って、ご覧になって頂きたい。いや、まいったことに、本格的にウルトラQだった。
映像、シナリオ、クスグリ、そして役者の演技まで、もちろん、プロがリメイクしているのとはワケが違うんだろうが、トコとんこだわってこだわってこだわり抜いて作られている。
たった46MBで30分。決して、鮮明な映像ではないのだが、とにかく見て頂きたい。特に、ウルトラQの本放映をあの時代、日曜日の7時を楽しみに毎週見ていた人は、絶対に見て頂きたい。
もちろん、演技とか、アテレコとか、本気の特撮とかが、プロの仕事に追い付いている訳ではない。訳ではないのだが……、特に由利ちゃんと一平君、体格のせいか、髪型のせいなのか、骨格が似ているのか、桜井さんと西條さんに見えちゃう。
喋り方や間合いの取り方、演技の方向性も、当時の『ウルトラQ』をよく知っていれば、「よくもここまで」と拍手喝采せざるを得ない。吹き飛ばされる車や瓦屋根の表現も、円谷の間合いを研究し尽くしている。
音楽は、BGM集が出ているので、何とでもなるだろうが、わざわざモノクロに加工して、しかも、質のムラを当時のようにしているのも、粋というか、カッコいい。(尤も、本物のウルトラQの映像は、ここまでボロボロではなく、キッチりしている。この粗さは、当時のテレビ受像機を通して視た画面を念頭に置いているのだろう。)
うむ。39年分の忘れ物を一つ取り返したような気持ちである。
……てことで、スタッフロール(惜しむらくは、これぐらいはきれいな字で可読性を持たせて欲しかった)を見ていたら、ひっくり返った。協力に中村犬蔵の文字が……。おっさんいろいろやっとるのぉ。
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コメント
面白いHP紹介してくれてありがとうございます。お気に入りがまた一つ。
投稿: 名古屋是清 | 2005/04/15 09:54
見ました~最新のウルトラQ。
自主制作のレベルがたかすぎじゃないっすか?
ラストは、NG集かと錯覚しました。。
投稿: バウム | 2005/04/16 11:34
ラストのカラーになってからの所は、サイトをよく読むと判るんですが、撮影の時に、ミスでテープに上書きしちゃったシーンの取り直しだったんで、本当に、役者さんたちは前に同じ演技をしていたらしいです。それまで含めたオチというのがシャレてていいですよね。
投稿: 神北恵太 | 2005/04/17 01:32