呑込む壁だぞ
2005年現在、自動ドアというものを知らない日本人は、居まい。エスカレーター・エレベーターと並び、都市生活に密着したインフラストラクチャーだ。
バリエーションの一つであった回転自動ドアが六本木ヒルズで幼児を死なせて以来大騒動になっているのも、記憶に新しいところ。
この自動ドアに新しい風が吹く。
田中製作所の発表した製品は、ドアというより、人を通す壁とでも言うべきシロモノ。名前は何の捻りもなく、『自動ドア』。しかし、今までよく皆さんが知っているガラス一枚板の自動ドアとは、大きく様相を違える。これだ。
その人の形に、最小限度ザっと開き、ザッと閉じる。こりゃ面白い。正確なことをいえば、それでも風が吹いてしまうだろうが、東京ドームのような与圧施設の出入りには、必須とされる今の回転ドアをリプレイスする秘策として、導入を考えても良いんじゃないかな。
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コメント
SF映画で見たような気がする自動ドアです。腕だけ突き出したら、腕の分だけあけてくれるのかな?
投稿: バウム | 2005/04/20 10:09
と、トータル・リコール! に見えてしまったのは自分だけじゃありますまい。
これ、センサが縦横にずらりと付いているってことなんでしょうか。横一列だと、肩より下が肩幅で固定されてしまいますし。反応速度とともに、気になるところです。
投稿: omata | 2005/04/20 10:17
端っこのほうを通る場合は、どうなるんだろう。
(1)逆側のブレードが伸びる
(2)中央部に隙間ができる
光学センサーと仮定して、大きなガラス板を運搬している場合はどうなるんだろう。
投稿: 八潮 | 2005/04/20 11:00
テレビ東京のWBS内「トレンドたまご」で紹介されたそうです>自動ドア
ムービーもweb上から閲覧できます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/2004/09/30/toretama/tt.html
機構というかセンシングの部分は思った以上にシンプルで(赤外線センサです)、ただしまだ誤認識もあるという印象でした。
投稿: 向井 | 2005/04/20 13:34
バウムさん・omataさん・八潮さん・向井さん
なんというか、まあ、あれだけ動点が多いと、つまったりして上手く作動しない部分が、いくつかあるのは、初期版としては当然でしょうね。
でも、これは、ちょっと面白く、今後もっと進んで行く技術だと思います。今は、6センチ幅ぐらいの板が動く仕様ですが、これが、ミリ単位の細いものの集合体になると、本当に細かく通り抜けるものの形をトレースするようになりますよね。
そうなると、もうSF映画。まさに飲み込む壁。
ちなみに、ものを持っている側を大きくあけたりしているので、ある程度中心をと通らなくても対応しているようですが、今のものでは、真ん中を越えて伸びることは無さそうですね。
ちなみに、メーカーのサイトにある、上下に車の形に開閉する車庫シャッターも、カッコイイです。
投稿: 神北恵太 | 2005/04/20 16:14
究極は、歩幅の間に下からせり上げるようなミリ単位の板がアルト凄いですよね。まさに、漫画の人型刳貫きになります。
投稿: 八潮 | 2005/04/20 21:44
このドアを、スネ夫がゆっくりと通過していくのを想像するだけで、ゴハン三杯いけそうな感じです。
モヒカンは検知してもらえるんですかね。
検知手段が場所によって変わるのも面白そうです。ヅラや偽ムネは通れないとか、刺青があるとその部分だけ開かないとか。
ICカードやらICタグやらと連携すると、か弱い女性がすんでのところで暴漢から逃げ切れたり、壁の向こうの相手を一方的に殴れたり。
町のセットをまるごとこのようなドアで作って、透明人間気分を味わえるアトラクションとかあっても面白そうです。
投稿: どぶろく | 2005/04/21 00:03
八潮さん
慣れてみないと、正確には判りませんが、下からせり出しは、精神的には、やって欲しくないですね。
どぶろくさん
今の装置的には、そんなに頑丈じゃないのでアレですが、ICタグとの組み合わせは面白そう。遊園地ても、キャストだけが密かに出入りできる入口とかあると、面白いかも。何でもないレンガ塀みたいなところがババっと開いてモンスター登場。ガオーっと走って来て、人が左右避ける中を速度を落とさずに別の壁に吸い込まれるように消えるなんて、お化け屋敷。面白いですね。
投稿: 神北恵太 | 2005/04/21 01:08