« スコタコ再びだぞ | トップページ | ゲーム・ゲーム・ゲームだぞ »

2005/05/05

サービスという事について考えたぞ

 昨年、「幕張に巨大フリマを見た」という記事に書いたのと同じ幕張メッセどきどきフリーマーケット2005に、今年も行って来た。(正式名称はピーアークpresents幕張メッセ“どきどき”フリーマーケット2005だそうな)11回目となる日本最大級のフリマだが、始めて行った一昨年のものと比べると、今日は、かなり店舗数が減っていたように感じた。
 始めて行った一昨年の印象は、珍しい各「店」の独自出品もあるにはあるが、多くの「店」は、同じようなキティーやミッキーのプライズ景品や、子供服・ファ ミコンカセット等々が出されているというものだった。そのため、幕張メッセの第一展示場ホール8面の大半が同じ色に埋まっていた。延々とキティとミッキーと子供 服とファミコンカセットだった。確かに、いろんな人のお店が、いくつもいくつもあるというのは楽しいのだが、さすがに、一般家庭の不要物を並べているような「店」ばかりが、何百何千と並んでいるのは、苦痛の方が大きくなってしまう。思ったほど物が売れなくなって来たのかもしれない。
 去年・今年とプロディーラーの出店が増えているのは、その広大なマンネリズムに変化を持ち込もうという、主催者側のシカケなのだろう。
 一般的なメッセ内の定番業者の飲食コーナー出店のほかに、オリエンタルマーケットと、北海道グルメと日本の味覚市という、このイベントの定番となる飲食コーナーがあって、これがこのイベントの大きな楽しみになっているのだが、一昨年の生ホタテの串焼きを頂点として、去年・今年と北海道からやってくる業者のメリハリが減って来ている気がする。「現地直送」感が薄れて来たような気がする。
 とはいえ、カニやカキ、サケやイクラといった生もの系弁当、ジンギスカンや牛ステーキががウリなので、神北にとっては一番の楽しみである事には変わりはない。
 代わって勢力を伸ばしつつあるオリエントマーケットのエスニック料理の方は、まあ、定番といえば定番なのだが、いろんな香辛料の匂いのするアジアンな雑踏をなしており、これはこれで楽しい。
 こういう食のサービス。プロディーラーなどのメリハリ。スター歌手を多数呼んでのFM局の公開放送。子供の遊べる遊具施設。etc…。
 まあ、全ての質が高品位とはいかないが、手作り感・安定感・そしてサプライズという要因を、いろいろと考えている主催者のコントロールが、わりと気持ちいい。こういうのが、サービスということなのかなと思う。

 2005年5月4日。神北夫婦は、10時開場に合わせて会場入りした。まずは、昨年からこのイベントでの夫婦の定番行事になっている献血。しばらく見て回っていると、11 時過ぎに、SFセミナー帰りの塩坂くんから電話。「今会場に入るところですが、どこにいます?」…。2001年のSF大会会場だった第7ホールの海側にい ると伝えると、10分ほどで塩坂くんと竹内君が現れた。「本郷から秋葉原に徒歩で出ようとして、迷いました」とのこと。うー。お疲れさまだ。「しっかり歩 いたからお腹は空いています」という彼らと、12時を超えると食事コーナーが混み始めるので、今のうちに飯を食う事に。
 会場の脇の方に、女房の持って行ったピクニックシートを敷き、座敷を作って弁当やおかずを適当に買い込む。食いながら、雑談。
 SFセミナーには、今年のHAMACON2と2年後のワールドコン両方の実行委員会の指導層の一人であるあたさんこと今岡氏が来ていて、この夏、そして2年後の夏に向けての手応えを熱くかたっていたという。毎年警備スタッフを続けて来た武田くんや、一緒に広報関係の仕事をしたこともある勝木くんなど、よく知ったメンバーも中核スタッフとして参戦しているようで、夏が楽しみだ。

 飯を食ってまったりしていると、藤沢くんから「駅に着いた」と電話。場所を告げると、ほどなく現れる。
 「ごめん、オレたち飯食い終ってまったりしちゃってる」
「じゃ、ぼくもなにか買って来ます」
 ということで、さらに1時間近く、ピクニックシートに座りながら話し込む。

 ゆっくり飯を食ってから、再びノホホンと会場内を回り始める。
 すっかりデジカメにしてやられた旧い一眼レフなどが、巨大なレンズとともに売られていたりするが、ちょっと考えてしまう。初期オートフォーカスとか自動 露光とかは、そろそろセンサーやコントローラーがヘタっているんじゃないかとか、いい加減ホコリをかぶっていてレンズがダメになっていないかとか、警戒し ながら見なければならない。ニコンやミノルタ、ヤシカやコニカ、懐かしい銘柄、あこがれの名器が、古ぼけて積み上げられているのは、売りに来ている店主の お父さんの趣味だったのか。逆に、程度が良いところは、値もいい。写真を楽しむのなら、電気を必要としない旧式の手動銀塩カメラを一つぐらいは持ちたいと いう欲求はあるのだが、こういうトコロで掘り出し物を見つけようというのは、難しい物だ。
 玩具類も、いろいろと見て回る。可愛いのだがさりとて欲しいかといわれると悩んでしまう巨大ぬいぐるみや、昔欲しかったヒーロー玩具などが、あちこちに 散見される。しかし、ちょっと欲しいからといって買い始めると、あっという間にとんでもない事になってしまう。慎重に、慎重に(^_^;)……。

 ちなみに、第8ホールの一番端には、子供用遊具等の置かれたコーナーもあった。底面直径6〜8メートルほど、全高8〜10メートルほどの、エアートランポリンがきていたのだが、よく見る「ふわふわネッシー」などとはちょっと変わったキャラクター。なんとクマ。しかも、戦隊ヒーロー調(なんとレッド)。カテて加えてベルトのバックルに「T」のマーク。妙な親近感が……。

クマレッド
子供用遊具エアトランポリン。似ている。ナニかに似ている…。

 端から端までとはいわないが、第8ホールからぞーろぞーろとみんなで流して歩き、第1ホールの飲食コーナーで飲み物を買って一息。500ミリペットボトル一本200円というのは、なかなかいい値段だが、ゴールデンウィーク中のリサイクル・テーマパークだと考えると、致し方ないのかな。

 休憩しながら、「あー、カラオケしたいぞ」という話しになり、取り敢えず、東京方面に戻ろうと移動を開始。
 有り難い事にガラガラの快速で、舞浜からのディズニーランド帰りの混雑には関係なく、座って東京まで。
 歌いながら、そこそこガッつり飯が食えそうだということで、東京駅から、藤沢くんに、新宿のパセラに予約を入れてもらおうとしたのだが、失敗。
 いや、一応、移動時間を考えて40〜50分後から2時間とお願いしたのだが、「19時からならお入りいただけます」と言われて、「あ、待つのなら今日はいいです」とお断り。……した直後に気がついた。今、18時10分過ぎ。ちょうど移動時間を計算すると19時ピッタリじゃん。(^_^;)

 (^_^;)……コレハ、ミンナ疲レテイル。クダグダニ疲レテイル……。

 この体調でカラオケはしんどいから、飯を食って今日は解散しようと決める。じゃあとばかりに、京浜東北線で指呼の距離の秋葉原に。
 駒八が空いているかどうか電話をしてみたが出ない。電話もとれないほど忙しいか、お休みかだ。駒八はあきらめて、駅前の近日全面オープン予定の巨大オフィスビルダイビルのふもとに最近オープンした秋葉原プラザビルの3階の料理・創作和 月の雫秋葉原店へ。東方見聞録黄金の蔵も展開している三光マーケティングフーズの展開する、関東圏で最近よく見るチェーンの一つ。あちこちに支店があるが、秋葉原店は、3月25日に出来たばかり。まだ入った事は無かった店なので、ドキドキ。
 でも、本当にドキドキなのは、これからだった。

 3分ほど入り口で待って、用意してもらった席に着く。窓際は、電気街口西側広場が一望できる絶好の張り込みポイント。おお、この角度でここが一望できるとはと、ちょっと関心。
 有り難い事に、ウーロン茶とコーラとジュースだけという事無く、シャーリー・テンプル(ジンジャーエールとグレナデンシロップ)等のノンアルコールカクテルがあって、これは助かる。
 飲み物が届いたので、持って来てくれた兄ちゃんに食べ物の注文を入れる。「これと」「あれと」……。
 「あの〜」とウェイターの兄ちゃん。「……食べ物のご注文は、飲み物をお持ちした後で宜しいでしょうか?」

 今、オノレが持って来たコレは何じゃい!

 いやー。そこまでキツい事は言ってないが、面倒な注文をいったん断る為のマニュアル言葉なのだろうか、どんなつもりで、自分が飲み物を運んで来た客に対してその場でそんな言葉を吐くのか、よく解らんが、ちょっと酷いぞコリャ。
 で、最近の居酒屋の流行なのか知らんが、ウェイター・ウェイトレスが、一回一回、テーブルの脇に跪いて客に声をかける。
 「○○のお客様は?」と聞いて「ここ」と声がかかると立ち上がって、そこにモノを置き、もう一度、同じ位置まで戻って跪きなおして「△△のお客さまは?」と聞く。こんなことを5人も繰り返されると、話しは途切れるし、時間もかかるぞ、ドキドキ。その上、距離を置いていて声が聞こえないのか、注文伝票を見ていて客の方を向いていないからかは解らんが、「ここ」といっても、見ていない上に声も聞き落としていて、「早く教えて!」と子犬のように首を傾げている。厨房が慣れていないのか、ただでさえ注文が届くのが遅いのに、目前まで来て最後のもうひとトンチキでさらに時間が掛かるのだ。
 しかも、この注文がまたトンチキ。注文のときに店員が「おすすめ」「イチオシ」を紹介するというのはよくあるが、一度の注文内で、同じことを何度も言う。同じ注文を何度も繰り返して訊く。声が聞き取りにくければ近づいてくればいいのに、テーブルから離れたところで跪いている。ゴールデンウィークで客足がとんでもない事になっていて、大変なのかも知れない。今日はもう帰りたいのかも知れない。こんな日に働いていて、彼女とデートが出来なくて悲しいのかも知れない。しかし、客にとっては、店員との注文のやり取りは、会話を妨げるんだから、パパっと終わらせてもらいたい物だ。
 さらに、まだ7時過ぎというのに「デザートは早めになくなるから先注文をお願いしたい」という。しかし、注文を取って行ったあるメニューが既に品切れと判明したのは、20分近く後。もう一度やって来て、別のにしてくれというから注文を出し直す。
 ところが、5人で注文したのに、3人分届いただけで、20分以上放置。
 「どうなった?」と訊いたら、1分ほどですぐ出て来た。

おい! おい! おい! 月の雫! おい!

頼むぞ……。

 かくして、この日は、「サービスって、何だっけ、何だっけ?」と、もてなしとか満足とかいうことについて、じっくりどっぷり考えた一日だった。

|

« スコタコ再びだぞ | トップページ | ゲーム・ゲーム・ゲームだぞ »

コメント

最近トレーナー・トレーニーともに、OJTってのがわかってないんじゃないかという接客業の方々多いですな。それと、想像力の足りない方々。某JR西日本のボウリング大会→宴会コースの方々は論外としても、

アキバ界隈で、迷ったらやっぱり万世本店ではないでしょうか。10Fに行ったときに「ついに俺もここまで」と(笑)。
人数決まってないと食べ放題は使えないですが
http://www.iyne.com/ZIP/
はよかったです。

投稿: 大外郎 | 2005/05/05 16:14

大外郎さま

 時期的に、3年間その業界で修行を積んだベテラン軍曹たちが卒業&就職でいなくなり、その代わりに補充として新兵が入って来たトコロなので、右も左も判らない率が増しているのでしょう。ましてや、そんなチームで3月25日オープンの新戦場へ参入となると、ホワイトベースかソロシップという具合になって、敵陣から「何だあの船は?」と言われてしまうのも、やもなしかも知れません。
 まあ、我々がいつも行くのが駒八だから、比べるのも可哀想だけど、同じ客商売で金をとっている以上、比べられても仕方ないよね。

投稿: 神北恵太 | 2005/05/05 18:44

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: サービスという事について考えたぞ:

« スコタコ再びだぞ | トップページ | ゲーム・ゲーム・ゲームだぞ »