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2005/05/23

消えた湖だぞ

 なんでも評点さんに浴槽の栓を抜いたかのごとく、満々と水をたたえていた湖が一夜にして消え失せたという記事が載った。2005年5月21日のことだ。

 数百万立方メートルもの水をたたえた湖が一夜にして完全に消滅してしまった。ロシアのニジニノブゴロド地方で起きた恐るべき怪現象である。

 湖畔のボロトゥニコフォ(Bolotnikovo)村の住民は、5月19日の朝、村からわずか数百メートルのところから広がっていたはずの湖面が完全に消えうせていることに気づき、びっくり仰天してしまった。昨日まで湖があったはずの場所には、深く巨大な地溝が残っていた。

 これはちょっと凄い。考えてみてほしい。何百万トンという水が、気がついたら消えていたのだ。

 湖畔のボロトゥニコフォ(Bolotnikovo)村をネット上で探してみたが、確実な場所はちょっと判らなかった。(流石に、家に在るアトラスでも、ロシアの村名までは調べがつかない)ただ、モスクワ東方のヴォルガ川流域、ニジニノブゴロド地方ということで、おおよそ、ロシアど真ん中という感じであろうか。
 この湖は、小さいものの、人造湖・ダム湖というようなものではなく、天然湖沼らしい。数百万立方メートルの貯水量ということから見ると、神奈川県の人造湖城山湖が、面積0.2k㎡ 有効貯水量393万立方メートルというから、ちょうどこの湖のモデルとして考えてみるのに良い大きさかと思う。
 城山湖が野鳥の宝庫となっていることからも、充分に生態系を成り立たせ得る大きさを有している湖なのだろう。現に、この消失事件の第一発見者は、湖に漁に出ようとしてやって来た漁師たちだったと言う。

 隣村の役人の話として紹介されているのだが、70年程前には、数棟の民家が地中に飲み込まれたというようなことも起こっているようで、この土地には、地中空洞が数多くあるのかも知れない。また記事には、地下河川という言葉も登場している。ヴォルガ川の地下水脈という訳だ。こういうものに、湖の水が全て吸い込まれてしまったのだろうか。

 アマゾン河の地下水流が掘りぬいた空洞に作られた地球連邦軍秘密基地ジャブローを思い出してしまう話である。

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コメント

石灰岩質の土地では、地下空洞が広がり、まさに栓を抜いたように水がなくなることがあるそうです。ただ、ここまで大規模というのは寡聞にして存じませんでした。

投稿: 八潮 | 2005/05/23 08:54

はじめまして。成田ひつじと申します。
CATVでやってる「現代の驚異」で、湖で油田を掘っていたら誤って地下の岩塩坑を掘り抜いてしまい、あっというまに湖から川から湖畔の森から住宅から、周辺の全てがことごとく吸い込まれてしまった(空撮がすごかった)、という事故の話を見たことがあります。岩塩がどんどん水を吸収してしまうためよけいすごいことになるようです。今度のがそれかは分かりませんが。
ちなみに米国での話でした。

投稿: 成田ひつじ | 2005/05/23 09:49

八潮さん
成田ひつじさん はじめまして。いらっしゃい。

 地下の空洞を掘り当てて、(もしくは支えていた空洞の天井が反没して)地面が陥没したり、池の水が無くなったりするのは、たまに聞く話なんですよね。
 でも、岩塩というのは初めて聞きました。たしかに、それだったとすると、スゴい事になりそうですね。防水パッケージングされたかのように他の地質層に包まれて、何万年・何億年前のカラカラの状態を維持していた岩塩の塊というのは、恐ろしいですが、なんとも地球の営みのロマンを感じずにはいられません。
 見たいなぁ、その映像。

 ただ問題は、ロシアという国は、ときどき埋め草に「獣人アルマス発見」とか「びっくり人間発見」とか、ちょっとナァの作り話を載せるので、何らかの形で続報が来ないことには、一概に信用して良いモノではないということです。
 本多勝一さんの『事実とは何か』という本に収録された「報道と取材の自由について」という小和田次郎さんとの対談の、「“人畜無害”ニュースの恐ろしさ」という項で、『戸隠山のクマ』という話題が語られています。
 酒井寅吉さんという戦前から活動していて、戦時中に特高にトッ捕まったりもしたジャーナリストが書いた半生記『ジャーナリスト』に、昭和8年に就職してすぐに配属された長野支局の思い出として、夏のニュース枯れの時期になると、「戸隠山に熊が出て、農民が発見。消防団・青年団が包囲したが、最終的に逃げられた。今後の対策に関し、町長はこう語った」というウソ記事で埋めるのが定番だった……ということが書いてあったという話です。
 もちろん今みたいに戸隠にそばを食いに行くことがブームになるはるか以前、第二次世界大戦前の話で、そんな深山幽谷の地の真実なんぞ、誰にも確かめようがありません。
 本の中での論点は、その記事が押しのけた真に報道すべき事件はどうなるのかということなのですが、まあ、これは、レッサーパンダが二足直立したニュースで全放送局のニュースが埋まる昨今の報道を見ていると、パッケージングして送り出すことを宿命づけられた新聞・雑誌・ラジオ番組・テレビ番組といった既存メディア上のジャーナリズムの限界ということとともに考えるべき話題なのでしょう。

 で、我々のような、こういうびっくりニュースを面白がる立場としては、まあ、話半分。眉に唾つけつつ、聞いておこうかというスタンスが良さそうなんですね。

投稿: 神北恵太 | 2005/05/23 15:27

>神北恵太 さん

なんでも評点の主です。補足情報のTBありがとうございました。

》ただ問題は、ロシアという国は、ときどき埋め草に「獣人アルマス発見」とか「びっくり人間発見」とか

おっしゃるとおり。ロシア発のニュースはキワモノが多いですね。ま、うちのブログのスタンスは、

》こういうびっくりニュースを面白がる立場としては、まあ、話半分。眉に唾つけつつ

でいいかなというところだったりしますが。

投稿: miccckey | 2005/05/24 02:55

miccckeyさん、いらっしゃい。

 なんでも評点、よく読ませていただいております。びっくり度合いのインジケータいいですよね。

 私も、ロシア系・南米系に多い「お前ら、誰も確かめに来ねェと思って、フカしてんじゃねぇ!」っていう話、結構好きです。昨秋、プラウダ英語版が報じたビッグフットの妻にされた少女の話なんか、いかにもロシア風のこういう記事をアメリカに置き直しただけという「あんたとはもう、やっとれまへん」級のお話で、大笑いさせてもらいました。

現代異類婚譚だぞ (2004.10.18)
http://kamikita.cocolog-nifty.com/kia/2004/10/post_14.html

投稿: 神北恵太 | 2005/05/24 05:18

日本でも大谷石の産地で、突然穴が開いて家が落ちたりしたような。
あれで池の底が抜けたら同様に消えてしまうのでは?

投稿: ふるき | 2005/05/25 01:49

ふるきさん

 大谷の町の地下は、江戸時代から続く大谷石の採掘で、適当に良石があると思われる方向を採掘工たちが好き勝手に掘ったため、縦方向、横方向に、正確な地図すらない状態で何百年分のトンネルが掘り抜かれています。
 だから成立要因が、自然洞窟か採掘場後かという違いはあるものの、同じようなことは起こり得るかもしれません。
 唯一、安心していいのは、川は一本通っているものの、大谷には、庭池程度のものはあっても、ある程度以上の大きな湖沼がないことです。

投稿: 神北恵太 | 2005/05/25 13:46

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