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2005/06/28

600万ドルだぞ

『スチーブ・オースチン』宇宙飛行士
命だけは取り留めた男
右腕、両足を切断、片目を失う
だがNASAのメディカルスタッフによって人体改造手術
サイボーグとなる、その費用600万ドル

左目はテレスコープ
右腕は銃を曲げ、コンクリートを砕くアトミックパワー
そして時速100キロで突っ走る
『600万ドルの男』サイボーグ

 この名ナレーション、聞き覚えのある方も多かろう。1970年代(74〜78)の米国製TVドラマ『600万ドルの男・サイボーグ危機一髪 (Cyborg : Six Million Dollar Man)』の冒頭に、毎回流れていたものだ。
 後のスピンオフ・シリーズ『地上最強の美女 バイオニック・ジェミー (The Bionic Woman)』の方が人気が高いのは承知しているが、残念ながら、彼女の出番は今日のトコロは無い。

 X51に6月24日、『世界初のサイボーグ人間が誕生 米』という記事が載った。

このほど、米シカゴにて、世界初となるリアル・サイボーグ(バイオニクス・マン)が誕生したとのこと。サイボーグとなったジース・サリヴァン氏(54・写 真)は以前、作業中に電線に触れて大やけどを負い、両腕を失った。しかしシカゴの医師トッド・クイケン氏は今回、人体の四肢と同じように思考するだけで動 かすことが出来る義手を開発、それをサリヴァン氏の胸部の神経と接続し、サリヴァン氏は世界初のサイボーグとして腕を取り戻したのである。

 これは、結構凄い。神経と機械をどうつないでいるのかは、詳しい説明は無かったが、記事の大元であるlocal6.comのスライドページを見ると、両腕をなくしたこのサリヴァンさん(なんだか久米宏に似てるんだよなぁ)が、この「義手」を装着するシーンや、義手だけの写真が載っている。これを見ると、チョッキのような感じで着込むもののようだ。
 だから、直接、体内に機械を入れてしまうサイボーグというものとは、ちょっと違うように思う。が、それでも、腕を動かそうとする神経の電気信号を、ゆっくりながらも拾い出して何かが出来るということは、手足を無くした方にとり、画期的な進歩だ。
 ちなみに記事に寄れば、この腕、もうちょっと技術が確立されれば、1本6億5000万円ほどでなんとかなるかもということである。つまり、600万ドル。

 腕1本600万ドルは高かろう、両足とテレスコープ義眼も付けてくれよ、とは思うのだが、いかがなものか。
 なお、神北が思うにこの腕の値段はたぶん冗談である。腕一本6億円かかっていては、医療にも福祉にもなりはしない。単に、かのTVドラマにかけたジョークだろう。

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コメント

好きだったんですよ。
スティーブ・オースチン大佐。
当時はいわゆるノベライズみたいな小説?も出てたりして、バカだから買ったりもしましたねー。(笑)
でも、あのころは日本もバブルのハシリで、600万ドルといっても、銀座和光前の土地を二坪くらいしか買えなかったので「二坪の男」とか呼んだりも。(笑)
今の世の中は、やはり土地より技術か。
「六億の腕」
うーん……なんか何処かの安義賊の肩タイトルのようだ。

しかし「600万ドル」を見ながら「剣持キャプテン、部長はギルギス(だっけ?ど忘れで出でこない(^^;A)ですぜ!騙されてはいけません!!」などと吼えていたバカは若き日の私です。(爆)

投稿: かざま | 2005/06/28 17:04

かざま さま。

 んー。たしかに「銀座二坪の男」は剣持キャプテン。(^_^;)。一時期、記憶障害を起こした恋人を盗られかけたりしたようですから、たしかにゴールドマン部長には気をつけるべきかも。
 ちなみに、スチーブ・オースチンとジェミー・ソマーズは、今から11年前の1994年、20年間の婚約時代にやっと幕を引き、最終的にゴールインしていた模様。
 まったく、日本未放映分には何があるか判りませんな、アメリカのTVドラマは……。

投稿: 神北恵太 | 2005/06/28 21:21

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