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2005/07/19

『ガンダムが好きだから』だぞ

 またまた、今年の日本SF大会Hamacon2の話。
 この神北情報局の一つ前の書き込み『終わった夏だぞ』に、池田くんのレスポンスがついた。これに何かを返すには長くなるので、別の書き込みにした。
 まず始めに池田くんの私的反省会レポートを読んでおいて欲しい。

 この企画、そもそもの発想は、シール企画で今年も一緒にやった仲間の竹内くんが着想し、神北も相談を受けたもの。

 2005年現在、神北も関わっている講談社の『Ζガンダムヒストリカ』を始めとして、角川の『ガンダムエース』やディアゴスティーニの『ガンダム・ファクトファイル』等、数誌のガンダム専門誌が 存在する。最初のガンダムが1979年、ガンプラの発売が1980年。Ζガンダムが1985年……。既に、25年以上に渡り、幾つもの世界観の中で、幾つ ものガンダムが現れ、どれもがそこそこの人気を示しつつも、やはりファーストガンダムと呼ばれる第一作『機動戦士ガンダム』や、その続編枝編である宇宙世 紀シリーズが人気が高い。また、全然異質な別世界として始まり、若いアニメファンが入門し易く間口を広げた『ガンダムSEED』シリーズも、商業的大成功という状態ら しい。
 こうした中で、ガンダムという社会現象を一番身近に捉えているであろう、各誌を舞台に活躍する出版人に集まってもらい、ブームやファン層 の分析や、アニメ界がフィルムからデータの世界に移行した事や、出版界が活字+写真製版からDTPに移行した事に伴う、初期ガンダム報道の現場と今の現場 の違い等も含め、四半世紀続く社会現象としての『ガンダム』を語って貰おう。

 というようなことを考えていた。
 冬か春先に、なにかいい企画案はないかと云うような相談を受けた時に、竹内くんが、実行委員長の半澤くんに対し、その構想を話したらしい。しかし、竹内 くん自身もシール企画で猛烈に忙しいためこの事前準備でスタッフに入ることも出来ない。当時から、実行委員会内の人不足は聞いていたので、これだけ重厚に前準備が必 要な企画は流れたんだろうなと思っていた。

 しかし、この企画は死んでなかった。いろいろと姿を変え、方向性を変えつつも、生き延びたのだ。
 しかも、実行委員長肝いり企画として。

 だが、実行委員長肝いりと云っても、何一つスゴいことではなかった。実行委員長のイチオシであったとしても、実際に実行委員長が当日その担当として動ける訳がないのだ。これが神北もスタッフをやったZero-conやT-conなら、企画局は、実担当を出し、実行委員長の意図を汲んで動けるようにしていた。
 ところが、今年の大会はそれをやらなかった。半澤くんが講演者に交渉し、当日その場所にお集まり頂くところまでは企画を組んだのだ。

 しかし、他の件で押して、企画に遅刻した。

 企画した本人が来ないのだから、もともと、事前にどうこうするというネタを仕込む時間もない。おかげで、決まり文句としてでなく、本音で「さて、何の話をしましょうねぇ」から始まるような企画になってしまった。
 司会の氷川さんのところに、箇条書き程度の「順にこんな話を振って行く」という式次第ひとつあった訳でもなく、しかも、その氷川さんも、機材トラブルで押した『MS igLoo』に引かれて途中で抜けるという、最悪のコンディション。
 この企画の直前に氷川さんから『MS igLoo』との時間バッティングの状態を聞き、途中から急遽司会を引き継いだ大徳さんがうまく回していただけたからなんとかなったようなものの、これはすくなくとも、お呼びした講演者の皆さんの人間力が高かったから回っただけで、実行委員会や企画担当者の企画力には一切関係のないところでの、企画の成功である。

 というわけで、池田くんは、機材トラブルであちこちに迷惑が出たように書いておられるが、たしかに、この企画が始まる前に終わっている筈の『MS igLoo』上映会が、機材障害で跳んで、時間的にかぶって来たのは予想外のトラブルではあったが、既にその前に、この企画は根源的なトラブルを抱えていたのである。

 ただ、2007年のワールドコンを目指す予行演習である2005年に、こういう実行委員会がイベント開催を甘く見た事のツケのようなミスが噴出して良かったと考える、前向きな思考法もある。もちろん、今から実地で試す機会はない訳で、それだけ、よほど精緻なシミュレーションが必要にはなるのだが、実行委員会、特に企画局、更に直接企画を担当するスタッフは、このことを真摯に受け止め、二年後のために今後、対応していただきたいものである。

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コメント

この企画について、竹内の行動などは別途Web日記に書こうと思っています。
企画のネタ出しをする場合には、最後までフォローしていかないといけない、と思い知らされました。
企画出演者のみなさんには、申し訳ありません、としか言えません。

投稿: 竹内一詔 | 2005/07/20 01:03

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どう書こうか悩んでいたが、神北さんにかなり詳しいところまで書かれてしまったので、黙っているべきではない、と判断して書くことにする。 2日目の10時過ぎ、竹内は怒りに震えていたのである。何故か。ふたつも「ガンダム」企画を重ねられてしまったからである。どちらも見に行ける訳ではないが片方は自分で粗案を出し、神北さんに迷惑をかけつつ実現した企画だったからだ。 この企画を思いついたのは2004年の11月頃。ディアゴス... [続きを読む]

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