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2005/07/12

なんだか細かくて大変だぞ

 「破壊王」橋本真也が、脳幹出血で亡くなった。
 格闘技の選手というのは、身体の限界を常に越え続けて、それによって自分を成長させる所があるから、あれだけの選手ともなれば、選手人生の中で堆積した無理と、成長した自分の肉体とが、常にガチンコ勝負を繰り返して来ていたのだろう。残念なことに、橋本真也は今回、その無理に呑まれてしまった。旗揚げした団体の失敗による心理的負担等と言う、本来彼の得意ではない分野からの攻撃が大きすぎたのかもしれない。
 いろいろと想いは募るが、今は、故人のご冥福を祈りたい。

 さて、で、そんな今日この頃、神北が何をしているかというと、昨年と同じように、星雲賞の賞状を作成している。
 これはこれで、マシンと自分の限界を超えるような話だ。A3のカラー原稿、Photoshopで300dpiとなると、1枚の賞状が120メガバイト程度。それが約9部門(場合によっては特別賞などが増えることもある)あって、しかも、合作や翻訳作品の場合、複数作家や翻訳家の分を考えると、それぞれ部門ごとに何枚か作らなければならないので、十数枚。
 神北に仕事が回って来る前は、デザイン会社の有志のSFファンの方にやっていただいていたようだ。回って来た前年度データを見ると、自前の出力装置を使える為に、1つのファイル内に、部門ごとにレイヤーを分けて文面を設置しておき、必要に応じてその時印刷するレイヤーだけ可視状態にするという方法で、やっておられたようだ。
 それはそれ、楽なので、神北もそれを真似たいという欲求はあるのだが、なかなかそうはいかない。まず、神北家には、A4までのカラープリンタしかないのである。A3で縁なし印刷をしようと思えば、A3ノビまで使え、割りと厚手の用紙が通る機械を備えた出力センターに出向くしかない。
 そうなると、現場の手作業でいちいちレイヤーのオン/オフなんてしていられないので、結局、刷り出すモノの数だけ、120メガバイトのファイルを用意することになる。
 これが、やはり重いのだ。
 重いファイルを一個一個開いて、逐一文言を直し、文字数の多い所は小さな文字にして収めるなど、文面のバランスをいじり、全部を手作業で作って行かなければならない。

 Illustrator使いの神北が、なんでPhotoshopなんぞで、そんな苦労をしているのかというと、実は昨年、Illustratorでやってみたら、そこに敷いているPhotoshop画像が重すぎて、Illustratorが挙動不審に陥ってしまったのだ。ここ一年、神北の環境は変わっていないから、今年もPhotoshopで作業するのが、ベターなのは見えている。
 てなわけで、自動化出来る所は密かにアクションをいじりつつ、出来ない所はコリコリと手作業で、仕事を進めている。

 ちなみに、本年の受賞作・受賞者はねぇ……。守秘義務で、言えませんって(^_^;)。

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コメント

大変お疲れ様でございます。
で、今でさえ大変なのに、あれこれと指示が変わったり追加があったりとかで、端で旦那との会話を聞いていて、まだまだ作業は続くんだなぁ・・・・って思ってしまいました。
これ以上、変更が無いことを祈って・・・・・

投稿: たちばなゆに | 2005/07/12 12:48

たちばなゆに さま

 先ほど、電話の向こうで莉緒ちゃんと遊ぶ声が聞こえておりました。お母さん大変ですね。
 こちらの件は、もう終わりです。確認取れた上に、もう刷っちゃいますから(^_^;)。

 でも、シール企画の事前作業はこれからなのでした。

投稿: 神北恵太 | 2005/07/12 13:07

お疲れ様です。
こちらも昨日会場との最後のツメがおわりました。
何で大阪の人間がパシフィコとの交渉をやっているのかは謎…。

投稿: 池田武 | 2005/07/12 17:09

なんかいつもながら大変ですなあ。
手持ちのA3ノビがすれるカラープリンタを持て余している身としては、お気の毒な限りですよ。

投稿: しおさか | 2005/07/12 20:38

池田 さま

 お疲れさまです。私も、5年前の大会でパシフィコの会場交渉を担当しました。第三セクターというので、半官半民というか、清算団体というか、なんか、負け試合みたいな体制の落語『ぜんざい公社』みたいなトコロかと想っていると、意外とと人情味が厚く、がっちりとこちらの意図を受け止めてくれる、非常に好印象の会場でした。
 とはいえ、一つ一つの部品の繋ぎ合わせで全体像を紡がなければならないので、大変な仕事だと想います。ご苦労様です。

しおさか さま

 んー。家庭用インクジェットではちょっとねぇ。大判プロッタとかレーザープリンタと違って、表現力に難しいトコロがあるんですよ、機械の精度の面でもネ。
 あと、打ち出した後の裁断処理も、A3の長辺を切り出せる大きいカッターは家にないし、家庭で返る程度の押切では綺麗に直線を出すのが難しいので、そこは、プロに任せちゃうに限ります。

投稿: 神北恵太 | 2005/07/12 22:01

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