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2005/08/10

48時間600円は高いぞ

 ITmediaニュースに、2005年8月8日、『48時間で消えるDVD、600円で発売』という記事が掲載された。真空パック状態で販売され、密封パッケージを開けると、化学反応が始まり、48時間程度で読めなくなってしまうというモノだ。

 出版取り次ぎ大手の日本出版販売は、開封後48時間程度で再生できなくなるDVD「48(よんぱち)DVD」を、9月17日に首都圏のコンビニで発売する。税込み600円と安価だが、レンタルと違って返却不要なのが売りだ。
 米FlexPlay Technologiesの技術を活用した。ハムの真空パックのように、DVDを真空パックして販売。開封するとディスク表面で化学反応が始まり、48時間あまりで再生不能になる。

 随分前に、この技術が開発されたというニュースを読んでいたので、やっと製品化・ビジネスモデル化が為されたという事なのだろう。技術的な可能性としても極めて面白く、レンタルDVD代わりという以外にも、いろいろな可能性があると思う。

 しかし、記事によると、第1弾は「アビエイター」「花と蛇」「カンフーサッカー」の3作品。それぞれ、東映、松竹、ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンと提携して開発した。というが、これ、どうなのかな? 取り扱いも首都圏だけで、しかも「サークルKサンクスなど」らしい。セブンイレブンやローソンやファミリーマートには、入るかどうか確定していない……というより、入らないのだろう。ちょっち、商圏小さくないか?

 しかも、今、レンタル屋のDVDでも、2泊3日というのは少ない。だいたい、超最新作でもない限り7泊8日(つまり1週間、土曜日に借りて、翌週の土曜日に返しがてら次の物を借りられるようなペース)あたりが基本になりつつある。記事にもあった、携帯電話でパスワードを購入するDVDでも、同じ600円で1週間見ることが出来る。
 たとえば、ツタヤのDUSCASと いうオンラインで注文するとDVDが郵送されて来るシステムだと、月額2079円の会費で、無制限にDVDが借りられる。一度に手元に来るのは2枚までだ が、そのDVDを郵送返納すると次を送って来てくれるシステムで、この郵送費もツタヤ持ち。このDISCASのコースの中に、Sプランという月会費無しで1枚512円というコースがある。これでも発送日より10泊11日である。
  もちろんこのDISCASとかは、売りっぱなしではなく、ネットを使った普通のレンタルDVDだから、貸し出し中で在庫切れしていて待たされたり、今選ん でも、手元に届いて観れるのは何日か先だったりと、ある程度の不便はある。しかし、33万本のラインナップを持っている強みも大きい。
 これに対抗するには、商品としてよほどラインナップを研ぎすまさないと、相当しんどいのではなかろうか。単に早いだけ・短に人気作ではダメで、商品力が問われる。『秋映画予告編まとめて30本』とか『お笑い芸人ギャグ100連発』とか、何か「ここだけ」の手間のかかった物でないと、48時間限定商品としての魅力が薄い。

 しかし、ちょっと商品企画力に関して、この企画チームは、疑わしいという気がする。私は言いたい。この新機軸の商品開発チームに、声を大にして問いたい。

 なぜ、エディー・マーフィーの『48時間』を初回ラインナップに入れないのだ?

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コメント

先のコメントは失礼しました。なんかいつのころかsafariがここの名前欄で文字化けするようになってしまいました。
で、本題。この時間がたつと再生できなくなるDVD、本家のアメリカではすでにポシャってます。レンタル屋まで遠いアメリカでもダメだったのが会社の帰り道に何軒もTSUTAYAがある日本で流行るとは思えません。

投稿: ふじさわ | 2005/08/10 22:44

真空中で聴けばいつまででもだいじょぶってー事ですな。
ボロいプロテクトですなあ。

投稿: 森野人 | 2005/08/10 23:07

ふじさわ さま

 日販なんて会社が扱う以上、本来もっと出版寄りのことを考えていて、今回の疑似レンタル的販売はどちらかというと、客の反応を見るためのトライアルという気がしますね。
 「開けたは良いが、その直後に女房が産気づいて、二日ほどてんてこ舞い。観てない内に見れなくなったぞ」とかの苦情の数を拾うのも算段のうちかも知れません。

 で、それを何に使うかですが、本来、DVD-ROMで、収録ソフトも時限ソフトにしておき、Windowsなんかの修復ソフトとかをコンビニに置くというのは、わりと便利かなと思います。
 たとえば「ノートン先生、2日間往診2000円」ってなワケ。もし、恒常的に様子を観ててほしければ、ちゃんと正式料金を払って主治医・ホームドクターになってもらってねということで、どすか?

森野人 さま

 真空中……。う〜む、完璧。でも、唯一の問題点は、息が出来ないことと、音が聞こえないこと? ((^_^;) そこまで真空かよ!>オレ)

投稿: 神北恵太 | 2005/08/11 03:13

化学反応がハードに悪さする事は無いんですか?素人の感想で申し訳ないのですが・・・・

投稿: たちばなゆに | 2005/08/11 09:08

たちばなゆに さま

 ええと、どういう仕組みか正確な知識は無いんですが、たぶんこういうのって空気中の酸素を取り込んで自ら酸化することで劣化する物質だと思われます。とはいえ、劣化といってもDVDのプラスチック自身がボロボロになるのでも、表面から何かがはがれるのでもなく、本来DVDドライブはレーザーの反射具合によってON-OFFを読み取っているのですが、これが全部ONないしOFFに読めてしまう程度にデータ印刷面が色素変化するのでしょう。
 感じとしては、銀食器の表面が曇るとか、10年も前のクリアケースが変色して黄色っぽくなって来るような、ああいう変化がDVDのプラスチック本体上のデータ印刷面にのみ、たった二日を過ぎただけで急速に起こるということだと思います。

 そう考えると、変質したガスがドライブ内に噴出するわけでも、破片が剥がれ散るわけでも無いので、ドライブに入れっぱなしになっていたとしても、簡単にはドライブを悪くすること(プラスチックを溶かすとか、レンズを曇らせるとか、接点の金属を錆びさせるとか、物理的にゴミが飛び散るとか)はないと思います。

投稿: 神北恵太 | 2005/08/11 09:35

なるほど・・・納得しました。昔、劣化したビデオテープがデッキから出てこなくなるという事があったものですから・・(^_^;)時代が違いますね・・・

投稿: たちばなゆに | 2005/08/11 12:54

でもやっぱどうせならボンって自爆してもらいたいよね。

それにしても酸化反応使ってるとしたら、新鮮なうちのディスクを砕いて食べると抗酸化作用で健康に・・・ってならんか

投稿: 森野人 | 2005/08/11 23:28

森野人 さま

 考えていることは解るぞ。「なお、このDVDは自動的に消滅する」って大平透の声で言って欲しいんだろ?
 しかし、たかが600円のDVDごときを放置して、ドライブを吹っ飛ばされたのではワリが合わん……。
(^_^;)

投稿: 神北恵太 | 2005/08/11 23:44

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