« 心地よい疲労だぞ | トップページ | 松島視察行(その2)だぞ »

2005/09/27

松島視察行(その1)だぞ

 2005年9月17日夜、23時を回った頃、塩坂くんのノワール号で、塩坂くんと竹内くんが迎えに来てくれた。これから松島方面に視察である。
 とはいえ、まずは腹ごしらえ。新大宮バイパス沿いの馬車道へ。最近の様々な動向とか、今回の視察の目的とかの情報交換。
 今回の視察行は、この8月に来年の第45回日本SF大会ずんこんの企画部長に就任した竹内くんが、この10月に予定されている、企画を持ち込む人も含めた一般参加者と共に行なう公開視察に先んじて、一度現地を踏み、状況を掴んでおきたいということで、ごくプライベートに行なったもの。神北は、面白そうなので付いて行ったのだ。

 こういう視察というのは、楽しい。全体像が容易に把握出来ることと、普通では見ることの出来ない舞台裏を見れたり、ホテルの人からそういう風に使ってい る理由を聞けたり、こういう使い方の可能性があるかという話が出来たりと、大会スタッフの一番楽しい時間の一つだ。今回は、スタッフでもないのにそれに付 き合わせて頂けて、とってもラッキーだった。
 一つ残念なのは、早く行った理由の一つに、出来るだけ本番の7月上旬に近い気候の中で、暑さを体験しておきたいというのがあったのだが、9月となるとや はりかなり気候が違う上に、直前2〜3日でぐっと温度が下がったこと。神北は、半袖シャツに長袖の上っ張りを持って行ったし、竹内くんと塩坂くんは長袖 シャツだった。
 夜12時台に大宮辺りを発進した我々は、一路東北道を目指す。取り敢えず、たどり着いたら温泉ランドかスーパー銭湯で仮眠をとって、昼の待ち合わせ時間 にホテルに行く予定だった。しかし、普通に走って行くと、5時か6時には着いてしまう。ところが、唯一、早い時間に開くスーパー銭湯が、8時開場。まあ、 休憩を挿みながらなので、そうそう早くは着かないだろうが、早く着いたらどうするべと云う話に。
 ここで、一案を出してみる。
 もしかして、魚市場近くには、朝早い定食屋とか在るんじゃね?
 よし、乗った! とというノリの良さで、取り敢えず塩坂くんの用意した観光地図で漁港らしき所を探す。あった。塩竈の魚市場。狙いを定めて行ってみる。
 朝6時少し前、仙台港北ICから国道45号線を塩竈市方面へ。朝日が昇り、明るくはなっているが、空気はしんと冷えて、まだ町が眠っている時間に、我々 は松島湾西奥の小さな湾、千賀の浦の北岸に位置する塩釜漁港方面へ。魚市場自身は、当然、仲買免許が無いと入れない神聖な競り場だが、近所に、水産物仲卸市場が ある。この仲卸市場では、誰でも新鮮な魚を買える上に、日曜日でも、「日曜朝市」と称して半数ほどの仲卸さんが店を開けているそうな。我々は近所の小さな お店に入ったので試せなかったが、仲卸市場内には、御飯とみそ汁、わさびと醤油だけを用意した店などが在り、仲卸市場内で買って来た新鮮な魚介類をオカズ に御飯を食べることも出来る。日曜朝市と他の曜日の違いはよく判らないが、お薦めである。ここいらへんはこのページに詳しい。

 食事の後、しばしファミレスで時間を潰し、仙台港北IC至近の、8時に開くスーパー銭湯を目指して、戻る方向に移動。
 1800円とか3500円とかの入場料を取る、温泉ランドと呼ばれるような高価な施設と較べると、割とこじんまりしているが、入浴料550円で朝8時から深夜3時までお風呂に入れるならば、まあ、文句は無い。
 浴槽が幾つも在って、そこそこ楽しいのだが、中に「変わり湯」があった。蛍光グリーンのお湯がこんこんと出て来るそれは、オリーブがどうのこうのと温泉名が書いてあったが、基本的にバスクリンの臭いがする。蛍光グリーンのお湯に入っていると、一歩遅れて浴槽の方にやって来た竹内くんが、その色を見てギョっとしている。
「なんですかこれは?」
「中国の化学工場の湯!」
 等と言いながら、呆れて入る。更に一歩跡からやって来た塩坂くんも同じ反応。

 体中に緑が沈着するのを防ぐかのように、お互いに掛け湯を多めに使い、今度は普通の浴槽へ。竹内くんも露天を目指して出て行った。と、ものの1分ほどで戻って来た。また掛け湯をしてから我々の居る通常浴槽の方へ来る。電気風呂・ジェットバス等が並ぶのは、最近のこういうお風呂施設の基本的なバリエーション。
 よし、と思い立ち、竹内くんが早々に引き返して来た露店に行ってみる。神北より先に状況を察したらしい塩坂くんが叫ぶ「ぎ……ぎゃあ」
 露天風呂は、濃い青紫であった。ラベンダーの香りがする。
 これは、何? 流行? 主義?

 循環させている以上どうしても縁の切れない塩素臭と、かなり濃厚なラベンダーの香り。タイムトリップしそうである。「混ぜるな危険」である。というか、神北は行かなかったのだが、このお湯が上から落ちて来る「打たせ湯」ゾーンに行った塩坂くんは、ミスト状になったお湯の強烈な香りに完全に当てられた模様。「も〜だめです」
 早々に、露天風呂を退散。中に戻って掛け湯をする我々を竹内くんがニヤニヤ見ている。うーむ。やられたよ。
 世に言う「精神攻撃」てやつなのかな。
 いい感じに身体を温めて、精神的に疲弊した我々は、まだ準備長のお食事どころで唯一先に用意出来ていた謎の柑橘系飲み物を手に、御休み処の隅に場を確保して、ばったりと横になる。9時前から11時前まで、2時間ほどけっこう深く眠る。さすがに深夜のドライブがこたえる歳になった。20年前なら、深夜ドライブで出掛けて行って、その日一日遊んで、夜も遅くまでバカ話するまで体力が保っていたのだが、情けないことだ。

塩竈から松島の朝日
塩竈仲卸市場の夜明け 塩竈仲卸市場は、一般市民も新鮮な海産物を買うことが出来る。日曜朝市は6時から。

松島湾に昇る朝日
松島湾に昇る朝日 塩竈漁港から真東の松島湾を臨む。多島海にきらめく陽光が美しい。

 目を覚ました我々は、1時の約束の時間に向かって東進。
 仙台市宮城野区の仙台港北ICを降りると、ものの400メートルほどで仙台市は終わり、まず多賀城市・そして塩竈市利府町と並び、松島町へと至る。多賀城は、有名な坂上田村麻呂の拠点だが、その成立は遡ること七十数年、彼の生まれるよりずっと古い時期のこと。碑文によると、奈良時代前半の720年代に築かれている。その多賀城に、今は陸上自衛隊多賀城駐屯地がある。1300年前も今も、国の護り手が多賀城にいる。……て、実際の多賀城跡は、この自衛隊基地からJR仙石線と東北本線を挿んだ山側にあるのだ。この多賀城と塩竈の二つの市は松島へ向けての補給路となるので、国道45号線だけでなく県道23号線なのかな? 仙台東部道路という、郊外店が並んでそうな新道も走ってみる。
 塩竈市からは国道45号線1本が、ほとんど唯一のルートとなる。国道より随分内陸部を走る三陸縦貫自動車道まで北上すれば、また別の道もあるのだが、今回は、補給路の確認という面もあったので、店の外観等から概略規模等を推し量りつつ国道沿いを北東方向に進む。JR仙石線陸前浜田駅付近からメチャ混みを始める。観光地の中は、商工会などが動いて、少しは何とかして行くのだが、観光地に入る周辺が一番混む。旧い観光地では致し方ないパターンだ。
 とはいえ、昼間の渋滞なので、30分ほどトッ捕まっただけで松島に入る。JR仙石線松島海岸駅付近はめちゃ混みだが、1本の道なので、なんとか流れて行く。松島の観光街を概ね抜けて、国道45号線が高城川沿いに北上し始める根元付近の松島第一小学校脇の交差点で右折し、高城川を渡ると、松島ホテル一の坊に続いてホテル壮観。目的地だ。
 車を置いて、適当に昼メシを食い、1時ちょうどぐらいに壮観のロビーへ。

|

« 心地よい疲労だぞ | トップページ | 松島視察行(その2)だぞ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29746/6140980

この記事へのトラックバック一覧です: 松島視察行(その1)だぞ:

» ずんこんの会議 [紅緋記]
2006年開催の第45回日本SF大会「みちのくSF祭 ずんこん」の運営会議。今日 [続きを読む]

受信: 2005/10/18 13:36

« 心地よい疲労だぞ | トップページ | 松島視察行(その2)だぞ »