松島視察行(その2)だぞ
ホテルの担当さんを待つ間、しばし、ロビー等をカメラにおさめさせて貰う。日々500〜700人が宿泊する大型旅館なので、当然、その規模に見合った広さに作られている。神北の感覚で云うと、三谷温泉の松風園のロビーにイメージが近いだろうか。フロント前もかなりの広さが取られており、上手いチェックインシステムを組めれば、参加者をスムーズに通せるだろう。
ホテル壮観フロント 視察は宿泊客の居ない時間である午後1時からだったため、閑散としているが、この素直な広さがホテルの使い勝手の良さを象徴している。
ホテル壮観ロビー ソファーコーナー 広々とした感のあるソファーコーナー。シティホテルではないので、何百人も収容することは考えていないが、ゆとりを持った配置が気持ちいい。
お土産店 館内のお土産屋さん。やはり海産物加工品に力が入っている。
コーヒーラウンジ 吹き抜けの窓際にに作られたコーヒーラウンジ。2階分の背の高いガラス窓から充分に陽光を取り入れて、明るい空間になっている。
芝生に覆われ、真ん中にプールのある庭 気持ちのいい広い庭は、真ん中に円形プールを持つ。このプールは円形の外見に騙されがちだが最深部1.8メートルという本格派。
ただ、三々五々、それぞれの宿泊客が時間的にばらけて訪れる、ツアーグループは幹事の手続きでチェックインをさせるということを常としている観光
ホテルの毎日のチェックイン業務と、開会式を目指してどっと集まって来る参加者一人ずつに物を渡して参加確認をする日本大会のチェックイン(当日の参加者
エントランスの確認・モノ渡し業務)とでは、随分とやることが違うから、いくら充分な場所があるとしても、あまり非効率なことをやっていると溢れてしまう
かも知れない。大会実行委員会のアイデアに期待したい。
担当のUさんの案内で、いろいろな施設を見せて頂く。宿泊施設としてのホテルにとっての
昼間は、前日の客がチェックアウトしてから当日の客が入るまでに部屋を整えたりする準備作業の時間だが、バンケット施設としてのホテルに取っての昼間は、
夜と並び昼食客等を迎えるオンタイム。また、中華・和食の館内レストランも稼働し、外部からの来客を迎えているから、到底オフタイムではない。その合間を
縫うようにして見学させて頂く。
松観の間 ホテル玄関から庭方向を見て、2階右手方向の最奥に位置する座敷「松観の間」を最初に見せて頂いた。
トイレの表示 館内にあった洒落たトイレの表示。
最近の大会では、ゼロコン以降、柳澤さんが推し進めて来た障碍者サポートが功を奏したせいもあるのか、わりと身体に障碍を持つ参加者がおられる。
この障碍者サポートというのは、障碍者の方に対して金銭的負担を軽くしてそれでOKというものではなく、聴覚障碍の方には要約筆記チームを用意する・車椅
子での参加者がどこにでも行ってもらえるよう施設の平坦性・小段差のスロープ設置されている場所を選ぶ等、特別扱いをしない方向で、そういう人達も自由に
企画に参加してもらえるように考えている。小さな段差にスロープが付いているか、車椅子ごと入れる身体障害者用トイレが何カ所用意されているか等、身体障
碍者にいかに優しい施設になっているかも、重要なチェックの対象だ。
また、各部屋間の繋がりも確認して行く。幾度にも渡って増設された旅館だけに、廊下の広さに関しても部分ごとに差が生じている。出来るだけ太い通り道を繋いで、参加者が行き来し易い企画配置を割り出そうと、竹内くんと塩坂くんはいろんな算段をしながら見て回る。
今回、神北は大会スタッフではなく部外者なので、まあ、館内施設・裏導線部の見学については割愛するが、配膳等の裏動線がよく考えられた施設と、モラルの高い従業員のみなさんのきびきびした態度が気持ち良かったことだけは報告しておこう。
松島駅 JR東北本線の駅。松島の観光地からは少し離れているが、ホテル壮観からは比較的近い。
松島海岸駅 JR仙石線の駅。松島の観光スポットの目の前にある駅だが、ホテル壮観からは少し離れている。
一応、一通りの施設を見せて頂いた後、夕食までの間、車であちこちを視察した。
松島の表玄関と云えば、瑞巌寺にもほど近いJR松島海岸駅(約1.9キロ)。地図上のこのホテル壮観の最寄り駅は一駅隣のJR仙石線高城町駅(0.6キロ)だ。また、JR東北本線松島駅(1.1キロ)も割と近い。
ただ、JR仙石線高城町駅は、松島の一般市街地の中を突っ切れば、0.6キロ程度だが、実際マイクロバス等での送り迎えとなるとJR東北本線松島駅と大して変わらない距離になると思われる。
ホテルのページによると3駅どこからでも車で5分となっているが、実際には松島海岸駅からホテル壮観までが観光地松島のメインストリートであり、松島海岸駅経由はある程度混むことを覚悟しなければならない。
また、松島海岸駅の向こうにあるホテル松島大観荘からJR仙石線松島海岸駅や観光地を抜けて、ホテル壮観を通り、JR東北本線松島駅までを、1日22往復する松島循環100円バスがある。名前の通り、大人100円・子供50円で、便数は多くはないが観光地松島の便利な足だ。
ちなみに、航空機利用の場合、仙台空港と松島駅を所要時間1時間10分(松島海岸駅までならちょうど1時間)で運行している定期バスがある。日に各7便(往復計14便)と本数がまばらだが、何も考えなくても松島に着けるのは便利かも知れない。現状、大人1500円・子供750円だ。
浦霞のアンテナショップ 塩竈市内の蔵本浦霞のアンテナショップが、松島の国道45号線沿いにある。
こうした公共交通機関を調査したり、松島の中心地の浜焼きの店で、マグロのほほ肉の串焼きを食ったり、ホテル至近のホームセンターコメリの品揃えを確認したり、日が暮れるまでの間にあちこちを走り回る。大会実行委員会や持ち込み企画をやっていると、会場付近のこういう店の品揃えがどうも気になる。
夕食は、3階の平安の間。いわゆる温泉ホテルの夕食だが、やはり中心は海産物。牡蠣や帆立の養殖で知られ、マグロ水揚げ日本一の塩竈港をすぐ傍に抱えれば、必然か。
夕食風景 当日はバイキング形式になると思われるが、下見の人数ではそれは無理なので、お膳で出して頂く。海産物が美味しい。
呑まないというと、「じゃ、御飯すぐ御持ちしますね」と非常に機転の利く仲居さんが担当して下さり、食事が楽しい。ホテルの夕食となると、どうしても凝った料理なので、付けダレとか、食べ方とか、いろいろと説明があるものだが、それが不要に丁寧だったり長かったり、逆にほとんど無かったりすると、食事が興ざめになってしまう。しかし、物凄く端的に、必要なタイミングで、そういう説明やアドバイスをこなして行く。饗応する心に秀でたホテルだと感心。楽しい食事だった。
前晩徹夜で走って来て短い仮眠だけで、一日中なんだかんだと動き回り、暖かいお風呂に入って美味しい御飯を食べれば、眠くなるのもいたしかたあるまい。
このまま神北は轟沈。目が覚めたのは深夜1時ちょっと前、1時にお風呂は一旦閉まるので、諦めざるを得ない。しゃーねーから、持っていったMacでいろいろと作業。こういう時、慣れた環境を運んで行けると助かる。
2時頃に、竹内くんが起き出して来る。旅館の図面を見ながら、あーだこーだと話をする。お互いに記憶が鮮明な内に疑問点や感想を述べ会っておかないと、いろいろ忘れてしまいそうなので、2〜3時間、細かい話を「あーだった」「こーだった」とつつき回す。
空が白みかけた頃に眠り直す。
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