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2005/09/27

松島視察行(その4)だぞ

 石の森気分を堪能した後、東京に急ぎ帰る竹内君と別れた神北・塩坂は、最悪もう1泊というスケジュールのユルさを武器に、奥松島へと歩を進めた。

SuGeeeeee!! 奥松島 SuGeeeeee!!

 なんか、今まで見ていた瑞巌寺付近の松島より開発が少々遅れていて綺麗なんだろう程度に構えていたら、腰を抜かしそうになった。いわゆる、瑞巌寺辺りの松島とは、おもむきが全く違う。景勝地という言葉に「勝つ」という文字が入っている意味を、初めて理解したかも。

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野蒜海岸からの奥松島 このあたりは、海水浴場だが、至近に奥松島の契機美和立てる場所でもある。

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野蒜海岸から奥松島 岩の峻険さをお判り戴けるだろうか。松島近辺には、海中だけでなく、陸にもこうした形の岩が突然そそり立っている。同じ地形のうち、海面下のものが島と海となり、陸上のものが山と平地になっている。

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野蒜海岸の砂州 奥松島の入口に当たるあたりは、深い入り江なので、マリンスポーツを楽しむ人達も多く訪れる。

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野蒜海岸のの砂州 野蒜海岸南西端の砂州は、広く、しっかりしているので、多くの人が車で乗り入れていた。密猟禁止の看板があった。

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砂州から見た二本松鼻 この島の裏側が二本松花なんだが、こちら側もそう呼んで良いのだろうか? 砂州と二本松鼻(の島)の間が、写真右手に続く深い湾から外に繋がる水道になっている。水上バイクが走り回っていた。

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お釜の祠 観音様だと思うが、鎮座しているところが、巨大なは釜を横にした中。どういういわれがあるのかは調べられなかったが、ちょっと気になる。

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彷徨い込んだ漁港の脇の崖の上から撮影 場所がどこだか良く特定出来ないが、これか次の写真が黒島というヤツだと思う。

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絶壁からの絶景 沖に浮かぶのは、たぶん名もなき島というよりは、岩なのだろう。穴が開いてトンネル状になっている。

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縄文村 貝塚があるそうな。まあ、これだけ貝の取れるところに縄文人たちが住まないわけがないわなと、ミョーな感心。

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道沿いの岩 道沿いの岩ですら、ハっとするぐらいカッコいい。

 なんか、松島からホンの13キロ、車で20分ほどの距離を行くだけで、宮戸島、つまり、陸路で行ける奥松島最大の島まで行けるのに、それをあきらめるのは、いかななんでも勿体ない。  来年、大会参加を考えておられる諸氏、是非、もう1泊、前でも後でも良いから余裕を取って、奥松島まで足を伸ばすことを、強く強くお奨めする。

 奥松島を堪能した我々は、ひとまず仙台に。カーナビは「太助」にセット。仙台に来たらアレである。宮城の豊かな自然の中、夕景を楽しみながら車を走らせると、わりとスムーズに仙台市内へ。どうも、店に駐車場があると勘違いして、無理矢理路地に突入しようとする塩坂くんを止めて、近所の大通り沿いの駐車場に車を入れさせる。飲屋街のお店が駐車場を持っているわけがないではないか。

ガミラス煙突
ナゾの煙突 ガミラスチックなデザインの煙突。松島海岸IC付近に突然ある。

 路地を歩いて行くと、国分町2丁目の旨味太助。牛タン定食を頼むと、ササっと出て来る。昼飯を夕方までずっと我慢していただけあって上手い。しかし、なんかテールスープが塩分濃いぞ。
 店を出て塩坂くんにどうだったと訊くと「美味しゅう御座いました」という。
「でも、ここ、目指していた店じゃあないよ」
「え?」
「目指していたのは、太助』ここは?」
旨味太助』わっ……くそ、ニセモノかぁ……」
「いや、息子さんと弟子筋らしいから、どっちかがニセモノっちゅうわけじゃないんだけどね」
「おっと、侮り難しディープ仙台」
「じゃ、昼飯食い終った所で、太助に晩飯を食いに行こうか」
「うっひゃ〜〜」
 てなわけで、一番町4丁目の太助へ。無論、太助でも牛タン定食。
「ちがいを、お判り戴けたでありましょうや?」
「ええそりゃもう、身に染みて」
 こんな牛タンの食い方をするのは我々だけかなと思いきや、2004年の6月に、自転車で旅をしているらしき方のサイト『からまわり』『からまわり: 旨味 太助』『からまわり: 味 太助』という記事があった。店の雰囲気なんかの評は、このかたのおっしゃる通りだと神北も思う。

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仙台市内で見た夕焼け 宮城の夕焼けは綺麗だった。

 メシの後、国道4号線を南下し始める。さすがに神北はグロッキー気味だが、塩坂くんはまだしっかり運転してくれている。神北も、市井の「全国萩の月もどき研究家」である以上、仙台土産に萩の月は必須だ。途中で、萩の月や笹カマボコなど仙台名物のメーカーが共同で構える店が何軒もあるので、その一つで停まってもらい、二人で土産を買い込む。
(ちなみに市井の「全国萩の月もどき研究家」活動とはこんな感じ)

 その日は福島市に入った所で、さすがに二人ともダウン。駅の西口にある東横イン福島駅西口に投宿。近所に温泉ランドのような物はないかと訊いたところ、昨日朝、仙台港北IC付近で入ったスーパー銭湯の支店が駅向こうにあると云われる。例の「中国化学工場の湯」のお風呂である。それでも塩坂くんは行きたがったが、神北はもうつかれるために動く気力がないので、部屋のお風呂でシャワーを浴びて、バタリと寝た。
 火曜日は朝4時ぐらいに起き出して、少しこの日記を更新した。旅の中間報告だ。そのまま、天気を見たり、二日間ほとんど拾っていないニュースを確認したり。この東横インは全部屋にネットワークが来ているので、とても便利。

 ホテルを7時過ぎにチェックアウトし、会津若松へ向かって走る。国道115号線土湯道路というヤツだ。会津若松市内で一旦休憩、これから国道118号・国道121号と抜けて、上三依塩原から懐かしの国道400号で塩原温泉を目指す計画だ。もちろん目標は、ホテルニュー塩原で風呂に入ること。つまり、体内オカベ濃度の補充である。

土湯道路の碑
土湯道路改良工事記念植樹の碑 1000メートルを超す山岳道路にも関わらず、風説街に耐えて通念通行可能な道路が完成したことを表彰されたことを記念した植樹の碑

集合体
集合体? 会津若松の美容室『集合体』。ま、ファッション誌に「ボーグ」なんてーのがあるんだから、髪の毛をいじくる商売が「集合体」でもいいけどさ…。

芦ノ牧温泉
芦ノ牧温泉橋から渓谷を見下ろしたアングル。川の向こう側の小さな旅館風の建物の拡大撮影が下。

廃墟か?
廃屋か? 芦ノ牧温泉の川岸の思われる建物。母屋の屋根はまだしっかりしているが、脇の屋根がずり落ちたり、かなり劣化しているように見て取れる。もしかして、旅館の旧館かなにかで、保存されているのかも知れないし、既に使われていない廃屋なのかも知れない。しかし、とにかく形が美しい。屋根の形、下階のアーチ型の柱、なかなか古風でモダン。昭和初期か大正期の建築であろうか?

 さて、ニュー塩原に行ってみてびっくり。なんと、ニュー塩原の東館が全館大改装中だそうな。それに遭わせて西館も大きく手が入っている。高低差があったコーヒーラウンジ間を繋ぐスロープの設置等、ますます老人・身体障害者に優しく改良が加えられている。
 残念ながら、顔見知りの伊東さんや飯沼さんのお顔を見ることはできなかったが、久しぶりにニュー塩原のお風呂に入って満足満足。
 10月には、東館の大改装が終了し、湯仙峡としてリニューアルオープン。リラクゼーション設備を備えた温泉テーマパークの誕生だそうだ。
 こりゃ、一度みんなで行かなくては…。

 さて、塩原でお風呂に入れば、次は腹ごしらえである。当然ここは釜彦でしょうということで、スープ入れ焼きそばとソースカツ丼。美味しゅうございました。

釜彦
釜彦に入る塩坂くん 塩原には南限かスープ入焼きそばの店があるが、「スープ入れ焼きそばと云えば、釜彦」とこの店を愛用している我々は、今回も、釜彦だった。

 その後、熊倉くんはまだ勤務中だったので遭えなかったが、チラっと栃木で熊倉家に顔を出して、ゆみ子さんと莉緒ちゃんの顔を見て帰ったのであった。

 うーむ。たった三日なんだが大変長い旅行だった気がする。

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コメント

お疲れのところ、お立ち寄りくださり、ありがとうございました。おまけに大泣きの莉緒のお出迎えで・・・申し訳ありません。
実りのある旅だったとお聞きしてましたが、レポート楽しませていただきました。大会参加が車での移動になると思われるので、ホテル周りの観光場所など、行ってみたいですね。もちろん、このレポートより、ゆるいスケジュールで(笑)

投稿: たちばなゆに | 2005/09/28 13:31

たちばなゆに さま

 突然押し掛けまして済みませんでした。莉緒ちゃん元気そうで何よりです。

投稿: 神北恵太 | 2005/09/28 20:53

>>ファッション誌に「ボーグ」
「ボーグ(vogue)」はフランス語で「波(wave)」のことです。「流行」というくらいですから「波」という名は不自然ではないと思うのですが。
「集合体」はもしかしたら「セット(set)」の直訳では?

投稿: 八潮 | 2005/09/29 08:57

八潮 さま

 うーむ。セットかなぁ。ボクは素直に、いろんな個性を持った気鋭の美容師が集まっている「集合体」かなぁと思ったんですが……。

投稿: 神北恵太 | 2005/09/29 12:03

視察報告楽しく読ませていただきました。
10月22日~23日に、一般向け(?)の視察会(笑)があるのですが、その日は某イベントのスタッフをやっているので行けないので、ちょうど良かったです。
本チャンまでに、一度個人的に様子見に行けたらいいなぁ~とは思っているのですが…

投稿: KO-KUN | 2005/09/30 16:05

KO−KUN さま

 何か参考にして戴けたら幸いです。といっても、視察の本体であるホテル内の宴会場とかの情報は、実行委員会の全体デザインに関する意向もありますから、外部の人間の僕が勝手にコメント付けてばかばか流すわけにもいきません。そのため、どちらかというと周辺情報中心ですが……。

投稿: 神北恵太 | 2005/09/30 16:31

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