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2005/09/17

展示会にお邪魔したぞ

展示会入口の看板 2005年9月16日金曜日。小田原のちょっと手前、神奈川県二宮町まで出掛けた。
 このブログの今年7月29日の記事『柴野さんの展示会があるぞ』てぜ既報の通り、二宮町図書館の開館30周年行事として、「町内在住のSF作家・評論家・翻訳家である柴野拓美氏の業績や、SF同人誌「宇宙塵」、日本SF小説の歴史や文化に関する資料を展示」するという、展示企画『地域資料展示小隅黎(柴野拓美)氏と『宇宙塵』~日本SFの軌跡~』が、9月13〜19日までの間、開催されているのだ。いつも親しくさせて頂いているSF界の大先輩、柴野拓美さんの資料展示という事で、ノコノコと出掛けて行ってお邪魔して来た次第だ。
 二宮町は、東海道線に沿った町で、小田原と平塚のほぼ中間に位置し、相模湾を臨む静かな町である。東京で一件図版の納品を済ませて、京浜東北線を東海道線に乗り継ぎ、一路西を目指す。東京から直線距離で60キロ少々、路線距離で70〜80キロというところか。東京と熱海・伊東とを結ぶ快速アクティを平塚で乗り継いで、東京からほぼ1時間ほど。

 駅から図書館生涯学習センターラディアンという施設までは、徒歩10分ぐらい。地図で計ってみたら700メートルほどだった。

全体1 このラディアンという建物、とてもよく出来ている。1本中心に共用廊下が通り、図書館など、教育・文化関係施設がその廊下に向かって開かれており、ガラスはめ込みの図書室等を利用する人達の脇をトコトコと廊下を奥に進むと、奥に展示ギャラリーがある。こういう、役に立つ公共施設を持っている二宮町という町は、いかに豊かかと、ふと、昨年のSF大会の会場に思いを馳せてしまう。
 ギャラリーは中央の廊下からオープンなスペースとしてそのまま繋がっている。
 基本的に、日本SF、SF同人誌『宇宙塵』、SF大会という、柴野さんを中心の一つとしてここ何十年か動いて来た流れを、確認することが出来る。
 『宇宙塵』という本が、いかに多くの作家を産んで来たかということを、なかなか丁寧に展示してあり、これは柴野さんのご好意であろう、一部の貴重な物をガラスケースに収めた以外の展示物は、「どうぞ手に取ってご覧下さい」と書かれており、誰もが自由に読むことが出来るのだ。

SF大会の説明文 第一回日本SF大会メグコンの実行委員長を皮切りに、全部で四度の実行委員長と、その後、幾つかの名誉実行委員長・ゲスト・オブ・オナーを務められた柴野さんを語る上で、やはり、SF大会と云う物は大きい。なんだかちょっと、まとめるのに苦労した跡の見える第一段落が、何となく気に入った。こういう説明をちゃんと挿んであるため、展示物が活きて来るのだろう。
 それにしても、この短文で、「SF大会とは何か」に始まり、日本大会と世界大会の第一階大会の名がそれぞれ登場し、2007年には日本でワールドコンを開催という所まで綺麗に並べてある事に、ちょっと驚かされる。

時刊新聞
 で、大会としてどんな資料が並んでいたかというと、『時刊新聞』の束なんかが無造作に置いてあった。こういう手作りの風合いを持った資料とかが、返って、ファン活動、ファンダム活動の一端を覗かせて、説得力があると思う。

 ここからは、チョイと自慢である。

参考文献に……
 メンタマ見開いて、ヨッくご覧になって頂きたい。参考文献のトコロだよお立ち会い。我々が作った、T-con2003記念誌(プログラムブック)が、参考文献に入っている。うん、苦労して編集して良かったなぁ。

湯のさんのご挨拶 この写真。云うまでもなく、諸手を上げておられる男性は、矢野徹さん。そして、矢野さんの上の看板を観て欲しい。これは、神北が実行委員長を務めた1989年の第二十八会日本SF大会 ダイナ☆コンEXである。
 後には、ダイナ★コン大紋章も飾られている。
 この紋章と、看板になっているロゴは、今は世界を股に掛けるイラストレーター吉井宏くんが、まだ東京進出前にダイナ★コンEXスタッフとしてデザインしてくれた物。
 今となっては、デジタルイラストの雄と呼ばれる彼が、まだアナログな技術を駆使して描いてくれた物だ。

会場全体図

 ぐるりと会場を見て回っていると、ちょうど、柴野さんがいらっしゃった。毎日、午後、お家から展示会場に来ておられるそうだ。
 最近の仕事の話から、ファンダム活動の話、その懸案事項等、いろんなお話しをさせて頂く。

 「それは、君、ちょっとペシミスティックに過ぎませんか? こう考えてみてはどうです……」と、いろいろアドバイスまで頂いてしまった。うむむ。展示会のお祝いに伺って、何をやっているのやら……。

 ちなみに、18日の日曜日には、SF評論家牧眞司さんの「『宇宙塵』の軌跡~日本SFと柴野拓美氏~」という講演会がある。本来の予定では、横田順彌さん(SF作家・明治文化史研究家)の予定だったのだが、ヨコジュンさんの体調がちょっと思わしくないという事で、牧さんが講演される事になったらしい。
 町の外からも参加出来るらしいが、80名予約制なので、埋まっているかも知れない。どうしても行きたいという方は、至急図書館に電話してみること。

※なお、この写真は、図書館の方の許可を頂いて、特別に、展示物を何点か撮影させて頂きました。御礼申し上げます。

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コメント

おお、行ってこられましたか。>展示会
私は明日の後援会に出席してきます。本日夜中に出発予定。

展示会も期待できそうですね。それに柴野先生にもお会いできたみたいで。
私たちもお会い出来ると嬉しいなあ。

んで、ちょっと質問です。展示会じっくりと見てると時間どれくらいかかりそうですか。それから展示物の写真撮影は不可と思って良いでしょうか。

もし分かれば教えて下さい。よろしくです。

投稿: PX店長 | 2005/09/17 12:19

 残念。同じく本日夜中、あたしゃ、東京を離れる方向に走り出してます。
 展示会はゆっくり見て30〜40分でしょうかね。我々にとっては、「SF大会等で割と見慣れたもの」が多いので、展示物ここというより、チョイス・ラインナップを楽しむ方向かも知れませんね。
 でも、何十冊も展示されている本を端から読み始めたら大変な事になりますが…。
 写真に関しては、「各展示物をひとつひとつ端から撮られるのはちょっと」という事でしたので、自分に絡んだトコロと全体の様子に止めました。

投稿: 神北恵太 | 2005/09/17 12:53

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