拡げたぞ

　ハードディスクを増設した。
　250GBというのは、今一番値段がコナれているあたりなので、びっくりするほどの事は無いが、ビッグドライブ（130GB以上だっけ？）に対応していないPowerMacG4では今まで入れられなかったソレを、ATA133規格のインターフェースカードを繋げてやる事で、なんとか内蔵する事に成功。
　今の所、これを起動ディスクにするつもりは無いが、次に拡張が必要になった時には、起動ディスクをビッグドライブにして、高速化を図ることになるのだろうと思う。
　いや、それより先に、そろそろ本体を何とかしろという話はあるのだが、メモリが充分にあってHDDに余裕があれば、コンピュータなんて、かなり使い込めるモノなのだ。

　今回、増設に使用したのは、HITACHI Deskstar TM HDS722525VLAT80ってやつ。つまり、日立の250GBのHDD。ま、ソフマップで一番安かったヤツだが、問題は何も無い。メイド・イン・タイランドだが、日系企業の品質管理なんだから。
　一方増設カードはユニオンブロスのToBE UBH-AT13という。ありきたりのPCIカードだ。プライマリ＆セカンダリ×マスター＆スレーブで、最大計4本のHDDまでが、このカードにぶら下げられ、そのHDDを起動ディスクに出来るので、本体内のストレージ容量を大幅に高められるという代物。

　何で今ごろと思われそうだが、直接の原因は、先日買ったカメラが前のものより大きな画像を撮るようになった事に因る。
　1日1GBほど写真を撮っていたら、80GBのHDDなんて、地球一周する間に満杯になっちゃう。
　だから、真っ先に新しいHDDに引っ越したのは、iPhotoのデータだ。もっと手こずらされるかと思ったら、意外に簡単だった。
　iPhotoフォルダを新天地に移し、そのエイリアスをピクチャーフォルダに作ったら、iPhotoはあっさりと動いてくれた。気が利くというか、賢いっちゅうか、騙され易いのか、まあ、いいや。便利だし。

　デジカメ写真に限らず、最近は、どんな仕事もファイル容量が増加している。Drawソフトの極北のように思われているIllustratorだって、必要に応じてビットマップ画像を抱え込んだり、なんなら自分の中で生成・加工したりする。Photoshopのファイルを配置する事は、それこそDTPの始まりの頃から日常茶飯事だ。さらに、場合によっては、Photoshopファイルを配置したIllustratorファイルを、InDesignに配置するなんていう、親ガメの背中に子ガメを乗せるような芸当もして見せねばならない。

　HDD容量と、シンプルな保存形式と、高速なネット転送方式が求められている。
　ネットの転送は、まだ完全で便利なものが無いのが現状だが、シンプルな保存方式はPDFに答えがあり、HDDの容量は既に天井知らずに上がり始めている。いずれこの3つの要素はもっとネット寄りに進化し、あらゆる人が、自宅ではなく、ネットサーバに自分のデータを起き、世界中のどこからでも必要に応じて自分のデータを取り出して使える時代が来るのだろう。

　それにしても、最初に買ったパソコンは32KBのメモリと32KBのROMを持ち、データをテープに収めていたのだから、思えば遠くに来たものだ。その頃の自分に、4つ集めたらテラに届くHDDなんてものが、想像出来ただろうか？