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2005/12/30

懐かしき彼の地を訪ねたぞ

あると 2005年12月29日。帰省の往路、東名高速を音羽蒲郡ICで降りた。今回は、時間的な都合で旅程に余裕ができたので、チョイと寄り道をしてみたのだ。
 オレンジロードと名付けられた有料道路を抜けると、一気に蒲郡市。この市街の外れに、16年前、1989年に日本SF大会を開催した三谷温泉がある。
 三谷への道は、なんだか体が憶えている。オレンジロードから市内に入ったあたりから、「たぶんあっち」という感覚で、ほとんどカーナビに頼ることもなく、三河三谷の駅のそばを抜け、三谷温泉方面へ。
 道を跨ぐアーチ状の松風園と明山荘の看板が在る。それをくぐって急な坂を上ってゆくと、懐かしい明山荘が見えてくる。この旅館は、当時、ちょうどリニューアルを終えたばかりの真新しいホテルだった。
 明山荘と松風園の間に挟まれたエリアが一種の広場になって居り、ここが、大会当夜、夜通し行き交うSFファンが途切れなかった場所だ。当時もう既に使わなくなっていた、ふきぬきの旧玄関もこの口を向いており、この広場(というか、空間というか)を通して、3つの旅館の間をビニールの敷物でつなぎ、スリッパのままぺたぺた歩いて行って良しと言う計らいを受け、全体で一夜限りの幻の超巨大イベント会場を形作った場所だ。

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2005/12/29

今年もお世話になりました、だぞ

 今夜、車で帰省する。レンタカーは借り出し済み。今、女房が荷物をまとめている。
 で、神北がどうしてるかというと、さっきまで、年賀状の宛名ラベル印刷をしていた。ここ何年か、疎かにしていたせいもあって、住所録が随分古い。
 もちろん、神北がメンテを怠っていた以外にも、転職して連絡の途絶えた人や、明らかに引っ越してる友人でも新住所を貰っていない人を外したりして、それでも400余名。700名弱の住所録から、なんとか絞り込む。
 1990年代の初頭から使って来た住所録だけに、そろそろ抜本的な作り直しをした方が良いかも知れない。「付き合いメーター」みたいなものがあって、よく会う人・たまに会う人・殆ど会わないけど縁を切りたくない人・もう会わないと思われる人・故人……みたいなランクをつけられる住所録を作りたい。
 もう10年以上前に、一度だけ仕事上で関係した人で、もう出会わなさそうな人とか、なにか区切りをつけて行かないと、いつまでたっても虚礼廃止なんて出来やしない。

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2005/12/26

流石はクリスマスだぞ

 2005年は、12月23日金曜日の天皇誕生日から24日のクリスマスイブ、25日と、年末のイベント日が綺麗に3連休に収まった。いや、べつに土曜日が休みと決まった訳ではない…というか、祭日だろうが日曜だろうが、確かに私も関係ないのだが、女房は休みになっている訳で、まあ、平日とはいろいろと変わって来る。
 23日は、塩坂くんとうちの夫婦3人で栃木の熊倉邸まで遊びに行った。駒八回感じということもあり、出て来ざるを得ないクマさんはいいとして、やっぱりまだ小さいので、居酒屋に連れて来るにはちょっと大変な莉緒ちゃんや、そのおもりが大変なユミ子さんの顔を見に行こうよという話。
 熊倉家の近所の居酒屋さん居食ダイニング暖で夕食。ステーキの宮の系列店なのだが、ここはなんか、客に作業をさせる料理が好きみたいで、鶏の丸揚げがドンと出て来たり、ポテトサラダも皮を剥いただけで丸ごと蒸かしたポテトが他の野菜やマヨネーズを添えてそのまま出て来て、客に潰したりさせる。いつもこれでは大変過ぎるが、たまに行く店としてはわりと面白いかも。
 熊倉家に戻ってテレビを観ながらしばしゴロゴロ。なんか、椎名誠の紀行番組、ナレーションが劇団ひとりだよ。アラスカ紀行。ここでもキョクアジサシの話が……。なんか、今年は最後までキョクアジサシがついて回るなぁ。

 結局、11時過ぎまでゴロゴロしてしまいました。歓待してくれた、クマさんユミ子さんご夫婦と、莉緒ちゃんと猫たちに感謝。

 後の土日は、前からやっている宇宙船の3Dモデルの件で、原典映像を再確認する作業の続き。本編1年弱と、OVAが4本、十年以上経って製作された外伝が半年分。
やはり、呆れる量がある。
 本編放映時はあまり熱心に観ていなかった(平日夜7時なんて、大学帰りの電車に乗っている時間に放映されてもなぁ…)せいもあって、これまであまり細かい思い入れはなかったのだが、気合いを入れて一気に見直してみると、ガサツな性格のキャラとしてしか捉えていなかった主人公群13人中で一番のトリックスターだった女の子が、実はとっても行き届いたツンデレで、何かと全体のバランサーになっていることを、よーく理解。
 さすが神だなぁ。20年世間を先行してらぁ。

 とはいえ、25日の日曜は、なんとか、日曜洋画劇場を観る。『ザ・コア』。劇場には当然行かなかったのだが、テレビでタダで観れるなら観とこうかなというスケベ根性。

 地球の中心近くで回転し、地磁気を生んでいる核(コア)がある日突然停止した。アメリカの一部地域に吹き出したサージで心臓にペースメーカーを埋 め込んだ人が一斉に死亡。ロンドンでは無数の鳥が方向を失って墜落。被害は広がっていた。これをコアの停止による地磁気異常と直感した若き科学者は、傍証 を集め、電離層の消失により半年以内に文明が崩壊し、1年を待たずして降り注ぐ宇宙線により生物が全滅すると予測。高名な学者を通じて政府に警鐘を鳴らし た。政府は、地底探検線を夢見る技術者に予算を与え、急遽、探査船を建造させる…。この船で高圧・高熱をものともせずに地中深く潜り、核爆弾を使って核を再回転させるのだ。

 おわかりだろうか。お話しは、『アルマゲドン』とほぼ同じ。

  1. 常識では到達不能の場所が原因で災厄が来る。
  2. 行く手段が見つかる。
  3. 核兵器を持って行って、原因を解決する。

 どうしてアメリカ人は、なんでも核兵器で吹っ飛ばしゃあ良いと思っているんだろうね。
 ちなみに、アルマゲドンにない新味があるとしたら、この核の回転停止は、アメリカ軍の地震兵器が原因だったということ。降って来る小惑星はアメリカのせいではなかったからね。

 しかし、こんな映画が見れるとは、流石はクリスマス。すごいなー(平坦)。

 この日というか、日が変わってから、つまり25日深夜というか26日未明というかに、『ガンダムSEED Destiny』の総集編(新作カットあり)を観た。んー。最終話付近をまとめ直しているのだが、やっぱいらないなぁ、シン=アスカ。途中でリタイアしちゃうし。結局最後に始末を付けるのは、前の主人公のキラ=ヤマトの仕事で、シンは最後までその邪魔しかしてないんだよな。
 「カミーユ=ビダンがダメになっちゃって、結局シロッコのところに決着を付けに行ったのがアムロ=レイでした」ってな話じゃ、なんかダメでしょ? 主人公は主人公の仕事してくれないとさ。

 後についた新作部分で、戦後、キラとシンがオーブ防衛戦の犠牲者慰霊碑の前でアスランの仲介で握手をするんだが、そこでキラが「平和のために共に戦おう」とか云うんだが、遅せーよ、それ。どうせなら、半年前。せめて、最終会の3〜5話前にしとけよ、その話。

 わー、こんな話まで観れるなんて、流石はクリスマス。すごいなー(平坦)。

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2005/12/23

泣けるぞ

 泣ける。

http://csx.jp/~vaiosqare/doraemon/01.html

 2005年ベストに泣ける短編SFマンガかも。まあ、絵も割とよく真似ていて、結構読ませるし。

 『ジュヴナイルと同じ』云うな〜!

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2005/12/22

うっほ、うほうほ、うっほっほ、だぞ

 2005年12月20日。『キング・コング』を観た。上映時間3時間超という超巨編。
 長尺のわりにダレ場が無いとは聞いていたのだが、まさかこういう意味だったとは思わなかった。驚異に満ちた作品だった。


■■■■■■■■■■  ネタバレ注意  ■■■■■■■■■■

 ここから下は、お話しのキモ(と神北が思ったコト)について
 書いてあります。未見の方は、できれば、劇場でご覧になって
 から、お読み下さい。

■■■■■■■■■■  ネタバレ注意  ■■■■■■■■■■

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2005/12/21

AE35が故障だぞ

 タイトルでピンと来た人、割と鋭い。昨昼からほぼ一日、神北のネットでの活動が、ここの書き込みも、Mixiのコメントも、メールの送受信も何も無いと気付いている人が居たらもっと鋭い。
 実は、神北のマシン群の通信網系を束ねているスイッチング・ハブがイカレていたのだ。

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2005/12/19

サンタが街にやって来すぎだぞ

 Tokyo Fuku-blogさんの2005年12月18日の記事『サンタ軍団、NZで大暴れ』に、笑っていいやら憂えていいやら……。サンタといえど、この数まとまると暴動に近いのではなかろうか。舞台は、あの、ひつじの数の方が人間より遥かに多い南太平洋の弧状列島、ニュージーランドである。

 ニュージーランドのウェリントンで酔ったサンタ40人からなる一団が、商品を盗み警備員に暴力をはたらくなど町中で暴れ回る事件があった。
 地元紙に「サンターキー(サンタによる支配)」と名付けられたこの騒動は12/17の午後の早い時間に始まった。

 ハァ、サンタ + 無政府状態(アナーキー)で、サンターキーですか。まあ、どうネーミングしようが、良いんですがネェ。

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牧場温泉だぞ

 今年の土日は後2回、先の方はまだ何があるか判らんということで、この土日、取り敢えず走り回って年末の買い物を済ませるため、半日レンタカーを借りようという話。もともとの予定では土曜日にということだったのだが、土曜日は、女房が友人からMS Accessのクエリーの作り方についてヘルプを頼まれて、その対応のため…というより、リターン帰り待ちで丸一日潰していたので、さすがに無理。結局、2005年12月18日の日曜日に買い物だナンだで走り回ることになった。
 基本的に自家用車を持たない神北家の普段の生活ではなかなか行けない、郊外店のディスカウントストアやホームセンター、ショッピングセンターを回る。
 秋にリニューアルしたというので「内装が少々は変わったのか」程度に思っていたロジャースが、建て屋ごと新築になっていて今ごろびっくりとか、普段は行くことも無い、巨大な大宮バイパス沿いのイオン与野ショッピングセンターに出かけてみたりとか、たまに車があると、いろいろ便利。

 で、朝からさいたま市内を走り回って、夕方、ほぼ買い物が終わって、「せっかくなら、あまり普段行けないちょいと遠い温泉ランドかスーパー銭湯へ行こう」と云う話になった。
 じゃあということで、出かけたのが、直線距離で20と数キロほど先サイボク天然温泉まきばの湯
 ここは、地元のハムメーカー(というか、養豚から加工・販売まで、何でもやっている)のサイボクが、本拠としている場所。サイボクという会社はもともと埼玉の養豚場だったが、現在既に養豚施設は県外3個所の直営牧場に遷し、創業の地は今、本社機構、ハム・ソーセージ等の工場を含む加工施設、そして、直営店や、ちょっとしたパターゴルフ場など、買い物をしたり遊んだり出来る、一種の観光地になっている。そして、近隣のゴルフ場帰りのお父さんたちを当て込んだのか、掘ってみたら良質の天然温泉が湧いたという、非常に奇異な経緯で、養豚会社が経営するという不思議な温浴施設があるのだ。サイボクのパンフレットで読んで前から知っては居たし、マイミクの友人が行ってみたら良かったと日記に書いていたこともあり、前々から行ってみたかったのだが、足が無いとなかなか出かけられる距離ではないので、今回やっと念願が叶ったという訳。

 で、行ってみてびっくり。源泉40.8度と少々ぬるめだから、心持ち湧かしたりはしているようだが、毎分922リットルの湧出量を持つナトリウム−塩化物泉は、僅かに鉄系の濁りを持ち、かなり塩気がある。まあ、熱塩温泉の源泉掛け流しの宿で、無色透明ながら約80度の高温で濃厚な塩味というのを経験しているので、それと比べると如何にもオトナシ気だが、それでも、湯上がりに肌がスベスベになる。保湿効果が高いのだ。
 その上、この温浴施設、わりといろいろな浴槽があって、飽きさせない。
 温浴施設以外にも、まあ、何があるという訳ではないが、サイボク直営のレストラン等があるから、うまくすれば、半日ぐらいは遊べる上に、美味い肉が食える。

 なかなか面白かったので女房と、また暖かくなったら、友達を誘って大勢で来ようという話をしながら、風呂上がりに絶品モツ煮を食す。
 本日、関東はカラッカラの大寒波で、雪こそ降らねど底冷えしまくりだが、芯から暖まれるいい温泉だった。

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2005/12/16

もうちょっとだぞ

 DVDが発売になったので、スタジオマガラ『惑星大怪獣ネガドン』を見た。
 たしかに、テイストはよく出来ている。話も、短いながらもわりかし面白い。まあ、全ての怪獣少年に捧げたくなる気持ちも良く判る。
 が、まあ、シロウト作品だなぁというか、監督若過ぎという感じ。残念ながら、昭和30〜40年代の空気感を真似しようとして、カスっている所が多い。
 江戸時代の人間が、現代の時代劇を見せられたら、こう感じるのかもしれない。何とも云えない「そうじゃない」感が残った。

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群体生物だぞ

 産經新聞に2005年12月15日に掲載された記事、『3メートルの“連結”クラゲ 国際海洋調査で発見』によると北極海深海約1500メートル付近で、奇妙な生物が発見された。
 この生命体は、クラゲの群体と考えられている。補食を専門とするクラゲ、推進を専門とするクラゲなど、それぞれが「役割」を持ったクラゲ同士が、一続きにつながり、最大3メートルほどの長さに達するのだとか。このクラゲ、遺伝子的に全く同じ種が、「連結」する時に必要に応じて部位ごとに変形するのか、すでに遺伝子レベルで違った形質を持ったものが組み合わさって群体を構成するのか、ちょっと知りたいなぁ。

 この新種発見は、10年かけて海洋生物の台帳を作ろうという「海洋生物センサス」というプロジェクトの成果の一つ。2000年から2010年までの長期探査計画で、既に、世界各地で78種の魚を発見、これにより、人類が確認した魚は1万5717種に達したという。
 2005年7月にも、カナダ沖で新種発見の報があったが、これも海洋生物センサスの一環で発見されたもの。日米欧など53カ国から、300人以上の科学者が参加する巨大プロジェクトで、一気に調べられる限りの生態系を調べておこうというこのプロジェクトは、「意外に寒冷深海の生態系は豊富」「地球温暖化の影響でこれを壊してはならない」と、環境問題への警鐘も発している。

 あまり、深海生物とかには興味が無いと云う方も居られようが、美しいので、是非、記事をご覧戴きたい。

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2005/12/15

ドコモダケに似ているぞ

ドコモダケ 常々主張していることがある。ドコモダケは、これについて風評被害を訴え出ないのだろうか?

 ドコモのケータイの重要なキャラクターである彼等にとって、現在世間で起きている問題は、充分に、大きなトラブルなのではなかろうか。少なくとも私はそんな気がする。

 そう、あの男である。
 あまりにも似ていないか?
 離れた目、無表情に横一筋に引かれた口、そのためにくちびるの両端に刻まれた皺。そして、ズラ疑惑の発生を止められないマッシュルームヘアー。

 構造計算偽装事件の深奥に居る男、姉歯秀次元一級建築士のことである。

姉歯秀次 この姉歯なる人物。昨日の2005年12月14日も国会の証人喚問で、立て板に水というか、ぺらぺらと、「誰にどう命ぜられた」「こういう追い込まれ方だった」と、偽装工作の深みにハマる過程を証言していたが、どうも信用出来ない。まあ、彼のやらかした罪の大きさを考えれば、偽証罪なんかで懲役期間が延びることはあり得ない(日本の法律では、アメリカみたいに罪の数だけ刑期を足し算しない。一括で○○年と判決される)から、この人の心の中の天秤にかければ、平気で嘘がつけるのだろう。

 ちなみにこの問題では既に、マンションの買い控えが進んでいること。このままいけば、建設業界は未曾有の大不況に陥るだろう。
 更に、住めないマンションを出たい人達が、『もう一軒のローンを抱えていたのでは、いつ家賃が滞るかもしれないから』という理由で敬遠され、賃貸契約すら結べないでいるという話もある。無論、そんなことを気にもせずにかしてくれるアパートならいくらでもあるだろうが、今住んでいるマンションより耐震性能が劣りそうなアパートは考え難かろう。空いているのに入れない。こういうことを繰り返して行くうちに、都市の其処此処に人口空白地帯が生じ、何らかの要員で経済悪化と治安低下が起こったら、一気にスラム化しかねない。それを考えたら、これは国家規模で対処しておく問題なのだ。

 そもそも、これを「私対私の契約に関するトラブル」などと言い切ることは、誰にも出来ないだろう。国から委託された機関が、国の定めた耐震構造の検査に合格していると太鼓判を押していた物件なのである。しかも、それが、美術品売買に関してよく話を聞く、居もしない鑑定人によるありもしない偽造鑑定書ではない。データこそ捏造されているが、ちゃんとした資格を有する機関が査定した結果であり、その資格を与えて管理監督しているのは国なのだ。マンションを買った人達から見れば、国家に騙されたのと同じではないか。

 「首相が小さな政府を標榜しているところだから」などという詰まらぬ言い訳をしている役人を一人、懲戒免職にすれば、浮いた退職金でまずマンション一戸分救えて、しかも政府も小さく出来る。この際、管理監督を怠った省庁を中心に、5千人ほど、メクラ判役人どもを懲戒免職にして、それを財源に一気に国民の不安を解消し、ついでに小さい政府を実現してしまうのが、一番良いのではなかろうか。

 どうです? 小泉さん。 一発カマしませんか?

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2005/12/14

惜別のレイトショーだぞ

 公開初日に舞台挨拶付きで観に行った『機動戦士ΖガンダムII 恋人たち』が今週で終わってしまうということで、女房と二人でふたたび観に行った。既に上映回数も各劇場1日1〜2回程度に減って来ており、このまま今週末には、新作公開と入れ替わりにフェードアウトして行く気満々という形。夜、平日19時からの回で、420席の大型スクリーンに20〜30人と云う具合で、寂しいと云えば寂しいが、ここまで広いと気持ちよくって良いや。付近に人はいるものの、前の席の人の頭が気になることも全く無く、疑似貸切感覚。

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2005/12/12

格安物件だぞ

 友人のうさぎ屋さんに教えてもらった通販サイト。なんと、定価の1パーセントで仏像が買える。
 【ご要望にお答えして、99%OFF!】まずはご覧戴きたい。

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日本最古だぞ

 「そうだ、浅草に行こう」と思い立ったのは、随分前のことだった。いや、花やしき遊園地の入場券を貰ったのだ。
 で、ほぼ一年近くそのままにしていて、やっと2005年12月11日の日曜日に出かけて来た。

□絵□
花やしき 浅草寺よりの正門 通常、遊園地の入口というのは、通常空間と異界とを隔てる門なのだが、元々が、物見遊山に訪れる土地なので、門の両側ともハレとケで云えば、ハレの空間、もちろん木戸銭を取られるんだが、場外・場内の空間に、気持ち的な差異が無いのである。

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壮行したぞ

 2005年12月9日。新宿でSF大会のスタッフ仲間の壮行会があった。中根くんである。中根くんは、普段は関東近県の、一部マンガ読みの間ではいまだにファントムの聖地と思われている某空自基地で整備をしている空曹だが、このたび、ちょっと遠いトコロへの出張を拝命した。復興支援派遣輸送航空隊というわけである。
 まあ、前後の移動も入れて、ゴールデンウィーク前後には戻れる予定なのだが、ここは一発、壮行会を行わずばなるまい。

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2005/12/08

日々作業だぞ

 今日は、1941年から数えて64年目の大詔奉戴日だというのに、朝の4時から、二度の食事と4時間の睡眠を挿みつつ、この時間までずっと3DCGを作り続けている。

 3DCGを作るのに何が必要かといって、着想と根気と時間の3つがもっとも重要なわけだが、今回は、本当に着想を試されるような仕事。
 速い人がブッ飛ばして行けば、4〜5日で形は出来るのだろうが、なかなかそうはいかない。特に、これまでほぼ絵でしか語られたことのないものを立体に起こすとなると、絵的な表現をどう立体に解釈するか、その立体をどうShadeのベジェ曲線で形作るか、という着想がまず必要となる。
 次に、なんと云っても時間と根気。

 有難いことに自宅が作業場なので、気力が尽きたり目が続かなくなったりすれば、ゴロンと寝てしまえるところが、勤め人には無い楽さ。とはいえ、退勤が無い訳だから、一日16時間作業なんてコトも間々ある。パソコンの前を離れていても、どう立体形を描くかとか、どの方式を使おうかとか考えているし、今回はまだ無いが、3DCGで根を詰めていると、夢の中でもワケの判らない立体を造形していることがよくある。吾妻さんの失踪日記にある「夢が夢としての機能を果たしていない」というヤツだ。
 でも、お蔭で、宇宙船は随分形が整って来た。
 明日の金曜日はサマーワに長期出張する友人の壮行会、土曜日は駒八会と、わりと時間を取られるものの、この調子なら、締切には問題なさそうだ。

 さて、もう一踏ん張りしますかね。

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2005/12/06

18年は長過ぎるぞ

 呆れるようなニュースだ。そして、憤慨させられるというか、他家ごと他人ごととはいえ、許せない気持ちにさせられる。
 福岡市博多区の市営住宅に住む一家が、娘を産まれてから18年間、一度も学校に行かせず、自宅内に閉じ込めていたらしい。asahi.comの2005年12月06日の記事『18歳女性、自宅に18年 学校にも行かせず 福岡』である。

 福岡市博多区の市営住宅に住む女性(18)が、生まれてからほとんど外出させてもらえず、小中学校にも通っていなかったことが分かった。母親(40)が女性を殴って傷害容疑で逮捕され、11月に罰金10万円の略式命令を受けた事件があり、調べの中で明らかになった。市教委や学校は義務教育の間、家庭訪問をしていたが、両親から本人との面会を拒まれ、「様子が分からなかった」としている。

 という報道だが、どうにもワケが判らない上に腹が立つ。

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2005/12/05

日々精進ときどきゴロゴロだぞ

 土日にかけて、夫婦揃って風邪気味で、見に行こうと云っていた『Ζガンダム』を諦め(……一応、封切り日に舞台挨拶付きで見ているし……)、二日間家に籠っていた。おかげで、ずっとマシンに向かって仕事していた。

 今やっている仕事は、80年代にワリと人気の高かったアニメのムックなのだが、主人公たち13人が乗った母艦をCGで作り込んでいる。(判る人だけ判ってくれ!)
 しかし、この宇宙船、とっても形状が複雑。元資料がアニメの設定だから、定規で測れるような三面図がある訳でないのは、いつもの事だが、特に、球面と円筒が複雑に絡み合った線が多数あり、絵だと「えいっ」と描けば良い線なのだろうが、CG、特にShade8で作り込もうとすると、意外と厄介。

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2005/12/02

ぱらいそさ行く…ぞ

 やっと、『奇談(キダン)を見て来た。諸星大二郎の「生命の木」の映画化である。「生命の木」に限らず、諸星大二郎の《妖怪ハンター》シリーズは、我々と同世代ぐらいから上の、そして、70年代から少年マンガを読んで来た人達には、ほぼ説明の必要あるまい。「オラと一緒にぱらいそさ行くだ」という一言で、みんな心の底の澱の中に隠していた原体験、このマンガを始めて読んだときの衝撃が、身体に蘇る筈だ。

 本作『奇談』は、ストーリーの削除・挿入・組み替えなど映画的な編集はあるにせよ、ほぼ的確に原作の空気感を伝えている。そう、夢中で諸星大二郎のマンガを読み、ふと気付くと陽が傾いて、部屋の中にマンガの中の闇とどこかでつながった薄闇が忍び寄っている事に気付いた、あの瞬間の気分。静かに何かが傍に寄って来る気配。襲って来るから怖いのではなく、我々とは異質だから怖いという、根源的な怯え。
 その異質さこそが、諸星大二郎の醍醐味であり、凄みだ。そして、小松隆志監督は、その構図を見事にフイルムへと写し取っている。

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2005/12/01

『死者の書』を観たぞ

 「死者の書」というと、「エジプト?」「チベットだよね?」と帰って来そうだが、そのどれでもない。折口信夫(おりくちしのぶ)の小説『死者の書』の話だ。奈良平城京の昔、謀殺された大津皇子(おおつのみこ)の霊が蘇り、それを藤原南家(ふじわらなんけ)の娘、郎女(いらつめ)が鎮めるというお話しに、折口的な日本史観、日本文化観、日本人の生死観、そして恋愛観、人とは何ぞや、執心(しゅうしん)と解脱(げだつ)とは何ぞやという、人間の本質につながる問題を情念豊かに織り上げた、あでやかにして清楚なお話しである。それを、人形アニメーションの大家、川本喜八郎さんが70分の映画にした。公開は来年2月、岩波ホールにて封切りである。
 2005年11月30日。松竹の試写室で行なわれたその試写に行って来た。

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