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2005/12/12

日本最古だぞ

 「そうだ、浅草に行こう」と思い立ったのは、随分前のことだった。いや、花やしき遊園地の入場券を貰ったのだ。
 で、ほぼ一年近くそのままにしていて、やっと2005年12月11日の日曜日に出かけて来た。

□絵□
花やしき 浅草寺よりの正門 通常、遊園地の入口というのは、通常空間と異界とを隔てる門なのだが、元々が、物見遊山に訪れる土地なので、門の両側ともハレとケで云えば、ハレの空間、もちろん木戸銭を取られるんだが、場外・場内の空間に、気持ち的な差異が無いのである。

 「花やしき」は浅草の観音様(浅草寺)のすぐ傍に、嘉永6年(1853年)に、森田六三郎という庭師の頭領(だと思う。造園業者という話だ。だが、菊とかを飾ったというから、業態としては、バカボンのパパみたいな庭師から、今で云う園芸農家とかなり地続きな手広い人だったのかな)により、牡丹と菊細工の花園として誕生。明治維新を挿んで下った明治5年頃から遊戯施設(『運動器具』と称したそうなので、ジャングルジムみたいな公園遊具かと思われる。今風に云えば、日本初のアスレチック施設かも知れない。)を置き、珍鳥・猛獣の檻を作り、西洋あやつり大写真や山雀の芸などで評判となり、後の大正天皇もお忍びで訪園されたとか云うのが、割と自慢。
 その後、震災・戦禍で閉館の後、昭和24年(1949年)から遊園地として再開。当初はビックリハウス、豆汽車、射的、鬼退治等しかない入場無料の憩いの場だった。4年後の昭和28年(1953年)、我が国初の国産コースターとして『ローラーコースター』を、また昭和35年(1960年)には高さ45mの『人工衛星塔』を設置、どちらも浅草の名物となった。この『人工衛星塔』のエピソードが『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の中にあるので、未訪園でもご存知の方は多かろう。(現在、カゴを換え『Beeタワー』と呼ばれている。)
 後の昭和60年(1985年)2月に、風営法第8条の規制により、有料遊園地として再スタートした。
 以後、数度のリニューアルを重ね、今も浅草で営業されている。しばらく前に経営不審から閉鎖との噂が流れたが、2004年4月には地元浅草のバンプレストが支援・投資を決め、事業継承した。つまり、今やここは、バンダイ傘下の遊園地なのだ。
 

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Beeタワー アーナンダーホールの屋上より。『人工衛星塔』の方が充分に格好良かったのではないかと思われる。20メートル上がっていないかと思っていたのだが、全高45メートルというからには、これで30メートルは行っていたらしい。

 ま、だからといって、園内をガンダムが歩いていたりする訳ではない。「花やしき」は依然として「花やしき」テイストなのである。UFOキャッチャーにプリキュアが居たが、別にブリキュアの着ぐるみショーがある訳でもない。『魔法戦隊マジレンジャー』もいない。やっているのは、『浅草メデ隊七福レンジャー』ショーなのである。
 だが、このショー、単なる地元ゆるキャラと思っていると痛い目にあうかも。あまり真面目に見なかったのだが、さすが、昭和の日本テレビ界を支えた演芸の街浅草。遊園地のアトラクションと云えど、学生バイトではなく、一癖も二癖もある役者さんたちが揃っているようだ。

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おとぎの国の目の怖い人形 なんか、目の怖い人形が多数。レールがあるので判ると思うが、こういう「おとぎの国」を遊戯車両が走る。なんと情操教育に貢献している施設だろうか。

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同じエリアにあるナゾのメカに乗る少女 これ、元は子供用の10円入れるとかーがー揺れる遊具だったんじゃないかな。いや、それにしてはちと小さいか? おとぎの国に突然メカ。謎である。

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同じエリアのうさぎ これは、造形的にも表情もわりかし可愛いんだが、色の塗り方が五色園テイストなのだ。まぁ、浅草寺のすぐ脇なので、宗教関連施設繋がりと云えなくは……ない。

 花やしきと云えば、民家の窓すれすれに通過する老朽ローラーコースターという印象をお持ちの方も多いだろうが、今現在、道も挿まず花やしきに隣接する民家は既に無い。では、その下町情緒は味わえないのかというとさに非ず。なんと、園地の端に、民家のセットが。もちろん一面だけで、奥行きが無い書き割りなのだが、風にたなびく洗濯物も物干に掛かっていて、びっくり。
 ちなみに、このコースターは、国産第一号だそうで、日本の遊技場施設としては記念碑的な代物と云える。現在の車両は、千両箱形に作られているそうだが、云われないと判んないや。

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御年51歳のローラーゴスター ジェットコースター(ローラーコースター)は、1953年の登場。当然、オイラより高齢である。料金 400円/運転時間 約1分30秒/定員 16台(4人乗り×4台)/コース全長 234m/最高部 11m/最大斜度 40度。基本的にぐるりと園地外周を一周するオーバルコース。

 最初は、何のことだか判らなかったのだが、コタツと書かれたテーブルが園内に幾つか置かれている。これは、実際コタツであった。赤外線ヒーターで暖まるように作られている。

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コタツで 詳しい説明のしようが無い。コタツである。

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コタツ全景 家具調テーブルコタツを利用した飲食スペース。赤外線ヒーターで暖かい。だが、気をつけなければならない。冬場、一旦足を突っ込んだが最後、このコタツから抜け出すには、相応の根性と努力が必要である。

 この花やしき。すごいことに、人数が集まれば、夕方6時以降、貸し切れる。その場合、園内でドリンク・食事等も可能。詳細は見積もらないと何とも云い難いが、1人7000円ぐらいの予算規模で済むらしい。

 誰か、面白い事のやりたい勇者は居らんか?

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コメント

勾配のついたレールに沿って車両状のゴンドラを移動させ、乗っている乗客にスリルや、時に恐怖を与える遊園地にある乗り物の一般名詞が『ローラーコースター』です。
『ジェットコースター』というのは、後楽園ゆうえんち(現・東京ドームシティ・アトラクションズ)にあったやつです。

投稿: やしお | 2005/12/12 15:13

八潮 さま

 はぁ、「ジェットコースター」というのは、「ダイダラザウルス」とか「フジヤマ」とかと同じ、固有名詞でありましたか……。

投稿: 神北恵太 | 2005/12/12 15:50

大学時代に一度は行きたいと思ってましたが、結局行きませんでした。
家族旅行でわざわざ行ったら、家族から猛反対されそうで、このままだと一生行けないかも知れません。

投稿: アーガマ | 2005/12/13 11:17

アーガマ さま

 東京近郊在住で、たま〜にシャレで……というのならばともかく、家族旅行でわざわざ東京に出て来て、ディズニーランドもピューロランドもナンジャタウンも、上野動物園も横浜ズーラシアも、ラーメン博物館だってガンダムミュージアムだってある中で、花やしきという選択肢は、たしかに望み薄かもしれませんね。
 私だって、齢44歳、就職して東京方面に出てから21年目にして、始めて行きましたもん。
 けど、浅草ビューホテルあたりに宿を取って、夕方に浅草寺に参った帰りに、チョイと日の暮れ掛かった頃1〜2時間入ってみると、結構家族で楽しめるかもしれませんよ。
 もっとも、お馬さんを愛して止まない人種の場合は、花やしきより、すぐ近くにある場外馬券場ウィンズのほうに入ったっきりかもしれませんが……。
 (^_^;)

投稿: 神北恵太 | 2005/12/13 12:24

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受信: 2005/12/24 22:36

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