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2006/01/14

光る海光る大空光る大地だぞ

 昨日(というか、もう一昨日になるのか、木曜日だから)、古本屋の閉店セールで買って来た(エイト)マン インフィニティ(1〜2巻)』 。これが、抜群に面白い。原作:七月鏡一 / まんが:鷹氏隆之 / 監修:平井和正・桑田二郎。コレで面白くない筈が無い。

 実現してみれば当然のことだが、今、マンガ原作として、『8マン』の持つあの物語の質感——大人の男のリリシズムでもあり、SFとしての 手回しの良さであり、善悪・体制・陣営・立場、その何れをも超えた正義への希求——を書き得る第一人者は、神北のつたない読書経験の中では間違いなく、七 月鏡一である。
 さりげなくキャラクターを際立たせる芝居、卑怯な敵に押されつつ最後に待つ急転直下の逆襲へ、違和感なく繋がる物語の流れ。そし て、忘れた頃に突然クローズアップされて来る張り巡らされた伏線、そしてそれが無駄なく物語に絡むこと。そのどれもが、七月原作の特長である。そして、そ れこそが今、『8マン』を語り継ぐ後継者に、最も求められる資質なのだ。

 すでに我々の知る最後の闘いから幾星霜。冷戦期の熾烈な技術競争の中、闇に消えて行った8マンのことを覚えている者は少ない。しかし、彼の闘いはまだ続いていた。
 見ず知らずの少女を助けるため、己が命を捨てて危険に飛び 込んだ少年、東光一(ひがしこういち)は、瀕死の病床で脳内のデータを超高性能ボディに移し替えられ、彼の後継者、8マン・ネオとなる。
 しかし、ネオの身体には秘密があった……。

 次々に8マン・ネオに襲いかかる刺客。それは、あるいはサイボーグ、そしてあるいは8マンと同じく全てを機械に写し取ったマシンナリー。様々な敵が、予想もつかない闘いを仕掛けて来る。
 ある敵は、知性を与えられたマシンナリー犬。ある敵は、巨大なマシンナリーの虎を従えた「4th(フォース)」と呼ばれる(虎4とは呼ばれない(^_^;))少女。
 平井さんのマンガ原作や小説の中から、作品を超えて呼び出されて来たこれ等のキャラクター達が、8マン・ネオと死闘を繰り広げる。

 む。燃える。燃えるぞ!

 で、読んでいるとテレビから聞き慣れたメロディーが。そう、SMAPのやっているNTTのCM。つい、唄ってしまうではないか。

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コメント

古くは高田、そして原の主題歌でしたな。
原のほうはレコードまで出てた。
いかんマンガショップの本がまた買いたくなってきた(笑

投稿: 大外郎 | 2006/01/14 03:47

実は私がエイトマン好きなのを知っている友人が先日進めてくれました。
「絶対に好きなはずです」と。
エイトマンは私の初恋の人です。今でも彼以上に美しい人を知りません。w
と、いうわけで、まだ読んでないのだけど、とても楽しみにしているわけです。
なので、モノによっては、きっとアバレます。(爆)

投稿: かざま | 2006/01/14 04:14

大外郎 さま

 桑田次郎さんの拳銃不法所持による連載終了、何年か後の主題歌歌手だった克美茂さんの愛人殺人事件と、現実世界の犯罪とも戦わねばならなかった8マンですが、作詞:前田武彦/作曲:萩原哲晶の主題歌『エイトマン』は、本当に力の湧いて来るいい歌です。
 僕にとってはマエタケという人は、『ゲバゲバ90分』とか『前武マチャアキ』とかのバラエティ司会者という印象が強いので、後に『エイトマン』の作詞だと知ってぶったまげた覚えがあります。子供心に、あの面白おじさんのどこから「立とう正義の旗の下」なんて歌詞が出て来るのか謎でした。

かざま さま

 『機動戦艦ナデシコ』のキャラデザイを担当した後藤圭二さんのラインに似た鷹氏隆之さんのキャラは、あの暗い都会と背広を着た大人の似合う桑田次郎さんの劇画寄りの絵とは、当然見た目異なりますが、スピリットは変わっていません。というか、キャラの線は違うけれど、硬質な絵の張りに、40年の時を超えた同質の何かを感じます。
 安心して読めると思います。僕からも、お勧めです。

投稿: 神北恵太 | 2006/01/14 11:15

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