玩具風ケータイだぞ
ケータイWatchの2006年3月1日の記事『バンダイ、ウィルコム網を使ったキッズケータイ発売か』が、少し気になった。
バンダイは、ウィルコムのネットワークを使った子供向けのケータイに関するWebサイトをオープンした。同サイトでは、3月18日からインターネット予約が開始される旨が告知されている。
サイトには、「遊べる、つながるキッズケータイ、バンダイからついに登場!」のコピーが掲載され、バンダイのキャラクターがあしらわれたケータイらしきものの片鱗が確認できる。
うむむ。マージフォンとかのケイタイ型の玩具は今まで随分扱って来たバンダイだが、玩具っぽいケイタイというのは、どんなものかな。
記事に示されたバンダイ キッズケータイのサイトを覗いてみると、たまごっちのキャラクターがプリントされた携帯電話の写真が「メールも、ゲームも、カメラも」という惹句とともに提示される。保護者向けのメッセージとして位置情報や料金制限サービスといった保護者向け安心機能を訴えるコーナーもある。
しかし、これが本当に子供が欲しがる携帯なのだろうか?
というか、幾つぐらいの子供を対象としているのだろう?
さらに、バンダイとしては子供に何をさせたいのだろう?
非常に疑問点が多い。
本当に話せる携帯を持つ。それは、子供にとってかなり大きなことだと思う。今を去ること三十数年前。小学校5年生ぐらいの頃、祖父のお古の時計をもらって嬉しかった。本物の時計を持つ重みというものが心地よかった。
しかし、それは大人のものを持つという喜びであり、子供用のディズニーウォッチ(当時既にあった)が欲しかった訳ではない。
はたして、本当の道具を玩具チックな装いに作る必要があるのだろうか?
いや、そういうものを欲しがる子供の気持ちもよく判る。幼稚園児の頃までは、箸やらスプーンやら茶碗やら、そういう絵の入った自分用のものが嬉しかった。
しかし、メインターゲットとなるのは、「道具を与えられた」=「一人前に扱われた」喜びというものを欲しがる世代の子供なのではないだろうか?
過度に玩具的なものはともかく、SF玩具やファンシー玩具で培ったラインを少しずつ残しながら、すっきりとカッコいいデザインにしてやる方が、子供が持ちたがる品になる気がする。
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コメント
親がお金を出すことを想定しているからでは?
大人って、子供っぽいオモチャが好きですから。
投稿: 東部戦線 | 2006/03/02 21:19
三菱最初のFOMAは、玩具風。
仕事上、会社が購入したのですが、
それを見た人の感想は「これ、おもちゃ?」でした。
投稿: アキレス | 2006/03/02 21:44
東部戦線さま
でも、本気でオモチャにするのなら、冒険ケータイ アクセルラーとか、ミックスコミューンとかが、そのまま携帯電話機能を持った方が、たまごっちのゆるキャラより良い気はするんですがネェ。
投稿: 神北恵太 | 2006/03/02 22:00
アキレス さま
ま、最初のFOMAはアンテナの数が少な過ぎて評判も「実用に堪えない」でしたが。(^_^;)
投稿: 神北恵太 | 2006/03/02 22:05