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2006/03/19

花とアキバの散策だぞ

花 2006年3月18日の土曜日は、朝からあたたかい日だったので、なんとなく女房と歩く。梅やなにやの寒花に混じって、桜も蕾が大きくなり、早咲きの種類はもう花を開こうかという風情だ。気持ちがいいので、最寄り駅ではなく、ちょっと遠めの浦和駅まで、カメラを構えてふらふら。
 神北は、花は「花」という程度の認識しかしていなくて、さすがにチューリップとバラぐらいは区別付くが、サイサリスだとデンドロビウムだのゼフィランサスのフルバーニアンだのと云われても、「咲いてる/咲いてない」「きれい/あんまり綺麗くない」「核バズーカ装備で強い」「アームドベース・オーキスで無敵」ぐらいにしか分類しない。だから、花の種類だの名前だのはトンと苦手なのだが、見れば「ああ、咲いているネェ」「春っぽいねぇ」ぐらいは判る訳で、春めいていて歩くには絶好の日。
 浦和のうらもん通りは、「県庁の裏門の前の道」とかいうが、実際にはその前の時代のお城の裏門という事だったんじゃないかな。駅前のイトーヨーカドーのところから中山道を越えて浦和東武ホテルの脇まで、結構長く続く城下町の商店街という風情の街並。浦和駅に向かう道すがら、ぶらぶらとこの辺りを散策。

石仏 石の仏様は、玉蔵院の前庭にあったもの。柔和で慈悲深いお顔立ちだが、なんだかすごく舞の海関に似ているのは、気のせい?
 この玉蔵院は、なんでも浦和の殿様の菩提寺で、そもそもは弘法大師が開いたという真言宗のお寺。平安時代の木彫りの地蔵様がある由緒正しい古刹。いかにも武家の信仰を集める寺と云う風情の、重々しい作りだが、寺域をキッチリ囲ってないで、前門と本堂との間に横に道が通っている。そのお蔭で、浦和の市街のど真ん中にあって行き交う人が多い、明るい雰囲気のお堂となっている。ここは、庭のしだれ桜が美しいのだが、この日の段階ではまだ蕾止まり。

ねこ うらもん通りにある「ぎんねこ」という蕎麦屋は、この通り沿いでも老舗の部類らしいが、その店の前で猫が昼寝をしていた。いかにも和猫っぽい顔つきで、いかにも和猫っぽい寝方。日光東照宮の眠り猫と親類?

 この猫、人が行き交おうが、カメラを向けようが、チラリと薄めで見るだけで、微動だにしない。なかなかの大物です。

 猫に別れを告げた神北夫婦は、浦和駅から電車で秋葉原方向へ移動。

UDX 秋葉原電気街口の青果市場後の再開発地区に、先週ドンとオープンしたUDXビル。低層階は秋葉原クロスフィールドと名付けられており、アキバ文化の発信基地として期待……しているのは、まあ、秋葉原を知らない金儲け主義のガリガリ亡者どもだけだろうが、とにかく、新しいレストラン街が出来たとなれば、一度や二度は行ってみずばなるまい。
 秋葉原ダイビル前の、ずっと通行禁止になっていた歩道からUDXビルに入ってみる。この歩道というか、空中回廊は、つくばエクスプレス秋葉原駅前の主要道となって、これからますます交通量が増えると思われる神田明神通りを跨げるようにする事で、JR電気街口からUDXまでを信号待ちで途切れさせる事なくスムーズにシームレスに接続しようと云う、新しい街への「誘導路」なのだが、ちゃんとした屋根がないのが「頭悪い」印象。微妙な曲線といい、屋根がないことといい、「うぬれ、安藤忠雄の手の者か!!」という印象。ま、気候のいい時期の晴れた昼間は気持ちいいけどさ。日本に梅雨がある事をもう少し考えようよ。

 UDXビルの中には、結構お店とか入っているようだが、見通しが悪いので、視線の中に入って来るのは数軒のみ。天井がオーバースペックに高い事と相まって、ちょっと寒々とした印象。冬のオープンでなくって良かったよ。
 イタ飯屋、アメリカンダイナー、その他諸々並んでいたが、とりあえず、「築地食堂 源ちゃん」という店に入ってみた。注文はオイラが「源ちゃんちらし」、女房か「炙り穴子丼」
 オイラの「ちらし」。載っているネタはなかなかいい。だが、持って来たオヤジが変な事言っていた。「はい、源ちゃん丼お待たせ」……。実際、「丼」でした。酢メシじゃなくてただの御飯。おいおい、オープンたった1週間で、メニューに偽りありかい? こんなことなら、刺身定食にでもしておくんだった。
 ちなみに、女房の「あぶり穴子丼」も、穴子は良いのに、甘ダレが、お菓子のように甘く、クドい味でした。
 ヨドバシのレストラン街のナンが絶品のカレー専門店コバラヘッタが、インド人シェフがタンドールで焼くナンだけ本格的だが、カレーが全品同じカレーベースに具材を後入れしてちょっと煮ただけというナンチャッテ専門店だったように、最近秋葉原の新築ビルに入る店は、割とこういう、店構えに味がついて行かない系が多い。勘弁してくれよ。

花輪 さて、このUDXビルのレストラン街の上、4階には、東京アニメセンターなる施設が入っている。右の写真は、オープン祝いに送られた花輪の一つ。むー。上手い。
 このアニメセンター、神北にはどうも、設立趣旨というか背景というかがよく判らない。現状もあまり何があるという風ではない。小さなイベントスペースがあったり、グッズ販売コーナーがあったりするのだが、そんなもの、秋葉原には既存の同等施設がナンボでもありまんがな。「ご来場者様には、アニメ情報のコンシェルジュとして対応いたします。」というアニメプレスデスクとかあるんだけど、いったい何をする場所、何を得られる機関なのかという事がどうも、まだ見えて来ない。
 アフレコ体験が出来るスタシオ設備とかは面白いが、上映施設「アキバ3Dシアター」は、「秋葉原オリエンタルコミックシアター」という先駆者が、昨初夏オープンしたものの半年で撤退した現実を把握出来ているのだろうか?
 たしかに、いろんなことに使える場所が公的に確保されている事は、アニメ業界にとってもファンにとっても、マスコミにとっても悪い事ではない。だが、観光客が求めているモノをよく理解出来ないままハコもの行政で作ってはみたもののあまり繁盛していない、田舎の街興し観光施設の臭いがする
 今の秋葉原には、「こんなのもあります。あんなのもあります。ホラ貴方こういうのお好きでしょ? ウリ、ウリ…」というポン引き商売が欲しいのではなく、客自らが「これのために来たかったァ!」というような目玉企画・目玉展示の場が欲しいんだということが、よく判っていないのか、判っていても実現するだけの資金に恵まれていないかのどちらかかな。
 今後の発展、展開に、生暖かい視線を送ろう。

ツクモの黒ビル その後、LAOXザ・コン館経由で、女房が使う新しいリムーバブルHDDを求めて、中央通りをカクタソフマップ方面へと北上。
 今まで、ATAタイプの内蔵HDを使用するリムーバブル筐体を使って来たのだが、最近の流行はシリアルATA(SATA)に移ったらしく、廉価なバルクものHDはSATAが増えている。これに対応するために、同じラトックが出しているSATA用のリムーバブルシステムを導入しようという話になったのだ。とはいえ、女房のマシンはノート機なので、SATA用に特化した高速外部接続規格e-SATAは無理。USB2.0での接続機種を探。

 と、中央通りの歩道を歩きつつ向い側(中央通りの東側)のツクモの通称黒ビル(我々はまだあそこのことをついついT−ZONEのビルと言ってしまう。いや、年寄りの昔話じゃよ……)の壁面(左の写真の中央で、緑色の線で囲ってあるトコ)に、何やら怪し気な巨大ポスターが! ガンダム歴26年のパターン認識能力が自動的に働き出す。あの赤くてズングリでツメにょっきりは、もしや…?

ズゴック 大当たりでした。秋葉原では現在、フレッツ光のキャンペーン「ガンダム アキバ上陸!!大作戦」なるものが展開されているのだ。詳しくはここここでご覧戴きたい。なんでも、フレッツで『機動戦士ガンダム』の配信が始まった記念とかで、そういえば、連邦軍やジオン軍のおねえさん達が、あちこちでチラシを配っている。
 むー。アキバだなぁ。

 結局、女房の、シリアルATAドライブ用リムーバブルHDDは、ソフマップで買う事になった。今やビックカメラ傘下なので、ビックカメラのカードでも、ソフマップカードでも、どちらのポイントカードも使用可能なのね。なんだかなぁ。似たような事を繰り返した挙句、銀行は「同じ看板ですが、これは旧○○銀行系のATMですので、旧△△銀行のカードでの◇◇サービスはお取り扱いしかねます」みたいな具合に返って使い勝手が悪くなったが、そうならないことを祈りたい。

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コメント

>「これのために来たかったァ!」というような目玉企画
「制服喫茶通り」というのはどうでしょうか。
メイド喫茶はもうありふれちゃったから、「スッチー喫茶」とか「看護婦さん喫茶」とか「女性銀行員さん喫茶」とか、果ては「ティターンズ女性兵喫茶」、「ボーグ喫茶」まで、さまざまな「制服を着たウェイトレスさんがいる店」が並んでいるフロア。
当然人気のない店は半月くらいで入れ替わっていくということで。

投稿: 都築由浩 | 2006/03/19 23:07

都筑由浩 さま

 むー。それも一つの手か。(^_^;)
 逆に、メイド焼肉屋、メイドリストランテ、メイドちゃんこ屋、メイド寿司屋……と、本格料理をメイドか供するってぇのは如何ですかねぇ?

投稿: 神北恵太 | 2006/03/19 23:20

玉蔵院花盛りでした
あそこはやはり夜桜だなあ

投稿: 大外郎 | 2006/03/25 23:55

大外郎 さま

 ああ、夜桜かぁ。玉蔵院でしだれの夜桜を見て、チャントラーあたりでピリリとしたヤムウンセンなんていいなぁ。

投稿: 神北恵太 | 2006/03/28 02:45

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