体育の日とは違うぞ
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
友人の日記に、通勤電車で聞くとはなく聞いた女子高生の会話で、どうもゴールデンウィークと言う言葉を知らないらしい娘が居るのに驚いたという話があった。
「ゴールデンウィークって何?」
「9連休になって……」
「平日も休めるの?」
「5月3日から……」
……という会話をしている女子高生。たしかに、土日連休が当たり前のこの時代、5月3日と5日の間の平日が恨めしかった我々の子供時代とくらべると、全く夢のように学生の休日が増えている。だから、ゴールデンウィークとか言っても、実質カレンダー通りとなると、あんまりありがた味が無いのかも知れない。
とはいえ、貧乏暇なしを絵に書いたような地図描きとかでない限り、週休二日の会社なら、カレンダー通りでも最低5日、5月頭の1日と2日を有給で繋いでしまえば、なんと9日間、かなり纏まった休みとなる。
たとえ女子高生にはありがた味がなかったとしても、その両親にはかなり大きなインパクトとなると思うが、それでも知らないものかなぁ、家庭で会話ってある? とか、余計な心配しちゃう……。まあ、お店屋さんの娘で、日曜日も祝祭日もあんまり関係ないおウチなのかも知れないけどさ。
で、ふと、17年前の事を思い出した。
あれは、ダイナコンEXの年、1989年があけて間もない2月半ば過ぎのこと。当時会社から派遣されて行っていたとある工場の工員食堂で、食事をしていた隣の、若い女性工員さん2人連れの話。
「なぁなぁ、たいそうの日、どうするん? どっか遊び行く?」
「へ? なにそれ? たいそうの……ひ?」
「そ、たいそうの日。体育の日とは違うんよ……うふふ」
もうちょっとで、口に含んだ飯粒を吹き出す所だった。
彼女達は、20歳になるかならないかと云う年頃。少なくとも、片方の娘は、半年ほど前から日本中がひっくり返るような大騒ぎをしていた、昭和天皇のご崩御に関連して、普通、テレビのニュースを見たり、新聞を読んだり、たとえワイドショーやバラエティ番組ですらそこそこ見ていれば、まず知っていておかしくないであろう、後1週間か10日ほどに近付いた大喪の礼のことを、どうやら全く知らないらしいのだ。それも「大喪の礼」という式名も知らないのだから、当然、それが1989年2月24日の金曜日であるなどと云うことも、各役所がその日を緊急にその年限りの休日とするために、法律、条例、その他様々な方法が陸続と講じられていたことも、もっとスゴい事に自分の会社がその日お休みになると決まっている事も、何もご存じなかったようだ。
日本中、誰でも知っているような言葉や、毎日テレビで誰かが話しているような事だと云っても、人によっては一般常識とは言えないんだなぁ……と言うハナシ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
雑誌の中刷り広告を見ながらの会話でした。
実際の会話はもっと色々話していて、1、2日も休みに考えているようでした。
恐らく各日が何の祝日かは知らないのでは。
ちなみに東横線都立大学駅で降りて行きました。
投稿: ふるき | 2006/04/22 01:47
私が学生(この場合高校生)のころは、ゴールデンウィークはまさにカレンダー通り(土曜日も学校)でした。それでもちょっと浮き立つものがありました。映画の大作が公開されますから。
投稿: やしお | 2006/04/22 06:51
ふるき さま
帰国子女ってコトも考えられますよね。
やしお さま
そう、そもそも、遊園地業界でも旅行業界でもなく、映画業界の言葉なんですよね。客が増える(から大作を当てる)ゴールデンウィークって言葉は……。
ま、映画黄金期の話ですが。
今は、平日のレイトショーという風習も定着したし、GW以外にも連休が増えましたし、年末年始休暇も長期化の傾向、夏休み制度を取る企業も多い。その上、映画産業の主要インカムに「レンタル・販売用のビデオやDVD」っていう新たなルートが増えましたからね。
投稿: 神北恵太 | 2006/04/22 07:37
ああ、甘美な響き ゴールデンウィーク。
それは 食せば 水桃のように甘く、
芳醇な香りに酔いしれる事が出来るらしい伝説の果実!
我、社会に出帆し、未だ食する機会を得ず・・・。
残念無念・・・・。
棒茄子なる伝説の野菜も未だ相見えず。
旅は続きまする・・・。
投稿: やっとかめだナモー | 2006/04/22 07:44
田植えの日というのは意識してないのだろうな、稲作農家以外は。
投稿: 森野人 | 2006/04/22 12:31
やっとかめだナモー さま
私も、もともとの会社員だったころは知っていたような気がしますが、いずれにせよそんな前世紀の伝説なんて、きっと不確かな作り話ですよ。世の中にそんな名前のものは無い。たぶん無いと思う。無いんじゃないかな、まちょっと覚悟はしておけ……。
森野人 さま。
それも地方(と云うか気候)に依ると思うし……。
投稿: 神北恵太 | 2006/04/22 15:13