椅子が歩くぞ
Engadget Japaneseの2006年4月16日の記事『テムザックWL-16RIII:人間搭乗型2足歩行ロボット』は、ちょっとスゴい。
テムザックと早稲田大学 高西淳夫研究室の共同開発の二足歩行機が、世界初の屋外有人歩行を果たした。
腰と足の間の機械部が積み上がるため、直立する人より少々目線が高くなる(例えれば、腰高にオンブされている人の目線…)が、まあ、そう問題のない程度の高さで、そしてちょっとゆっくり目に歩く速度で、うぃ…ぎちょん、うぃ…ぎちょん、と歩く。動画がまたスゴい。
感じとしては、バーの止まり木用スツールやマシンルームのコンソール椅子(立って操作できる高さにしてあるコンソールを長時間使う時に使う椅子。目線を立っている人にあわせるため、ちょっと高い)のような、よじ上る感じの椅子より、更に少し高め。だから現状、乗り降りには、人の手か踏み台か、何らかの補助が要りそう。
とはいえ、まだ実用品ではない訳で、そこまで考えられてないのは当然か。
現状、足は、片足6自由度、とはいえ、膝が無く、2本ずつ束ねた3系統の電動軸で足の裏を運ぶと言う感じ。しかし、バランス安定はかなりのもので、人にオンブされているより揺れないんではなかろうか。
今後、膝を折る事で座面を今の車椅子程度か更に低くできるようになると、使用者の乗り降りも楽になり、かつ階段も昇り降り出来るようになるだろう。(このソースにはなかったが、別ソースによると既に階段は昇り降りできているようだ。)すると、かなり安心できる便利な車椅子になれると思う。
今後、斜面や階段を多用するおバカ建築家の勘違い迷惑ビルや役立たず公共施設が増えても、足の不自由な人の社会進出を阻む事なく済むかもしれない。技術とは、こう活かしてもらいたいものだ。
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コメント
介護以外の用途として、レースというのはどうでしょう。競馬と二輪車レースの合いの子といった感じで。
人が直接乗って操縦できるわけで、案外ロボットワールドカップより早く実現できそうな気がします。そしてレースの成果は実用機にフィードバックされると。
ところでこれ、なんて名づければいいのでしょう。「車」椅子というのも違いそうだし・・・。
投稿: 成田ひつじ | 2006/04/27 18:09
車椅子じゃなかったら、足椅子?
ゴロが悪いですね。
投稿: 池田武 | 2006/04/27 18:31
成田ひつじ さま
シド=ミードか、小松崎茂か、誰が描いたのかよく覚えていませんが、『未来のロボットオリンピック』とかいうイラストで、40メートルほどありそうな巨大ロボットが、ばかでかい陸上競技場みたいなところのトラックを疾走している絵って、昔ありませんでしたっけ? シドミードのはサイボーグ馬かなんかだったかな?
池田武 さま
座乗義足?
Leg Enhanced Transportation System、略してLETSとかに落ち着きそうな気もしますが……。
投稿: 神北恵太 | 2006/04/27 21:44
「歩椅子」読み方は「ほいす」あるいは「ぶいす」
投稿: 都築由浩 | 2006/04/28 13:53
出遅れてしまいました^^;。
残念ながら絵は知りませんが、なんとなく予想できますね。
本当にやったら、風圧やら振動やらですさまじい状態になるでしょうが^^;;;。
投稿: 成田ひつじ | 2006/04/30 21:08