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2006/04/30

これはティガのアレへの道だぞ

 懐かしい名前と思われる方も多かろう。古屋暢一くんという、ジャニーズアイドルが居た。「居た」と過去形なのは、既にジャニーズを離れ、舞台などを中心とした俳優活動に移ったからで、昨年はオムニバス映画の中の一本で主役を務めたり、じつは密かにノシて来つつあると言う印象だ。(ネットでササっと検索してみたトコロのデータ。ちなみにに、よく「古屋陽一」と誤記されるので注意)
 神北のような芸能界オンチが彼の顔と名前を覚えているのは、じつは、そのジャニーズ時代にレギュラー出演した番組のせい。そう、彼こそが『ウトラマン ティガ』GUTSヤズミ・ジュン隊員である。

 さて、ガッツの中のヤズミ隊員と言えば、コンピュータの天才。といっても、がんがん新しいソフトを組むと言う方向ではなく、今で言うスーパーネットサーチャーみたいなもので、「何でも知っている博士」に代わる、「何でも情報を取って来る隊員」という、新しいタイプの隊員の先鋒となった。このスーパーサーチャー系、たとえば『ウルトラマン マックス』満島ひかりの演じたDASHのアンドロイド美少女エリーへと受け継がれている。
 (現行作品『ウルトラマン メビウス』で内野謙太演じるクゼ・テッペイ隊員は、子供の頃から怪獣やウルトラマンが大好きでやたら詳しく育った、怪獣殿下が成長したようなキャラなので、ちょっと意味合いが違う)

 さて、このヤズミ君が使っているデータベースが、アカシックレコードと呼ばれる、ありとあらゆる情報を、文章・写真・動画・その他区別無く突っ込んでおいて検索できるという、とっても便利な夢のシステム。
 ヤズミ君がこのアカシックレコードの威力を遺憾なく発揮するシーンは何度かあるが、奇しくも彼が主役となる第36話「時を超えた微笑」が印象的。この回、ヤズミ君は、一枚の顔写真から、同一人物が映っている別の写真を見つけ出す映像検索をサクサクやってくれるのだ。
 もちろん放映当時は「うわ、出来たらええよねぇ」と誰もが思った。ある画像から、人物のパターンを取り出し、それを他の画像とマッチングを行ないながら、パターンマッチした(同一人物と思われる)人物の映ったものを引っ張り出す。つまり、有り余るCPUパワーにモノを云わせて、検索情報と被検索対象群とを共にメタデータ化し、自由自在にマッチングを行なうのだ。今から10年前、まだ世の中にはWindows95マシンが少し広がりかけた頃。通常、最高のマシン環境と言えば、Pentium Proで133MHz(〜150MHz)という時代。もちろん当時、映像のメタ化を伴うメタ検索なんて人間が自分の目でやる以外、実用的なスピードを確保できるシステムがなかった時代に。

 Engadget Japaneseの2006年47月27日の記事『写真の年代・人物を解析してタグ打ちするスキャナ』は、そんな、映像のパターン認識による映像検索用タグ付けなどを実現する夢のシステムを開発中と言う話。

 記事にはこんな事が書いてある。

 「スキャン・ザ・ワールド」と呼ばれる開発中の技術は銀行で使われる紙幣用スキャナとソフトウェアを組みあわせたもの。大きさや形の違う写真を連続してス キャンすることができ、製造時期やメーカーによって違うプリントそのもののサイズ・表面の質(カラーかモノクロか等)・焼いてあれば撮影日時のほか、写真 の裏側もスキャンすることでメーカー名のウォーターマークや手書きのメモなども認識して年代を特定するとのこと。
 また顔認識技術により写っている人物ごとにタグを打つことで、「この人が写っている写真」で検索したりもできるらしい(「顔のメタデータ化」)。

 本来、お店においてデータスキャン・サービスに使うためのものらしいが、本当ならなかなかスゴいことが出来そうだ。

 もちろん、公共アーカイブや図書館が即座に導入というワケには行くまい。それでなくても個人情報とかウルサい昨今、なかなか情報を使う事は出来まい。だが、昔の写真とかを大量にメタ比較できるようになれば、新たな発見は多かろう。

 また一歩、野望に近付いたのである。

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コメント

似たシステムで、ショウウィンドウに内やショッピングモールの入り口にカメラを仕込み、来店者、立ち止まって見ている方、ウィンドウを見ながら歩いている方などの、性別、年齢、特徴(髪型、メガネ、など)を自動分析してデータベースを作成。マーケティングに使うシステム話を2、3年ぐらい前に某総合電機メーカーの最先端技術営業方からうかがったことがあります。
その流れで行くと、ちょっと方向は違うけれど、同じような技術を使った「顔のメタデータ化」って思ったよりずっと進んでいるのではないか?などと思ったりしています。

投稿: FAT'N | 2006/04/30 09:48

FAT'N さま

 ああ、そりゃすごいマーケティングツールですね。しかも、設備的には防犯カメラを兼ねるので、現代向きと来ている。
 元の撮影画像そのものは別として、取り出した統計用のメタデータであれば、個人情報として取り扱いに困ることなく、自由に利用できそうな気もします。
 「このテの顔の女性は美肌化粧品に執着」「このぐらい日焼けしてこんな髪型の男性は、こんな普段着が好み」「この年格好の夫婦が買って行く缶ビールの銘柄は……」……というのが、日々集計され、続々と合計されて行くと、マーケティング的にはスゴい資料ですよねぇ。

投稿: 神北恵太 | 2006/04/30 13:42

このシステムが 対犯罪ツールとして全国に標準装備されたら、
整形して身をかくそうなんて考えてる人達にとって、脅威ですね・・・・・。
骨から整形しないと もはや隠れらない・・・。

投稿: やっとかめだナモー | 2006/04/30 14:22

やっとかめだナモー さま

 うーむ。全国3万6千人(根拠なし)のピンポンダッシャーにとって、危機的状況?

投稿: 神北恵太 | 2006/04/30 17:42

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