終末だぞ
世界は終わった、昨日で!
いや、ここでいう世界とは、NIFTY-Serveの事であるのだが……。
……というわけで、今日は年寄りの愚痴です。
……というわけで、昨夜、2006年3月31日23時59分57秒を持って、僕等がかつて『世界』と呼び、新天地と信じた、かのニフティのパソコン通信サービスは、全終了した。
もう、"ATDT"+電話番号だの、"SVC"だの、IDとパスワードだのを入力し、"GO MAIL"やら"GO FSF"やらとニフティのGOコマンドを打ち込む事は、二度と無い。
3月31日は、そのNIFTYの終焉を看取るべく、ニフティ・コンベンションの中核メンバーだった旧シスオペの有志により、『さよなら、パソコン通信オフ』が開かれた。
既に約1年前にフォーラムがなくなり、自動的にパソコン通信エリアにアクセスしない人も多くなっていた事と思うが、実は、フォーラムが無いだけで、パソコン通信内に立ち入る事は可能だった。パソコン通信としてメールを読んだり、CBシミュレーター(フォーラムに帰属しない、ニフティ全体の共用チャットシステム)も、実は、動いていたのだ。
このオフ会は、無線LANが張られていて、最後のNIFTY-Serveに触れたい人たちのチャットに有志の端末から入ったりして、19年の歴史の終端を惜しんだ。
チャット画面なんて、久しぶりに見たよ。しかも、SEND飛んでやんの。
かつては、日常茶飯事。いつも自分とともにあったそういう事ごとも、これが見納めでやんの。しかも、人のやっているのを見ているだけなんて、なんか、微妙に寂しい。
泣ける! こりゃ……なんぼでも泣ける。
明けて2006年4月1日。既に、パソコン通信サービスNIFTY-Serveは、この世にカケラもない(筈だ)。残滓一つ残さず消え去った跡に、大手プロバイダー@Niftyがあるだけだ(と思う)。
パソ通19年、ユメマボロシの如くなり。
パソ通とは、人の会話の積み重ね。意思疎通の意志と情報の塊である。とはいえ、パソコン通信で送り合っていた分量なんて、今、動画を送り合いしている事と比べると、ごくわずかの容量でしかなかった筈だ。今となってはいかにも小容量のアレっぽっち残しておけなかったのかと思うと、まだまだ、「ネットは広大だわ」とは行かないのかネェ。
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コメント
ネットワークの広大さは「虚無回廊」のようものではないかな?と思うのだよ。
存在が分かって想像も出来るけど体験はできない、という意味ですな。
ネットワークの広大さとは我が内にあり、でいいんじゃないでしょうかね?
投稿: 酔うぞ | 2006/04/01 11:42
酔うぞ さま
まあ、そういうとカッコ良いんですがね。
実際には、自分たちがサービスを辞める時が来たとして、それまでに蓄積が侮れない量と質になることを、19年前に予測することは、まず不可能だったんだと思います。そのため、当然全く「ニフティサーブ終焉以降」を考えてないルールだったため、今更対応不可能だったのが大きな原因だと思います。
投稿: 神北恵太 | 2006/04/02 03:57
需要のあるところに供給あり。
誰かがきっとNiftyエミュレーターを作るであろう(笑)
ま、コマンドは真似出来ても膨大なデータ量とその元の会員は簡単に再現できないわな。
Niftyでなされた全てのチャットログを元にチャット専用AIでも作るとかも面白いかも。
Spotlightで適当に検索するとNiftyのログが色々出てきていやんな私。
投稿: 森野人 | 2006/04/03 10:34
森野人 さま
まぁ、システムなんてものは大事だけど単なるインフラに過ぎなくって、蓄えた情報資産や活動的な会員の多さが全てなんだよねぇ。今にしてそう思う。
投稿: 神北恵太 | 2006/04/03 11:40